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平林太一君 だんだん
内容が明らかにな
つて参るのでありまするが、要するに
本件は、先刻
管財局長の
説明にありました
ように、「虎の
門公園は四月十四日付で
公園を廃止され、同地の管理は
大蔵省に移管された」ということが事実であ
つたことは立証されたわけでありますが、そこでそうなるその
前提行為として
東京都は、「
都市計画審議会(会長安井都知事)で同地は
公園適地でないから
都市計画公園の指定を廃止する、代替地として目下接収中の元赤坂第一連隊跡三千坪を
都市計画公園に指定することを
建設大臣に答申」した、こういう事実を承知するのでありますが、まさにこれはもう安井都政の悪政である。もうその極端なる悪政を暴露しておる。当
決算委員会としては、一応こういうことを
一つの片鱗として、
東京都政というものに対しましては今後厳重な
一つ警戒とメスを加えて行く必要があるということを、ここで私自身としては
考えざるを得ません。
それから先刻来都の弁明を聞いておりますると、むしろ主客転倒である、これは。私は本日のこの
状況では、
参考人吉岡君はやはりややもすれば市井にある
ような純然たる利潤をのみ対象とする商人の
態度で、殊更に事前にそういう構えをなして、そうして継続し
ようとするという
考えであるとさえ錯覚をいたしたのでありますが、今日ここで聞いてみまするというと、むしろ
東京都側の
態度というものが実に役人の横着さというものを如実に反映しておる徴があらゆる面に出て来たのです。容易ならないことです。でありますから、私は
委員長に対しまして又
委員各位に対しまして、
東京都政というものはもう非常な、曾
つても悪政というものが行われて、都民がそのために救うべからざる弊害をこうむ
つた。たまたま安井都政というものの中に今日この事態をみても、この
ようなことは非常に警戒を要することを感ぜざるを得ない。そこで私はこの際伺うのでありまするが、殊にこの問題はすでに
大蔵大臣それから
建設大臣の
答弁というものは先刻あの
通り明白である。恐らくその
通りに取進められることと思います。若し決定いたしましたら。ただこの際
参考人である
吉岡君にお尋ねしたいことは、同君はこの
ようなこういう事態に立至
つたことに対して、事業家としての信念或いは良識というものに立脚せられて、それで飽くまでこの
現状の事態を固執されて、そしてどの
ようなことがあ
つてもこれを固守されて行くのか。それとも、こういう何であるので、この際
撤去せられても止むを得ないんだ、国の秩序維持、況んやその対象というものは御覧の
通りである。六百何坪だけはお借りにな
つておるのであるが、実際に
使つておりますのは千百何十坪というものを間接に御利用になられておる。今日まで四年間お使いになられましたことに対しては、そういうことを私は決して云々するものではありません。でありまするが、この期に及んでなお且つこれを開放すれば、その近隣の都民というものが、如何に恩恵に浴するか、それをも無視してそして一
会社、一個人の事業
目的のためにそれを強行せられるのであるか。こういう点について
決算委員会はいわゆる正直に事実をお述べになりますことについて、是非それを歪曲なさらない
ように、その点を私は特につまりニュー・エンパイヤ・モータ一
会社としての、国際的にも紳士道を最も尊ばなければならないその御商売である、その経営者である
参考人吉岡君としてはその点をどういうふうにお
考えにな
つておられるか、その心境を参考のために伺いたいと思います。