○堀末治君 この問題は今日で五回
委員会が開かれておる。その間に
労働委員会との合同
委員会を開いて、その合同
委員会の時には随分激しい応答があ
つたと思うのであります。併し私
どもこの
地方行政委員会といたしましては、すこぶる冷静に、いわゆる
警察の民主化乃至は労働組合の発達、こういうところに重点を置いて、或る
程度労働組合の発達の過程乃至は
警察の民主化の途中においては、多少の行過ぎもあ
つたであろうけれ
どもということで、成るべく両者を傷つけないで円満に解決しておきたい、こういうところであの
委員会はこの結末を結んだと思うのであります。ところが偶然にもこういう
新聞が出ておる。これは私も実は見せられて非常に遺憾にも思いますし意外に思います。決して
地方行政委員会としては両者を成敗するというような
態度をとらないで、どこどこまでも
警察の民主化、組合の健全な発達、こういうところで高い見地に立
つてあの問題を処理したと思うのが、計らずも一方的に正当化されたというような、こういう記件が出るということに対しては、私自身、どういうところから出たといたしましても、その当時、この問題を扱
つた時の気持といたしましては非常に遺憾を感ずる。而もそれが
警察のほうから出たということにな
つて来るというと、とかく
警察の民主化に対して非常な問題のあるこの時において、要するにこの手落ちがあ
つたということは、私は
警察のために非常に遺憾に
思つておる。殊にあなたがたお二人はあの席上よくこの事情をお聞きにな
つてお
つたことでありまするから、少くともこの問題に対してはもう少し積極的な
処置を講ずべきであ
つたと思うのでありますが、
長官は
長官で、下手に
電話なんかで話をするよりも、成るべく七日の
会同の時に親しく話をされる、これも誠に結構な
処置であります。併しこの席に連な
つてお
つた警部の一人がこんな
電話の取継ぎを次々とや
つたというような、こうした甚だ我々の意図を歪曲されたような
記事が一方的に出るということについては、私
どもは非常に遺憾に思うのでありまして、殊に私は
山口警備部長の
処置に対して非常に遺憾を感ずるのであります。なぜかと申しますと、あなたもあの当時、この席上に出まして随分苦しい
答弁をなされてお
つたことも私もよく知
つておる。さようなことで、実際あなたとしてその場に携
つていないおかたであ
つたから、これはなかなか御
答弁の苦しいこともお察しするのでありますが、併し結末がああいうことにな
つたのであるから、速かにあなたの御立場として、
長官が言おうが、言うまいが、それぞれの
処置をとるべきだ
つたと私は信ずるのであります。甚だ失礼ですが、多くの部下を持
つておりまして、こういう問題に対して、みずからいわゆる
過ちをなからしめたいというような
処置をとらない冗長な人はないと、私はかように信ずるのであります。而も今承
つておると、この
新聞は二十九日に出た。而も
委員長が、非公式でございますが、一日にあなたにわざわざ忠告をしておるのに、こういうものが出ておる。而も今日ここにこの
委員会が開かれるに当
つて、何にもそれらに対して
取調をして来ないということに対して、私はあなたの心構に対して非常に不満と疑惑を持つのであります。本来ならば、どうしてもあなたは職務上、当然これは言われた
通り、早く
委員長からあ
つたときに、すぐさま
現地に
電話をかけるなり、もとより一日のことですから、二日は日曜日で、それはできなか
つたでしようけれ
ども、併し三日、四日、恐らくこの問題があるはずだということはあなたは予想できたはずですから、三日、四日と、今日はまだ午前中だから何ですけれ
ども、一日あれば十分これらのことは
取調ができて、而も我々に対して満足するような御
答弁ができたと思う。然るにかかわらず、まだ
取調をしておかないということに対しては、私はあなたの職務の怠慢を真向から責めたいと思います。私そういうことはないと思う。私察するのに、
先ほど若木君から出ましたが、
若木君の
言葉は非常に穏健でしたけれ
ども、私はこれに対して、あなたのとられた
態度に対して、
国会議員として
地方行政委員として、いささか馬鹿にされた、侮辱されたという
感じを持つのであります。あれほど私
どもが熱心にや
つて、そして両者を傷つけないように、いわゆる大所高所に立
つて、両者を傷つけないように円満な解決をし、又
委員長も、どちらかと申すと、甚だ失礼ですが、いわゆる労働組合の立場に立
つておられる
委員長が、非常に穏健な四項目を挙げて、あなたに忠告をしたはずである。私
どもも又
委員長のあの
態度を非常に諒とした者であります。
委員長が非公式にあなたに持
つて行
つて、これを見せて
注意を促しておる。然るにもかかわらず、今日まで何にもその
状況等を
調査して来ないということにな
つて来ると、私はあなたに持
つて行
つて、
国会議員を侮辱したと
感じますると同時に、この
委員会全体が侮辱されたという
感じを受けるのでありますが、この点如何でございましようか。