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山下義信君
部長の答弁で私は満足しません。併しまあそれで置いておきますわ。それでもうおよそこういう
改正をなさるについては、その
学校の
制度というものを、
ちやんと明らかに資料として議員に配付するのが当然であります。その用意なくして、
法律だけを
改正して、そして
法律だけを通してもらえばあとでゆつくり
考えますというような、そういう無礼千万なことはない。
通信教育ならばどういうふうにするか、
通信教育でどういう可能性があるか、どういうことが通信で、どれだけの
教育の可能性があるかということを、教科
内容やすべてのことを明白にして、夜間ならばどうということを
制度の上に明らかにして、そして
省令の
内容を、
藤原委員が要求したごとく、明らかにして、我々に資料として配付せられるのが当然なんです。本当ならばこのままでは審議のしようがない。前途極めて暗澹たるものである。私は今
言つて置く。恐らく
通信教育となると、新聞に誇大な広告をするような者が出て来るでしよう。名士の名を連ねて、こういう
通信教育が一番よろしいのであるというて、誇大な宣伝をして、そして素朴なるところの志望者をそのほうに引寄せるというようなことが行われて来る。これはや
つて見たらすぐわかる。あらゆる混乱が起
つて来る。それでは一日も
学校に行く者なんていなくな
つてしまうというようなことになる。一体
通信教育を受ける者は、どれだけの
資格を要求するのであるか。我々資料がなくてはわからん。これはや
つて見たら、私は相当な混乱が起きることをここで予言して置く。
通信教育をや
つて儲かる者は一部の者で、儲かるとい
つては工合が悪いが、誇大広告で大
当りする者ができるか知らん。すぐ混乱が起きる。必ず混乱が起きる。私はそう思う。今日この種の
通信教育だけでなくて、その他の
通信教育の弊害というものが非常にたくさんある。それで、一体
当局はこの理髪
美容のこの
通信教育にどれだけ排除の用意があるか。今まで
通信教育の上に、我々周知のごとく、弊害をどう排除するかというようなことが、これはどういう用意ができておるかということを聞かなければならん。時間がないから略します。注意だけ促して置きます。これをや
つて置くと、又この次に
理容師、
美容師法の
改正をやらなければならん。又その次に
理容師、
美容師の
改正をやらなければならん。殆んど年中行事にな
つて、毎年一遍くらいこれが
改正せられなければならんという事態が起きることを、私は憂慮して警告をして置く。それでは最後に
ちよつと伺
つて置きますが、一体この
現行法によりまする六月三十日期限で、受験
資格を持てるものは何人くらいあるか、それが資料に出ていない。