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国務大臣(
大達茂雄君) お答えいたしますが、
宗教的な
情操を
涵養するということは、
国民のそれぞれの人格の完成という点から言えば極めて重大でありますので尊重しなければならないと、こう考えておりますが、これは勿論
宗教的な
活動というものはそれぞれの
宗教団体においてそれに当
つておられるのでありまして
文部省といたしましては勿論
特定の
宗教というものに
偏つた態度をとることは許されないことであります。
一般的に見て
宗教的な
情操を
涵養するということが大切であるということは異論のないことでありますが、
従つて文部省といたしましては、いわゆる
宗教団体、
民間宗教の
活動せられることに遺憾のないように期したい、こういうふうに考えておりまして
特定の
宗教に偏ることは勿論許されないと思います。その辺が
宗教的情操の
涵養と申しましても極めて漠然としたことであ
つて、空想になりやすいという点があると思われます。これらの点は今後なお実際問題としてさような制約の下に
宗教的情操を
涵養するということに努めて参りたいと、こう思います。