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1953-07-08 第16回国会 参議院 通商産業委員会 第11号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十八年七月八日(水曜日) 午後二時八分
開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
中川
以良君
理事 加藤 正人君
委員
石原幹市郎
君 小林 英三君 西川彌平治君 酒井 利雄君 松平
勇雄
君 岸 良一君
豊田
雅孝
君 西田 隆男君 海野 三朗君 山口 重彦君 武藤 常介君 白川 一雄君
政府委員
通商産業政務次
官 古池
信三
君
中小企業庁振興
部長
石井由太郎
君
事務局側
常任委員会専門
員
山本友太郎
君
常任委員会専門
員
小田橋貞寿
君
説明員
大蔵省銀行局特
殊金融課長
有吉 正君
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
通商
及び
産業一般
に関する
調査
の件 (
九州地方水害対策
に関する件) ○
連合委員会開会
の件
—————————————
中川以良
1
○
委員長
(
中川以良君
)
只今
より
通商産業委員会
を開きます。 本日は、先ず最初に
西日本
の
水害対策
に関する件を議題といたします。この際御
報告
申上げますが、
参議院
に設けられました
水害対策特別委員会
においては、先日来連日に
亘つて
、
水害対策
について
審議
を行
なつ
ております。そして可及的速かに
参議院
といたしましての
結論
を出すべく
努力
をされております現状であります。
特別委員会
といたしましては第一に
応急対策費
の問題、第二に
恒久対策費
の問題、第三に
水害対策
のための
立法措置
に関する問題、以上の三点について
結論
を出したい模様でございます。 そこで本日当
委員会
におきましては、
通産省所管関係
について
審議
をいたすわけでございますが、できますならば本日の
審議
を通じまして、
特別委員会
が要請をしておりまするこの三点について当
委員会
といたしまして、一応の
結論
を出しまして、必要に応じましてこれを
特別委員会
に持込むようにいたしたいと存じております。かような点を御考慮の上本日の御
審議
を進めて頂きたいと存じます。 それでは先ず
政府側
よりその後の判明をいたしました
水害状況
並びに今日までの
復旧状況等
につきまして御
説明
を承わりまして、次いで
通産省
といたしましての意図されておるところの
復旧対策等
について、御所見を承わりたいと存じます。
古池信三
2
○
政府委員
(古
池信三
君)
只今委員長
から御
指示
がございましたので、
西日本
の
水害状況
につきましてその
概要
を御報告申上げたいと存じます。
水害状況
の
概要
につきましては、先回の当
委員会
におきまして御
説明
御報告申上げたのでありまするが、その後入
つて
参りました
報告等
に基きまして更に最近のものを御報告申上げたいと存じます。 先ず第一に
炭鉱
の
関係
でありますが、
九州
の
地区
におきまして全
坑水没
いたしました
炭鉱
が九十四鉱、一部水浪百九鉱、
坑外
の
施設破損
五十一鉱、
坑外浸水
六鉱、
貯炭
の
流失
十鉱、計二百七十鉱でありまして、
貯炭
の
流失
は二万七千トン、直接
被害
による
出炭減
は
復旧
までに三十八万四千トン減の
見込
であります。この他
輸送機関
の麻痺、
稼働率
の
低下等
の
間接被害
による
出炭減
は大体五十乃至六十万トン
程度
と予想されております。なお参考のために同
地区
の本年五月におきまする
出炭実績
は二百二十万トンでありました。これらによる
炭鉱
の
被害金額
は約三十七億円でありますが、その内訳は次に申上げる
通り
であります。
設備関係
といたしまして九億一千二百五十万円、これは
損害金額
であります。これに対しまして
復旧所要資金額
といたしましては、八億四千四百万円
程度
であります。次に
出炭減
及び
貯炭流失
による
損害金額
は六億四千三百九十万円、その
復旧
に要する
資金額
は五億三千六百九十万円。次に送炭不能による
損害
は二十一億七千九百九十万円、その
復旧所要資金額
は二十一億七千九百九十万円、
同額
であります。その計は
損害金額
三十七億三千六百三十万円でこれに対しまして、
復旧所要資金額
は三十五億六千九十万円と
なつ
ております。以上は
九州地区
であります。 次に
中国地区
について申上げますと、全
坑水没
が十二鉱、一部
水没
が八鉱、
坑外浸水
六鉱、計二十大鉱でございまして、これらの
被害
による
出炭減
は三万トンの
見込
であります。同
地区
の本年五月の
出炭実績
は二十五万トンでありました。
被害金額
につきましては目下その詳細を
調査
中でございます。以上は
炭鉱関係
の
概要
であります。 次に
電力関係
について申述べますと、
九州地区
におきましては先ず
発電設備
について申上げれば
九州電力会社関係
の
水力発電
の
停止
いたしましたものは三十五カ所、その
出力減
は十六万キロワットでありました。現にその一部は
復旧
いたしまして、七月一日現在で十三万五千キロワットと
なつ
ております。同
地区
の七月一日現在の
予想水力出力
は三十五万五千キロワットであります。なお八月末までには
復旧
の
見込
であります。又目下
建設
中の
夜明発電所
、この基礎が破壊されましたので、その完成が、
予定
は二十八年八月に
なつ
ておりましたのが、二十九年の一月に延びる
見込
でございます。同じく
九州電力
の
火力発電
につきましては大門の
発電所
、
出力
は一万六千キロワットでありますが、これが
浸水
によ
つて運転
が不能になりました。次に
送電設備
は
鉄塔
の
流失
しましたものが五十基、
鉄塔
が傾斜したのが十五基、
鉄塔倒壊
が三基。
配電設備
につきましては、電柱の
流失
が約四千本、欠損が二千本、倒壊が二千五百本、傾斜六千本。断線につきましては高圧三千カ所、低圧三千八百カ所その他いろいろございますが、
あと
は省略いたします。
復旧
に要しまする費用の総額はこれも各
設備別
に
調査
できておりますが、省略をいたしまして、
合計
十億四千万円と
なつ
ております。これは
被害金額
と
同一
であります。なおこの中には公営並びに自家用の
発電関係
は含んでおりません。 次に
中国地区
について申上げますと、
電力施設
の
被害
は比較的軽微であります。現在までに判明しましたところでは、
送電設備
の
鉄塔
が一基傾倒したほか
建設
中の
水力発電所
四カ所に若干の損傷があつた
程度
でありまして、その
復旧
は約五百万円
程度
見込
まれております。 第三に
四国地区
につきましてはその
電力施設
の
被害
も比較的軽微でありまして、
変電所
が十五カ所破損した
程度
であります。 更に進んで、
ガス関係
について申上げますと、
西部ガス熊本
、
門司
、八幡でありますが、その
被害
が
合計
五千万円
見込
まれております。
大牟田ガス
は二百万円の
損害
の
見込
、久留米、
別府ガス
、
下関ガス
、いずれも、軽微であります。これら
ガス関係
の
復旧所要資金額
は五千二百七十万円と
見込
まれております。 第四番目に、
一般商工業関係
について申述べますと、
九州地区
におきましては、先ず
門司
の
地区
が山津波の襲来によりまして、
被害
は、最も大きく、
神鋼金属
、
日本セメント門司工場等
は、土砂の埋積が三尺乃至六尺に及んでおります。
神鋼金属
は
復旧
までに、十三日を要しまするが、これによ
つて伸鋼品
百五十トンの
生産減
が
見込
まれております。
日本セメント門司工場
は
復旧
までに一カ月を要する
見込
であります。
セメント
二万一千トンの
減産
が
見込
まれます。次に
小倉地区
では
東芝電気
が
浸水
のために
被害
が大きく、その
ガラス工場
は
復旧
までに1カ月を要し、同
電球工場
は未だ
復旧
の
見込
が立たないような状態であります。これによ
つて電球
百二十万個、バルブ四十万個の
減産
が
見込
まれております。その他十条製紙、
東洋陶器
、
小倉製鋼
、東海鋼業、
大阪曹達等
には
浸水
した
被害
があります。この
地区
におきましては、大
企業
よりも
中小工業
の受けました
被害
は一層大きいのであります。
八幡地区
につきましては、
八幡製鉄
はクキオカ第二、第三、第四の
一品高炉
が減圧し、第三
製鋼平炉停止等
の
被害
があり、これによ
つて銑鉄
約二千トン、鋼塊約四千トン、鋼材約五千トンの
減産
が
見込
まれるのであります。安川電機は
浸水
のために
設備機械
を一部移動しました。その他は軽微であります。
大牟田地区
は殆んど
被害
がありません。
熊本地区
は
日窒自家水力発電
に若干の
被害
がありましたが、生産には影響はありません。
熊本市内
の
中小機械工場
の
被害
は、
相当
大きいのであります。
久留米地区
におきましては、
日本ゴム
が
浸水
のために十三日間
操業
を
停止
し、
日華ゴム
は
被害
は比較的軽微でありましたが、五日間
操業
を
停止
しました。ブリヂストンタイヤも一部
浸水
のため五日間の
操業停止
。
中小織物業者
、いわゆる久留米絣、及び
タオル業者等中小ゴム工業
、その他
中小工業者
の
被害
は
相当
大きいものと考えられます。
日田地区
は
中小木工場
に
相当
の
被害
がありました。
佐賀地区
には
大和紡
、
味の素等
大
企業
の
被害
は比較的小さいのでありますが、
中小工場
の
被害
は
相当
甚大であります。 これら
工場
の
被害金額
と
復旧所要金額
とを、大
企業
、
中小企業別
におおむねしたためてみますとる、次のようであります。大
企業
は
設備関係
が
被害金額
としましては、三億四百八十万円、これに要する
復旧資金
が二億二千百万円、(それから
原料製品関係
の
被害
が一億八百二十万円、これに対して
復旧所要資金
が八千六百五十万円、
生産減
による
損害
が十億三千五百万円、その
復旧所要資金
が七億六千七百万円、
合計被害
が十四億四千八百万円で
復旧所要資金
が十億七千四百万円と
なつ
ております。
中小企業関係
では、
設備関係
が二十七億八千五百二十万円の
損害
に対しまして、
復旧所要資金
としては、二十二億一千万円が、
見込
まれております。
原料製品関係
の
損害
は三十二億一千二百万円、これに対して
復旧所要資金
は二十五億五千万円であります。その
合計
は
損害
五十九億九千七百万円に対して
復旧所要資金
四十七億六千万円という
数字
が出ております。 次に
九州地区
の
一般商業
について申上げますと、商業の
被害状況
は極めて大きいのでありまして、その
被害金額
及び
復旧所要金額等
はおおむね次に申上げるようであります。無論これは極めて概算でございますからさよう御了承願います。
設備関係
として
被害金額
は五十二億五千七百万円、その
復旧所要資金
は二十六億、
商品関係
が百三十六億三千万円の
被害
に対しまして
復旧費
といたしましては約百億であります。
合計
いたし、我して
被害金額
が百七十八億八千八百万、
復旧所要資金
が百二十七億、かように
なつ
ております。
中国地区
及び
四国地区
の
商工業関係
の
被害
は比較的軽微であつたようであります。 次に、
鉱山
の
炭鉱
以外のものについて申上げますと、
九州
におきましては大分県の
玖珠地区
の
玖珠鉱山
は
被害
が最も大きく、全抗
水没
して
損害
は三千万円、
復旧
には六カ月を要する
見込
であります。更に
玖珠地区
の
九重山鉱山
も
相当
の
被害
が
見込
まれるようであります。その他福岡県の八女
鉱山
、これは
鉱滓ダム
が決壊いたしました。
河東鉱山
、これは坑内の
水没
、鹿児島県
荒川鉱山
、これも
坑内浸水
であります。これらの
被害
がありました。これらの
鉱山
の
被害
総
金額
、
復旧所要金額
は
設備関係
が
被害金額
六千二百九十万円、
復旧所要金額
六千二百九十万円、
同額
でございます。
生産減
に対しましては
被害
が三千三百万円、
復旧所要金
と
同額
であります。
合計
を申しますと、九千六百万円と
なつ
ております。
中国地区
につきまして目下
調査
中でありますが、大きなものはない
見込
であります。 大体以上が
概要
でございまして、更に詳しい点につきましては御要求によりまして御
説明
を申上げるなり、或いは、資料を御提出申上げて差支えないと存じます。 大体以上が今日判明しておりまする
被害状況
でございますが、これに対しまして
政府
といたしましては御案内のように
西日本水害総合対策中央本部
を設けまして各
関係省
の
関係局長
がその幹事として殆んど毎日集ま
つて
被害対策
を講じておるような次第であります。
通商産業省所管
の問題につきましては、なお
関係省
と
折衝
中のものが
相当
あるのでありまするが、今我々がかような
対策
をしたいと考えておりまする点、或いはきまつた問題はそれにつきましてもここでその要点を簡単に御
説明
申上げたいと思います。 先ず第一に
炭鉱関係
といたしましては、何と申しましても
中小企業
に属する
炭鉱
が多いのでありまして、それはのちに申上げまする
一般
の
中小企業対策
と大体重複する点もあるかと存じます。先ず
資金
の面の
対策
といたしましては
設備資金
に対しまして
復旧
のために要する
資金
が
九州地区
は十一億四千百万円、
中国地区
が八千八百万円、
合計
で十三億三千九百万円の
見込
でございまして、これに対しましては、先ず第一に
商工中金
その他に対しまする
政府資金
の
預託金
の増加を考えております。これは今のところ大体四億円増加することに決定いたしております。次には
中小企業信用保険
の枠を
相当拡大
をいたしております。更に
中小企業信用保険
の
保険料
を現在三%でありまするものを一%は国が負担し、一%は
地方公共団体
が負担するという建前にして、
金融機関
には一%に減免をすることにきまりました。更に府県の
信用保証協会
を一層活用する方針の下に指導しておりますることは申上げるまでもありません。それから次に
運転資金
の
対策
でありますが、これは今なお
折衝
中の問題が多いのでありまするが、第一に日銀によりまして積極的な
融資
の
斡旋
をや
つて
もらうこと。それから手形の期限をもう少し大幅に延長するようなことを講じたいというのでこれは検討中であります。更に
貸付金
の条件を例えば
据置期間
だとか、或いは
返済期間
、これらについて
相当
に緩和するようなことを考えたいと存じてこれも
関係各省
と
折衝
中でございます。それから
生業資金対策
といたしましては以上の
設備資金
、
運転資金
に対する
対策
によるほか更に再起不能のような気の毒な
炭鉱
に対しましては、
炭鉱従業員
の
救済対策
としまして
災害救助法
第二十三条の適用によ
つて生業資金
を確保することといたしております。 以上が
資金
の面でありまするが、次に
輸送
の面といたしましては
炭鉱
の
設備
の
被害
による直接の
出炭減
は約三十万トンでありまするけれども、山元と港頭との間の貨物の
輸送力
の減少のために間接の
出炭減
が約六十万トンと
見込
まれておりまするので、早急に国鉄の
輸送力
を平常まで回復するの必要があるのでありまして、国鉄の
復旧予定
に
従つて
今後の送
炭状況
の見通しを申上げますと次の
通り
になります。
筑豊本線
は七月十六日—二十日までのうちに一六%の送炭、同じく二十一日—二十五日までに二五%、二十六日乃至三十一日までに四〇%、八月一日—十五日まで七〇%、こういうような
計画
に
なつ
ております。
筑豊本線
これは原田、
内野経由
の分であります。七月十二日乃至十五日の間に五〇%の送炭を実行する
予定
であります。唐津線は七月十二日—十五日までの間に五〇%、十六日乃至二十日の間に八〇%の送炭の実行ができる
予定
であります。
筑後線
は七月の十二日に八〇%、十三日—十七日に五〇%、十八日乃至二十二日に八〇%の送
炭実施
の
見込
であります。次に
産業道路
の急速な
復旧
と
受益者負担金
の免除という問題がありますが、これは各
関係
の県並びに
現地
に出張しておりまする
建設省関係
の係官との間においてその具体的問題に応じて適当に
措置
されておるのであります。それから次に
電力対策
について申上げますと、
保安電力
並びに
復旧用
の
電力
の配分につきましては万遺憾のないように
現地
において
手配済み
でありまするが、更にそのほかに
特別大口業種別配分計画
を変更すること。
特別大口割当枠
の一部大口乙並びに甲の
炭鉱
への転用というようなことを考えております。坑木の
対策
といたしましては
復旧所要坑木
につきましては
国有林
、
官有林
を早急に払下げるように
石炭局長名
を以ちまして
林野庁長官
に書面によ
つて依頼済み
であり、
林野庁
にでも
了承済み
でその線に沿
つて
尽力してもら
つて
おるのであります。次に
鉱害対策
といたしましては
特別鉱害
に約六十億円、
一般鉱害
約二百三十億円、計二百九十億円というのがこれが全国における
鉱害
でありますが、このたびの災害はこれら
鉱害地
に競合しているものも
相当
今多いと思われるのでありまして、六月三十日
石炭局長
の代理として係官を
現地
に派遣しその
調査
並びに処理に当
つて
おるのであります。
特別鉱害
の未
復旧家屋
八千戸のうち二千戸を早急に
復旧
する必要がありますのでこの
復旧
は約五億円は本
年度特別鉱害特別会計財源
を以てしては如何ともしがたいのであります。又
納付金
の引上げによる
特別会計
の
財源確保
も困難でありまするので、
緊急策
といたしまして
特別会計
への
国庫補助
乃至は
融資方
を要望して来ておりまするのでその点は
大蔵省
に申入をいたして今
折衝
中でございます。 以上を以ちまして
炭鉱関係
は一応終了いたしまして次に
電力関係
について申上げます。
電力関係
の
資金対策
といたしましては
九州電力会社関係
の
被害金額
及び
所要復旧資金
は大体十三億四千六百万円と
見込
まれておりますが、うち約二億七千六百万円につきましては
社内予算
の
変更等
によ
つて
捻出できるのでありまするが、残余の十億七千万円につきましては
金融機関
の
融資
が必要となりまするので、その
融資
について今
大蔵省並び
に
日銀当局
と
話合い
を進めております。
復旧用
の資材につきましては大体順調に進められております。すでにその一部は
関西方面
から船便で手配をしておるのであります。
電力
の
需給対策
といたしましては、
水力
の
供給力
は、七月一日現在の
出力減
は先ほど申しましたように約十三万キロでありまするが、その全部
復旧
をみまするのは八月末の
予定
でありますのでそれまでどういうふうにして
復旧
するかという段階を申上げますと、七月五日には一万九千三百キロ、七月十五日に四万二千キロ、二十日に五万キロ、七月三十一日に七万八千四百キロ、八月十五日に九万六千六百キロ、三十一日に十二万三千六百キロ、こういう
計画
の下に着々
復旧
の工事を進めておるような次第であります。次に
火力供給力
につきましては
大門発電所
の
停止
によりまして
出力減
は一万六千キロでありますが、大体この月の半ばには
復旧
が完了する
予定
であります。なおその間は
応急
の
措置
といたしまして
火力発電所
をフルに運転すること、更に
中国地区
から受電の増加ということによ
つて応急
の切抜けを策しておるのであります。
火力発電用
の炭につきましては六月末現在の
貯炭
が二十六万トンであります。これは約六十四日分の
貯炭
の
数字
でありまするから前述の
通り火力発電
をフルに運転しましてもその石炭繰りにつきましては支障がない
見込
であります。それから
夜明けダム
につきましてはこれは
相当
な
被害
を受けたのでありまするが、これは細かく亘りまするので一応
只今省略
はいたしますが、
あと
で又御質問がありますれば詳細な御
説明
を申上げたいと存じます。 次に
ガス事業関係
でありますが、
復旧資金
が大体五千二百七十万円でありまして大体
自己調達
ができると思いますが、どうしても
自己調達
のむずかしい分は
金融機関
に
融資
の
斡旋
をいたしたいと考えます。
一般商工業対策
といたしましては大
企業
の
関係
はこれは主として市中の
金融機関
から
融資
を受けるように
大蔵省
からその銀行に対しまする
指示
をしておるのであります。
輸送対策
といたしましては、
復旧用
の、
主要資材
、即ち鉄鋼、二次
製品
、木材、
セメント
につきましては、
優先輸送
をするように
運輸省
に話をし、協力を得ております。 それから
労務者住宅
の
復旧
のための
措置
といたしましては、住宅金融公庫の
貸出枠
の増大、その他について
建設省
と
話合い
をしております。
労務者用
の
加配米
に関する
措置
といたしましては、
食糧事務所
その他と
折衝
いたしまして大体必要なる
加配米
を確保いたしております。 次に
中小企業関係
としましては、
資金対策
として
商工中金
の
融資
枠を約十億円
程度
拡大することに、
大蔵省
と
折衝
をして、大体これはできたのであります。それから利子の国家からの補給という要望がありましたが、これは今、直ちに困難な事常もありますので、取りあえずは
只今
御
審議願
つて
おりまして成立すると希望しておりまする
中小企業金融公庫
から六分五厘の金を
中小企業
に廻したい、かように考えております。なおその公庫ができ上
つて
活動するまでは開銀から暫定的な
臨時措置
として
同一
の金利によ
つて貸付
をするように計らいたいと考えておるのであります。それから
中小企業信用保険
の
保険料
を
普通料率
の三分の一とすることは先ほど
炭鉱
の際に申上げましたと同様でございます。それから
復旧主要資材
の
輸送
につきましても、大
企業
の場合と同様に、やはり
優先輸送方
を
運輸省
と
話合い
をつけたのであります。
労務者住宅対策
につきましても、大
企業
と同様であります。 最後に
鉱山関係
について申上げますと、これはやはり
中小鉱山
が多いのでありますから、
一般中小企業
の
資金対策
と同様な方法を以てその面倒を見て行きたいと考えております。その他
道路
の
修理等
につきましても、それぞれ
道路
の
管理者
に対しまして、早急な
修理方
を当省としても申入れまして、
産業
の活動の一日も早く回復することを念願しておるような次第であります。 以上は極めて概略の今日まで考えておりまする、或いは決定いたしました
対策
を申上げたのでありまして、これらにつきまして、なお、詳細なる点は、
政府委員
からでも御
説明
申上げられまするので、これは御質問に応じて一つ、申上げさして頂きたいと思います。
中川以良
3
○
委員長
(
中川以良君
) 有難うございました。これはお配り願えませんか。
古池信三
4
○
政府委員
(古
池信三
君) この
資料
は、今私持
つて
おりますのは、
相当
変更
を要する点がありますので、いずれこれを正確なものに直しまして、そこでお配りをいたしてよろしいと思います。
中川以良
5
○
委員長
(
中川以良君
) それでは
一つ
御質疑をお願いいたします。
豊田雅孝
6
○
豊田雅孝
君
只今
の政務次官の御
報告
で大体のところ、わかつたのでありますが、
復旧資金
について見ましても、
電力関係
は十三億ばかりで、それに対して
自己資金
の捻出、それから更に
残余
は十億ばかり、特に
政府関係
から
融資
の途を図るというようなことでありますが、
電力
は特に
重要性
を持
つて
おりまするから、当然かと思うのでありますが、大
企業
も大体
市中金融機関
に
斡旋
をして、それぞれ
融資
の途を講ずるというのでありますが、
中小商工業関係
を見ますと、この配られた表から見ましても
復旧所要資金工業関係
で四十七億六千万円、
商業関係
で百二十七億一千万円ばかりでありまして、
合計
すると百七十四億になるのでありますが、それに対して僅かに、
商工中金
に十億ぐらいの増額ということでいいんでありましようか。余りに他の
方面
との掛離れが、ひどいと思うのでありまして、その点について、どういうふうにお考えに
なつ
ているか伺いたい。
古池信三
7
○
政府委員
(古
池信三
君)
只会
の
お尋ね
誠に御尤もなことでありますが、
電力関係
とか大
企業
のほうは比較的その
数字
も早く使えまするし、又従来
市中金融機関
との取引もありまするので、割合に早くできると思うのでありまするが、
中小企業関係
は何分にも数が多く、又その
調査等
にも
相当
ひまがいるだろうと思うのであります。そこで
只今
申上げました
対策
は本当の
応急対策
でありまして、取りあえずそういう
対策
をしておりますが、なお今後事情がだんだん詳細に判明するに従いましてそれぞれ
中小企業者
の御
要望
に応えて、できる限り
国家
としましても便宜を払うように
努力
をいたして行きたいと考えております。
豊田雅孝
8
○
豊田雅孝
君
被害
のほうは大体確定しているんじやないでしようか。従つで
復旧資金
のほうはどれくらい要るということも大体確定して来ておるんじやないでしようか。
古池信三
9
○
政府委員
(古
池信三
君)
お尋ね
のように、先ほど御
説明
いたしたのでありますが、その
金額
の正確なところは何といいましても
中小企業
のことでありますから、一々当
つて
詳しく調べ上げたというのではなくて、大体の
概要
を大掴みに計算して見たわけでありまして、その辺のところはこの
電力関係等
はきちんとした
数字
が出ておりまするのでいささか様子が違うと存じます。
豊田雅孝
10
○
豊田雅孝
君 いずれにしても千億は余りに少いので、今後増額することができると承知しておいてよろしいでありましようか。
古池信三
11
○
政府委員
(古
池信三
君) 勿論そういうふうにいたしたいと思
つて
極力
努力
をいたしております。
豊田雅孝
12
○
豊田雅孝
君 信用
保険料
を三分の一に引下げられたのでありますが、金利のほうについて特別の低利で
融資
をする、或いは
政府
のほうでこの際利子補給をするというような御研究はないのでありましようか。
古池信三
13
○
政府委員
(古
池信三
君)
国家
の利子補給につきましては、一応我々もすでに考えまして
大蔵省
とも
折衝
をしておるのでありまするが、まだ今のところ
大蔵省
の同意を得ておらんのであります。そこで先ほど申上げましたように、取りあえずの
措置
としては
中小企業
向けの金利を一割のものを六分五厘
程度
に引下げて、結局三分五厘は国が面倒を見るということに取計らうと思うのでありますが、そういう
措置
を取りあえず講じたいと思
つて
おります。
豊田雅孝
14
○
豊田雅孝
君 なおこの際緊急を要する
関係
から、いわゆる
日銀
の別枠の増額をこの際図られていいんじやないかと思うのですが、これについてどういうふうに
なつ
ておりましようか。
古池信三
15
○
政府委員
(古
池信三
君) この問題も
日銀
とは
折衝
を続けておるのでありますが、一応
日銀
の見るところでは大体現在の枠で間に合いはせんかということを考えておるようでありまして、どうしてもそれで間に合わんということになれば、枠の拡大は当然考える、こういうことに
なつ
ております。
豊田雅孝
16
○
豊田雅孝
君 先ほどお話しましたように、百七十四億のところを十億くら出るというのではとても足らんであろう、増額も今後必要であろうし又そうもしようというふうな御答弁でありまして、そういつた点を睨み合せますと、これは火急を要する
関係
が多いと思いまするので、
政府
が出すこともさることながら、これと並行して
日銀
で別枠の増額を至急に交渉してもらうことをお願いしたいと思いますが、如何でございましようか。
古池信三
17
○
政府委員
(古
池信三
君)
只今
の
お尋ね
誠に御尤もでありますので、そういう点につきましても今後なお引続いて
折衝
をいたすつもりでおります。
豊田雅孝
18
○
豊田雅孝
君 金融に関連いたしましてもう
一つ
の大きな問題は税の減免
関係
だろうと思います。それについて今までのところどういうところまで
大蔵省
等との
折衝
上進んでおるのでありますか。
古池信三
19
○
政府委員
(古
池信三
君) これは専ら
大蔵省
関係
の問題でありまするが、一応かような
災害
の場合の減免の
措置
についての法制が遅れていた
関係
がございまするが、それによ
つて
とにかくやろうと、こういう段階でございます。
豊田雅孝
20
○
豊田雅孝
君 この税の減免について
大蔵省
も勿論研究はしてくれていると思いますけれども殊に
中小企業関係
になりますというと、これは
通産省
特に
中小企業
庁に熱を入れてや
つて
もらわなければなかなかその実態の把握が困難であり、
従つて
これに対して特別
措置
を講じにくいと存じます。殊に
中小企業
庁のほうから実態把握をせられ、そしてその線に沿
つて
具体的に
折衝
を推進してもらうようにお願いしたいと思いますが、これについて如何でありますか。
古池信三
21
○
政府委員
(古
池信三
君) 全く
只今
の御意見御同感でありまして、是非我々にもそういうふうにしたいと考えております。
西田隆男
22
○西田隆男君 この表を見ますと大体に大
企業
に属するものは電気と工業の中の僅かな部門で
あと
はほとんど全部が
中小企業
に属するものですが、
豊田
さんから今お話がありましたが、
炭鉱
のほうに十二億円、
中小企業
に二十億が今のところ早急には
予定
されておる
数字
のようですが、大体これくらいの金をどういう条件で貸出をされるのか、それを
一つ
詳しく御
説明
願いたいのであります。
古池信三
23
○
政府委員
(古
池信三
君) この
金額
の枠につきましては先ほど
豊田
さんの御
質問
にお答えいたしましたようにこれは取りあえずの枠でございまして今後
中小企業関係
につきましても必要に応じてできる限り拡大して参りたいと思いますが、その貸出の際の条件等につきましてはいろいろあると存じますので、
政府委員
から
説明
願います。
石井由太郎
24
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
只今
政務次官よりお話がございましたように
応急
措置
といたしましては、或いは
政府
預託金
を預託し或いは手形交換の延期の
措置
を若干やはり
応急
の
措置
をいたしておるわけでありますが、恒久的な
措置
といたしましては
災害
の
復旧
等でございますから
相当
長期
資金
をそれぞれ仰がなければならんということに相成るのでございます。この長期
資金
を出しまする形といたしまして
只今
御
審議
をお願いいたしておりまする
中小企業金融公庫
の操作によ
つて
資金
を出そうといたすのでございますけれども、これは通常の場合の
融資
と違いまして
只今
お話のございましたように金利を低減いたしますのみならず非常にたくさんの
中小企業者
が災厄をこうむ
つて
おるわけでございますのでやはり
相当
広範囲に
資金
が流れ渡ることを期待いたさなければならん
関係
上その一件当りの
貸付金
額等も
相当
小さな額に、申し換えますれば
中小企業金融公庫
におきましては一品一千万円までの貸出を業務としてやるのでございますけれども今回の
災害
の場合の低利で貸しまする分は一定の
金額
を押えるということをいたすつもりでございます。それから第二に貸付の期間でございますが、これは
公庫
の
一般
の例、即ち期間といたしましては五年
程度
までの
資金
を
融資
するという考えでございます。それから利息は
只今
政務次官から六分五厘というお話がございましたように、大体その線に落ちつくと思うのでございまするが、まだ交渉中のところでございまして若干の率についての異同があるやも知れんということをお含みおき願いたいと存じます。
西田隆男
25
○西田隆男君 観念的には今あなたの
説明
でわからぬことはないですがね。この表を見てみても
中小企業
の中の
設備関係
で、
企業
のほうで二十二億、
商業
のほうで二十一億ですか、こういう大きな
被害
に
なつ
ておる。この貸付の
予定
ですが、この金が要る。今あなたのおつしやつたように、極めて範囲が広いから
金額
が少くなるということになりますと、受取つた金が、
設備
の改善にも使われなければ、商品の仕入にも使われない。結局名目はどういう名目で貸されても、実質的には役に立たないという結果が得てして生れ勝ちなものです。こういう
災害
のときにはそこで状態がはつきり掴めるとか掴めぬとかいうことではなくて、大体この表に掲げたような枠が一応見当がついたならば少くともこの表に出ておるだけの全額は早急に
設備
なら
設備
として、商品の
損害
なら
損害
として商品を仕入れる金としてお貸しにならなければ私は意味をなさんと思います。今あなたのおつしやつたような僅かな金が人々に
災害
の度合に応じて平均的に配ばられるそれは結局
中小企業
の
設備
の改善にも使われなければ商品の買入にも使えない
程度
の
金額
に
なつ
てしまう。という虞れが多分にあると考えられるのですが、それはもつと
通産省
としては
大蔵省
のほうに強力に
折衝
をして少くともあなたがたがこの
委員会
に出された表に出ておるこの貸付限度までの
金額
は第一次の
設備
は
設備
、商品の仕入は仕入ということで貸付をしてもらわないとこれは実際の
災害
復旧
にはならんと思います。
石井由太郎
26
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
只今
西田先生のお話の、
設備
のことであるから
相当
まとまつた金が要るのだ、それに十分な金が行かなければ
設備
ができない、という誠に御尤もなお話でございまして、二十万、三十万
程度
のお金ではでき上らぬ
設備
がたくさんあるわけでございます。我々事務的に考えておりまするのは例えばでございますが、百五十万円見当ぐらいまでを最高といたしまして六分五厘の、或いは七分になるかも存じませんが、その
程度
の低利の
融資
をいたすと同時に、
一般
のレートによる、
一般
の率による
融資
は、これは
中小企業金融公庫
の通常業務といたしまして、一千万円までの貸出をいたすと、この二本建ぐらいのところを考えておるわけでございます。特に
設備資金
でございますれば少くとも
設備
が動いて参れるような量の貸出をいたさなければならぬと考えております。
西田隆男
27
○西田隆男君 大体今度の
災害
で、今あなたがおつしやつたように並行してお貸しになれば或る
程度
の実効は挙ろうと思いますけれども、お貸しになるについても今まで
中小企業
のほうで貸しておつた
金額
よりも莫大な
金額
に
なつ
ておりますがね。その
資金
源がこの今の
説明
では確保できておらないように思われるのです。その点はどうですか。
石井由太郎
28
○
政府委員
(
石井由太郎
君) これは
公庫
の今回の
資金
は全部で約百億の貸出量があるわけでございますが、この百億を以て賄う
予定
をいたしておるのでございます。こう申上げますと直ちに、「いや、
災害
に全部つつ込んでほかへ廻す金がなくなるのじやないか」というお話が出るわけでございます。つまり
公庫
が出発いたしましたならば、事の緩急といたしまして考えて、
災害
復旧
を特に急がねばならぬという見地から、できる限り多くの
資金
を同じ
中小企業対策
の一環といたしましても
災害
の
復旧
に充てなければならぬと、こういう考えでおる次第でございます。
西田隆男
29
○西田隆男君 この表で具体的な
数字
はわからぬと思いますが、大体この貸出の対象になる
中小企業者
の数はどれくらいに予想されておるのですか。
石井由太郎
30
○
政府委員
(
石井由太郎
君) 誠に遺憾でございますが、
只今
私どもその
調査
を急いでおるのでございます。何戸ぐらいの
中小企業者
或いは何人ぐらいの
工場
に対して貸付をやらなければならぬかということを急いでおるのでございまするが、
只今
のところ正確に
中小企業者
の数が掴めていないのでございます。本日夕刻になりますれば私どもの
調査
員が帰
つて
参りますので大分明らかになるのじやないかと考えておりまするが、その急を要しまする
中小企業者
の数等とも睨み合せまして
金額
の限度等は考えたいと思
つて
おります。
西田隆男
31
○西田隆男君 それはわか
つて
からで結構ですが、それからこのお貸出になり、或いは今までのような、同じような手続を踏まなければ貸せないのでしようか。それとも今度は特別の金利の、
災害
なんだから方法を講じて、すぐ本人の手に入るような、何か簡略な方法をお考えに
なつ
ておりますか。
石井由太郎
32
○
政府委員
(
石井由太郎
君) これは今までと申しますのは、開発銀行がや
つて
おりました
中小企業
融資
のことをお指しになるのかと思うのでございまするが、今度は特異な場合でございまするので、
関係
の
金融機関
にもよく
災害
復旧
のための特別
融資
をいたしまする趣旨を呑み込ませまして、迅速に処置いたさせるような考えであります。
西田隆男
33
○西田隆男君 この点は特に私お願いしたいのですが、金がない、枠がないということは言いにくいので、貸出についての条件を規律して手続を繁雑にして、そして貸出を故意に遅らすわけじやないでしようけれども、金がないならば貸せんわけなんだから何とかかんとか理窟をつけて、実際の
災害
復旧
に役に立たないような結果になる貸出だけは今度はやめてもらいたい。これはもう
一つ
古池政務次官にお願いしておきますが、今度のやつは、今
政府
補償の問題もあつたようでありますが、今度の
災害
に対する
貸付金
に対しては大幅に国として何らか、若し貸出の銀行その他に
損害
を与えた場合においては、払えなかつた場合においては何らか特別な救済
措置
を国として当然とるべきだと、普通の状態における貸借の
関係
ではないと、大体言えば金がうんと国にあるならみんな救済
資金
としてくれちや
つて
もいいんだというような基本的な考え方で
大蔵省
と
折衝
をされて、できるだけ
金融機関
には迷惑をかけないで済むような
措置
を講じられないと、
一般
市中
銀行から貸出す場合は条件が非常にやかましかろうし、単に
商工中金
から貸出す場合もなかなかうるさい条件が要
つて
、感情的に神経衰弱みたいに
なつ
ている
被害
者は国の政治のあり方について間違つた批判をするような段階が起きて来ないとも限らんと思うのです。こういう点は政治的に
一つ
よくお考えに
なつ
て、
大蔵省
とも、強力に
通産省
の考え方も生かしてもらうように
一つ
御助力をお願いいたしたい。
古池信三
34
○
政府委員
(古
池信三
君)
只今
西田さんからの御意見誠に御尤もと存じます。特にかような不測の大
被害
のありました場合には、その地域の人たちの心理状態というものは通常とは多少変
つて
来ておるのは、これはもうどこの場合にも例のあることでございますし、又
金融機関
としましては先ほど仰せに
なつ
たような、何とか手続を面倒にして延ばそうとか、少くしようというようなことも、これも想像できないわけでありませんので、そういう両方の事情を勘案いたしまして、できる限り早急に、且つ簡単にたくさんの
融資
ができるように
斡旋
いたしますと同時に、
国家
といたしましても財政の許す限り、かような非常事態でありまするから特別な方法を以て援助をし得るように
大蔵省
に対しましては
折衝
いたしたいと存じます。御意見誠に御同感いたします。
海野三朗
35
○海野三朗君 先ほどの政務次官の御
説明
で、六頁七頁の所の
数字
でありますが、
被害金額
と
復旧所要資金
と違
つて
おりますのはこれはどういうわけでございますか。
被害金額
と
復旧
の
金額
です。
古池信三
36
○
政府委員
(古
池信三
君) これは具体的にいろいろ調べればよくわかると存じますけれども、大体の考え方としましては、
損害
乃至
被害
の
金額
は
被害
を受けた全部をここに計上したわけであります。ところが一応その事業を継続して行く上に必要な
程度
において
復旧
するためにはこれだけの所要
資金
が要ると、こういう意味合いで出したわけであります。従いまして必ずしも
損害
の全
金額
と
復旧所要資金
とが合わない場合も出て来ると思います。
海野三朗
37
○海野三朗君 それは
生産
をこの中に入れてあるのではないでしようか。
古池信三
38
○
政府委員
(古
池信三
君)
生産
の何でございますか。
海野三朗
39
○海野三朗君
生産
の例えば壊れなければ何トンの鋼材ができるものであつた、それができないというのは入れてありませんのですか、その金高は…。
古池信三
40
○
政府委員
(古
池信三
君) その
損害
額の中には、先ほど申しましたように
設備関係
以外に
製品
関係
、或いは
生産減
によるもの、こういうふうに分けておりまするので、
只今
お話のありましたようなのは
生産減
による
損害
になるわけです。
海野三朗
41
○海野三朗君 ああ、そうですか。それから今この金融の問題でありますが、在来の
政府
の貸方は私どもの地方においては、甚だしきは半年後において却下に
なつ
て来た例があるのでありまして、実際の役に立
つて
いないのであります。その点は如何ように
政府
ではお考えに
なつ
ておるでありましようか。駄目だという却下されたのが半年もかか
つて
おるのであります。
古池信三
42
○
政府委員
(古
池信三
君)
只今
お話のような点は誠に遺憾な話でありまして、貸付をするにしましても、或いはそれを断る場合はなお更のこと早急にその結果を申込をした事業者に通知するのが当然だと思うのであります。このことにつきましてはなお機会のある場合に
政府
からもよく注意をいたしたいと思います。
海野三朗
43
○海野三朗君 申請をしてから何日くらいでわかるのでありましようか、今日では。
古池信三
44
○
政府委員
(古
池信三
君) これはやはりその
工場
なり、
工場
の規模にもよりましようし、又状態の善し悪しというようなことにもよりましようし、結局貸付をする責任を持
つて
おる機関が十分に
調査
をした上できめるわけでありますから、一概に何日ということはちよつと言えないのじやないかと思います。
海野三朗
45
○海野三朗君 そういたしますと、今度の
災害
地の
工場
の問題でありますが、赤字々々で返されないような
工場
も又立ち行かないという
工場
も皆一様にやられたわけであります。その辺についてはどういうふうにお考えに
なつ
ておりますか。
古池信三
46
○
政府委員
(古
池信三
君) これは要するに金融をいたしまする機関が
調査
をして、かような
災害
による赤字につきましては特別に同情的な態度を以て
調査
もし、便宜を図
つて
やらなければならんと思います。そういう点につきましては
大蔵省
当局からも銀行その他にそういう意味の
指示
が与えられているというふうに私は承知しております。
海野三朗
47
○海野三朗君 その
工場
にいたしまとても、銀行で金を貸さない
工場
もあります。それから又
相当
や
つて
行きつつあつた
工場
もあります。そういうふうなところはどういうふうに見分けられるのでありますか。
古池信三
48
○
政府委員
(古
池信三
君) 結局これは銀行で申せば貸付担当者或いは審査担当者が
現地
調査
をするなり帳簿の
調査
をするなりいたしまして、その確認の上において貸付けるかどうか、或いは銀行が貸付けるにしてもその
金額
をどうするか、いろんな条件もきめて行くわけでありますから、ちよつと
政府
としてはそこまでは深くタッチはできないと思います。
海野三朗
49
○海野三朗君 そういたしますと、その
融資
をします場合においては
災害
に会つた
工場
でその恩恵に浴されないものも出て来るかも知れないわけでありますか。
古池信三
50
○
政府委員
(古
池信三
君) それは具体的な場合によらないと一概には言えませんけれども、極く最悪の場合を仮定いたしますれば金融の非常に困難な場合も生じないとは限らないと存じます。
海野三朗
51
○海野三朗君 今度はこの
災害
地の金融についてではありませんが、先ほどこの
資料
の提供をして頂きまして、日本全国殆んど何件希望者があ
つて
、そのうち何件金を貸したかという表を頂いたのでありまするが、今度は更にそのうちで
資金
の回収可能な
工場
、それから不可能な
工場
もございましようが、それはやはりお調べに
なつ
ておるのでございましようか。
石井由太郎
52
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
お尋ね
の御趣旨をこういうように了解してよろしいか、私から申上げたいと思います。先頃御要求のございました
資料
は銀行が何件貸付の申込を受け、どのくらい貸しておるかという
資料
を提出せよとのお話でございました。これは私どもの手の届きまする
商工中金
並びに国民金融
公庫
の状況を示したつもりでございますが、
只今
の御趣旨は回収したものと回収不能という件数の御尋ねでございましようか。その点を
一つ
…。
海野三朗
53
○海野三朗君 回収率でございます。
石井由太郎
54
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
一般
銀行の回収率と申しまするものは、これは一件々々についてはわかりませんのでございまして、私どもは金融上の諸統計によりまして、例えば期限切れ貸付と申しますか、期限が切れても回収に
なつ
ておらないというのが日本銀行の
調査
によれば一定の
数字
が上
つて
おります。こういうものによ
つて
件数並びに
金額
等を把握いたしておるわけであります。個々にどういう状況に
なつ
ておるかは窺い知ることができません。
海野三朗
55
○海野三朗君 その回収率もよく御
調査
に
なつ
てみれば今まで
政府
当局が貸したところのやり方において杜撰であつたか杜撰でないのかというのが結果に出て来るわけであると私は思うのでありますが、如何でございましようか。
石井由太郎
56
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
政府関係
機関の貸付並びに回収の状況はそれはすべて例えば国民金融
公庫
について申しますれば、国民金融
公庫
の決算といたしまして我々会計検査院並びに国会の御承認を願
つて
おるわけでありまして、その辺は極めて明白にや
つて
おるわけでございます。
海野三朗
57
○海野三朗君 幾ら幾ら金を貸したかという案件、そのうち期限が来たならば返さなければいけない、こういうのですが、その期限が来ても回収し得ないというのがパーセントにしてどんな状況に
なつ
ておりますか。又その貸付方法が正しかつたか正しくなかつたかということはやはり御当局において御検討に
なつ
ておるのでありましようか。
石井由太郎
58
○
政府委員
(
石井由太郎
君) それは調べてございます。例えば全国で二兆以上の貸付がございますが、これは
市中
金融という機関による貸付でございますが、そのうち銀行その他は年々いわゆる滞り貸として償却をいたしておるものもございます。又日本銀行統計によりますれば貸付のうち期限経過貸付という処置に
なつ
ておるものがどのくらいあるということも明らかに
なつ
ております。又御承知の銀行法によりまして
大蔵省
は銀行の検査をいたしております。その検査の事務にいわゆる不良貸と申しますかにつきましてはその発生の原因及び貸付投資の責任等は十分
調査
されておるわけでございます。
中川以良
59
○
委員長
(
中川以良君
) ちよつと海野君に申上げますが、今の御
質問
非常にいい御
質問
でありますが、
中小企業対策
の際にできればおいでを願
つて
、直接水害に関連いたしまするものを本日は御質疑をいたしたいと思います。
海野三朗
60
○海野三朗君 それでは今ちよつと一言だけ……今伺
つて
わかりましたが、未回収率の
資料
をも後日でよろしうございますから御提出願いたいということをお願いしておきます。
西川彌平治
61
○西川彌平治君 この
災害
者に
融資
をお願いいたしますとき、これは全然担保とか或いは保証人とかいうようなことに対する何かお考えはどうでございましようか。
古池信三
62
○
政府委員
(古
池信三
君) この担保或いは保証人の問題は貸付ける場合に大体今までの例によ
つて
やることに
なつ
ております。
西川彌平治
63
○西川彌平治君 今までの例は大体担保があるように私は承知しておるのでありますが、
災害
を受けておりますから恐らく担保がないんじやないかと思われますが、そういう場合に要するに保証人というようなことにでもいたすことになりますか。
古池信三
64
○
政府委員
(古
池信三
君) これもなかなか一律には申上げられんと思いますけれども、どうしても担保が何にもないというような場合にはこれは保証人を強化して、これによ
つて
人的担保をやるとか、或いは又
工場
を
建設
し、それによ
つて
将来
生産
が動いて行く場合には、でき上つた
工場
を担保にするとか、そういうような便宜な
措置
を講じて行く以外にはしようがないと思います。
西川彌平治
65
○西川彌平治君 これは現実の問題でありますので、とくとお考えを願いたいと思いますことは、私のところに福岡県の
中小企業
の人が参りまして、実は福岡県の
信用保証協会
から、その
設備
を担保で実は金を借りておるのだ、それが今この
災害
に会
つて
しま
つて
おる。こういうものはまあ免除してもらうというか、そういうことはどういうものだろうかと聞いて来ておるのですが、これはどうでしようか。
石井由太郎
66
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
信用保証協会
に入れてありました担保を
災害
があつたので解除してくれという要求がある……。
西川彌平治
67
○西川彌平治君 全部なく
なつ
ておるわけです、
災害
のために。
石井由太郎
68
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
災害
のために担保がなくなりますならば、これは甚だ書生論に相成りまするが、その担保が自然消滅いたしておる。
西川彌平治
69
○西川彌平治君
災害
のために
融資
をするということはますます駄目に
なつ
ておるんですな。
石井由太郎
70
○
政府委員
(
石井由太郎
君) 増し担保を要求しておるというお話でございましようか。
西川彌平治
71
○西川彌平治君 ですから
信用保証協会
にそれを担保に入れて金を貸りるわけです。これは今度もう返済期限が切れておるわけです。お金がないし、担保が唯一のものであるからそれがどうなるかということ、これはもう現実の問題なんですからどうか
一つ
。
石井由太郎
72
○
政府委員
(
石井由太郎
君) 貸増しを必要といたします事業の担保でございますとか、例えば、
設備
をいたすということにいたしますれば、でき上り
設備
を金融
公庫
の担保にとるというような
措置
を講ずることになります。それもできない場合には保証人を立てて頂くということになります。
西川彌平治
73
○西川彌平治君 今現在借金をしておるわけです。借金をしてあるものが担保になるものがなく
なつ
たのですから、だから今度はそれを
信用保証協会
での
関係
でありますからその保証をしておつた協会に貸したところからまあいわば保証をしなければならんことになるわけでありますが、そういうとこの
結論
はどこへ持
つて
行くかという ことですが……。
石井由太郎
74
○
政府委員
(
石井由太郎
君) これは担保物件の
一般
の例でございまして、担保にと
つて
おります物件が或いは火災によ
つて
焼け、或いは水害によ
つて
消滅するということになりますと、無担保の債権になる。
従つて
銀行がと
つて
おつたといたしますれば、銀行は担保の処分の代りに保証金をもらうこととなる。
信用保証協会
が保証の裏打ちとして担保をと
つて
おくといたしますれば、これは担保のない保証をしておるということとして残るだけでございますけれども……。
西川彌平治
75
○西川彌平治君 まあこれは
一つ
お願いの筋になるかも知れませんが、先ほど政務次官からお話がありましたように何も担保もない、それから保証人も適当なものがないというときには是非ともこの借りたお金によ
つて
一つ
作つたそのものを見返りとするような方式によ
つて
お金を貸して頂くように
一つ
お願いを申上げておきたいと思います。
古池信三
76
○
政府委員
(古
池信三
君)
只今
のお話は全く具体的なお話でありまして、その実情を更に伺
つて
みないと何とも申上げられませんけれども、私が考えまするのに、県の
信用保証協会
は大体県内の事業については特に
中小企業
については
相当
詳しく
資料
も持ち、
調査
をしておると思います。殊に今まで保証をしておるとすれば、その事業者の性格なり信用
程度
というようなものも大体わか
つて
おりますから、かような不測の
災害
によ
つて
その担保物件が消滅しましたといたしましても、その事業者に対する信用はそれによ
つて
そんなに落ちておるものはないと考えますから、やはり保証協会あたりが、こういう際には、特に
一つ
肌を脱いでや
つて
もらう。又
金融機関
としても協力して、できるだけ現在ない担保を出せと言
つて
も無理でありますから、将来でき得るような品物なり
設備
なりの担保にして貸すというように信用協会と、
金融機関
と、両方協議して善処してもらうようにするのが一番いいんじやないかと、かように私は考えるのであります。
西川彌平治
77
○西川彌平治君 もう
一つ
お願いをいたしておきますが、実はこの県の
信用保証協会
が保証をいたしておりまするものが、その担保が入
つて
おりますけれども、もう処置に困
つて
期限が来ても、何回も何回もや
つて
、もうおうにもならんでおつたのが今回の
災害
でその担保物件が喪失をした、でありまするから、この機会を非常にいいチャンスとしまして、その銀行が
信用保証協会
に対して、その金を保証していわゆる代位弁済をしてくれという申入をしておる事例がここにあるのでございますが、これに対して、
一つ
どういうふうなお考えを持
つて
おりますか。
古池信三
78
○
政府委員
(古
池信三
君) これはたまたまこの今回の
災害
を契機として、そういうことが現われたのだろうと思いますが、
災害
がなくても、そういう不良貸に類するようなのが、ままあることでございまして、これは
信用保証協会
におきましても、その
損害
を結局負担するというようなことも、従来もあるように思
つて
おります。
従つて
今まで保証しておつたものが全部完全に解消されるというわけではなくて、そのうちの何%かは毎年
信用保証協会
の犠牲において賄われて行くというようなものがあるんじやないかと思いますので、今のような場合も非常にこの不良な貸出という場合であつたらば、
災害
のあるなしにかかわらず多少は保証協会としても、その負担をせねばならんようなことになるのじやないかと思いますが……。
西川彌平治
79
○西川彌平治君 それは御尤もなんですが、ただ私の申上げるのは、そういう代位弁済をいたしましても、担保がありますれば、その保証協会は、まるまると損失をする必要がないのでありますが、この担保がなく
なつ
ちやつたのでありますから今度は
信用保証協会
がまるまると損失をしなければならないと、こうなりまするから、この
信用保証協会
に対して何らかの国で以て処置をしてくれる方法がないだろうかということになるわけですね。
石井由太郎
80
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
信用保証協会
の弁済能力の強化につきましては、今回
信用保証協会
法を提出いたしておるのでございますが、同時に従来とも
中小企業信用保険
制度におきまして
政府
が保証協会の弁済いたしまする危険の半分を更に再保証しておるということで、
信用保証協会
の資力を裏打ちしておるわけでございます。今回、
只今
御
審議
に
なつ
ておりまする法案につきましては、従来五〇%でございましたのが、更に六〇%にいたしております。従いまして、
只今
お話のような事故がございますと、その貸付保証債務が
政府
の信用保険に繋
つて
ございますれば
政府
から、直ちに金を払
つて
やらなければならん。
従つて
、そういうことによ
つて
信用保証協会
は再保険制度によ
つて
財政の援護を受けるということに
なつ
ておるわけでございますから、お話のような場合にも、若し私どものほうの保険にかか
つて
おりますれば、これはいつでも従来でございますれば五〇%、今度法律改正されれば六〇%は
政府
の金が出るように相成
つて
おる、こういうふうに思
つて
おります。
西川彌平治
81
○西川彌平治君 大変よくわか
つて
おりますが、その点も私、承知いたしておりますが、五〇%は保証して頂いておりますけれども、その
あと
の五〇%は全くそのいわゆる不慮の天災によ
つて
起つた、こういう事故でもその
信用保証協会
が負担しなければならんのであるか、国が更にそれに対して援助を願えるものであるか、こういうことですが……。
石井由太郎
82
○
政府委員
(
石井由太郎
君) 五〇%乃至法律で改正したならば六〇%はこれは
政府
が保証いたします天災であるから更に
信用保証協会
のいわゆる援助を強くしてやつたらどうかというお話でございまするが、
信用保証協会
がそのような場合に金を払うのが本来の仕事でございまして、又その財政的な基礎はほぼ府県の財政力に応じておるわけでございまして、今回の
災害
の例に鑑みましても府県は保証協会への金を殖やしておる。熊本県を例にとりますと、すでに一千万円殖やしたというようなことでございますが、そのような
措置
によ
つて
政府
、地方財政両々相待
つて
強化して参るというふうに考えております。
豊田雅孝
83
○
豊田雅孝
君 さつきからお話を聞いておりますと、従来ある制度の上で行つたり来たりするような空気が出ておるように思うのでありますが、従来この
災害
のあつた場合はこれは戦前の例でございますが、
国家
なり、或いは地方団体に損失補償制度というのを始めて、そうしてこの一〇〇%のこの損失の補償をやつたものなんですが、そういう行き方をこの際考えないというと、今回のような
災害
については何十%かの保証だとか、保険だとかいうようなことでは先ほど西田
委員
からもお話が出ておりましたが、なかなか思い切つた
融資
ということはできないのじやないか。結局絵に描いたような餅、その餅も甚だ小さい餅である。私は先ほど来指摘しておるのですが、小さい餅であ
つて
、而も絵に描いたということでは何の価値もないということになるのじやないかと思いますが、損失補償制度、戦前よく行われたこの損失補償制度というようなものを
資金
運用部
資金
の大幅の放出によ
つて
やろうというようなお考えを、私はこの際
通商
産業
省と
中小企業
庁は持たれて強く大蔵当局と
折衝
せらるべきじやないかという考えなんですが、この点に対して御意見はどうですか。
石井由太郎
84
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
只今
豊田
先生の非常に御造詣深いお話でございましたが、私ども調べますところでは従来
災害
の場合には、大体五〇%
程度
までの罹災についての補償
融資
だと思うのであります。最近農林省
方面
におきまして、例えば十勝沖の地震に伴う罹災についての補償、これは三〇%でございます。これらに比べますると現在とられておりまする八〇%、或いは七五%、或いは今回の改正案によりますと八〇%の
政府
補償による
中小企業
融資
というものは、
政府
が手を差伸べる点におきましては進んでおるのではなかろうかと考えておるのでございますが、又
資金
源の問題といたしましては従前のごとく
資金
運用部に十分な余裕がございますれば、これは一番長期の
資金
でもございまするし、金利その他の点から申しましても好個の財源だと思うのでありますけれども、最近では地方債、或いは各種の
政府
機関の貸付というような方向に殆んど全部がとられておりまして、現在のところ民間への
融資
、投
融資
として振向けるものは、非常に少いわけでございまするが、併しできる限りこれを
中小企業
に動員するという点は、全く同感でございまして大いに
努力
いたすつもりでございます。なお従来やられました枠の上でレールの上を歩いておるというお話でございますが、その点につきましてはいろいろと検討を重ねて見たのでございます。例えて申しますと、この同じ北
九州
にいたしましても水害がありました場合に農民係関の受けます
国家
からの補助、或いは援助というようなものと、
中小企業者
、同じ国民を対象とします
中小企業者
に対する態度との差異というようなものも問題に相成るわけでございます。例えば農地が決潰いたしておりますると、反別にいたしまして
国家
地方警察本部の調べによりますれば、農地の
流失
埋没が大体一万七千町歩という由でございますが、これに対しましては一反歩幾らという
復旧費
の八〇%が
国家
から補助される、これは二十五年に農林水
産業
施設
災害
復旧
事業費
国庫補助
法ができておるわけであります。又水田が水をかぶり農作物が流されるというような場合には、御承知の農業
災害
の共済金がもらえる。これも半分は
政府
が補助いたしておりまして、その負担額は約年額にして百億を起えるというような割合に
なつ
ております。これと見合いまする
中小企業
のほうに対しましては、従来の例といたしましても実は多くの施策が打たれておらない憾みが誠にございまして、私どもといたしましても何らかの新らしい
措置
をするということで、八方奔走をいたしつつあるのでありますが、
只今
のところ得られました結果といたしましては、信用保険の
保険料
の軽減をするという点、並びに成立を
予定
されております
中小企業金融公庫
から大幅に
相当
低利の金を放出するという二点が中心と相成りました政策だけしか今のところ
結論
が出ておらないという状況であります。
豊田雅孝
85
○
豊田雅孝
君 普通
融資
については信用保険制度なり或いは信用保証制度ができたということは非常な進歩だと思います。併し大
災害
に対するような
災害
融資
については、戦前は損失が出たらその損失に対しては全額補償するという損失補償制度が昔は行われたのです。今回のような大きな
災害
に
なつ
て来るとそれでなければ私は実効がないのじやないかと思う。というのは、その信用保険にしても或いは信用保証にしても貸出手続からいうとやはり担保がどうだとか、あるとか、ないとか、先ほど西川
委員
から持出されておつたような問題等に関連して、要するに
災害
融資
でありながら、それに対して一種の裏付けがないといかんというようなことを基調にしてや
つて
おつたのでは到底
融資
の実は挙らないのじやないか。
従つて
損失があつた場合には全額損失補償をする、その代りその必要顕著なものについては、地方団体なりは一種の命令
融資
のようなものまでやるというようなことで、初めてこの
災害
のときの
融資
としてはその実効を挙げ得るのじやないかと思うのです。今回はそういう
措置
が必要なのじやないか。今までの考え方の制度の上ではいかないのじやないかという点を伺いたい。
石井由太郎
86
○
政府委員
(
石井由太郎
君) 誠に同感でございまして、私ども考え方といたしましてはそのような方向へ進むべく目下
努力
をいたしております。ただ
対策
といたしましては、大きな目標を掲げての
努力
と、それから早いという二つの要請があるわけでございまして、本日、それも十一時半から十二時頃になりまして、
只今
の
公庫
の低利
資金
供給並びに
保険料
の減額というようなのが
只今
決定いたしましたばかりでございまして、まだ作文もいたしてないというところでございますが、取りあえず本
委員会
において明らかにしたわけでありますが、これは一応の
応急
措置
として御了承頂きまして、なお我々といたしましては能う限りの力を尽したいと考えております。
豊田雅孝
87
○
豊田雅孝
君 よくわかりました。今のお話では
応急
措置
として考えているんでそのうちしつかりした制度をこの際考えるというお話でありまするからそれで一応満足いたしまして、その線に沿
つて
至急
調査
立案をしてもらいたいと思います。更に伺いたいと思うのですが、先ほどお話が出ました六分五厘で
融資
をするというのは、
公庫
からの
融資
について六分五厘でやるという意味なんでありましようか、或いは他の
一般
融資
についてもさようにするという意味でありましようか。私の聞いたところでは
公庫
の
融資
についてやるという意味だかと思うのですが、そうでありましようか。
古池信三
88
○
政府委員
(古
池信三
君) 先ほど私から申上げましたごとく
中小企業金融公庫
の貸出に限
つて
六分五厘といたすのであります。なおその成立するまでの間は暫定
措置
として開銀からそういうふうにして出すと……。
豊田雅孝
89
○
豊田雅孝
君 それで六分五厘で行くということになりますと、この
中小企業金融公庫
の設立をいよいよ急がなければならんのでありますが、それにしても仮に八月ということになりますと
相当
の日にちもありますが、大いにこれを急いでやるということにしまして、いよいよ開業しましても私の聞いておりますところでは、一カ月の貸出が十億ぐらいになるというようなことだとしますと、いよいよ以て
九州
水害に対して出て行くものというのは僅かなものになるのじやないかということが一点と、それからもう
一つ
は一割基準で貸出をして行こうという
公庫
の行き方からいうと、これを六分五厘で貸出をした場合にそこに損失が出て来る。これに対してはどういう方向で行かれるのか。これについて私は先ほど問題を提供したのでありますが、いわゆる利子補給というようなことを何らかの形で考え合して行かんといかんのじやないかというのでありますか、如何でありましようか。
石井由太郎
90
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
只今
のお話の
資金
量の問題でございますが、これは発足いたしましたときに持
つて
参ります
資金
をできる限りまあ早く使うと申しますか、早く利用いたしまして北
九州
の
災害
のお役に立てようというこういう考えでございます。従いまして十億という月割に必ずしも行かないわけでありまして、或いは
公庫
発足当時に非常に大きな
資金
を流すように相成らなければならんとこのように考えております。それから利子補給の問題でございますが、現在のところ
公庫
は
相当
の剰余金を出すことに相成
つて
おります。従いましてこの予算の提出されました時分に予想しなかつた低利供給ということが起
つて
参りますと、この剰余金が減
つて
参るという形で経理の収支は収まるのではないかと、このように考えております。
豊田雅孝
91
○
豊田雅孝
君 次には、この
保険料
のほうはこの際三分の一に下げられるというのでありますが、これについての具体的な
措置
はどういう方法でやられるのでしようか。
石井由太郎
92
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
保険料
の軽減につきましては、大体考え方といたしまして、御承知のごとく、今度の改正において、一千万円までの
融資
を
中小企業
の保険の対象といたすわけでございますけれども、
保険料
軽減をいたしまするのは、例えば百万円
程度
までの貸付に限ると、そうしてそれに対しまして、府県庁におきまして、
金融機関
に対して
保険料
の一部を負担するというような
措置
を講じました。府県と契約をいたしました
金融機関
に対しましては、
政府
が従来と
つて
おりました
保険料
三分を二分にしてやる、即ち
金融機関
から申しますると二分の
保険料
を
政府
に払うわけでございますが、一分は県庁から
保険料
補給金を受けますので、負担は一分で済む、一%で済むということにいたそうというわけでございます。
豊田雅孝
93
○
豊田雅孝
君 それについては法令を改正してやろうという考えでございますか。
石井由太郎
94
○
政府委員
(
石井由太郎
君) 法律は改正いたしませず、政令並びに保険約款の改正で行くつもりでございます。
豊田雅孝
95
○
豊田雅孝
君 その手続は至急に早くや
つて
もら
つて
、この点も時機を逸しないように、制度というのはできてから末端に滲透するまでには、なかなかかかるわけですから、いよいよ以て遅れるというようなことに相成ると、先ほど来問題にしておりますような点で非常に困つた結果を来たすと思いますので、至急に或いはもう立案されておるのじやないかと思いますが、それぐらいに期待し、今後早くや
つて
もらうように希望をいたしておきます。なお
復旧資金
の問題につきましては、
工場
関係
、工業のほうについては割に目に見えるものですから、手が廻りやすいのでありますが、商店
関係
についてはいつの場合塁もついついネグレクトせられるという傾向がありますので、今回の
災害
融資
についてはその点特にどういうすでに
手配
をしておられましようか。
古池信三
96
○
政府委員
(古
池信三
君) 先ほども申上げましたように、早急の
調査
からいえば大
企業
ほど早い結果がわかります。
中小企業
につきましては、
工場
を持
つて
生産
をしておる業態が早く
調査
かできて、やはり
一般商業
方面
は無形の部分が多いもの手から、なかなか
調査
がしにくいということは御意見の
通り
でありまして、これにつきましては我々のほうも出先の機関を極力活用いたしまして、成るべく速かに
調査
を遂げるように目下
努力
中であります。 なお先ほどお話のございました保険率の軽減の
措置
は先ほど石井振興部長から申上げましたように、漸くその実態が今日昼頃に
なつ
て
政府
部内において
話合い
がまとまつたわけでありますが、併し事態は急を要するのでありますから、至急これも改正を要するものは改正をするように法的な
措置
を講じてもらいたいと考えております。それにつきましてなお今回この
委員会
にも御
審議
をお願いしておりまする
中小企業関係
の或いは金庫法案なり、信用保険法の改正なり、これもやはり併せて急ぐような事情が出て来ましたので、そういうような
審議
につきましてもよろしくお願いをいたします。
豊田雅孝
97
○
豊田雅孝
君 最後に希望を申上げておくのでありますが、仮に損失補償制度が非常に困難である、損失があつた場合にはその損失を全額補償するという制度が新規に立案することは非常に困難である、ひまがかかるという場合につきましては、この信用保険法の保険率をかような特別
災害
のある場合においては今回八〇%に改正されるようでありまするけれども、そうでなく一〇〇%にやることも
一つ
の方法だろうかと思うのでありまして、そういう面についても御研究願
つて
もいずれでもいいのでありますが、とにかく損失が発生した場合には、それの全額損失を補償するという行き方で普通の
融資
と違つた特別の
融資
が迅速に行かれるような制度をこの際作
つて
もらいたいということを重ねて
要望
して私の
質問
を照ります。
古池信三
98
○
政府委員
(古
池信三
君)
只今
の御意見の趣旨至極御尤もでございまして、ただ信用保険法におきましても八〇%に上げること自体についてはすでに部内においても
相当
なやはりこれは討議を経たのでありまして、尤も今回の
災害
のような場合にはこれは平常の事態とは違いますので、やはり特別な考慮を払う必要があると考えます。
従つて
今回このために特に
政府
部内に設けられました
西日本水害総合対策中央本部
の会議にもそういう点は持出しまして、
政府
一体と
なつ
てできる限り御期待に副い得るように
努力
いたしたいと思います。
海野三朗
99
○海野三朗君 先ほどからのお話で
程度
のあるなしにかかわらず、仕事の状況によ
つて
政府
が貸出されるということもわかりますが、そういう際には専門の立場からその
工場
に対しての視察及び銀行
関係
、それからもう
一つ
は
政府
のほう、こういう
方面
からして万遺漏なき
調査
の上で貸出されるのでございましようか。さよう考えてよろしいのでありましようか。
古池信三
100
○
政府委員
(古
池信三
君) これはその貸出の方式によりましてさまそれあると存じます。併し大体におきましては、直接貸付をするいわゆる窓口機関と申しますか、その責任担当機関が
現地
の
調査
を十分いたしました上で貸付をするのが原則であります。
従つて
政府
からそのためにわざわざそういう具体的の場合にまで出向いて
調査
をするということは原則としてはございません。
海野三朗
101
○海野三朗君 ああそうですか、わかりました。
西田隆男
102
○西田隆男君 この今までの質疑応答を聞いておりまして、非常に危惧の念を持つたのですが、
豊田
さんはレールの上でだけ走
つて
いるという御意見もございましたが、どうもお話を聞いておると、
信用保証協会
とか、或いは何何金庫、何々
公庫
というものとの間に、今まで取引
関係
のあつた、貸借
関係
のあつたものが優先的に考えられて、善良な金を借りないでもや
つて
行けた、一面からみれば非常に優秀な中小商工業者であつたかたの借入の方法はどうもその次に考えられそうな感じがするのですが、この問題は今まで
公庫
とか、金庫とか、或いは信用保険とか協会とかいうものから金を借りておつた対象は今度の
災害
のうちから言つたら、極めて私は少い部分だろうと思うのであります。その少い部分が優先的に考えられて、そつちに
資金
が流れてしま
つて
、取引のなかつたものは借り出されないというような感じが非常に強くあるのです。どういうふうにその点は考えておられますか。
石井由太郎
103
○
政府委員
(
石井由太郎
君) 御尤もな御議論でございまして、銀行とか、或いは信用金庫、信用組合等の御厄介に
なつ
ておらなかつた連中は取引もないし、
従つて
縁故もない、貸出が受けられなくなるのじやないか。併し、経営そのものは健全であ
つて
、いわゆる健全財政経営というのがあると思います。而して
金融機関
は、或いは預金を通じまして、或いは預金を通じませんでも他の業者への手形
関係
その他を通じまして、大体身近かな
企業
者の信用状況というようなものは、私、把握しておると思うのであります
従つて
、
只今
お話のような業者が今回の
災害
で、特に金を借りられなかつた場合には、これは最寄りの
金融機関
を、それぞれ信用を付与するということをや
つて
おりますが、なお
九州
方面
等の所要の地には、例えばそのような場合を処理する相談所を設けますとか、或いは
斡旋
機関等を考えて、全然ずぶの新規の取引でも
公庫
の金が使用できるように指導して参りたいと考えております。
西田隆男
104
○西田隆男君 今のお話の目的を達成するために、昔は貯蓄銀行というものがありました。それからまあ何といいますか、今相互銀行に
なつ
ておりまする元の前の銀行、そういう
方面
に預金を持
つて
おつた人、そういう人たちの信用状態はそういう銀行が一番よく知
つて
おると思いますが、そういう
方面
と取引がスムースに行
つて
いるところは恐らく国民金融
公庫
からも或いは信用保険からも金を借りないで
企業
をや
つて
おつただろうと思います。これは商工業だとそういう
方面
に金を廻わされることは、あながち国民金融
公庫
とか
信用保証協会
というものではなく、やはり
政府資金
をそういうふうな性質の銀行である庶民銀行、この銀行に預託されることによ
つて
、その目的の一部分を達成できると考える。そういう方法も現在お考えに
なつ
ておりますかどうか。
石井由太郎
105
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
只今
のお話は、西田
委員
のお考えでございますが、今度の
公庫
は地方銀行は入るわけですが、銀行、信用金庫、相互銀行、昔の無尽会社でございます、
商工中金
、こういつた
市中
にございます、いわゆる庶民
金融機関
を代理店に使
つて
金を流すわけでございます。従いまして預託とは申せないわけでありますが、大体預託に近い制度で、これらの
中小企業者
に身近かな
金融機関
と取引をして行こうと、こういう
措置
でございますからお話のような線に沿い得るものと確信いたしております。
西田隆男
106
○西田隆男君 それは、私もよく知
つて
おりますが、この
中小企業
の
関係
者の人たちを参考人に呼んで意見を聞いたときに、銀行を通じて借りられる場合も、一地方一行というのが建前に
なつ
ておる。仮に
一つ
の都市を考えました場合に、さような都市に銀行は幾つもあるという場合に、どの銀行にも平等に
資金
を割当てるとい
つて
は少しおかしいが、代理店に指定するのではなくて、その中のどの銀行が、
一つ
は代理店の恰好で貸出しをする、やはりこういうふうに
なつ
ておるのでは、これは非常に不便だからどの銀行についても、
一つ
その銀行の窓口へ行つたりして、そういう金を借りられるようにしてもらいたいという要求が、非常に強くこの
委員会
で述べられておりました。実情は今私が申上げた
通り
だと思う。そして今あなたのお答えに
なつ
たように、仮に一町村に
日銀
の支店がある、或いは地方銀行が幾つかある、貯蓄銀行がある、相互銀行があるという場合、この
中小企業
金融金庫ですか、この金融を代理する場合にみんなの銀行に代理させるわけじやないでしよう。
石井由太郎
107
○
政府委員
(
石井由太郎
君) それは銀行の御
要望
によりましてどの店でもや
つて
行くつもりでございます。
西田隆男
108
○西田隆男君 そんなら今度のときは特にどの銀行にも代理店の業務をさして、どの銀行の信用も、信用
調査
もあなた方が
調査
を、それも銀行自体が
調査
することはもつと精密に、詳細にするでしようから、そういうふうなことを今や
つて
おられれば結構と思うのですが、なお一層
資金
を流す場合に是非や
つて
頂きたい。 もう
一つ
お考え願いたいことは、こういう大きな
災害
がありますと多少の便乗者がある。その便乗者を避けんがために善良ないわゆる
企業
者に迷惑を及ぼすことは今までは間々あつた。そういう点もこれはまあ
豊田
さんも言
つて
おられました。私は、とれない、全然とれないという
見込
みのものがあ
つて
も、それに貸さないためにほかのものも三人も五人も貸さないというようなことのないように、特に
一つ
そういう代理業をさせる銀行に御注意を頂くと同時に、国としてもそれを何とか保証してやるような方法を是非
一つ
お考え願いたい。
小林英三
109
○小林英三君 私少し遅く参りましたから多少重復する
質問
があると恐縮でありますから、重復する点につきましては御答弁願わなくてもいいと思います。今のこの
中小企業金融公庫
法案がいずれ通過するということを目途として、それによ
つて
救済をして行こうと、こういうお考えのように聞いておりますが、それにつきましては先ず第一番にお伺いしたいことは、これは無論我々はこの法案は非常にいい法案でありますからして、全力を挙げてこの通過に尽力いたしたいと思
つて
おります。併しこれは
審議
機関である国会がきめることでありますからどうなるかということはまだわからない問題であります。そこで、これは無論閣議でおきめに
なつ
たのだろうと思いますが、若しこの
公庫
法案が通過しない場合にはこういう代案でやろうというお考えは法論あると思いますから、そういう通過しない場合には、どういう方法によ
つて
どのくらいな
金額
を
中小企業
に金融しようというお考えであるかということを
一つ
。 それからこの通過した場合におきまして、今のようなやり方でお貸しになる場合として、あの
中小企業金融公庫
法には担保をとるということに
なつ
ております。その際には担保を、
災害
者でありますからして担保は勿論ないと思うが、そのときにその問題をどういうふうにしてお貸しなさろうというのか、それが
一つ
。この問題について御
説明
願いたい。
古池信三
110
○
政府委員
(古
池信三
君)
中小企業金融公庫
法案は目下国会において
審議
中でありますからこれが成立するかどうかわらんじやないかと、
従つて
若し成立をしないような場合にはどういう
措置
を講ずるかという代案をすでに
政府
は考えておるかと、こういうことが第一の
お尋ね
でございましたが、
政府
といたしましては極力この
中小企業金融公庫
法案をこの際成立できまするように皆さんに御尽力をお願いする、かように考えておりまするので、今のところ成立しない場合にはこうするという第二の案は実はまだ考えておりません。ただ併しながら実際問題として
中小企業金融公庫
法案が国会の
審議
を経て成立いたしましたといたしましても、業務を実際に始めるには或る
程度
の、若干時日が要りますので、今回の水害によ
つて
困
つて
いらつしやるかたがたを救うためにはその間の期間は取りあえず開発銀行の
中小企業
の
資金
を以て充てると、こういうことは考えております。で第二の
お尋ね
の担保の問題は、これは先ほどもそのお話が出たのでありますが、全部
設備
その他担保になるような物件を喪失してしまわれたというようなお気の毒な場合には、何らか例えば将来その
資金
によ
つて
でき上つた
設備
なり、或いは
製品
なりを担保にするような方法も講じられるのではないかと考えております。
小林英三
111
○小林英三君 この頂戴しております
通産省
のプリント、状況の
概要
のプリントですね。これは
通産省
においてお取調べに
なつ
たのでしようか、或いは各地方団体の統計によ
つて
通産省
がお求めに
なつ
たのでしようか。
古池信三
112
○
政府委員
(古
池信三
君) 大体この調べは
通産省
から
係官
が
現地
に出張いたしまして、
九州
の
通商
産業
局を中心に各
方面
の
資料
を集めてそれを総合したものがこの
調査
に
なつ
ております。
小林英三
113
○小林英三君 それでわかりましたのですが、最後の、この一番最後についております
九州地区
の
被害状況
の総括表につきまして、ちよつと簡単に
質問
いたしたいと思います。この一番最初の参考の場合におきまするA、B、C、DのDの送炭のための
損害
金が二十一億七千九百九十万円とございますのですが、私ちよつとこれはわからないのですが、石炭が流れて損をしたというのではなしに、これから石炭はあるのだけれども送炭をすることができないために二十一億何千万円の
損害
があると、これはちよつとわからないのですが、ちよつと
説明
して頂きたい。
古池信三
114
○
政府委員
(古
池信三
君) ちよつと私の聞いているところを御
説明
申上げますと、非常に
輸送機関
がこの水害で壊れましたために送炭が不能に
なつ
た、自然出炭をいたしましてもそれが山元に積まれるばかりでありまして
港頭
まで出て行かない、
従つて
山としては出炭をとめねばならんと、こういうことになりまするので、それによる
生産減
の
損害
を一応ここに見積
つて
あるわけでございます。
小林英三
115
○小林英三君 それからこの同じ頁の総括表の
損害
ですが、この工業というほうの大
企業
、
中小企業
というのがありますが、その大
企業
の中のCの
生産減
による
損害
ということが十億三千五百万円計上してあるのですが、これは
生産減
ということは、この
生産
をするためには、
生産
できないから
損害
ということになるのでしようが、いわゆる原料だとか、手間だとかいろんなものはオミツトしてこれだけのものが作れなかつたからという意味ですか、どういう意味の
損害
ですか。
古池信三
116
○
政府委員
(古
池信三
君)
只今
お尋ね
のような趣旨の
損害
でございます。
小林英三
117
○小林英三君 わかりました。それからこの
設備
の
損害
のうちの、例えばダイナモが壊れたとか、水車が壊れたとか或いは
水力発電所
のダムが壊れたというようなことも明細な表が最初に書いてございますが、それは残つた残骸の部分というのは入れなくて、補修していわばこのくらいの
損害
がある
損害
と、それからダイナモなんかの発電機等の
損害
も大分書いてあるようでありますが、発電機等の機械の
損害
というものはどういう
程度
に評価したものでありますか。
古池信三
118
○
政府委員
(古
池信三
君) 実は個々具体の場合の詳細はまだ
調査
不充分の点もございますから多分御
説明
が不徹底になるかと思いますが、大きな
発電所
の
関係
設備
というようなものにいたしますると、一応その
設備
の
損害
額は帳簿価額等によ
つて
割出すのが従来の例に
なつ
ております。今回もそういう例に従つたものだと考えております。
小林英三
119
○小林英三君 この今の
損害
、
被害
の表でありますが、これは
九州
の通産局がお集めに
なつ
たということでありますが、これが例えば電柱が何千本なく
なつ
たとか流されたとかいろいろなものがありますが、こういうものは
通産省
に来ております
報告
というものは、こういう総額の
報告
だけでありますか、それとも例えば
九州
なら
九州
で、どの
地区
がどうとかどの会社がどうだとかという明細がすつかりありますか。
古池信三
120
○
政府委員
(古
池信三
君) この電気に関する
資料
は御承知のように
九州
一切でありまするから
相当
詳しい
資料
が集まりまして、それに基いて個々にはその結果だけを総合して並べたようなわけであります。それからなお先ほど私がお答えしました中に少し不十分の点がありましたが、私は大体帳簿価額というものがかような場合の
損害
の基準に
なつ
ておりましたけれども、最近のように帳簿価額と実際の再
生産
価額とが非常に開きがあるような場合にはやはり再
生産
価格というようなものに主要点を置いて、
損害
の見積りは出すべきじやないかと考えますので、その限りにおいては私の先ほどの答弁は訂正したほうがよろしいと思います。
加藤正人
121
○加藤正人君 ちよつと問題は外れておるかも知らんが
九州
の
被害対策
というのですから、ちよつと参考に承わ
つて
おきたいのです。而もなお
応急対策
であるとか、金融
措置
だとか、最も緊急を要するようなものに対する
対策
が重要ですけれども、
応急
でないにしてもこの免除
措置
とかいうような点が問題に
なつ
て来ると思います。次に来たるべきものが……ところが
一般
的に税をどう免除するかと言
つて
も
企業
がいろいろありまして、
被害
地区
もいろいろ分れて甚大な所もあり、軽微な所もある。随分免除の
措置
をとるのに複雑な問題が、それは
大蔵省
所管かも知れないが、
通産省
が
大蔵省
に任せつきりに
なつ
ておる事項があると思います。そういうような点についてはあらかじめ
大蔵省
と
通産省
と至急御協議を開始されるほうがいいんじやないかと思いますが、そういう点はもう始ま
つて
おりますか。
古池信三
122
○
政府委員
(古
池信三
君) 新たに何か規定を設けて税の減免
措置
を講じようという意味合いにおいては交渉はまだ始ま
つて
おりません。大体
大蔵省
としては従来他の
災害
と同様な方法によ
つて
災害
地の減免を考えておるように承知しております。
加藤正人
123
○加藤正人君 従来の例によ
つて
ですね。
小林英三
124
○小林英三君 私重大な
質問
を取残しております。追加しておきます。今の
中小企業金融公庫
法案というものがまあ通過するだろうそこで暫定
措置
としてこれによ
つて
災害
地に対してどんどん貸付けて行く、これは結構だろうと思います。併しこの法案を提出なさいますときに、
政府
のお考えというものは全国の
中小企業
に対する金融を図ろうということでありますから、
災害
地に暫定
措置
としておやりになりますと
相当
偏重して行くことは申すまでもないと思います。そこでその補充に百億円の
資金
というものを補充的に直ちにや
つて
行かないというと、全国の
中小企業
が憧れているものに満足を与えることができませんから、そういう問題までも今日具体的にお考えに
なつ
たでありましようか。それもちよつと承りたいと思います。
古池信三
125
○
政府委員
(古
池信三
君)
只今
まで考え、或いは
政府
部内で相談をしておりまするのはほんとうの目前の
応急
措置
でございます。
只今
お説のように
中小企業金融公庫
、この法案を提出いたしました当時には
九州
のこの際の水害のような事件は全然予想していなかつたのでありますから、百億という資本金でよろしいというので出したのでありますが、今回
九州
のような水害が起りまして、そのほうに
相当
多量の部分が吸い取られるということになりますると、他の各地方に廻るのが自然少なくなります。これに対しましてはどうするかということは今後の問題として考究も上、是非これは殖やす線に沿
つて
検討してみなければいけないと考えておりますが、
只今
のところ然らばそのためにどういう
資金
を以てどれだけ拡充して行くかという点の具体的な
措置
はまだ申上げるまでに至
つて
おりません。
中川以良
126
○
委員長
(
中川以良君
) なおちよつと申上げますが、
只今
大蔵省
銀行局の特
殊金融課長
の有吉氏が出席をされておりますのでどうぞお含みの上御
質問
をお願いいたします。
小林英三
127
○小林英三君 今の私の申上げた点はこれは非常に重大な問題だろうと思います。ちよつとこの
中小企業金融公庫
というものが提案理由の
説明
にありましたような重要な役割を持
つて
ここに生まれようとしております。そこで取りあえずこれによ
つて
暫定
措置
として救済のために流されるとこれも止むを得ないだろうと思いますが、考え方によりましてそういうことを考えておやりになりませんというと、この法案の精神がなく
なつ
てしまう。これは私は重大な問題と思いますから今の暫定
措置
をなされることは結構でありますが、この法案の精神をなくさんように十分な考慮と覚悟とを以て臨まれんことを切に希望いたします。
古池信三
128
○
政府委員
(古
池信三
君)
只今
の小林君の御
質問
乃至御意見は誠に御同感でありまして、是非御趣旨に副うように私どもも善処したいと考えております。なお先ほど来私が申し漏れた点がありましたが、それは国民金融
公庫
のことを申上げませんでしたけれども、これも今回の水害の際には十分活躍してもらう
予定
の中に入
つて
おります。このためには
資金
として六億
増加
することに
なつ
ておりますので、これもつけ足して申上げておきます。
中川以良
129
○
委員長
(
中川以良君
) ほかに御質疑ありませんか。
海野三朗
130
○海野三朗君 今までの
資金
の貸出につきましてはやはり便乗者もあり、又まじめな人がこれによ
つて
借りられない場合もありましたのであります。これは時日が
相当
かか
つて
おりましてもその間においてその目的が少しずれておるような感じがあるのでありますが、今回のこの
水害対策
につきましては短期間に急いでおやりになるのでありますから、その辺のところはこの窓口だけにお任せになりますというととんでもない。この方向がずれて行くようなことに
なつ
ては、これは非常に重大問題だと思うのでありますからこの点を十分注意して頂きたいと私は思います。それからこれは水害地ではありませんが、丁度昨年度において
政府
が貸付けられたお金の回収状況が地方別によ
つて
どんなふうに
なつ
ておるか。これは
あと
で
資料
の御提出を願いたいと存じます。
石井由太郎
131
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
政府
が
中小企業
のために直接貸付けました金というのは昨年十二月国会の御承認を得まして
商工中金
に対しまして貸付二十億円再びに自転車振興費の種目を以ちまして銀行を通じて一時貸付だけでございまして、御
質問
の趣旨はこれらの回収状況ということでございますればこれは
商工中金
につきまして、まだ期限が参
つて
おりません、
従つて
回収がないということを申上げることに相成るわけでございまするし、又自転車
関係
の
貸付金
はすべて銀行が全額についての返済の責任を負
つて
おりますのでこれ又回収不能に
なつ
たものはないということを申上げておるわけでございますが、そのように御了承願いたいと思うのでございます。
海野三朗
132
○海野三朗君 その期間が来ていないからでございますか。
石井由太郎
133
○
政府委員
(
石井由太郎
君)
商工中金
に貸付けたものは五年間の期限を以て貸付けたのでございまして、これはまだ期間が来ておらんわけでございます。
豊田雅孝
134
○
豊田雅孝
君 今回の
災害
のごとき非常な大きな
災害
に対しまして而もこの緊急に適切なる
融資
をしなければならんということにつきまして従来の信用保険制度だけでは足らないのじやないか、その点において戦前
災害
のありましたる場合には地方団体が損失補償契約をやりましてそれに基いて迅速なる
融資
をし、更に
国家
が再補償契約をやるというような行き方が戦前に行われたものでありますが、そういう損失補償制度を立案する御意思があるかどうか。戦前でありますと緊急
措置
はやはり財政上もとれるような点もありましたけれども、今日ではそういう点が困難でありますので、私は今回のような大
災害
に対しましては
一つ
の緊急立法による、
只今
申しましたような実体を備えた行き方が必要なのではないか。そうでないと特別の
融資
というものが時機を失することになり、折角の
資金
も本当に実効を挙げ得ない。又額が少ないという問題もありまするけれども、額の問題は又別といたしまして急速にその実効を挙げろというのには
只今
申しまするような緊急
立法措置
が必要なのじやないか、というように考えるのであります。これにつきまして
大蔵省
の御意見をお伺いいたしたいと存じます。
有吉正
135
○
説明員
(有吉正君) 今般の
災害
につきましては、私どももその
被害
の非常に大きいことにつきまして心痛いたしておる次第であります。金融上の
措置
も万全を期したいとかように考えて深く研究をしておる次第でございます。その個々の
対策
につきましてはすでに
通産省
のほうからお話もあつたことと思いますが、
只今
御
質問
の点につきましては要するに
融資
の際の損失補償の問題でございましてこれは国の財政とも
関係
をいたすものでございます。主計局
方面
等とも密接な連絡を保ちまして今後善処して参りたいと、かように考えておる次第でございます。
豊田雅孝
136
○
豊田雅孝
君 理解ある御答弁で満足いたしますが、その実の挙るように
一つ
今後御研究の推進を願いたいと思うのでありますが、同時に今回のこの
融資
につきましては今、考えておる
応急
措置
が差当り
中小企業金融公庫
ができたならばそれで
融資
して行こう、それまでの間の更に次善の策としては開発銀行から
融資
して行こうというわけなのでありますが、開発銀行については余り多くを期待できないというふうに考えられまするので、
中小企業金融公庫
の法案は先ほど或る
委員
からも発言がありましたが、
審議
に
相当
の期間を要しまするし、八月から開業になると言
つて
おりますけれども、果してそう行くのかどうか、又開業早々軌道に乗つた動き方ができるのかどうか、非常に疑問を持つのでありまして、一面今回の大水害による
被害
者は時機の遅れるが故に滅亡しなくてもいいものも滅亡するというような非常に由々しい問題が出て来ようかと思いますので、
中小企業金融公庫
法案の通るまでに先ほど申しまするようにこの緊急
立法措置
をやりましてそうしてそれを将来
中小企業金融公庫
に切替えして行くというようなことをこの際是非とも必要とするのではないかと思うのでありますが、この点につきまして重ねて御意見を承わりたいと思います。
有吉正
137
○
説明員
(有吉正君) 先ほども申上げました
通り
この問題は非常に財政的な問題ともからんでおりますので、
大蔵省
全体といたしまして研究して参りたいと、かように考えております。
海野三朗
138
○海野三朗君
大蔵省
のかたがお見えに
なつ
ておりますから、経済のことをちよつとお伺いしてよろしいですか。
中川以良
139
○
委員長
(
中川以良君
) どうぞ。
海野三朗
140
○海野三朗君 兌換券の発行高は月々どれくらいな
増加
に
なつ
ておりますか。
有吉正
141
○
説明員
(有吉正君) 私は特
殊金融課長
といたしまして、特殊
金融機関
だけに
関係
しております
関係
上、全体の金融情勢その他につきましては、所管の課長から御
説明
いたさせたいと思うのでございますが……。
海野三朗
142
○海野三朗君 そうですが。
中川以良
143
○
委員長
(
中川以良君
) 又局長でも出席したときに
一つ
……。
豊田雅孝
144
○
豊田雅孝
君 先ほど財政的な
関係
もあるという誠に御尤もでありますが、事は非常に深刻な問題でありまするし、急を要する問題でありまするので、この点大蔵最高首脳部に特にお
話合い
を願いまして、何らかの徹底した
措置
を
一つ
この際おとりなさるように重ねてお願いいたしておきます。
中川以良
145
○
委員長
(
中川以良君
) ほかに御質疑ございませんか。 そういたしますと最初お諮りを申上げましたように、
只今
災害
対策
特別委員会
といたしましては、
応急対策費
と
恒久対策費
、それに
水害対策
のための
立法措置
、こういう問題を捉えて検討いたしておりまするので、本
委員会
がいわゆる
通商
産業
といたしましての立場より
特別委員会
に何か申入をするか、又申入をするとすれば如何なる方法を以てするかという点でございまするが、この点どうでございましようか、
特別委員会
のほうもだんだん
審議
が進んでいると思いまするが、大体今日の御質疑等で、当
委員会
の意向というものは一応明らかに
なつ
たように思いまするので、
一つ
委員長
のほうで取りまとめまして文書を以て
特別委員会
のほうに申入をすることにいたしまして、その案を成るたけ早く
委員会
までに作りまして皆様方の御承認を得てそれを申入れる。このことでどうでございましようか。
豊田雅孝
146
○
豊田雅孝
君 是非さようにお取計らい願います。
中川以良
147
○
委員長
(
中川以良君
) なお必要があれば
一つ
の
委員
外発言として
特別委員会
にお出ましを願
つて
御発言を願うこともできますから、その際に
一つ
御申出を願いたいと思います。それではさように
一つ
お取計らい願うことにいたします。 ちよつと速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
中川以良
148
○
委員長
(
中川以良君
) 速記を始めて下さい。 それではこの際にお諮りを申上げます。経済安定
委員会
より当
委員会
に申入がありまして、輸出取引法の一部を改正する法律案の合同
審議
をいたしたいということを申しております。これを承認をいたしますることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
中川以良
149
○
委員長
(
中川以良君
) それでは経済安定
委員会
の申入に応ずることに決定をいたします。 本日経済安定
委員会
に付託になりました私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案につきましては明日よりこれが経済安定
委員会
で
審議
をいたす段取りになることと存じます。そこでこれは当
委員会
とも密接な関連のある法律でございますので、当
委員会
は経済安定
委員会
に合同審査をいたしますることを申入をいたしたいと考えております。さよう
一つ
明日経済安定
委員会
において
審議
が始まりました上において
委員長
においてさような取計らいをいたしますることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
中川以良
150
○
委員長
(
中川以良君
) それではさように決定いたします。 それでは本日はこれにて散会いたします。 午後四時一八分散会