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国務大臣(
小笠原三九郎君)
只今委員長の
お話のございました
緒方副
総理が私の渡米中代理された、その代理としての御
答弁に対しましては、又御
意見に対しましては、これは私はこれを全部確認をいたします。さ
よう御了承を願います。
それで、丁度私が帰りましてからいろいろ報告を受けましたので、爾来まだ十三
号台風等はその後の調査が十分でない点等もありますが、一応とりまとめた
数字等に基きましてそれぞれ
対策を立てることにいたしておるのであります。すでに十二億数千万円この十三
号台風に対しましては
繋ぎ資金を出しましたほか、更に今
数字の整理中でありますが、今明両日中に同額以上を出したいと
考えておるのであります。更に必要に応じまして
繋ぎ融資をいたすことは勿論であります。
予算化の問題につきましては丁度皆様のお手許に行
つておると思いますが、多少
数字に移動があることは御了承願わなければなりませんので、私が引継いだときの
数字によりますと、この五日付でありますが、更にその後のものが出て来ると思います。と申しまするのは、例えば福井県の若狭の
地方とか、或いは三重県の紀州のほうの
地方、或いは愛知県の一部等でも海岸地帯の分で報告が、つまり余りにひどい
被害のために当面のことに追われてしま
つて報告が十分できていない
地方があるのでありまして、
従つて数字に多少の異動があることはあらかじめ御了承を願いたいと存ずるのでございます。私が五日に
承知いたしましたところでは、現在まで
被害報告額として受けておるのが二千六百八十一億九千七百万円であります。それでそのほか仮にまあ
冷害等のものもこれは全然含まれておりませんので、これも相当な牧字に相成ると思いますが、仮にそれを百億と一応見込んでみます。そういたしますると二千七百八十一億九千七百万円となりまするので、これが私ども受けておる報告額でございます。これに対しまして
大蔵省で
査定をいたしますると、これが二千十一億二千八百万円となるのでございます。その
大蔵省の
査定額に基きまして
現行法でやりますると、千四百八十八億八千八百万円の
補助金を要することになります。それに今度本
委員会等でも二十四の
特別立法が通
つておりますので、これを一般に及ぼすことといたしますると、三百十億六百万円というものが加わることになりまするので、合計いたしまして千七百九十八億九千四百万円を要することになるのでありまして、かくのごとく日本のまあ
災害の
査定金額の多いことは今までの歴史にないことと存ずるのであります。それで従いまして、この助成金、
補助金等を如何にすべきかということについて今工夫をいたしておるのでございますが、一方
財源等窮屈の事情は皆様がた御
承知の
通りでありますので、それでどういうふうにこれを実施すべきかという点についていろいろ按配をいたしておるのでございます。従来の例によりますと、例えば従来はよく三・五・二、
災害のあつたその年が三、次年度が五、三年度が二というふうな割合でこういうものを出しておるのでございますが、これを如何にすべきかということ等につきましては、今相談をいたしておるのであります。特にこの
補正予算に盛るべき分につきましては、これは数カ月しかございませんので、多少
数字が三・五・二の比率によらんことは勿論でありますが、全体の
数字を睨み合わせまして、如何にすべきかということにつきまして、今毎日
検討を加えつつある次第でございます。併しながらこういう必要な
繋ぎ資金につきましては、これをやりまする一方、例えば
災害対策予備費として百億円計上されましたものの中約八十億円は支出済でございまして約二十億円ばかりまだ手許に残
つております。これも近く支出することに相成
つているのであります。こういう異常な
災害に対しまして皆さん方の御帯心の点もお察しいたし、又平素感謝も申上げているのであります。私といたしましても十分なことはいたしたい思
つておりますが、一方
財源等の
関係もあり、
只今のところそれではどれだけを二十八年度の
補正予算に盛るべきかということについては、まだこれは相談中で
決定を見ておらんという事情でございます。併し取急いでこれはきめたい、か
ように
考えているのであります。なおお手許にこの
融資額の調べとか、或いは
予備費の使用状況は差上げてございますか。