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国務大臣(
大野伴睦君) 私は
営農資金の問題、これ等も大体明日の
閣議で、これは御
承知の
通り利子補給とか、そうい
つた立法措置の問題もありまするが、これは
衆議院で
議員提出で今日でも
提出して頂くようにもうすでに立案ができておるだろうと思いますが或いは又
中小炭鉱業者に対する
救済資金、これも大体
開発銀行で五億円でありまするかそれから
一般市中銀行へ十億の
政府資金を預託するということに金額をすでに
決定はいたしておりまするが最近
業者の
代表が上京されてそれだけでは到底スムースに廻
つて行かない、つまり
銀行が
コマーシャルベースでなければ
承知をしないから、必要なところへその金が廻
つて行かないという切なる
お話でありましたから、私もしかく
考えておりました、同感でありましたからどうしてもこれは何か
考えなければ
立法措置でも
考えなければなるまいかと、先ほどこの問題を私から
提出いたしましたところが、実は
九州炭鉱のそのほうの
武内礼蔵君と今朝会見した。そのときに
中央商工金庫へ廻して頂ければ、比較的窓口の途が開くんじやないだろうかと、
組合もできていないけれども、至急にその
組合を
作つてその
組合へ貸出すということでならば比較的スムーズに廻りはしないだろうかという
要望があ
つたそうであります。これは先刻
大蔵大臣の話なんですが、それは今までは開銀と
市中銀行へ預託するということにな
つてお
つたが、それを中金へ廻すということはいいんじやないかと思うておるという
意見が先ほど開陳されました。これで果して
中小炭鉱者にスムーズにその
資金が廻れば結構であ
つて、私はまだこれに対して一抹の疑問を持
つておる。できるならばやはり
立法措置をと
つてもら
つて、そうして
全額とは言いませんが、
国家補償、同時に
利子の
補給とい
つたようなことを
立法措置によ
つてできればそのほうが極めて有効適切ではなかろうかかように私は
考えて明日の
閣議ではそれを力説する
考えでおります。
営農資金の問題、それから
繋ぎ資金の問題ですが、この間もこの
委員会でも
お話があ
つたようですが、百億円
あとまだ要るから出せという、これは百億要るか、五十億要るかそれはわかりません。先ほど
委員長と、これは正式の会談でありませんが、懇談申上げたときに是非まだ
あとの五十億も七十億も百億も
要求しているのだから、これに対して何とか早く手を打てという話でありましたが
政府は決してこれを出さんと
大蔵大臣も言うておりません。必要があるに応じて出す、だから各県の
知事、まあ
西岡長崎県知事なんかも何とかもう少し出すようにということで、よろしいと、必らず不肖我々は出させるように
努力するし、これは必らず、
国家がこれは
地方へ援助する金にない、貸出す金である、貸出す金ならば必要ならば幾ら出してもいいじやないか、五十億でも百億でも構わないというような私は
考えなんですが、それでそれならばこれが
ためにこの必要上
繋ぎ資金がこれだけ必要があるんだということを具体的にこの支出をするのでこれだけ要るんだということを
はつきりした事業とこれに対する
繋ぎ資金を要するということを明らかに書類によ
つて示してくれということを
要求したんです。それがまだ
一つも出て来ません、どこの
知事からも私の手許には
熊本県からも
長崎県からも
山口県からも
佐賀県からも
繋ぎ資金、
報告、こういう必要上まだとてもそれでは足りないから、もうこれだけ必要であるから出してくれというこの
要求がどこからも
要求が出ておりませんから、必要に応じて出そう、こう言明してありますから、具体的にこういう
ためにこれだけの
繋ぎ資金を要するんだということさえ
はつきりして頂ければこれを順を追うて出せるものと確信しております。これは
閣議においても
大蔵大臣は言明しておるんですから、必要に応じて出そうじやないか、今漫然と出すことはどうかと思うが、こういうわけでこれだけ要るんだということが明らかに
なつたならば順次出そうじやないかということにな
つておりまするから、これは私はその
通り運べるものと確信をいたしております。そのほか今私が
炭鉱の
金庫へ二億三千万円の
融資をせよというこの問題も実は
政府資金をそういうようにその
金庫に預託してもらいたいという
要求、ところが、これは今までは直接
国家がその
資金をこの
金庫に預託することがないそうであります。これは各県の
知事が指導をして築造した
金庫だそうでありますが、遺憾ながら
災害地の
熊本県にこれがない、
大変取扱上難点もあるのでありますが、併しないところは仕方がない、あるところへ出したらいいだろうというので、今これも折角
努力をいたしているのでありますが、これは今の構想といたしましてはその県へ金を
紐付で出してやる、この金は
労働金庫へ県の
責任において預託してもらわなければならん、それが
ために県へ
融資するのだという
紐付で県へ出して県が
金庫へ預託するのだということにし
ちやどうだろうかという点、今
努力を続けている最中でありますしこれも明日の
閣議においても何かの
結論をもたらして
帰りたい、かように
考えております。その他御
質問がございますればお答えします。