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深川タマヱ君 最後に、どう
考えて見ましてもやや不安が残りますので、もう一言附言いたしておきますけれ
ども、初等
教育の
教科書を検定いたしますのは、やはり大事な第二国民の養成だからであろうと思うのです。更に
子供の知識を発達さすために多読を誘うというのがこの
図書館法の趣旨なんですが、その
書物の
選択に当りまして
先生が銘々に
選択するということは、失礼ですけれ
どもやや行き過ぎだと思います今日の
日本の
実情では。そこで
文部大臣が指定されまして特別な
審議会ができるそうですけれ
ども、広汎に亙りまして大体ここの
審議会で
学校の
図書館が備えてよい
書物の認定ぐらいはすることが私はこの際大切だと思います。それは大分古くなりますけれ
ども、ヨーロッパの例を見ましても、軍隊が赤化しない間は革命は成功しないという時期がございまして盛んに軍隊に赤化
教育をいたしまして、とうとう革命に成功いたしました。
日本には今軍隊がございませんけれ
ども、警察が赤くならなければいけないというので盛んに警察の赤化に手を着けておる人があるそうであります。現に機密が全部警察のフラクシヨン活動の手を通
つて漏れているような
状態でございまして、第二の国民の養成、そうして双葉の芽生えと言いますか、こういう少年の
教育に赤い
方面から目を着けない道理はないと思いますので、検定も何もございません本を
学校の
先生が
選択して、無制限に
図書館に入れて
子供に読ますということになりますと、やや危険性が伴う、小さい球根栽培ができると大変でございますので、
一つやはり
教育審議会で非常に大きな枠を入れましてそこで一応
全国の
図書館に備え付けられてよい本は大体でいいから認定してもら
つてその範囲で
一つ選んでもらいたいと私は
考えます。
それともう
一つ、
小学校の
教科書の
選択に当
つてさえも、本屋の商人から盛んに贈収賄というのですか、中に賄路が行くのですが、そういう
実情でございますので、検定をと
つていない
図書館に備え付ける
書物に当
つては私は猛烈な運動が行われると思います。
国庫の
負担金があつたりいたしますと、ここを先途として盛んに猛烈なる売込み競争が始まりますと思いますが、そういうことも
考えますと、まあ
ちよつとやはり大きい検定の枠を入れてもらいまして、大体そこで
書物の値段などをきめて、その範囲で選定してくれまするならば、私たちも安心でございますし、第一父兄が安心だろうと思います。
学校の
図書館で夜遅くまで
子供が本を読んで帰
つて来て、一体何を読んでいるのか、今日の
日本の御時勢ではやはりさぞ親が不安だろうと存じます。こういうことについて
ちよつと心配でしたからお尋ねいたします。