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岡田宗司君 昨年の十二月にはわざわざ
国務大臣が行きまして政治
折衝までやるという手続をと
つておる。この再開の場合におきましては、国会で非常に問題になりましたけれ
ども、国会の開会しております間、即ち五月三十日までの間におきましては、何のかんの言
つておりまして、まあ
内灘の
村民の意思を尊重するというようなことを言
つておりまして、そうして
はつきりした
態度を示さない。国会が自然休会になりますと、とたんに六月二日に強制
使用を
決定しておる。そうして今度はあなた方で十五日ということをきめて、そうしてまあ
閣議に上申か何かしてそれをやらした。まあこういうようなことになる。前のときにはとにかく
林屋国務大臣なり何なりが行
つて政治
折衝をや
つておる。今度は再開の問題は非常にむずかしいことはわか
つておるのですけれ
ども、全然そういう
折衝を抜きにして、あなた方だけで以て事務的に片附けてぽかぽかとや
つてしまう、そうしてその結果
村民は漁業権を失
つて生活の根本を傷けられるということにな
つておるのです。まあ四カ月ときめた
いきさつや、或いはその後の経過等から見まして、私はあなた方が行
つて交渉は決裂した。だからもう十五日からさつさとやるのだというような
態度ではなくて、本来ならば
岡崎外務大臣が自分で行
つて折衝に当る、それだけの手数は尽して然るべきではなか
つたかと思う。それをあなた方が、まあ
アメリカからせかされたせいもあるでしようが、とにかくもう駄目だ、十五日からや
つてしまえということできめてやるように導かれたということは、これは事務
当局としては国民の権利、国民の
生活ということの点から、もつと
考えてもらわなければならんのじやないか、基地の問題は今後も重大な問題がたくさんあると思うのですが、そういう
考え方で私はやられることは非常に今後も問題をむずかしくするばかりだと思うのですが、その点どうお
考えになりますか。