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1953-07-15 第16回国会 参議院 内閣委員会 第14号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十八年七月十五日(水曜日) 午後二時二十一分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
小酒井義男
君 理事 上原 正吉君
竹下
豐次君
委員
白波瀬米吉
君 成瀬
幡治
君 松永 義雄君
松原
一彦
君 野本
品吉
君
政府委員
内閣官房
副長官 江口見
登留
君
宮内庁次長
宇佐美 毅君
調達庁総務部長
山内
隆一
君
行政管理庁管理
部長
岡部
史郎
君
法務省入国管理
局長 鈴木 一君
事務局側
常任委員会専門
員 藤田 友作君
常任委員会専門
員
杉田正三郎
君
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
行政機関職員定員法
の一部を
改正
す る
法律案
(
内閣送付
)
—————————————
小酒井義男
1
○
委員長
(
小酒井義男
君)
只今
より
内閣委員会
を開会いたします。
行政機関職員定員法
の一部を
改正
する
法律案
を議題といたします。お
手元
に参
つて
おります
定員法改正
の
資料
、
行政管理庁管理部
から出ております
資料
の順を追
つて質疑
をいたします。まずその前にこの表について
岡部管理部長
から
説明
を頂きます。
岡部史郎
2
○
政府委員
(
岡部史郎
君)
只今
お
手元
に御配付申上げてあります
資料
につきまして順次御
説明
申上げます。私は
総理府
の本府につきまして御
説明
申上げます。逐次
各省関係官
からそれぞれ御
説明
申上げることにいたします。なおこの
資料
の四枚目、
総括表
でなく
内訳表
を御覧頂きたいと思います。それでは
内訳
について申上げます。 先ず
総理府
の本府について申上げます。その
内訳
を申上げますと、
目黒
の
内閣総理大臣公邸
の
開設
に伴う
維持管理要員
の
増加
九名でございます。その次は
内閣総理大臣官房調査室
の
拡充
に伴う
職員
の
増加
が二十四名でありまして、これは現在七名おりますから合せて三十一名になります。
松原一彦
3
○
松原一彦
君 上のは現在何名でございますか。
岡部史郎
4
○
政府委員
(
岡部史郎
君) 上の
目黒公邸
のほうは現在は十一名おります。合せて二十名になります。 次に
官房調査室
は
只今
申上げました
通り
二十四名ふえまして現存の七名と合せて三十一名に相成ります。 次は
恩給局
の
職員
の
増加
でありまして、これは旧
軍人等
に対する
恩給復活
に伴う
事務
の
増加
の分でありまして八十名の
増加
に相成るわけであります。現在
恩給局
には
文官恩給事務
に従事しております現在の
職員
は百七十四名でございます。 次は
総理府
の
附属機関
でありますところの
南方連絡事務局
の
所管事務
の
増加
に伴う
職員
の
増加
十四名でありまして、現在二十七名おりますから、合せて四十一名と相成ります。以上
合計
いたしまして
増加
するほうが百二十七名に相成るわけでございます。 次に減るほうは
官房
の
広報事務
の縮小に伴う減が五名でございます。これはこのたびの
定員法
の
改正
におきまして
各省
各庁を通じましてできるだけ
広報事務
を縮小しようということで、大体
定員
の三割以上を目標にいたしましてこのような措置を講じたわけであります。 第六番目はやはり
総理府
の
附属機関
でありますところのふ
虜情報調査事務
の
減少
に伴う
職員
の滅でありまして、これは四十四名を減らすことに相成
つて
おります。現在の
定員
は五十四名でございますから残りは十名ということに相成ります。で
減少
のほうは
合計
四十七名であります。ふえるほうは百二十七名でありまして、
差引
結局
総理府本
府は八十名の
増加
と相成ります。 次は
公正取引委員会
であります。この
公正取引委員会
におきましては、
広報事務
の
減少
に伴う減と申しますのは今申上げましたように
各省
に
共通
のものでありますが、これが五名の滅に相成ります。 次に
総理府
の
外局
といたしまして
国家公安委員会
と
土地調整委員会
につきましては異動はありません。次に
宮内庁
について申上げますが、
宮内庁
は
宮内庁舎
の三階に設営されました宮殿の
維持管理要員
として五名の
増加
を見込んであるわけでありますが、他面におきまして
事務処理
の
合理化
を行うことにいたしまして二名を減らすことにな
つて
おるので、
宮内庁職員
といたしましては
差引
五名の
増加
ということに相成
つて
おります。 次に
調達庁
でございますが、これはふえるほうと減るほうと
差引
いたしまして、結局百九十五名の減と相成
つて
おります。それは
内訳表
にも書いてあるわけでありますが、一応私から申上げましてなお足りないところは
調達庁
の
係官
から御
説明
申上げることにいたしたいと思います。第一に、
漁業補償
、
特別損失
の
補償
、
使用解除財産
の
補償等業務量
の
増大
に伴う
職員
の
増加
が二百六十九名あるわけであります。その
内訳
を申上げますと、
漁業補償関係
では二十五人、
特別損失補償関係
では十三人、
使用解除財産
の
補償等業務量
の
増大
に関しては百二人の
増加
、次に
不動産提供業務
の
増加
、
中間附帯業務
の
増加
に関して百二十九人の
増加
、
合計
二百六十九人の
増加
を見ております。なお
渉外労務監督官制度
を
新設
いたしまして、
渉外労務監督官
を九人
増員
することにいたします。他面におきまして
内部管理事務
の
簡素化
及び
賠償指定解除物件返還業務
の
減少
に伴いまして合せて二百四十六名の滅に相成
つて
おります。その
内訳
は
内部管理事務
の
簡素化
に伴いまして主として
本庁総務部関係
と
地方調達局関係
から八十四人を減じまして、それから
賠償指定解除物件返還業務
の
減少
に伴う
減少
として十四人を減じ、更に
調達協力業務
の
減少
に伴う
減員
といたしまして百四十八人を減らしたわけであります。その次に
業務量
の少い
出張所
を
廃止統合
いたしまして、これはいろいろ
キヤンプ・エア・ベース等
の移動の
関係
その他があるのでありますが、それによりまして二百二十七人を減らしました。結局
仕事
がふえるのでふやすのが二百七十八名で、
仕事
を減すので減るのが四百七十三人、
差引調達庁
におきましては百九十五人の
減少
と相成
つて
おります。 その次は
行政管理庁
について申上げます。これは三十五人の減に相成
つて
おりますが、
監察部
の主として
支分部局
の
監察局
の
事務処理
の
合理化
に伴う減であります。 次に北海道開発庁におきましては二十人の
減少
に相成
つて
おりますが、これは
支分部局
であります
北海道開発局
の
事務処理
の
合理化
に伴う
減少
二十人であります。次に
自治庁
について申上げますと、この
附属機関
といたしましてこのたび
自治
大
学校設置法案
を御審議頂いておるわけであります。この
自治
大
学校
の
専任職員
といたしまして、
最小限度
でありますが、一人振替えますので、
本庁
から一人減らすということで
差引増減
はありません。 次に
保安庁
におきましては四百四十一人の減に相成
つて
おりますが、実はこれは御
承知
のごとく
海上公安局法
が設置されまして、
海上公安局
が
保安庁
の
附属機関
として置かれました場合における
海上公安局
の姿がこうなるという形でございまして、これは
海上公安局
が発足いたしまするまでは
運輸省
の
外局
であります
海上保安庁
がこの
仕事
をや
つて
おるわけであります。この実質におきましてはこれは
海上保安庁
の
職員
の
減少
ということに相成りますので、
運輸省
の
海上保安庁
の御
説明
の際に御
説明
申上げたほうが一層わかり易かろうと思いますので、そのときに譲ることにさせて頂きたいと存じます。 次に
経済審議庁
におきましては二人の
減少
に相成
つて
おりますが、これは
各省共通
の例の
広報事務減少
に伴う減二人を計上した次第であります。す
総理府全般
につきましてごく簡単に申上げました。なお御
説明
によりましてお答え申上げることにいたします。
小酒井義男
5
○
委員長
(
小酒井義男
君) それでは
総理府関係
について御
質疑
を願います。
竹下豐次
6
○
竹下豐次君
一番初めに書いてあります
目黒公邸開設
に伴う
維持管理要員
、それはそういうことをやるのだから」ふやすのだという御
説明
だけでその
理由
の御
説明
がない。それは
一つ
の例でありまして大したことはないが、そのほかの大
部分
はそういう御
説明
でありまして、何故にという御
説明
が大体抜けてお
つた
と思いますから、それをずつと御
説明
を願います。
岡部史郎
7
○
政府委員
(
岡部史郎
君)
只今竹下委員
から御注意を頂きまして誠に申訳ございません。成るべく簡単にというつもりでございましたが、なおできるだけそれでは詳しく申上げましてその他
関係係官
からも御
説明
申上げたいと思
つて
おります。 それでは一例として申上げますと、一番最初の
目黒
の
内閣総理大臣公邸
の
開設
に伴う
職員
の
増加
と申しますのは、結局その
内訳
は
維持管理
の
委員
でありまして、
内訳
を申上げますと、
機械工
といたしまして即ち暖房とか弱電、強電の
関係
を扱う
職員
として二人どうしても要るということになります。それから
ボーイ給仕
の
類いも
どうも
職員
としてやはり計上しなければならないものであります。こういう
ボーイ給仕関係
でどうしても七人が要るということで合せて九人と相成
つて
おる次第であります。 次には
官房調査室
の
拡充
の
職員
の
内訳
でありますが、これも実は現在のところ七人の
専任職員
しかなくて非常に足りないわけでありますが、これを二十四人にふやすという
仕事
の
内容
につきましては
官房調査室
のほうから詳しく御
説明
申上げたほうがよろしかろうと思うのであります。二十四名の
内訳
を申上げますと、その
内訳
といたしましては
庶務関係資料
の
整理
及び
調査報告
の
整理
というようなことで八人が要る。それから
政治情報
、
治安情報
、
労働情報関係
の
専任者
が五人、それから
経済情報関係
で五人要る、それから
文化情報
、
広報関係
で二人、それから
海外情報関係
で四人、それで合せて二十四人になりまして、この
調査室
の
仕事
といたしましてはこれが
最小限度
の
仕事
というように相成
つて
おるわけであります。 それから
恩給関係
でこれは八十人
増加
でありますが、これはこれから御審議頂きます旧
軍人
及び
遺家族関係
の停止されております
恩給受給事務
の
裁定事務
が多いわけでありまして、
年金恩給関係
と一時
恩給関係
として二百万件以上にわたる
事務
の審理でありまして、これは併し一時的な
部分
もありますので、それは臨時の
職員
で賄う
部分
であるのであります。大体恒常的にこの
程度
はどうしてもふえる。もつとも
恩給関係
はこれだけではありません。
郵便局
の
窓口事務
がふえますので、それに
関係
して郵政省のところで御
説明
申上げる
予定
でございますが、
郵便局
の
窓口事務関係
で五百十人がふえることに相成
つて
おります。そういうようにこの
恩給関係事務
も
最小限度
にやむを得ざるものと
考え
られる
程度
のものであります。 それから
南方連絡事務局
、この
仕事
が非常にふえて来ておるわけでありまして、
沖縄関係
のいろいろな給与の未払の
事務
でありますとか、殊に
恩給関係
の
事務
その他が多いわけでありますが、これにつきましても
仕事
がふえますのでこの際本局として十八、名瀬の
出張所
に三人、小笠原の
島内駐在員
として一人ほしい、こういうような
内訳振り
にな
つて
おります。
あと
は
調達庁
が問題になろうかと思うのでありますが、
調達庁
につきましては
総務部長
が見えておりますので
部長
から御
説明
申上げたいと存じます。
山内隆一
8
○
政府委員
(
山内隆一
君) それでは
調達庁
の
所管
につきまして私から
行政管理庁
の
説明
に対する補足的な
説明
を申上げます。やはりこの今の
資料
の順を追
つて
御
説明
申上げたいと思います。 増のほうは
漁業補償
の
業務量
の
増大
に伴い二十五名でありますが、
漁業補償
の
仕事
、は二十七年度からや
つて
おりますわけで、現在の二十七年度の予算の中にも当然増が認められてお
つた
わけであります。ところがや
つて
参りますと
補償
を要する
件数
が非常に
予想
以上に
増加
をいたしまして、現在のところ約一万三千件という大量の
件数
がございますわけで、この
仕事
は而もこの各一件
処理
するにも
漁業補償
はなかなかむずかしい
仕事
でありますために、従来の
定員
では到底や
つて
行かれないというわけで二十五名の
増員
を見たわけであります。 次に
特別損失
の
補償
に併う
増員
でありますが、この
仕事
はもちろん二十七年度にはまだ
はつ
きりとした線が出ておらなか
つた
わけであります。二十八年度に入りまして各
地方
からいろいろ陳情或いは非難もありまして、或いは
内容
を検討してみますとどうも従来の精力では賄い切れない
性格
を持
つて
おるもので、而も又放
つて
置くわけにはいかないというような
事情
のものが相当
予想
されましたので、御
承知
の
通り特別損失
に関する
法律案
が現在両院で審議中でございます。併しながらこれがまだ
法律
としてきまらない場合でも明らかに気の毒な
事情
のものに対しては、而も又急を要するというようなものについては
見舞金
の
支給
というような形で
支給
をいたしておるものもございます。いずれにしましてもすでに
法律
もいずれ通過するだろうと
予想
いたしておりますのと、それからもう
一つ
は
法律
が仮になくてもこういうような
性格
の
仕事
をや
つて
行かなければならないというような
考え
で十三人の
増員
をお願いしてもつ
ぱらこの仕事
に当らせることにしたわけであります。 次に
使用解除財産
の
補償等業務量
の
増大
に伴う
増員
百二名、そこで
占領
中設定されておりましたものがもちろん
占領
中でもぼつぼつ
解除
がありましたが、
講和条約発効
に際しましては大量の
解除
が行われましたので、この
補償
はこれ又非常にむずかしい
仕事
でありまして、何と
言つて
も終戦直後進駐軍が入
つて
来て、そうしてこれを使
つた
ために
建物
の中に
変化
が起
つて
、その
変化
の状態を明らかにして
損失額
を検討しなければならんというようなわけで、これも
事務
がなかなか複雑で
手数
がかかる、その上に
予想
以上に一時的に
解除
になりましたので、その
仕事
。それからもう
一つ
は従来軍で
買上げ
て使
つて
おり、
講和条約発効
後将来又長く使わなければならんというような
性格
の
土地建物
、主に
土地
でありますがそういうものにつきましては
買上げ
なければ
所有者
に対して非常に気の毒であるというようなものがたくさん出て参りまして、今度は
買上げ
る道も開かれたのでありますが、そのほうの
仕事
も又価額の折衝その他むずかしい点がありまして、かなりたくさんの
事務分量
になるかと存じます。それらに伴う
増員
として百二名をお願いしたわけであります。 次に
不動産提供業務
の
増加
に伴う
増員
でありますが、これは
講和条約
が
発効
いたしますれば新らしい
不動産
の
提供業務
は余りないのじやないかと当初
考え
ておりましたが、ところが
講和条約発効
に
伴つて
、一方において従来接収されてお
つた不動産
の
解除
が非常に大量に行われる
半面
、やはり
日本防衛
の見地から
駐留軍
として新たに
不動産
の
提供
を要求する
件数
がなかなか多いので、まあ少数になりましてもやはりいろいろな
関係
で調査したり何かしますので、この
下部機構
としての
活動業務分量
に対する影響は非常に大きいものがあります。而もこれ又
調達庁
のいろいろな
仕事
の中でも最もむずかしい
仕事
の
一つ
とな
つて
おりまして、一件
処理
にも非常な
手数
がかかるというようなわけで、百九人の
増員
をお願いしたわけであります。 次は
中間補償業務
の
増加
に伴う増でありますが、接収中
不動産
の
提供
中に
駐留軍
の
演習等
によ
つて立木
、
立毛等
が損害を受けた場合に
補償
する
業務
でありまして、
平和条約
の
発効
後
占領期間
中に泣寝入とな
つて
お
つた
ような
被害
についても
補償
を請求する事案が最近非常に
増加
するようになりますと共に、
駐留軍
の
演習
によ
つて
の
被害
も相当発生しております。そういう
業務
の
増加
に伴いましてこの
中間
の
補償
の
仕事
をするために二十名の
増員
をお願いした次第であります。 次に
渉外労務監督官制度
の
新設
による増九名であります。従来
特別職
の
国家公務員
の
労務者
が、
平和条約
の
発効
と共に
国家公務員法等
の一部を
改正
する
法律
によりまして、二十七年の四月二十九日以降
国家公務員
でなくなりましたために、いろいろの
争議行為
、
労働問題等
も、従来
占領下
におきまして
国家公務員
として一定の規律の下に管理されてお
つた
場合に比べまして問題が非常に多くなりまして、
労務者
と軍との間に介在してできるだけ問題を円満に解決するということをする必要が特に多くな
つたの
であります。
従つて
さような
仕事
に向くこういう特殊の
制度
を設けてその間の
調整
を図ることが
必要ぐある
、かような
考え方
から九名の
渉外労務監督官
の
新設
をすることにいたしたわけであります。以上が
増員
の
関係
であります。 次に
減員
の
関係
について申上げたいと思います。
調達庁
はいろいろ
駐留軍
、
占領軍
或いは又
駐留軍
のための
仕事
をやるという
性格
上、ほかの省のように自分で
考え
て
事務分量
をきめてやるということが非常に困難な
事情
にありますので、意外に
変化
をしていろいろ
増員
をお願いしなければならん場合もありますが、又
半面
において
占領
中であ
つたの
が今度は独立したというような
関係
から来る
仕事
の減、或いは
調達
の方法の変更から来ます
事務分量
の減、いわゆる
減員
、こういうようなものが大分起
つて
参りますので、勢い以下申上げるような
減員
も起
つて
来たわけであります。 先ずその一番は
内部管理事務
の
簡素化
に伴う減、これはおわかりにくいかと思いますが、
調達庁
は
仕事
の
性格
上
管理事務員
というものをできるだけ少くして本当の対
駐留軍
、対
国民関係者
に対する
仕事
に類するものを成るべく多くするという
考え
で当
つて
おりましたが、駐
いろいろ定員
の
関係
などの問題から、一方
増員
をお願いしなければならんと同時になお
一つ
こういう方面の
減員
を極力計
つて
みたいというような
考え方
から計画したわけでありますが、いわゆる
管理職員
の中で
共通職員
を大体除きまして、
あと
の者に対して約一割
程度
の
減員
をいたそうということの結果がここに現われて来たわけであります。自然その
管理職員
と申しますと主に
総務部系統
の
総務課
とか
人事課
とか
会計課
とか
調査課
とか或いは
監察官
とか、
地方
の
調達局
におきましてもやはりそういう部類の
職員
を、今申上げたような
考え方
で
減員
をいたしたのがこの減とな
つて
おるわけであり 次に
賠償指定解除物件返還業務
の
減少
に伴う減でありますが、
占領軍
によ
つて賠償指定
を受けた
物件
で、軍が
占領期間
中に使用したことによ
つて
生じた
損失
を
補償
する
仕事
、これを
賠償庁
の
廃止
から結局
調達庁
がこの
仕事
を
処理
することに相成
つて設置法
の
改正
をみたわけでありますが、この
仕事
は二十七年度の或る時期から具体化されまして、大体二十七年度末までで
処理
したいという目的で行
つた
わけであります。ところがなかなかこれもむずかしい
仕事
でありまして、全体の方針のきま
つたの
が遅れたというようなこともあ
つて
全部
処理
することはできなか
つた
。若干二十八年度に残りましたけれ
ども
、併し大体の
仕事
は二十七年度に一応この
仕事
は終
つた
。但しそう申しましても
講和条約発効
までの実は
仕事
でありまして、
講和条約発効
後もまだ軍が
解除
しない
物件
が非常に多いわけで、これについてどうするかということはまだ
日本
とアメリカとの間で外交々渉がきま
つて
おりませんので、この
仕事
はまだまだ私
ども
の関するところではない。
従つて
その
仕事
が将来起りましてもこれは今の
減員
した
定員
でやれるわけではないので、これは今申しました範囲の
仕事
については大
部分終
つた
らそれで十四名
減員
する、こういう
意味
であります。 次に
調達協力業務
の
減少
に伴う減百四十八人、これは
講和条約
の
発効
しない大体二十六年度末までは、完全に
占領下
において
間接調達
と申しまして
政府機関
を通じてすべて
調達
を行な
つて
来たわけですが、それからのちに今度は
講和条約発効
の際に直接
調達
となりまして軍が直接
調達
する。
従つて調達庁
の従来そういう
仕事
がなくなりましたので、大量の
減員
をその当時二十七年度の初めに受けたわけでありますが、幾分の
仕事
が二十八年度に残りました。その
関係
の
仕事
が今度完全になくなり、結局二十七年度で終りましたので、今度はこの
仕事
の
跡始末
に従事してお
つた
ものを全部なくする、こういう
意味
で百四十八名の減と
なつ
たわけであります。 次に
業務量
の少い
出張所
の
廃止統合
に伴う減二百二十七名でありますが、
出張所
は全部で六十三カ所ありまして、大体各県の県庁の所在地には多少の差はありましても全部あ
つた
わけであります。そのほか
キヤンプ
とか
ベース
のある所には
出張所
がありましたのですが、各県の
軍政府廃止
に
伴つて軍政府関係
以外には大した部隊はいないというような所については、漸次その
跡始末
をしますれば
仕事
はなくな
つて
来たわけであります。この二十八年に入ります当時は
出張所
の中ではもう例えば福井県あたりのごとき、殆んど
不動産
の
解除補償事務
、
不動産
の
仕事
がた
つた
一つ
残
つて
おる
程度
、そういうような場所も幾つかありました。それからそれほどでもない、
仕事
の
分量
から
言つて出張所
を置くことは財政上不経済である、局直接に扱うか或いは他のもよりの
出張所
に
仕事
を扱わせることのほうが経済的ではないかと思うような所、それから局の直ぐ近くに
キヤンプ
とか
ベース
がありまして、大きな
出張所
でありましても局のすぐ近くならばこれは便宜上からい
つて
も
廃止
して局で直轄していいのじやないかというような所もありまして、大体そういうような目途から選定しまして三十一カ所を
廃止
することにいたしたわけであります。その
関係
が二百二十七名となるわけであります。 そこで
増員
と
減員
を
差引
しました減が百九十五名となるわけであります。で結果的には大体
出張所廃止
の減、多少数字の違うのは、局のほうにこういう
仕事
の必要なために増したというような結果に相成
つて
おりまして、各局の
定員
には多少の
増減
はありますが大した
変化
はございません。 以上簡単でありますが申上げます。
松原一彦
9
○
松原一彦
君
調達庁
に伺いますが、
調達庁
はかねて御用意があ
つた
と思いますが、これは事実
出血
的な
整理
がありますか。
山内隆一
10
○
政府委員
(
山内隆一
君) 全体の数としましては
出血
にはならないわけであります。ただ三十一カ所の
出張所廃止
というのが
減員
の主たる
理由
にな
つて
おりますので、大体
地方
の
職員
はその
地方
の
居付き
の者が多いのでありまして、全体として仮に
出血
しないからとい
つて
この局に全部移
つて
くれと言いましても、なかなか実生活とかいろいろな
関係
でほかに行くならもうやめるほかないというようなものも出て参りますので、形の上では
出血
がないわけでありますが、現実の問題としては相当にやめなければ納まりがつかないというのが現在の実情でございます。
松原一彦
11
○
松原一彦
君 現在の四千百六十八人の
定員
の中に
欠員
が何人おりますか。
山内隆一
12
○
政府委員
(
山内隆一
君) 四月一日現在で百七十八名となります。
松原一彦
13
○
松原一彦
君 それから今度の
減員
が百九十五、若干の
出血
があるわけですね。
山内隆一
14
○
政府委員
(
山内隆一
君) これは四月一日現在の数でありまして、その後すでにやめた者もおりますので、今
はつ
きりと丁度百九十五名の
欠員
があるかないかということは
ちよ
つと申上げかねますが、大体私
ども
の見通しでは先ほど申しました
通り形
の上では
出血
にはならないというふうに
考え
ております。
岡部史郎
15
○
政府委員
(
岡部史郎
君)
ちよ
つと
松原
さんのお尋ねに
補足説明
を申上げますが、この
定員法
の施行の
予定
は八月一日とな
つて
おります。その場合におきまして現在の
定員
より減ります
定員
につきまして、特にその事業の
関係
で大量に減る場合におきましては、今年いつ
ぱいであるとかそういうよりに余裕期間
を置いてありますが、なお原則といたしまして、一般的にそういり特別な規定がなくともとにかく減る場合におきましては、十一月三丁目までの間即ち四カ月間は
定員外
に置くということにな
つて
おります。そういたしますと
只今
の
欠員
は四月一日現在の
欠員
が上が
つて
おりますが、四月一日からになりますと四、五、六、七、八、九と、三カ月に更に四カ月加わりますので八カ月ございますので、その間におきましてかなり
欠員
が出て参ろうかと、その
欠員
によりまして実際の
出血
というものはかなりなくなろうかと。ただ
欠員
というものが全部その
定員
を落すのに見合うかどうかということはこれは別問題でありまして、
配置転換等
は極力行うべきでありますが、いろいろな
事情
、職務の種類でありますとか
勤務地
であるとかそういうことによ
つて配置転換
のできない場合があろうかと思います。そういう場合におきましては実際の退職というようなものが起きようかと思います。このような退職は大体そういう数カ月の期間に解決つくのではなかろうかと、こう
考え
ております。
松原一彦
16
○
松原一彦
君 関連して。
配置転換等
もお
考え
にな
つて
おることと思いますが、現内閣がと
つて
おる
欠員
不補充という方針、これはずつとおとりにな
つて
おるのだろうと思うが、それはどこまで押されるのか。例えば
定員
の上においては今のようにプラス・マイナスが零であろうとも、
地方
の僻すうにある
調達庁
の
職員
はやめない、中央においてはぜひ必要だとい
つた
ような場合においてはどういうふうにおやりになるのですか。やはり必要なるものに対しては、若干の
欠員
不補充は現にや
つて
おいでになるのですか、その辺の実情をお聞かせ願いたい。
岡部史郎
17
○
政府委員
(
岡部史郎
君) お答え申上げます。
欠員
不補充という措置は非常に不自然な措置でありまして、これはいつまでも放置しておくべきものではございません。併し実際におきまして
職員
の実員を低下するという点におきましては、或る
意味
においては無理のない効果的な措置だろうと、こう
考え
て現在や
つて
おるわけでありますが、現在におきましては四月一日現在におきまして、その
欠員
の五割まではふえるからよろしい。それからこれは新らしい
仕事
のためでありますから、新規に
定員
の
増加
を認められたものは新規採用してよろしい。それからなおそれでも
松原
さんお示しの
通り
どうしても配置転換ができない、補充しなければや
つて
行けないような緊急な要務があるのはきま
つて
おりますから、そういう場合には穴もあけられんだろうというので、その場合におきましては大蔵大臣と
行政管理庁
長官の承認を受けてくれということの閣議決定にな
つて
おるので、そういうように御了承を願います。
成瀬幡治
18
○成瀬
幡治
君
漁業補償
は二十七年度からやり始められて一万三千件あるというが、そのうち
解除
したものはどのくらいあるのですか。一万三千件の
処理
と申しますが、そこのところを
説明
して頂きたい。
山内隆一
19
○
政府委員
(
山内隆一
君) 進駐から
講和条約発効
までは今の私の申上げたのとは別で、
制度
上
はつ
きり法令ができておりません。閣議決定の要綱のというようなもので
見舞金
という形で水産庁が主管してや
つて
参りまして、それが昨年まで水産庁、それから四月一日から
講和条約発効
までは取あえずやむを得ないものとしてはやはり
調達庁
が
見舞金
を
支給
して参
つたの
であります。今度の講和
発効
からは軍のために施設、区域として
提供
することによ
つて
海上の漁船の操業制限をしなければならないということにな
つて
、その結果から起る
損失
の
補償
、それが今や全部で約一万三千件ぐらいあるということを申上げたのでありまして、その
処理
が、遺憾ながら実際の手続等ができましたのが二十七年度としましてもかなり遅か
つたの
と、いま
一つ
は
解除
不動産
の
補償
の
仕事
でずつと古いものが残
つて
おりまして、それを一掃するために二十七年度の途中から年度末までにはそれに全力を注いだ。そんな
関係
で
漁業補償
の
仕事
は
ちよ
つと停頓してお
つた
わけであります。それができましてから急速にこの
事務
の進行を図
つて
、ようやくあれは県を通じて
調達庁
にほぼ出そろ
つて
おりますけれ
ども
、まだ査定等が十分進みませんので、この
処理
はまだ遅れておりまして、
処理
したものは僅かの
件数
しかありません。目下鋭意これが
処理
に進んでおるような次第であります。
成瀬幡治
20
○成瀬
幡治
君 大体この一万三千件は、二十五名
増員
すれば、例えば今年いつぱいとか、本当で言うならばもつと早く解決しなければならないわけですが、もうすぐ大体解決の見通しがつくわけですか。
山内隆一
21
○
政府委員
(
山内隆一
君) 今申上げたところから言えば、非常に
仕事
の進行が心もとないようにお感じに
なつ
たと思いますが、基本の方針なりいろいろその積算基準とかそういうものを作るのに時間がかかり、今度は出て来たものを
整理
する、或いはそういう方針によ
つて
地方
で、厳格な査定というほどではございませんが、或る
程度
は
調整
をとる、そんなようなことで時間がかかりまして、今日にな
つたの
であります。今非常に急いでおりますので、大体私
ども
の
処理
目標としましては、無論今年度ではなくて、今年中には全部
処理
するつもりでありますが、或いは根本の実は予算問題もいろいろ
関係
いたしておりますので、これがきまれば案外早く
処理
できると思います。
成瀬幡治
22
○成瀬
幡治
君 使用
物件
の
解除
のほうはどのくらいありますか。向うが使
つて
お
つたの
を
解除
されてそれに対する
補償
ですね。これは現在どのくらい残
つて
いますか。
山内隆一
23
○
政府委員
(
山内隆一
君)
解除
不動産
の
補償
の問題と思いますが、二十六年度末までに
解除
にな
つて
未
処理
であ
つた
事件、非常にたくさんな
件数
がありましたが、それは先ほど申しました二十七年の年度末の緊急
処理
として大
部分
処理
をいたしました。若干
処理
するつもりでお
つて
支払のところまで行かないで、支払は今年度に入
つて
いたしておるものも相当ありますが、まずまず二十六年度末までの
解除
のものは殆んど
処理
をしたと申上げて差支えないと思います。それから二十七年度に入りまして
講和条約発効
までの分につきましても、先ず大
部分
処理
をいたしたと思
つて
おります。併し
講和条約発効
後、先ほど大量
解除
と申上げましたその
部分
に対する
補償
は、私直接の担当
部長
ではありませんが大体私
ども
が
考え
ておる
処理
見込としましては、できるならば今年度二十八年度中に
処理
いたしたいと思
つて
、そういう理想の下にまあ各局を督励いたしておりますけれ
ども
、やはり何割か二十九年度に廻るものができて来ると、かように思
つて
おります。これは局によりましては今の
通り
に進行できる所もありますけれ
ども
、局によりましては相当の
部分
が二十九年度に廻らざるを得ないというのが遺憾ながら現在の実情と思
つて
おります。
竹下豐次
24
○
竹下豐次君
漁業補償
に二十五人いましたが、現在何人でや
つて
おられるのですか。
山内隆一
25
○
政府委員
(
山内隆一
君) 現在九十六石従事しております。それで加えて百二十一名でございます。
竹下豐次
26
○
竹下豐次君
いま成瀬さんの御質問に対するお答えを聞きますと、もうそう遠くないうちにこの
仕事
の大
部分
が解決されるということに承わ
つたの
でありますが、それならばむしろ臨時
職員
としておとりになるほうがいいのじやないか。と申しまするのは、一年たつかたたないで又
出血
というようなことになるのは甚だ好ましくないことだと思われます。ずつと初めから臨時
職員
ということに
なつ
たら本人もその覚悟でやると思います。そのほかの問題についてもやつばり同様な疑問が起るわけです。
山内隆一
27
○
政府委員
(
山内隆一
君) この
補償
の
仕事
、ことに今お話の
漁業補償
は、今私申上げましたのは二十七年度中の
補償
を申上げたような
考え
でまあ
処理
したい。その状態は大体続いておりますので、又今度新らしい二十八年度のものを次に
処理
しなければならない継続しての
仕事
でございまして、今
処理
しておるのは或る期間々々の
処理
を申上げたのであります。
竹下豐次
28
○
竹下豐次君
これから起
つて
来る問題でしようが、併し私の聞き違いかも知れませんけれ
ども
、先ほどから私承わ
つた
ところによりますと、今日まで渋滞しているのが相当あるのじやないか、それをこの際又急いで片附けなければならないのだというふうに承わ
つたの
ですが、そうじやないのですか。そうだとすれば渋滞しておるものの片附けが済めば、その次の年からは人が減
つて
もいいのだということにならなくちや、まあ二十五人減らすというわけじやありませんが、相当に臨時
職員
の性質を帯びさせておるものを作
つて
おいていいのじやないかという疑問があります。
山内隆一
29
○
政府委員
(
山内隆一
君) 私が計画として申上げたのがその
通り
に
処理
できますれば、
あと
は幾分か楽になりはせんか。こういうことになりますが、まあ
漁業補償
の問題は
講和条約発効
後から初めて起
つて
参りましたので、
解除
不動産
の場合で御
説明
申上げたような
事情
はないと思います。
解除
不動産
につきましては確かに
占領期間
中の問題が、まあ決していい加減にしておいたわけじやありませんけれ
ども
、かなり溜りましたのでこのために非常な
手数
がかか
つた
わけですが、この点については私は今
竹下
委員
からお話の
通り
、
解除
不動産
について
処理
すればそれだけなくなる、もつとも又新らしい
解除
も起りますけれ
ども
それは過去の大量な
解除
と違いましていずれ平均して、そうたくさんの
解除
ではないと思いますから、その分についてはこの
処理
を終れば幾分
減員
して差支えないということになると思います。
成瀬幡治
30
○成瀬
幡治
君 私はこういうふうに聞いておるわけです。例えば家屋などの返還されたものに対する
補償
などをやるには、原形がどうな
つて
いるだろうか、それをどう直したという、
一つ
の部屋々々など検査して行くために大きなビルディングなんかにしますと、それに対して相当数の人間が相当数の期間をかからなければ解決しない。今のような人員であるとすると何年間かこうした問題にかかるじやないか。あなたは二十年度末までにほぼ完了する、こうおつしやるが、そうではなくてここ二、三年のうちには片附かないほどそうした人間が要るというふうに聞いておるのですが、これは間違いなんですか。
山内隆一
31
○
政府委員
(
山内隆一
君) 私申上げましたのは、
解除
不動産
の
補償
については、二十八年度中に過去の大量
解除
の分については
処理
いたしたいと思
つて
、そういう目途で今各局を督励いたしておると申上げまして、ただ実際はどうしても、その
通り
にできましても局によ
つて
は相当残
つて
何割か二十九年度に廻らざるを得ない。こう申上げたわけでありまして、二十九年度にどれくらい廻るかということはなかなか
はつ
きり申上げかねますが、どうしても或いは三割くらいは二十九年度に廻らざるを得ないのじやないかと
考え
ております。これも併しなかなか
仕事
がむつかしいので、果して私の見込
通り
に行くかどうかということは、どうも非常にその見通しは困難であります。お説の
通り
二十八年度に全部
処理
するということは到底できないと思
つて
おります。
成瀬幡治
32
○成瀬
幡治
君 そういうのばあなたが机上に立てられたプランなのか、例えば各局に問合せて出して来られた計画なんですか。
山内隆一
33
○
政府委員
(
山内隆一
君) 各局の担当の局の自由に
考え
た計画ではななか今私の申上げたほどにはな
つて
おりません。が、
本庁
としましては局を督励し、又
本庁
自身でやるべき
仕事
で相当時間がかかり、この
仕事
の
処理
に影響する点も大分ありますので、こういう点についてできるだけ
簡素化
を図ることを今いろいろ
考え
ております。そうい皇ともいろいろかね合わせまして、
本庁
としてどこの局はどれくらいまでに
処理
してくれ、どこの局はどれくらいまでという大よその見当を付けて今督励いたしております。これはどこまでも
本庁
の
考え方
でございます。
成瀬幡治
34
○成瀬
幡治
君 私、先ほどあなたがお見えになるとは知らなか
つた
ものですから、杉田さんにお願いしたのですが、家屋或いはまあそうした
不動産
めいたもの、そういうものが実際
解除
されてそれが今までに解決されたのはどれくらい、
定員
何名お
つて
、これをどれだけ解決したか、今残
つて
いるのはどれだけであるかというような実は
資料
が頂きたいと思います。実際問題として私たちが聞くのは、非常にこうした問題についての賠償といいますか
補償
が非常に遅れておる。だから何とかしてくれという声をよく聞くわけであります。あなたのお話を聞いていると非常に楽観的で大したこともなく解決してしまうというようなことになるわけです。ところが
地方
の局などに行くと、そうはおつしやるけれ
ども
、実はこんなふうに超勤をや
つて
も実際問題としては超勤の手当ももらわずに、実際うんと年末やなんかにもサービスですかそういうふうに働いてもなお解決しない実情だ、だからあなたの所はまあ
一つ
二三年くらいはかかるつもりでいて下さいというような話を聞いておるのです。ですからその辺のところの
事情
を
説明
できる
資料
をお出し頂きたいと思います。
山内隆一
35
○
政府委員
(
山内隆一
君) 成瀬
委員
からの今の
資料
の御希望了承いたしましたから、できるだけ早く作
つて
書面で皆様にお見せしたいと思います。 なお
ちよ
つと今の御発言に関連して、実はこれはここで申上げることがいいのか悪いのか多少疑問でありますけれ
ども
、
ちよ
つと率直に進行問題で、私が
あと
で非常ないい加減なことを言
つた
ということにな
つて
は相済みませんから申上げておきたいのは、人の数も非常に重大でありますが、進行について各局が一番強く要望しているものはやはり旅費その他それに伴う
事務
費でございますが、これは今の政府の提出予算の旅費、
事務
費の前提で私は申上げておりますので、若し何かの
関係
で議会で旅費、
事務
費等を修正でもされて減額されるということになると遺憾ながらその分だけは減らざるを得ない。実は率直に申上げますと、今私が申上げた進行計画でも各局の現地のほうから言えば非常な不満でありまして、もう絶えず旅費が足らないのにどうしてそんな
仕事
の計画ができるかと
言つて
おります。私はどこまでも旅費の配賦と
仕事
の計画というものをかね合せて、その
通り
にできない場合にはときによると懲罰的に少し旅費を減らずとか、或いは配賦に手加減をずるとかどこまでも効果的に、よくや
つた
所によくしたいという工合に
考え
ております。まあそんなわけですから今の前提でもなかなか苦しい点があるわけです。ましてやそれが相当額減らされたということになると、その分だけが減るのみならず、士気そ喪して更に一層進行が遅れるようなことがありはせんかということを非常に心配いたしております。
成瀬幡治
36
○成瀬
幡治
君 私はなぜこういうことを質問するかという前提は、この前
調達庁
で相当数の実は
整理
があ
つたの
です。それで実はこういうような問題が起きて来て
補償
が遅れているのだから、私のほうはいろいろなこともあるだろうが
一つ
早く問題を解決してもらいたいと、こういう
考え方
を持
つて
いたのです。それなのにあれは一〇何%の私はかく首だと思うのです。それで実質的な
出血
をや
つたの
です。そこへも
つて
来て又ここでいろいろなことがございます。それは確かに聞けば三十一カ所の
出張所
の
廃止
であるとかいろいろなことによるところのまあ百九十五の実質の
減員
になるかも知れないのですけれ
ども
、何か非常に又。パーセンテージを
ちよ
つと弾いてみても相当数のパーセンテージにな
つて
おります。そこで弾かれる。それからあなたが指摘された旅費なんかの問題で聞いてみますと、市内出張なんかは殆どなしでや
つて
いるのでしよう、現に今それほどまでになぜ
調達庁
の
職員
だけ努力していろいろなことをや
つて
も、片一片の取られた人に対する
補償
が遅延するかということ、何か
調達庁
少し腰が弱いのですね。だからそういうことも何とかもう少しあなたのほうで頑張
つて
もら
つて
、
仕事
が能率的に早く解決するような方途に私は行かないものか、こう思
つて
私は
資料
なんかを求めたわけであります。
竹下豐次
37
○
竹下豐次君
これは小さいことをお伺いしますが、
目黒公邸
というのはどこなんですか、吉田さんの住んでいらつしやる元宮様の
あと
でしようか。
岡部
さんのほうにお答え頂きたいと思います。
岡部史郎
38
○
政府委員
(
岡部史郎
君)
目黒公邸
と申しますのは正式には芝白金にある公邸でございまして、これは国設宿舎法に基く総理大臣の公邸でございます。
竹下豐次
39
○
竹下豐次君
宮様の昔のお屋敷の
あと
の。
岡部史郎
40
○
政府委員
(
岡部史郎
君) その
通り
でございます。
竹下豐次
41
○
竹下豐次君
あれはよほど前から公邸にな
つて
お
つた
ものだと思
つて
おりましたが、ここに
開設
に伴うと書いてありますから、何だか新しくできたように見えますが。
岡部史郎
42
○
政府委員
(
岡部史郎
君) それは従来外務省で管理しておりましたのを、今度総理大臣の公邸にしたわけであります。
竹下豐次
43
○
竹下豐次君
外務省の管理が
総理府
に移
つたの
で人をふやしたということですか。
岡部史郎
44
○
政府委員
(
岡部史郎
君) これはあの公邸が外務省に移
つて
外務省から
総理府
に移るに伴いまして、今まであそこを外務省の
職員
が管理いたしておりまして、これが外務大臣公邸に移るわけであります。その
あと
の
職員
が必要とな
つて
来るわけでございます。
竹下豐次
45
○
竹下豐次君
外務省のほうの人が減るということになるのですか。
岡部史郎
46
○
政府委員
(
岡部史郎
君) さようでございます。
竹下豐次
47
○
竹下豐次君
あと
に出て来ますね。
岡部史郎
48
○
政府委員
(
岡部史郎
君) そうです。
竹下豐次
49
○
竹下豐次君
それからこれも小さいのですが、
官房調査室
の
拡充
、これも数が少うございますが四倍以上になるのですね、現在七人というのが三十一人になるわけですね。これはまあ何か
仕事
の範囲を拡大されたのだろうと思
つて
おりますが、それはどういうことになりますか。
岡部史郎
50
○
政府委員
(
岡部史郎
君)
調査室
のほうから詳しく申上げるのが筋であろうかと思いますが、私が存じております範囲内において申上げますと、実はこれは
定員
がないものでありますから無理して
各省
から兼任
職員
をかり集めまして今までや
つて
お
つた
。それをこの機会に
定員
の
増加
をお願いするということにな
つて
おる次第でございます
竹下豐次
51
○
竹下豐次君
仕事
の実質も変らない、量もかわらないということですね、そう承わ
つて
よろしうございますね。
岡部史郎
52
○
政府委員
(
岡部史郎
君)
仕事
の量、質は今後ますます
拡充
したいという方向にあるわけでございます。でありまするから、従来の兼任でとにかく賄
つて
おりましたのを、兼任はどうしても不十分でありますから、専任の
職員
を置きまして、量質ともに充実したいという意向でございます。
竹下豐次
53
○
竹下豐次君
兼任というのが、兼任の形で専従させるというようなこともまあ事実行われておるわけですが、実際はどうなんですか、これは本当にあちこちかけ持ちで兼任しておられるか、或いは兼任の形で実は専従しておられたのか、それだつら
ちよ
つと話が違うと思います。
岡部史郎
54
○
政府委員
(
岡部史郎
君) 兼任の場合におきましてもこれはいろいろございまして、大体兼任してもらうほうにおきましては、殆んど兼任したほうで主としてや
つて
頂くよりほかないと思うでありましようが、貸すほうは又貸すほうでできるだけひもが切れないように、自分のほうで必要な場合には使いたいということで、兼任ということは、全く不自然な形であるわけでありまして、そういうのを本当に
仕事
をやるならどうしてもこれはやはり専任を置くというのが筋であろうと思うのでありましで、いつまでも兼任でやるというのは、
仕事
をする上におきましてどうしても不自然な形であろうと思います。併し仰せの
通り
兼任という形で殆んど出しきりという実情もそれは従来あ
つた
ろうと思います。その人を専任に切換えるということが多いだろうと思います。
竹下豐次
55
○
竹下豐次君
そうしますと、ほかの
仕事
と本当に兼任しておられた、兼任の人で七人でや
つて
おられたのを専任だけに三十一人にするということに
なつ
たら、四倍どころでなく六倍も七倍も八倍にもなるかも知れないということにな
つて
いくわけですが、これは数については少いですが、理窟としてはもう
ちよ
つと
説明
をして下さらないと通らないような感じがいたします。
岡部史郎
56
○
政府委員
(
岡部史郎
君) 誠に
増加
の率は大きいのでありますが、
調査室
を設けまして、いろいろ内外の情報の収集分析をやるという場合におきまして、兼任で現在室長を入れまして七人というのは、これは全く
一つ
の課、
一つ
の規模とは申しながら少いものであろうと思うのでございます。それを今度二十四人ふやしまして三十一人の課、併しこれでもこうした情報
関係
の担当の
仕事
といたしましては、決してぼう大なものとは思えないように思うのでございますが、如何でございましようか。
竹下豐次
57
○
竹下豐次君
どうも今の御
説明
じやふに落ちないのですが、私の想像は、やはり
仕事
に手が要るように
なつ
たとか、もう少し従来のようなことでは
調査室
の働きが不十分である、調査の目的を達することができないから、この際もう
ちよ
つと各方面に手を廻しても調査しなければならないという実質的の必要がおありになるのじやないかというふうに私は想像しておるのですが、今の御
説明
ではそうな
つて
おりませんが、
あと
ででも結構ですから
一つ
直接その
仕事
をしていらつしやる人と御相談下さいまして又後日御答弁願いたいと思います。
岡部史郎
58
○
政府委員
(
岡部史郎
君)
竹下
さんのお申出の
通り
に
一つ
取計らいたいと思いまするから御了承願います。
小酒井義男
59
○
委員長
(
小酒井義男
君) それから今
竹下
委員
の質問に関連して
ちよ
つとお尋ねしておきたいのですが、
官房調査室
には従来
定員
がなか
つたの
だと……
岡部史郎
60
○
政府委員
(
岡部史郎
君)
定員
七名はございます。
小酒井義男
61
○
委員長
(
小酒井義男
君) 七名はある、そうすると二十四名ふえて三十一名になる。
岡部史郎
62
○
政府委員
(
岡部史郎
君) そうでございます。
松永義雄
63
○松永義雄君
目黒公邸
という名称は、これは公の名称でございますか。
岡部史郎
64
○
政府委員
(
岡部史郎
君) これはわかりやすく申上げましたので、囲穀
国家公務員
宿舎法に基きまして、内閣総理大臣その他に認められております公邸の
一つ
でありまして、正式は
内閣総理大臣公邸
でございます。
松永義雄
65
○松永義雄君 そうすると今まで我々の俗に首相官邸と
言つて
お
つた
あれは公式は何と申しますか。
岡部史郎
66
○
政府委員
(
岡部史郎
君) 今の永田町にありますいわゆる首相官邸と申しますのは、内閣の
事務
所でございます。
松永義雄
67
○松永義雄君 今あなたが九名の
増員
は
目黒公邸開設
に伴う人員の増であるということを御
説明
にな
つたの
ですが、実は従来十一人おる、それに九人加わ
つた
、そうするともう
開設
に伴うのでなくて
新設
ですか、その今の御
説明
の十一人というのは、外務大臣公邸であ
つた
ときの引継ぎですか。
岡部史郎
68
○
政府委員
(
岡部史郎
君) 四月一日から
開設
になりましたと記憶いたしております。間違いましたら訂正いたしますが、とにかく四月一日から
開設
いたしておりますので、それに伴いまして電話の交換手であるとか、守衛であるとか、そういう
関係
ですでに十一名おるわけでございますが、それに伴いまして、ここに
開設
と書きましたのは、
開設
後若干の日にちがたちましたので、言葉は不穏当かと思いますが、要するに十一人おるのに対してその人員を充実するために九人附加するということでございます。その
内容
は電気
関係
の技工とそれから給仕という
内容
でございます。
竹下豐次
69
○
竹下豐次君
現在外務省の
所管
に属する公務員が十一人おる、それに九人加わるというわけですね。先ほどの御
説明
によると、外務省の
定員
が
総理府
の
定員
に移るのである、十一人が移るというわけですが、そうじやないのですか。
岡部史郎
70
○
政府委員
(
岡部史郎
君) 外務大臣官邸を新たに創設したものでありますから、それで従来おりました
職員
が外務大臣官邸のほうに行
つた
わけであります。それでありますから、外務省としては先ほど
つた
かというお尋ねで、私それをはいと申上げたようでありますが、減
つた
というわけじやなく、そちらのほうへ行
つた
というわけです。
竹下豐次
71
○
竹下豐次君
そうすると、新しい
開設
じやない、移
つた
、
所管
換えだというだけですね、外務省
所管
時代から公邸はあ
つた
わけですね。
岡部史郎
72
○
政府委員
(
岡部史郎
君) それは外務大臣公邸であ
つた
わけでございます。
竹下豐次
73
○
竹下豐次君
そこが変りますか。いやわかりました。
小酒井義男
74
○
委員長
(
小酒井義男
君)
ちよ
つと速記とめて下さい。午後三時三十八分速記中止 —————・————— 午後四時七分速記開始
小酒井義男
75
○
委員長
(
小酒井義男
君) 速記を始めて下さい。
行政機関職員定員法
の一部を
改正
する
法律案
について本日
質疑
を行
なつ
たわけでありますが、
関係
各省
から
増減
の具体的な
理由
を
資料
として出して頂いて、その
資料
に基いて審議を続けて行くことにいたしたいと思いますが、如何でございましよう。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
小酒井義男
76
○
委員長
(
小酒井義男
君) それでは
資料
が出るまで本
法律案
の審議は一応中止をいたすことにいたします。本日はこれにて散会いたします。 午後四時八分散会