○
平林太一君
委員長のお話は誠に結構であります。併し今の
委員長の御
説明によりますと、非常に大蔵大臣小笠原君の立場を御付度になられて、非常におとりなしをせられているようでありまして、その御態度、お心持は大いに傾聴いたしまするが、併しながら第一回の本日の
大蔵委員会、それに対しまして本人に誠実な意思がありまするならば、今
委員長が御付度になられたようなこととは違いまして、せわしければせわしいでよろしい。参
つて、たとえ一分でも二分でも挨拶をするということが極めて妥当である。又それが我が
参議院の
大蔵委員会に対する大蔵大臣としての当然のこれは職務である。それをここべ出席しないということは甚だ不誠意である。不誠意でなければその職務に怠慢疎漏である。この点を
委員長から厳しく大蔵大臣に警告をせられたい。私がそういうことを申上げますことは、由来大蔵官僚というものは、非常に今日の時代におきまして一番非民主的である。民主主義の政治に一番遅れておるのが官僚のうちで大蔵官僚である。そういうことがこの中央においてそうである。それは中央においては我々において適時これを牽制をいたし、又それぞれの処置をいたすので、或る
程度これは是正されるが、これが全国のいわゆる大蔵
関係方面の官僚、これは極めてその全国各地におきましての大蔵
関係の税
関係に対する国民全体の大多数との間に折衝せられております事柄については重大であります。地方の税務官吏或いはそういう
関係官吏が如何に税問題等に対しまして旧態依然とした、つまり物々しいいわゆる硬直した態度で、そうして民衆に接しておるか、こういうことは非常に私は大蔵行政の上におきまして、先ず我々がこれを
審議するに先立ちまして、極めてこの点を明らかに、厳重にいたしておかなければならないことと思います。今日小笠原君がここに出席しないということも
一つの現われであると私はそう思うからこれを言うのであります。非常に、全国の大蔵官僚の
一つ思想或いは態度の入れ換えというものをしないと、容易ならないことであるということで、私はこのことを申上げるのであります。この点いずれ小笠原君が御出席になりましたら、私からも改めて申したいと思いますが、今日の経過につきましては、
委員長から直接
一つ小笠原君まで厳重なる
一つの反省を求められ、警告されることをこの際希望として申しておきます。