運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1953-05-29 第16回国会 参議院 郵政委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十八年五月二十九日(金曜日) 午前十時五十三分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
池田宇右衞門
君 理事 中川 幸平君
柏木
庫治
君
委員
永岡
光治
君 三木 治朗君 最上 英子君
国務大臣
郵 政 大 臣
塚田十一郎
君
政府委員
郵政政務次官
飯塚 定輔君
郵政省貯金局長
小野 吉郎君
郵政省経理局長
中村 俊一君
郵政省経理局主
計課長 佐方 信博君
事務局側
常任委員会専門
員
勝矢
和三君
説明員
郵政大臣官房人
事部長
八藤
東禧君
—————————————
本日の
会議
に付した事件 ○
郵政事業
の
運営実情
に関する調査の 件 (
郵政省所管事項
に関する件) (
郵政職員
の
給与体系是正
に関する 件)
—————————————
池田宇右衞門
1
○
委員長
(
池田宇右衞門
君)
只今
より
郵政委員会
を開きます。 本日は第十六
国会
当初の
委員会
に当りますので、
郵政大臣
より
所管事項
の
説明
をいたしたいとの申出があります。先ず
大臣
の
説明
を聞いた後、
郵政職員
の
給与体系是正
に関する
調停案
の
審議
に入りたいと思います。御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
池田宇右衞門
2
○
委員長
(
池田宇右衞門
君)
異議
ないものと認めます。
塚田十一郎
3
○
国務大臣
(
塚田十一郎
君) 私このたびの組閣に当りまして、
郵政大臣
を拝命いたし、当
委員会
において御
審議
をお願いいたします
郵便
、
為替貯金
及び
簡易保険等
の
事業
をお預りすることと相成
つたの
でありますが、
何分
にも全く経験のない仕事でありまして、今後
委員各位
の御教示、御
援助
を得まして、及ばずながら
事業
の
整備充実
を図
つて
参りたいと存じますので、どうか
各位
におかれましても、格別の御
支援
、御
協力
を賜りますよう切にお願い申上げる次第であります。 本日は当
委員会
に、初めて
出席
させて頂いたことでもあり、又、
委員
のかたがたにおかれましても、前
国会
当時とは相当お変りにな
つて
おられますので、この
機会
に
事業
の現況、又は当面の
課題等
につきまして、極く簡単に御報告申上げまして御参考に供したいと存じます。 独立後満一年を経て
郵便
、
貯金
、
保険
三
事業
は、おおむね順調な
再建復興
の途を辿り、昨今ではサービスの点におきましても施設の点におきましても、どうやら戦前の水準近くまで漕ぎつけることができたのであります。併しながら、これで十分であると申せないのでありまして、更に今後一段と
事業
の
整備拡充
を図
つて
参りたいと
考え
ております。特に、
通信機関
の
拡充増置
に対する
国民一般
の
要望
は極めて強いのでありまして、当省といたしましては、従来からこれが
実現
に
努力
いたして参
つたの
でありますが、
何分
にも
定員
及び
予算等
の
制約
を受けまして、
十分要望
に応え得ない
実情
であります。併しながら
事業
の
公共性
に鑑みまして、このまま放置することは許されないものと
考え
られますので、必要の
度合
を
十分考慮
の上、無
集配特定郵便局
又は
簡易郵便局
を増置いたしまして、でき得る限りその
要望
に応ずるよう力を尽して参りたいと思
つて
おります。 次に
簡易生命保険
及び
郵便年金積立金
の
運用復元
につきましては、幸い前
国会
におきまして永年に亘る懸案の解決を見ることができまして、張る四月一日からその
事務取扱
を開始いたしておりますが、今日に至りますまで、特に、本
委員会
におきましては長期間に亘り並々ならぬ御
協力
御
支援
を賜りましたことを、ここに改めて衷心感謝申上げますと共に、今後とも格段の御指導と御
援助
を頂きますようお願いいたす次第であります。 次ぎに本
国会
に
提出
を予定しております
法律案
のうち、本
委員会
で御
審議
をお願いいたしますものは、前
国会
に
提出
いたしまして、
国会
の解散によ
つて不成立
となりました
郵便法
の一部を改正する
法律案
及び
郵便物運送委託法
の一部を改正する
法律案
であります。
郵便法
の一部を改正する
法律案
の
内容
は、本年初頭から
国鉄運賃
が、約一割値上げせられましたために、
国鉄
の
小荷物運賃
と
小包郵便料金
との間に均衡を失するようになりましたので、この
小包郵便料金
を改訂いたしますと共に、
現状
に即さない
航空割増料金制度
を廃止する等のものであります。 又、
郵便物運送委託法
の一部を改正する
法律案
の
内容
は、
郵便物
の取集め、
運送
及び配達を
運送業者等
に委託して行わせる場合、契約の方法及び
期間等
について更に合理化して、
事業
の円滑な
運営
を図ろうとするものであります。 次に第十三回
万国郵便連合
大
会議
において締結されました
万国郵便条約
その他について申上げますと、昨年ベルギーのブラッセルで締結されました
条約
は、
万国郵便条約
、
価格表記
の書状及び
箱物
に関する
約定
、
小包郵便物
に関する
約定
、
代金引換郵便物
に関する
約定
、
郵便為替
及び
郵便振替
に関する
約定
でありまして、これらはいずれも本年七月一日から施行されることにな
つて
おり、これが承認を本
国会
に求めるよう
外務省
において
目下取り運び
中であります。 次に
日米間郵便為替
に関する
約定等
につきまして申上げますと、
日米間郵便為替業務
は、
昭和
二十四年十二月から再開されましたが、
現行
の
郵便為替定
約は、明治十八年に締結されたものでありまして、その規定中には
実情
に適合しないものも多々ありますので、昨年本邦から米国に対し
現行定
約の
改締方
を提議して協議いたしました結果、一応の成案を得ましたので、目下これが締結及び
国会提出
の
準備
を取り運び中であります。 又、
日英間郵便為替業務
につきましては、本年二月に
在日英国大使館
から
外務省宛
に、
日英間郵便為替約定
の
効力
は
平和条約
第七条に基いて
効力
の
復活
又は存続を認める旨の通告がありましたので、この
約定
に基いて早急に
業務
を再開するため目下
準備
中であります。
最後
に
労務管理
について一言申上げますと、御
承知
のように
郵政事業
は人力に依存する
度合
が極めて高いのでありまして、
事業成績
が向上するや
否や
は一に二十六万
従業員
の
努力
如何にかか
つて
いると申しても過言ではないのであります。即ち
労務管理
の問題は
事業経営
上極めて重要な
課題
であると存ずるのであります。すでに本年一月より
公共企業体等労働関係法
が適用され、又、去る五月二十八日には、同法に基き
中央調停委員会
より、
給与
の
調整
に関する
調停案
の提示を受けたような
事情
もありますので、今後は同法の
精神
に基いて、より正常な
労働関係
の保持に努めますと共に、
従業員
の
勤労精神
の高揚を図り、以て
事業能率
の向上に努めたいと存じております。 以上を以ちまして私の報告を終りたいと思いますが、なお詳細の点につきましては御
質問
により
お答え
申上げたいと存じます。
池田宇右衞門
4
○
委員長
(
池田宇右衞門
君) これより御質疑を願うことにいたします。
永岡光治
5
○
永岡光治
君
只今大臣
から一応御
説明
を受けたわけでありますが、この中に謳われております例えばこの二ページになりましようか、真中辺に「特に、
通信機関
の
拡充増置
に対する
国民一般
の
要望
は極めて強いのでありまして、当省といたしましては従来からこれが
実現
に
努力
いたして参
つたの
でありますが、
何分
にも
定員
及び
予算等
の
制約
を受けまして
十分要望
に応え得ない
実情
であります。」ということが謳われているわけであります。そこでこの
定員
、
予算等
の
制約
を受けるということは
形式
の上では
国会
がきめることになるのでありますが、その
責任
は
従つて形式
の上はまあ
国会
の
責任
であるということになるのでありましようけれでも、今までの実際の
慣例
としては、
政府
が
定員法
の修正、或いは
予算案
を
作つて国会
の
審議
を願うと、こういう形で出て参
つて
いる
関係
から、この際私は
質問
というよりはむしろ
要望
ということになるかと思うのでありますが、後にも縷々述べられているように、この
事業
が非常に大切であるという点、それから
労務管理
の上について、待遇の
是正
というような問題についても
十分考慮
しなければならないというようなことが述べられておりますが、どうかこの
政府
が
予算案
を作る際に、或いは又
定員法
を改正する際に、十分ここで述べられていることがその際生かされるように、特に私はお願いしたいと思う。でなければ
国会
で実は私
たち
の
是非
こうして欲しいという
要望
がありましても、残念ながら
少数党
に属する場合は
実現
しない憾みがあるわけであります。そういう点を
考え
られまして、ここにはしなくも謳われました「
要望
に応え得ない
実情
であります」ということを、応え得る
実情
に
政府
のほうでしてもらいたい。その
決意
を
一つ大臣
のほうで
是非
固めてもらいたいということを先ず第一点としてお願いしたいのであります。その点を
一つ大臣
から。
塚田十一郎
6
○
国務大臣
(
塚田十一郎
君) 御
指摘
の点誠に御尤もでありますので、私も今まで
政府
というものを外から見ておりました
感じ
と、
自分
がその衝にな
つて
担当いたしました
感じ
とは、率直に申上げまして相当違うのでありまして、ただ
何分
にもまだ
十分省内
の
事情
、
事業
の全貌がはつきりとつかめませんので、はつきりしたことは申上げかねますが、私の
決意
といたしましては、ここに申上げました
通り
、大いに
努力
をいたしたいと、こういう
考え
でおります。
永岡光治
7
○
永岡光治
君 それで、実はこの
説明
の中にまだ十分尽されてないような問題につきましても、例えば
特定局制度
り改正を中心にいたしました多くの問題も、私
たち
は
質問
もいたしたいと思いますし、又
要望
もいたしたいと思
つて
おりますが、なお又
説明
の中にも各分野に
亘つて
の
説明
がありますが、これらについても
質問
乃至は
要望
がありよす。特に
運用権
の
復元
に伴う今後の問題についてもいろいろ
要望
あるのでありますが、今日はこういう問題は一応私としてはこの際
質問
、
要望
は先ず、次の
機会
に譲ることにいたしまして、当面問題にな
つて
おりますこの
従業員
の
お盆手当
の
要求
の問題と、それからこの
説明
の中で後に述べられておりますように、昨日実は
給与体系
の
是正
の問題についての
調停案
が示されたわけでありますが、これに対する
当局
の
決意
、それから私
たち
の
要望
と、こういうものに触れたいと思うのでありますが、先ず第一点の
お盆手当
の件でありますが、どういうようにお
考え
にな
つて
おられるのか、そうして今どういうように進められているのか、その点先ず伺いたいと思うのであります。
塚田十一郎
8
○
国務大臣
(
塚田十一郎
君)
お盆手当
は、実は
郵政省関係
だけでないものでありますから、
一般
の
公務員
と歩調を合せて、内閣全体の方針として進めて行きたいと、こういうように
考え
ております。特にまあ
郵政省
だけを特別にというようなことは、まだ今のところ
考え
ておらんのであります。
永岡光治
9
○
永岡光治
君 実はこの
郵政従業員
のこの
夏季
における
労働条件
というのはですね、
大臣
も
説明
も受けられたでありましようし、又今後も経験されることだろうと思うのでありますが、他の
官庁
の
職員
の
夏季
における
労働条件
と随分違つたものがあるわけでありまして、炎天下非常に苦しい
労働
をしなければならないし、或いは又
郵便
の例をと
つて
見ますならば、これは
暑中見舞等
のものも今年は実に莫大なものが出るだろうと予想されるのでありますか、それらの問題も
暑中見舞等
に対する対策は別途構ぜられると思うのでありますが、何しろ非常に炎天下における特別な
労働
をしなければならんという、非常に苦しい条件下に置かれておりますし、これについても特別の
措置
を構じなければならんと私も思います。この点では各
官庁
と随分
違つた条件
が
郵政従業員
の場合にはあるということを先ず
大臣
十分御了解にな
つて
いると思いますが、私
ども
その点も
要望
したいと思うし、御認識願いたいと思うのでありますが、そういうことも兼ね合わせまして、他の
官庁
の
職員
と、
郵政事業
の
職員
と同一であ
つて
よろしい、こういうような
考え
はこの際
是非
改めてもらいたい。
郵政従業員
は特別に他の
官庁
よりは余計なものが出てもこれは当り前なんだという、こういう
考え
で
お盆手当等
の問題も私は
是非
考え
て欲しいと思うのであります。特に
予算等
の問題ということがありましたけれ
ども
、これは昨年の実は暮の年未
手当
の場合にも
予算
は実は一月分しかありませんでしたが、併し
公務員
の特殊な
事情
もあるということで、その
予算
の範囲内でいろいろ操作されまして、特に〇、二五程度のものを附加えて
現実
に支給しているわけであります。だから私はそういう点を勘案されるならば、この際一月分切実に
要求
しているわけです。これは十分この点を
考え
て、
半月分
でよろしいということでは駄目だと私は思いますので、その
辺大臣
のほうにも
努力
してもらいたいと思うのでありますが、どうでございましようか。
塚田十一郎
10
○
国務大臣
(
塚田十一郎
君) 御
意見
を十分体しまして、なお一生懸命に検討して見ることにいたします。
永岡光治
11
○
永岡光治
君 それでは特にこの点は緊急を要する問題でありますので、特にこれはどうしてもお願いしたいと思
つて
おります。 それから次の問題で、この例の三月三十日に
郵政職員
の
給与体系
の
是正
が実は
調停委員会
にかかりまして、今日まで慎重
審議
されて
結論
が出たようでありますが、これについて具体的にどういうお
考え
を持
つて
おられるか、
一つ
先ずお聞きしたいと思うのであります。
塚田十一郎
12
○
国務大臣
(
塚田十一郎
君) 御
指摘
の
通り
、昨日
調停案
を私も頂戴いたしたいのでありますが、早速拝見いたして見まして、確かに尤もであると
考え
られる面が非常にありますので、私の
只今
の気持といたしましては、成るべく御
希望
に応ずるように
努力
をしたいと、こういうように真剣に
考え
ているわけであります。何にしましても
予算
が時期的に非常に差迫
つて
おりますから、早速私
自身
、その
関係筋
へすぐに話をいたしまして、又
自身主計局長
にも話をいたしまして、今日は
郵政省
のほうも
人事部長
、
経理局長
も相談に
行つたの
であります。成るべく早く
結論
を得て、成るべく御
希望
に添うようにしたいと、こういうふうに
考え
ております。
池田宇右衞門
13
○
委員長
(
池田宇右衞門
君) なおこの際、
永岡委員
に
一つ
お願いしておきますが、
大臣
は衆議院の
委員会
で同じ時刻に
委員会
を開き、うちのほうへ先に
出席
を
願つた
というわけでありますから、
大臣
の
質問
は
一つ
……。
永岡光治
14
○
永岡光治
君 要点だけ、簡単に……。
池田宇右衞門
15
○
委員長
(
池田宇右衞門
君) そうして
あと
は
関係政府委員
から
説明
を願うことにいたしたいと思います。
永岡光治
16
○
永岡光治
君 それで、この際
大臣
に特に根本的な問題として、これは私
ども
のほうから
要望
したいことでありますが、これはこの
調停
の
処理如何
によ
つて
は
労務管理
上やはり面白くない
方向
に進むだろうと私は懸念するわけであります。そういう
意味
に
日本
の
政府
或いは
国会
として
考え
なければならんことは、
調停案
だとか或いは
仲裁案
が出た場合には、これは
一つ
の
慣例
を作る必要がある。それが出たら両者不服であ
つて
もそれに従うという
一つ
の民主的な
ルール
をこの際布くことが本当に
日本
の
再建
に役立つものと私は固く
考え
ております。そういう
意味
で
是非
とも……、この案について私は検討してみますと、恐らく
従業員
のほうの
立場
からすれば不満なものが多々あるだろうと思うのであります。例えば
調停案
の一番
最後
のこの終りのページに書いてある
通り
、「この
調整号俸
の
復活
を
理由
として
源資
を求めることは、この際適当と認めがたいので、これを採用しないことにした」というような、
組合
にと
つて
は恐らく満足の行かない不服な条項だろうと思うのでありますが、又その他の例えば
金額
の問題についても不満なものが多々あるだろうと思うのであります。併しこの際は私
ども
の
立場
からは、苦しくとも
一つ組合
もこの点で了解してもらう、又
政府
のほうもこれにはそういう
意味
で
一つ
の
ルール
を立てて、この夏を控えまして
事業
の
繁忙期
に入るわけでありますから、早くその態勢を整える必要から
言つて
も
政府
はこれを呑み、そうして両者円満にこれを受諾する、こういう
方向
を
是非
とも打ち立てて頂きたいと思うのであります。この点
大臣
に特にお願いしたいということが第一点であります。 それからもう
一つ
は、特に今
大臣
も言われましたけれ
ども
、丁度二十八年度の本
予算
がここ数日中に又論議されてきまるだろうと思うのでありますが、
言つて
みれば今が一番大事な
立場
にある、
郵政省
としては一番大事な
立場
にあるだろうと思うのでありますが、
予算
が組まれた
あと
でさて
国会
でいろいろ論議されて、与党と
政府
との
関係
から見ましても、そう私
ども
の
意見
が十分通るとは思われない虞れも多分にあると思うのです。そういう
意味
からやはり早くこの問題を解決して行かなければならんと思う。
予算
の
編成
に当
つて
、このことを
郵政省
のほうが受諾するのだという
建前
で
予算
を
編成
する、こういうことでお願いしたいと思うのですが、この点について、この
要望
を
委員会
の
意思
として十分
大臣
に伝えておきたいし、
大臣
のお
考え
をもこの際聞いておきたいと思うのです。
塚田十一郎
17
○
国務大臣
(
塚田十一郎
君) 物の
考え方
として、こういうような
調停委員会
で
調停案
を出して頂いたならば、できるだけその
調停案
を尊重して物を
考え
、解決して行くという
考え方
には全く同感であります。そうして又
調停委員
のかたも恐らく
郵政職員
の
立場
だけでなしに、国全体の
立場
から相当お
考え
願
つて
おることと思うのでありますが、更にまあ最終的な国の政治としてどういう工合に
結論
を出すかということになけば、もう一応各党の
意見
というものも参酌して
結論
を出して、そうしてその場合にこの
調停案
をそのまま受諾するという形になるか、或いは多少
違つた形
になるか、これはわかりませんけれ
ども
、併し十分に議論を尽しました場合には、それが別の形になりましたにしても御納得の行く線なるものが出て来るのじやないかというふうに
自分
は
考え
ております。
永岡光治
18
○
永岡光治
君 実は私別な形で又出るかも知れないということを非常にどうも危惧するわけですが、先ほど私が
冒頭大臣
にお願いしたのは、
定員
にしても
予算
にしてもいろいろな
制約
を受けているというこのことは、実は
政府
の
立場
でどうにもなることであります。そういう
意味
で、そういうことは
言つて
もらいたくないということが私の
要望
なのであります。
政府
でやろうと思えばできることなのであります。この
調停案
の
内容
を見ましても随分いろいろのことを考慮されて、而もこの際は遠慮してもらいたいということまでも無理に入れて
最小限度
ここに出ていると私は思うのであります。ですから、これは
予算
は
政府
においてできるという
建前
で、
大臣
の
決意
として、
郵政委員会
の
意思
としてはこれを受諾してもらいたいということでありますから、受諾する
建前
に立
つて
予算編成
に当るということを
一つ
お願いし、又
大臣
からもそういうことを
お答え
願いたいと思うのであります。
柏木庫治
19
○
柏木庫治
君
只今永岡委員
の言う、さつきの中にもありましたが、今も出ましたが、
郵政委員会
の
意思
として
大臣
の
決意云々
ということですが、
永岡委員
の
意思
としてじやないのですか、
郵政委員会
でそういうことを決議したのですか、僕
たち
前に……。
永岡光治
20
○
永岡光治
君 いや、決議としてじやなく、
意思
としてです。
柏木庫治
21
○
柏木庫治
君
郵政委員会
できめないことを、
永岡委員
が
郵政委員会
の
意思
としてと言うのはおかしいじやないですか。
永岡光治
22
○
永岡光治
君 大体昨日私の意向に賛成せられた……。
池田宇右衞門
23
○
委員長
(
池田宇右衞門
君)
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
池田宇右衞門
24
○
委員長
(
池田宇右衞門
君)
速記
を始めて。
永岡光治
25
○
永岡光治
君 それでは
大臣
が行かれたのでありますが、
あと
の
政府委員
で結構でありますがこの
調停案
に四月一日
実施
ということが明示されております。これは勿論私
たち
はこのことをやはり十分
考え
て頂かなければならんと思うのでありますが、この点については、
郵政当局
はどういうふうにお
考え
にな
つて
おられますか、
実施期日
を……。
八藤東禧
26
○
説明員
(八
藤東禧君
)
只今
の
永岡委員
の御
質問
に
お答え
を申上げます。昨日
中央調停委員会
から正式に
調停案
を示されたことでございまして、
実施期日
、このこと自体も
予算
に直ちに響くことになりますので、御
承知おき
のように
事務当局
といたしましては、
予算
はすべて
暫定予算
でや
つて
おります。
実施
するや
否や
、受諾するや
否や
ということもすべて本
予算
にかか
つて
いるところなのでございまして、本
予算編成
の過程でございますので、
実施期日
のところにつきましても、何とも
お答え
できないというところが
実情
であります。
永岡光治
27
○
永岡光治
君 重ねてお伺いいたしますが、それでは二十八年度の本
予算
の中に四月一日から
実施
するという
建前
で
予算
を決定するということも
技術
の上としては許されることでありますか。
八藤東禧
28
○
説明員
(八
藤東禧君
)
予算編成
の
建前
では、やり方から言いましては、不可能であるということはないと思います。果してそれがその
予算
を
政府
として決定される場合、
提出予算
内にそれを取入れられるや
否や
は、これは別問題であります。
永岡光治
29
○
永岡光治
君
予算技術
の上からは、これは違法にはならないというような
お答え
のようでありますので、
是非
この
実施期日
につきましても、先ほど
大臣
に質しました二つの
問題等
がありまするので、
是非
とも
実施期日
も四月一日というこの
調停案
の線を堅持して頂きたいと思うのであります。強く
要望
をいたしておきます。
池田宇右衞門
30
○
委員長
(
池田宇右衞門
君) 他に何か
委員
の皆さんで御発言がございませんか。
永岡光治
31
○
永岡光治
君 案は
大臣
に先ほど尋ねまして、まだ細部に
亘つて
いないのでありまするが、この
お盆手当
の件でありますが、これは
大臣
も研究してみたいということでありますが、
政府
の仮に今
予算
が
暫定予算
としては〇・五、
半月分
しか組んでありませんが、それ以外のものについても
大臣
も考慮検討してみたいという話でありますが、
事務当局
のほうにもその点
一つ
十分御考慮して頂きたいと思うのでありますが、その辺の
事情
については如何なものでございましようか。
八藤東禧
32
○
説明員
(八
藤東禧君
)
お答え
申上げます。実は
お盆手当
一ヵ月という
要求
につきましては、
公企労法
上によるところの
手続
に従いまして、
職員側
より正式に私
ども
に対して
要求書
が出たのでありますが、昨日私のほうからこれも
公企労法
上の
手続
に従いまして、団体交渉いたしまして、正式の
回答書
を
職員側
に手交いたしました。その趣旨は、六月分は
暫定予算
でございまするし、
予算
の
現状
を
考え
てみましても、
法律
に定められ、且つ
暫定予算
の中に組まれているだろうところの
金額
に更に〇、五、
半月分
プラスするということは、大体一五億円を更に必要とする
事情
でございまして、
事務当局
といたしましては、これは到底応ずることができないので、正式に回答しておる次第でございます。従いまして、私
たち
のほうとしても、
努力
せよとおつしやるお言葉に対しまして、
職員側
に正式に回答した
限度
、
法律
に定めるところに
従つて
の
夏季手当
を出すということ以外には申上げられないのでございます。
永岡光治
33
○
永岡光治
君 まあ恐らく組まれた
予算
の数字の上からは、
只今
の御答弁のようなことがあるだろうと思うのでありますけれ
ども
、やはり先ほど私が
大臣
にもお願いいたしましたような
理由
で、他の
官庁
とはやはり
事情
が違います。
現実
に昨年の暮もやはり
予算
は一カ月分しか組んでありませんでしたけれ
ども
、なお且つ〇、二五というものが各
官庁共
それを目途として出ておる実績があるわけでありますから、いずれ二十八年度本
予算
のほうにおいて私
たち
もこれは
国会
の議員として
協力
をしたいと
考え
ております。そういう
意味
で、そういうこともなお
考え
の中に入れまして、この際特別な
措置
を講じて頂くように、特に私は
要望
しておきたいと思います。 それから
郵政事業
の特性、この
夏季
の
特殊事情
に伴ういろいろな
手当
の問題については、これはやはり考慮しておると私は思うのでありますが、それは
考え
られておりますか。
八藤東禧
34
○
説明員
(八
藤東禧君
)
お答え
申上げます。
永岡委員
が先ほどの
大臣
に対する御
質問
の中にも述べられました
通り
、
郵便事業
は
夏季
におきまして、
お盆
の贈答とか或いは
暑中見舞
とかいうことによりまして、
取扱実数
が毎年著しく増加する
実情
でございます。殊に申すまでもなく、盛夏の
炎熱下
におきまして
従事員
が非常に局内においても狭隘な場所で、外においても厳しい
労働
がより加重せられる勤務に従事しておる次第でありまして、これら
実数
の増加その他につきまして、
従事員
に極力その勤労の実績に応ずるように
措置
して参
つて
おる次第でありまして、本年度におきましても、そのような
夏季
繁忙につきましては考慮することになると存ずる次第であります。
三木治朗
35
○三木治朗君 前
国会
にもたびたび申上げておるのでありますが、
郵便事業
が電通の
事業
との振り合いの
関係
から
言つて
非常に低率であるという点は、何らかの方法でまあカバーしなければならない問題じやないかということをたびたび申上げておるのでありますが、まあそれらは団交によ
つて
すべて解決するつもりだという答弁を頂いておるのでありますが、これはなかなか困難なことではありましようけれ
ども
、先ほど
永岡委員
の言いました
通り
、いわゆる
公務員
の
給与
に関しては仲裁裁定の問題を尊重するという
建前
、これはまあ言うまでもなく尊重するのではありましようけれ
ども
、むしろこれを
一つ
の
ルール
として、この出たものは必ず労資とも呑むという
一つ
の
慣例
を作ることが非常に大切だと思うので、
一つ
そういう点も
十分考慮
されて、
郵政事業
の非常な重要性に鑑みて私からも特に
要望
申上げておきます。
八藤東禧
36
○
説明員
(八
藤東禧君
)
只今
三木
委員
からの誠に
郵政職員
に対する御理解のあるお言葉を頂きまして、御説の
通り
調停
が出る場合におきましては、私
ども
といたしましても極力その
調停
は尊重し、その
調停
の趣旨に副うように万全の
努力
をいたしたいと思
つて
おりまして、
只今
も全省を挙げまして
努力
いたしております。何とぞ然るべくお願いいたします。
永岡光治
37
○
永岡光治
君 それでは、まだ先ほど私が冒頭申述べましたように特定局問題を中心にしたいろいろな待遇の
是正
問題、
事業
の問題や、それから運用の問題、いろいろあると思うのでありますが、なお又
説明
書の中にもいろいろ問題があろうと思いますが、いずれこれは
機会
を改めて
質問
、
要望
の
委員会
を持
つて
頂きたいと思います。そのことを特に
要望
いたしまして、一応私の
質問
、
要望
をこの際これで終りたいと思います。
池田宇右衞門
38
○
委員長
(
池田宇右衞門
君) それじや私から
一つ
。
只今永岡委員
、三木
委員
から切実に
要望
されておりますが、同じ電気通信方面は電々公社と相成りまして、一面半官半民の営業状態で、これの
職員
と郵政
関係
の
職員
の間に
給与
、
手当
等において均衡のとれないようなことのないように、
政府
、
郵政当局
においては格別なる考慮を
一つ
、又私
ども
委員会
といたしましても、十分に皆さんと共に大蔵
当局
に皆さんの意のあることを伝えたい、かように
決意
しております。 他に質疑がなければ本日の
委員会
はこれを以て終了し、散会いたすことにいたしたいと思いますが、御
異議
はございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
池田宇右衞門
39
○
委員長
(
池田宇右衞門
君) それでは本日はこれを以て散会いたします。 午前十一時二十九分散会