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1953-07-14 第16回国会 参議院 予算委員会 第15号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年七月十四日(火曜日)    午前十時四十九分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     青木 一男君    理事            西郷吉之助君            高橋進太郎君            森 八三一君            中田 吉雄君            松澤 兼人君            木村禧八郎君            三浦 義男君    委員            伊能 芳雄君            大谷 贇雄君            鹿島守之助君            中川 幸平君            吉田 萬次君            井野 碩哉君            岸  良一君            中山 福藏君            亀田 得治君            小林 孝平君            佐多 忠隆君            藤原 道子君            湯山  勇君            棚橋 小虎君            戸叶  武君            武藤 常介君            最上 英子君            平林 太一君   事務局側    常任委員会専門    員       野津高次郎君    常任委員会専門    員       長谷川喜作君    常任委員会専門    員       正木 千冬君   —————————————   本日の会議に付した事件 ○委員長報告 ○本委員会の運営に関する件   —————————————
  2. 青木一男

    委員長青木一男君) これより予算委員会を開きます。  この際、委員長から御報告申上げる件がございます。参議院労働委員長より予算委員長宛二件申入れがありました。その一つは郵政職員給与体系是正に関する申入公共企業体等中央調停委員会は、昭和二十八年五月二十八日、「郵政職員給与体系是正に関する調停案」の受諾を関係者に勧告したが、郵政職員給与体系には種々不合理な点があると考えられるので、調停案趣旨に従いその適正化をはかる必要がある。就ては、給与体系是正の為めの所要経費昭和二十八年度予算案に計上されていないから、至急これが実現するよう措置せられたい。右は、昭和二十八年六月十九日の委員会申合せに基き、申入れするものである。他の一件は、失業対策事業における日雇労働者待遇改善に必要な措置に関する申入参議院労働委員会は、昭和二十八年七月八日の委員会において、失業対策事労務に従事する日雇労働者待遇を改善する必要を認めて、別紙の通り要望することに決定したから申入れする。    要望書  緊急失業対策法は、占領下経済九原則の強力な実施により発生を予想された大量失業に対処し民間事業等に就職するまでの暫定期間失業者を救済する目的をもつて制定されたものであるが、最近の失業対策事業は、その内容が質的に向上して労務規律は確立され、労務形態民間一般産業と異るところなく、経済効果は著しくあがり、単なる臨時の失業救済対策として取扱う時期は過ぎ去つたと思われる。従つて、本委員会は、緊急失業対策法をはじめ日雇失業保険制度実情に即するよう改正するため再検討する必要があるものと考える。日雇労働者生活を改善するため、(一)全国平均賃金日額を三五〇円に引上げること(二)所謂夏期手当」を十五日分支給すること(三)稼働日数を拡充し二十五日にすること(四)日雇失業保険待期期間六日を撤廃すること等の要望が各地でなされているが、日雇労働者生活実情にかんがみ、これが趣旨実現のため、早急の所要措置を講ずる必要がある。次に、参議院郵政委員長からの申入れは、郵政職員給与体系是正調停案に関する申入れであります。その内容は、本委員会は、昭和二十八年五月二十八日公共企業体等中央調停委員会が勧告した、郵政職員給与体系是正に関する調停案内容調査の結果従来の不合理な点の適正化をはかるものであつて、両当事者においてこれを受諾することを適当と認める。よつて政府は速かに必要な措置を構ぜられたい。右は昭和二十八年六月三十日の委員会の決定に基き申入れするものである。以上の通りでございます。
  3. 青木一男

    委員長青木一男君) 今国務大臣出席を要求しておりますから、暫くお待ちを願います。
  4. 木村禧八郎

    木村禧八郎君 ちよつと議事進行で……。  この前の理事会申合せがなされて、今日の予備審査という形で予算委員会を開いたわけですが、その後新聞を見ますと、あの理事会を開いた当時に予想されなかつたような、相当大きな予算修正折衝自由党、改進党との間に行われているわけですね。そうしますと、これから副総理なり或いは大蔵大臣なりお見えになつて予備審査質疑をするとしましても、これまで出された予算案に基いて質疑をすることは、非常に困難だと思うわけです。従つて、この審議の仕方については事情が非常に変つて参りましたから、これはもう一度理事会なり開かれて、この審議の仕方をどうするかということを御確認願わないと、非常にやりにくい点が出て来ると思うのです。  そこで、今日は副総理なり、大蔵大臣が見えるとしましても、これまで政府原案として出して参りました予算案をもととして審議することは困難でありまして、結局、それは今後自由党と改進党と予算変更折衝をやつておりますから、それに基いてどういう変化が出て来るかというような点の質疑にならざるを得ないと思う。そこで、今日の予算委員会のやり方は、この前に理事会申合せた点と違つて来るわけなんです。この点は委員長はどういうふうにお取扱いになるか、予め伺つて置きたいと思う。
  5. 青木一男

    委員長青木一男君) 木村君の御発言のことにつきましては、先般理事会を十一日に開いて御審議願つたのでありますが、そのとき、もうすでに予算案について衆議院において問題の起きておることも勿論承知しておつたわけでございます。そうして、当初の予定の十四日から本院において衆議院から回付された予算について正式に審議するということは、どうもむつかしいらしいということもわかつてつたのでありまして、それに対する総括質問は、衆議院から廻つて来たときに始める。その前は各大臣に対する一般質問をやろうということに申合せたのでありますが、そのときも、予算において或る程度の修正その他の変化のあることは予期はしておつたのであります。従つて予備審査と申しましても、今お話のように、予算そのものについて質問することはちよつとむつかしい。その他の問題で、今まで先例のありますように、その他の施政方針その他についての質問は暫くその問題と関係なくできるのではないか、こういう含みで予備審査過程質問をやろう、こういう趣旨申合せがあつたものと、私は了解しておるのでございます。
  6. 木村禧八郎

    木村禧八郎君 只今の御説明で、この予算案を離れて、施政方針演説その他について質問すると言いましても、これは委員長もよく御存じのように、そういう施政方針演説その他を、数学的に具体的に織込んだのが、この予算案ですから、それを離れてというわけに行きませんので、やはり今日は政府原案予備審査という形を取りにくいので、やはり今自由党と改進党の予算折衝過程ですから、それによつてどういう変化が生ずるかというようなことを中心として審議するよりしようがないのじやないか。ですから政府原案予備審査ということ、それからその政府原案関係のある施政方針演説その他を、やはり質疑するということは前提が狂つて来るので、従つて今日の予算委員会の形をここではつきりやはりきめて頂いたほうがいいのじやないかと思うのですが、その点どうも恰好がおかしいと思うのです。ここで仮りにいろいろな質疑をしてみたところで、変つたものが全然出て来るわけですから、どうも私は意味がないように思うのです併し予算委員会としていろいろ質疑をする必要はないということではないのです。いろいろあるのですけれども、今日はそういう形で、予備審査という形ではどうもおかしいと思いますので、その点一応はつきりさしておいて頂きたいと思うのです。そのほうがいいのではないかと思うのですが……。
  7. 高橋進太郎

    高橋進太郎君 私はやつぱりこの間り理事会申合せで、今日は予備審査をやるということになつておる。予備審査というものが、大体衆議院に附議これているので、衆議院に附議されているということは、或る意味から言えば、それは修正も考えられるので、それは要するに予備審査自体の問題だと思うのです。従つて私はやはりこの間の申合せ予備審査をやる、而も予備審査においては予算の問題に伴ういろいろな問題についても、いろいろ各省大臣や何かについても質疑や何かをやりて行こう、こうしたのですから、私はやはり予備審査をやろう、こういうことについては、そういう意味で変りかないのじやないかと思う、こう思うりですがね。ですからこの間の申合せり通りつてつたらどうかと思うのですが。
  8. 木村禧八郎

    木村禧八郎君 くどいようですけれども、この間の申合せはあれで結構で、私も欠席しましたけれども、あとで報告を聞いて了承しておるのです。併しあの当時と情勢が非常に変つていると思うのですよ。非常に具体的になり、あの供出奨励金でも、八百円とか、もう具体的に出て来ているのですよ。そうして食管会計なんかも相当変つて来るのですから、ですから改正原案を基にして予備審査をやるということは、あの理事会を開いた当時と多少条件が変つて来ておるので、これは違つた予算を今度出して来るとなると、非常な政府の責任になるのであつて、我々は政府原案を基にして検討しておりたところが、違つたものが当然出て来るわけです。そういう意味でやはり政府原案を基にして予備審査ということは、どうも私は事情が変つたので今日はちよつとまずいのではないか、こ思うわけなんですよ。大分こだわるようですけれどもね、その点……。
  9. 青木一男

    委員長青木一男君) 今の木村委員の御発言について暫らく速記を停止して懇談することにしたいと思います。速記をとめて。    〔速記中止
  10. 青木一男

    委員長青木一男君) 速記を始めて。  では暫時休憩いたします。    午前十一時六分休憩    〔休憩開会に至らなかつた。〕