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衆議院議員(足立篤郎君)
只今河野
委員が食糧庁当局に御質問になりました農林中金の金利の問題につきまして、私からお答えすべき筋合ではありませんが、
参考になればと思
つて一言申上げたいと思いますが、
農業共済基金で、御承知のように
政府出資十五億、各連合会出資一億で十六億の資金ですが、これではもうすでに足りませんので、十八億か農林中金から借りておりますが、これが農林中金の自己資金ということで二銭四厘で借りている。共済基金は一銭七厘で各県の連合会に貸出す規定にな
つている。
従つて逆ざやは七厘でございまして、これはすでに総額五千万ばかりの赤字が累積しているわけで、こんな不合理な話はないというので、
衆議院の
農林委員会で実は大分やりまして、大蔵省とも折衝いたしました結果、今回の凍霜害についての麦の仮払いにつきましては、これは連合会が立替えて
農家に払うわけです。
政府の特別会計から金が出る前に立替払いをする。その財源はやはり
農業共済金庫に待つ以外にない。この財源はやはり農林中央金庫に頼る以外にないということで、これを大蔵省から紐付で出してもらうようにいたしまして、大蔵省が一銭六厘で出して共済基金のほうに一銭八厘で農林中央金庫が出すということに話がきまりました。私はこれを聞いて実は憤慨いたしました。二厘もとるということは何事か。全くトンネルだから一厘で結構だということでやり
合つたのですが、一応これで今度は話が、農林中央金庫としては従来にない特別中の特別に勉強をしたのだから勘弁してくれということで納ま
つている実例がございます。ですから今の答弁、農産物価格安定のために紐付で、今長官が言われたような紐付で出すということであれば、これは私は国会としても捨ておけない、十分協議をすべき問題だと思います。こういう前例等も尊重してもら
つて、安い金利の金を団体に出してもらうということは是非共必要だと思
つておりますが、
ただその問題と、今当面農林中央金庫のいわゆる自己資金と称するものとの関連をどう持
つて行くかということは計画性がなければならないと思います。これは
政府関係当局と食糧庁とが打合せをされて、万全の
措置をと
つてもらうのが望ましいと思います。ですから今申上げたように一部は二銭五厘で出る、途中から資金がなくな
つてあとから借りたものは一銭八厘こいうことでは、これは納まりが付くまいと思う。そこでやはり大体の資金の所要量というものを睨んで、買上数量、実地調整の数量を生産者団体と食糧庁と打合せて、自己資金は何割、紐付の資金は何割、金利はプール計算して見るとそれが二銭になるか、一銭九厘になるか、二銭二、三厘になるか知りませんが、そこを押えてプールで持
つて行くというように計画性を持
つてや
つてもらいたい。
提案者としてはかように
考えておりますが、これは食糧庁にと
つては相当御迷惑な私の発言かも知れませんが、私はやはりこの
制度の万全を期するためには、そこまでや
つてもらいたいと
考えておりますので、食糧庁としては今のところ、私弁護するわけじやありませんが、河野
委員の突込んだ質問に対しては、監督の権限もなし、やはり今責任ある答弁をせよと言われても無理かと思いますので、どうか私の申上げた気持を御了承
願つて、今後
委員各位にも御協力頂き、今申上げましたような線で進みますように持
つて行くということで、河野
委員の質問は
一つ御了承賜わりたい、かようにお願いいたします。