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柏木庫治君 さつき
委員長も、
永岡委員も東京であちらこちらを御視察に
なつたのでしようが、又
永岡委員は特にそのほうの専門家でありますが、ところがさつき又松井局長が超過勤務のことでそういうところを十分に手を尽されたようにも承わ
つたのでありますが、どうかすると一日に葉書一本か二本かを扱
つて、而もそれにも人一人が当
つておるというようなことも承わ
つておるのです。だから実際の私は東京とか大阪とかいうような繁華な所は非常に労働が過重だと考えますが、手を供いて無恥に苦しんでおるような局があるんじやないかということも
調査をなす
つたことがあるかどうか。それから根本の問題として例えば一局に何人は是非置かなきやならんというような
方針があるのか。それからこれはこの間も東京都で聞いたことなんですが、沼津から二時間も三時間も汽車に乗
つて通
つておる者がある。私は一日に
一つの仕事をする者が三時間かかるとすれば往復で六時間、而もその家から駅まで来る時間もあるのですから、こういうかたがたは私はその人の全能力を発揮していないと思う。発揮できるものでないということを考えるのですが、これの解決法としては、
郵政省に
予算があるならどんどん家を建てて貸したらよろしい、これが
一つ。併し国が貧乏でそれができなければ、その二時間も三時間もかか
つて来るようなかたは、みずからの謙虚さにおいて私は職場を変える、
自分の全能力を発揮される所になぜ行かないかという
質問をしたところが、やつぱり東京が恋しいので来たいのだと言う。それは私は我が儘であると思う。とにかく立派な公務員の一人とするならば、不幸にしてその人は家がないのだからしようがないじやないかということでなくて、そういう人が
自分からその近辺に職場替えをしてもら
つて、ともかく私は生活も苦しいし、そういう
公社なりと違
つているということはお気毒だけれ
ども、この何十万の局員がみずから顧みて
自分の全能力を発揮しておると考える条件でおのおのが働くようにして行くならば、さつきの
大臣のおつしやられたこと、
永岡委員、
三木委員がおつしやられたことにも、私は少しはこの不平者というものがそこにお
つて、五人不平者がお
つたらその不平者というものが一番たくさんその声を大にするものなんです。実際問題としては……。だから日本を建て直して行く上においてはできるだけ職場々々の人を安んじて生活のできるようにすると同時に、働くかたは本当に
自分の全能力を発揮するような謙虚さを私は持たなければならない。こう思うのです。
一つ進んでさつき言
つた過重な超過勤務のあるようなところを
調査すると同時に、今言
つたように一人々々のものが、十分に能力を発揮せないようないわゆる局、それからそういう生活態度というようなものも一応調べて、それで我々は一応国家の議員なんだから、大きく国家的立場に立ち、そうして
郵政職員をして、快的にできるようにして行かなければならないと思うので、そういう場合はいつも私は両面を
調査して公平なところをここでは
審議しなければならん。これに対して松井局長が超過勤務云々ということを若しお調べになるときがあ
つたときは、手を拱ねいておる者がないか、及び一個の公務員が全能力を発揮できないようなあり方にみずからおる者がないかということも同時に調べて、出してもらいたいと思います。