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相馬助治君 大達
文部大臣の意思、それはよくわかりました。ところが問題は、いつでもこれは
文部省がふざけていてこの問題が解決しないのではないのです。
文部省が弱いために、力がないためにということならば、或いはそうかも知れないが、不誠意なるが故に解決しないということはないのです。そこで私は、具体的に二点どうしてもお尋ねしたい。当然これは
岡田委員の
質問に対して、そういうお
答えがあろうと存じて、具体的に差し出がましく、余り執行府である
文部省に劈頭からこういうことを言うのはどうかと思い控えていたのですが、お尋ねしたい第一点は、
大蔵当局と話合いが進んでいるから、次の
合同委員会で解決するようになるであろう。この内容について、数字的なことがあると思いまするから、あなた自身が数字を明確に記憶しないということもわかりますから、これは
関係の
管理局長見えたようですから、
管理局長をして答弁させ、大臣がそれを確認して頂きたいことが一点。
第二点は、
越中島の
校舎にいる保安隊を出して、そこに入るのが
一つ。或いは
品川の経理
学校のほうを
外務省に
努力させてそこに入るのが
一つとこれだけしか
言つていない、実に智慧のない話だと思う。もう
一つあるのです。それは新らしく
校舎と校地とを創設して、そうして理想的な
水産大学を建てるということなんです。恐らくこれに対して賢明な
文部大臣は、それは理想案であ
つて、国家財政の規模からして不可能であるという答弁があるであろうと思う。なければいいです。なくてそうしますということならばそれでいいが、そういうことをおもんぱか
つて、私がこういうことを自身を持
つて言う
理由を
一つ附加えておきますが、昨年
議員立法を以て神戸
商船大学が創設されたことは、当時野にあ
つても大達文相は御存じだと思います。これは会計年度の中途において、
議員立法を以て、神戸
商船大学を創置するという法律が出て、財政的にこれをどうするかという重大な問題にな
つたときに、当時
文部大臣は
大蔵当局と大いに折衝をされて、予備金から支出したのです。私
ども社会党、これは両派社会党ともでしたが反対した
理由は、当時
商船大学のできることは結構だが、現に
水産大学はもうあのようなみじめな
状態におかれているじやないか、こういうことから解決せずして、
商船大学を、すでに一校あるものに、又神戸に作るというがごときは本末顛倒も甚だしい、神戸
商船大学ができることは結構極りないが、この段階では我々は賛成できない。かように突張
つたときに、いろいろ委曲を尽して、この
水産大学については、抜本的に解決の意思があると、こういうことを聞いて今日に至りますと、これが不渡手形であ
つたことがはつきりしました。当時我々はさようなことを
考えずに、止むなく賛成して満場一致を以て神戸
商船大学を作
つたのであります。この
経緯に鑑みるならば、この熱意があるならば、これはこの際
一つ明らかにして頂きたいことは、その二つの方法に対して加えてもう
一つ、その二つの方法が解決しないときには校地、
校舎を創設して
水産大学をして満足せしめるというのではなくして、日本の
水産教育の完璧を期せられたいと思うのですが、これらに対して
一つ大臣の明快にして、而も自信のある答弁をこの際
伺つておきたいと、かように存じます。御返答によ
つては次に申したいことが大分ございます。