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1953-06-17 第16回国会 参議院 議院運営委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年六月十七日(水曜日)    午前九時五十七分開会   ―――――――――――――  出席者は左の通り。    委員長     草葉 隆圓君    理事            寺尾  豊君           小笠原二三男君            相馬 助治君            松浦 定義君    委員            石村 幸作君            井上 清一君            上原 正吉君            加藤 武徳君            剱木 亨弘君            榊原  亨君            田中 啓一君            松岡 平市君            赤木 正雄君            菊川 孝夫君            矢嶋 三義君            田畑 金光君            寺本 広作君            千田  正君   ―――――――――――――    議長      河井 彌八君    副議長     重宗 雄三君   ―――――――――――――   政府委員    内閣官房長官  福永 健司君   事務局側    事 務 総 長 芥川  治君    参     事    (事務次長)  河野 義克君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (庶務部長)  佐藤 忠雄君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○事務総長就任の挨拶 ○委員会運営に関する件 ○国会法第三十九条但書規定による  国会議決を求めるの件(国際連合  食糧農業機関アジヤ極東地域会議日  本政府代表) ○漁港審議会委員任命につき本院の同  意を求めるの件 ○日本国有鉄道監理委員会委員任命に  つき本院の同意を求めるの件 ○首都建設委員会委員任命につき本院  の同意を求めるの件 ○鉄道建設審議会委員任命につき本院  の同意を求めるの件 ○今国会提出予定法律案に関する件 ○議院運営に関する件   ―――――――――――――
  2. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 開会いたします。  常任委員辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
  3. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 農林委員清澤俊英君、建設委員江田三郎君がそれぞれ辞任せられて、農林委員江田三郎君、建設委員清澤俊英君を後任として指名せられたいというお申出が、社会党第四控室から出ております。品委員会会
  4. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 只今お申出の通りに決することに御異議がございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 異議ないものと認め、さよう決定いたします。   ―――――――――――――
  6. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 事務総長より発言を、求められております。これを許します。
  7. 芥川治

    事務総長芥川治君) 昨日事務総長に選任いたされまして、誠に光栄に存じます。至らぬ者でございますが、よろしく御指導をお願い申上げます。なおこの機会に、後任事務次長には河野義克君を任命することにいたしました。議長同意を得て昨日発令をいたした次第であります。なお議事部長は、事務次長事務取扱ということにして、これ又発令をいたしましたことも御了承願います。   ―――――――――――――
  8. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 最近どうもばらばらになつて困る問題は、常任委員会開会時刻でございますが、当分の間本会議のある日は、常任委員会は午前から開会はしない。午後開会してもらうというふうに取決めて、議長から、それぞれ常任委員長に御通達を願いたいと思います。
  9. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 只今小笠原君の御発言のように取計らつて異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) さよう決定いたします。  暫時休憩いたします。    午前十時一分休憩    ―――――・―――――    午後零時五十九分開会
  11. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 休憩前に引続き再開いたします。  国際連合食糧農業機関アジア極東地域会議日本政府代表を命ずるにつき本院の議決を求むる件。  漁港審議会委員任命につき本院の同意を求むる件。  日本国有鉄道監理委員会委員任命につき本院の同意を求むる件。  首都建設委員会委員任命につき本院の同意を求むるの件。  鉄道建設審議会委員任命につき本院の同意を求むるの件。  以上一括して議題といたすことに御異議がございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 御異議ないよりでございまするから、以上一括いたしまして議題といたします。
  13. 福永健司

    政府委員福永健司君) 今般、政府におきまして参議院議員石黒忠篤君をインド国バンガロールにおいて開催国際連合食糧農業機関アジア極東地域会議日本政府代表に命じたいのでありますが、同君国会議員でありますので、国会法第三十九条但書規定によりまして、国会議決を求めるため、本件を提出いたしました次第でございます。  前述の会議の主な議題は、現下の食糧及び農業情勢国際連合食糧農業機関及び加盟国政府が樹立いたしました一九五六年乃至五十七年度を目標といたしました諸計画達成状況農業漁業及び林業における増産目標遂行のための経済的及び技術的諸計画検討等でありまして、国際連合食糧農業機関事務局長から、会議重要性に鑑み政府要路代表を派遣するよう要請を受けておるるものでございます。  石黒君は、お手許履歴書で御承知通り明治四十一年農商務省に入り、爾来永年に亘り農林行政に携わり、その間、農商務省農務局長農林省蚕糸農務の各局長農林次官農林大臣農商大臣大蔵省顧問農林省顧問等要職を歴任し、現在参議院議員なつておるものでございまして、農林行政に関して深い造詣と高い識見を有するものでありますので、今回インド国バンガロールにおいて開催国際連合食糧農業機関アジア極東地域会議日本政府代表として最も適任者であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、速やかに議決されるようお願いいたします。  漁港審議会委員鮫島茂君は、客年八月六日任期満了となりましたので、同君を再び同審議会委員任命し、又同日任期満了となりました同審議会委員川口満義君、同田村延喜君の後任として和田鶴一早稲田要衝両君任命いたしたく、漁港法第九条第一項の規定により両議院同意を求めるため本件を提出いたしました。  鮫島君は、お手許履歴書で御承知のように、大学土木科卒業後、官界に入り、昭和二十年十月官界を退いた後、農地開発営団理事に任じ、現に社団法人漁港協会参与の職に在り、同二十五年八月、漁港審議会委員を命ぜられ、昨二十七年八月、任期満了なつたのでありまして、漁港法第九条第一項第一号に規定する「漁港の整備について、充分な知識経験を有する者」で、及び同項第二号に規定する「漁港の修築に関する技術について充分な知識経験を有する者」として、再び任命せんとするものであります。  和田君は和歌山県の小学校教員及び商業学校教員を経て、地元町議会剛議長和歌山串本漁業協同組合理事、同県漁業協同組合連合会会長を歴任し、現に、同県議会議員並びに同県出漁協会会長の職にあり、早稲田君は長崎漁業協同組合連合会理事、同県の信用漁業協同組合連合会理事等を歴任し、現に同県議会議員として、水産常任委員長並びに同県漁港協会顧問の職に在るもので、いずれも同法第九条第一項第三号に規定する「漁港運営について、充分な知識経験を有する者」で、及び同項第四号に規定する「漁業に関し、充分な知識経験を有する者」として任命せんとするものであります。  何とぞ慎重御審議の上、速かに議決せられるようお願い申上げる次第でございます。  日本国有鉄道監理委員会委員栃木嘉郎君は、五月三十一日任期満了となりましたので、その後任として村田省臓君任命いたしたこの日本国有鉄道法第十二条の規定により議院同意を求めるため本件を提出いたしました次第でございます。  お手許履歴書で御承知通り村田君は、明治三十三年、大阪商船株式会社に入社いたしまして専務取締役社長を経て、昭和九年社長就任いたしましたが、同十五年辞任して後逓信大臣鉄道大臣フイリッピン国割特命全権大使運輸省顧問等を歴任し、現在は大阪商船株式会社相談役外務省顧問の職に在るものであります。  以上申上げましたように、同君は多年運輸事業関係して、運輸業について知識経験共に豊富に有するもので、日本国有鉄道監理委員会委員として最も適任であると存じます。何とぞ慎重御審議の上、速かに御同意をされるようお願い申上げます。  次に、首都建設委員会委員に次田大三郎君を任命いたしたいので、首都建設法第五条第二項の規定によりまして、両議院同意を求めるため本件を提出いたしましたが、お手許履歴書で御承知通り、次田君は大学卒業内務省に入り、大正十三年茨城県知事となり、爾来内務省局長内務次官貴族院議員法制局長官国務大臣等の重職を歴任、昭和二十六年三月、首都建設委員会委員任命せられ、同委員会のために尽力されたのでありますが、去る三月辞任され、現在に至つておるものであります。同君閲歴経験等からみまして回委員会委員に最もふさわしいものであると存じますので、今回政府において帯び任命しようとするものであります。  何とぞ慎重審議の上、速かに御同意されるようお願い申上げます。  鉄道建設審議会委員平山孝永野重雄杉道助湯河元威、小林中、太田垣士郎島田孝一山崎匡輔の八尺は、六月七日任期満了となりましたので、平山永野湯河小林島田及び山崎の六君はこれを再任し、杉太田垣両君後任として佐藤博夫関桂三両君任命いたしたく、鉄道敷設法第六条の規定により両議院同意を求めるため、本件を提出いたしました次第であります。  お手許履歴書で御承知通り平山君は、大学卒業鉄道省に入り同省経理局長総務局長運輸次官要職を歴任し、昭和二十二年に退官いたしましたが、この間一時東京急行電鉄株式会社社長及び社長にも就任いたし、現在全日本観光連盟会長及び国際観光会館社長の職に在るもので、運輸業代表するものであります。  永野君は、富士製鋼日本製鉄富士製鉄等重工業会社役員を歴任し、昭和二十二年六月には経済安定本部長官任命され、翌二十三年四月退官し、現在富士製鉄株式会社社長の職務に在り、鉱二業代表するものであります。  湯河君は、大学卒業農商務省に入り米穀局長食糧管理局長官等を経て農商務次官就任、二十有余年に亘つてれもつぱら農林行政に当つて来たもので、現在農林中央金庫理事長の職に在り、農林水産業代表するものであります。  小林中君は、富国生命相互会社役員として金融界に活躍し、昭和二十六年四月、日本開発銀行の設立にあたり、当該銀行総裁任命されたもので、金融界代表するものであります。  島川孝一君は、早稲田大学総長の職に在りますが、交通経済交通政策等を担当して多くの子弟育成の任に当山つている学者であり、交通について特に深い造詣を有するものであります。  山崎匡輔君は、大学卒業後国鉄に入り、ついで東京帝国大学教授として土木工学を担当して来たものであり、又文部省科学教育局長文部次官等を歴任し、技術的な面から本審議会委員の職を遂行するにふさわしいものであると存じます。  佐藤博夫君は、阪神急行電鉄役員の職に在り、昭和十八年阪急、京阪両社合併により、京阪神急行電鉄株式会社取締役社長就任し、二十一年一旦辞任いたしましたが、現在なお同社取締役会長及び日本航空株式会社取締役なつており、運輸界の発展に努力して来たものでありますので、鉄道事業について多くの経験と抱負を有するものであります。  関桂三君は、東洋紡績株式会社裕豊紡績株式会社日本生命保険相互会社、各会社取締役経済団体連合会顧問関西経済連合会会長就任し、この間大蔵省顧問商工省顧問等にもなつたものでありまして、商業代表するものであります。  以上、申述べました平山君ほか五角は、昭和二十六年六月任期二年の鉄道建設審議会委員任命されたものであり、佐藤、関の両君は今回新たに任命するものでありますが、いずれも各界代表する有識者であり、日本国有鉄道の新建設について、公正且つ合理的な審議決定をなし得るものと考えます。何とぞ慎重御審議の上、速かに御同意あらんことをお願いいたします。
  14. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 いずれは会派に持ち帰つて相談の上、決定することとなると思いますが、持ち帰つて審議をする必要上、一、二質問いたしたいと思います。  先ず、インド国バンガロールに参ります政府代表石黒忠篤君とありますが、この会議に参ります日本政府代表構成はどういうふうになつておるものでございますか。
  15. 福永健司

    政府委員福永健司君) 詳細は、只今承知いたしておりませんので、後刻調査の上申上げたいと思います。
  16. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 政府代表はお一人、石黒さんだけでございますか。
  17. 福永健司

    政府委員福永健司君) 後刻申上げたいと思います。
  18. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 では、次にこの漁港審議会委員任命につきまして、再任者と、それから後任者とにわかれておりますが、こうなれば再任なさる鮫島さんは如何なる理由再任なさり、房かたがたは地域的に和歌山長崎代表を選んだということは、どういう理由によるものですか、御説明を願いたい。又早稲田さん、和田さんの党籍はどうなつておるのか御説明願いたい。
  19. 福永健司

    政府委員福永健司君) この委員につきましては、従来政党的にも、各会派それぞれ、いろいろとお話合いの上、党籍等参考となる御協議をなされておつた次第でございまして、さようないろいろのお話合いの結果、この結論に到達いたしている点もあるわけでございます。従いまして、和田さんもたしか改進党であつたかと思います。それぞれ政党に関係する人もありますが、今申上げましたような次第で、諸会派の御意見等のお打合せの結果も参照いたしまして、この結論に到達して、皆さんの御承認、御同意を得るように進めている次第であります。
  20. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは具体的にお尋ねいたしますが、鮫島さんは、各会派話合いによる推薦者でございますか。又和田さんは、どの会派から推薦なつているのでございますか。早稲田さんは、どの会派から推薦なつているのでございますか。
  21. 福永健司

    政府委員福永健司君) どのかたが、どの会派で、どうという意慶でもございませんが、この総合的結論が、そういうようなお話合いもされた結果、出て参りましたという次第でございます。
  22. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それではお話合いの中で、会派話合いから出た人が、この三人の中にございますか。
  23. 福永健司

    政府委員福永健司君) この点につきましても、詳細調査の上、御報告申上げます。
  24. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 では保留してその次に、日本国有鉄道監理委員任命でございますが、村田省蔵氏と申しますと、各般の政府関係委員なり、或いは国際的な代表等をやられたように私、耳慣れて聞いているおかたでございますが、このかたの新任なさる御理由は、先ほどのお話で聞くと、運輸界権威だということですが、海の権威が陸の権威にそのままなるということでございますか。
  25. 福永健司

    政府委員福永健司君) 本人は、御承知通り、非常にそういう方面の豊富な知識経験を有するかたでございまして、御指摘のような点につきましても、適任者であろうかと思います。
  26. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 鉄道大臣をおやりになつたり、或いは運輸省顧問をおやりになつたり、外務省顧問をおやりになり、或いは国としては重要な特命全権大使等をおやりになつたかたが、監理委員会委員という地位にお就きになるということについて、御本人欣然同意なつているのでございますか。
  27. 福永健司

    政府委員福永健司君) 欣然……恐らく欣然だろうと思いますが、(笑声)交渉の結果、国会の御同意を頂きました上では、就任して頂けるものと確信をしておりまするし、まに御同意が頂いておりませんので、正式には話はいたしておりませんが、或る程度、事前に就任して頂けるものという見当がつける程度調査は済んでおります。
  28. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それから次は、鉄道審議会委員中、再任者新任者、それぞれございますが、新任された佐藤、関さんの前の、前任者でございますが、前任者のかたは、退任なさることについて強い御希望があつたので、こういうことになつたのでございますか。全般的な睨合せの上から、新たに全体を選考したという事情でございますか。
  29. 福永健司

    政府委員福永健司君) 只今小笠原さんのお話のごとく、御本人の立場も勿論考慮には入つておりますが……と申しまするよりは、全体の構成から言いまして、この程度に更迭をし、又かなりの人に残つて頂くということがよかろうという総合的な判断に基くものであります。
  30. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは、本日承認を求められておりまする谷代表或いは委員等を通覧して見ますると、どうしても我々再三申上げておるように、官歴のあるかたで、而もそれの高いものであつて、而も各種委員等になられたおかたがたが、たらい廻しで又他の委員になるという場合が多い。そうしてこれが全部、多分学識経験者として御選考なつておる向きのように考えられますが、官歴のあるかたでなければ、有為有能な学識経験者というものが日本において見当らんのかどうか、我々非常にこの点は疑義を持つところでありますが、これは再三本委員会としても、吉田政府に対して申上げて来たところで、ちつとも改まつた点が見られない。我々は個人的に、その人一人の問題を問題として不承認というような積極的な反対の意思を表示して、個人の何と申しますか、傷けるような、そういう軽卒なことはいかんということで、大体において承認を与えるほうに会派をリードして参つておるものですが、こういうことでは非常に困ると思うのです。政府の所見はどういうことなんでございましようか。而もこの中でも見まするというと、学識経験者で、なかなかその向きでは堪能たと言いながら、例えば仮になつ委員のそれをずつと眺めて見ると、公園の何とか委員をやつてみたり、商工の側とか委員をやつてみたり、教育をやつてみたり、鉄道をやつてみたり、まあ随分万能なる学識経験者もおるものたと思われるので、そういう皮肉なことを言われるようなあれでは、何かこういう委員専売業というようなストック式にでもぐるぐる廻しておるというような、そういう委員任命の仕方がめるように思われてならん。私は具体出にこの中でそういう人の二、三を知つています。そうして国会承認を求められても、各種の細かい委員とか何とかに入つて、一人で十も二十も持つているかたがたがある。私はそういうことで実際的な委員会運営はできないのじやないか。そういうような例も知つておりますが、先ずやかましいことは申上げることはやめまして、全体的にどういう構想を持つて、こういうかたがたを御選考になろうとしておられるのか。参議院としてもいろいろ希望した点もあつたわけでございますが、そういうものはどういうふうに受取られて出て来ているのか。  この際、まあ新らしい官房長官ですから構想を承わつておきたいと思います。
  31. 福永健司

    政府委員福永健司君) 学識経験者等の選定に当りましては、勢い経験等の豊富なるものというようなことに一応の考えが向く傾向があるのじやないかというような点、御指摘のような点が全然ないとは申上げられないと思います。只今指摘のごとく、前歴が非常にいろいろある、並んでおるというううなことが、必ずしもそういう委員たるにふさわしいものではない。むしろもつと新たなる観点から、広く人材を求むべきであるという点については、今後一層留意したい。できるだけ只今注意のありましたようなことを体しまして善処したいと考えております。
  32. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私は、現政府がこういう結果が現われるような選考をして頂いたことにつきましては、最近の我々の事情かう言えば、誠にもつてこいの問題であるというように考えておるわけでございまして、官房長官においても、こういう選考交渉を、当分おまねにならんでやつて頂くことをお願いいたします。
  33. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 ちよつと関連して。  実は今日お出しになつ委員の中で、特に極端なのは、今小笠原君の言つたように、鉄道建設審議会委員の中に加わつて一名おるのでございますが、何か日銀の政策委員会等委員にもなられ、内閣が何か委員会をこしらえると、必らず顔を出されるのがある。如何に堪能なる人といえども、新聞で委員会のメンバーの発表の際には、必らず一名加わつておるというのがおりますが、名前は言わないでもおわかりだと思う。而も今はその人は金融機関の一番大事な、第二の復金だと言われる銀行総裁で、財界に大きな睨みをきかせておる。こういうのをこしらえて行くというのは、私はかつてのような財界の大御所をこしらえるというような動きが、吉田内閣に現われて来ておると思います。これを通じて何か問題があるのじやないかという疑惑を与えることがあると思います。卒直に名前を申上げますが、小林中さんというのは、内閣が何か委員任命するときには必らず加えなければならないというような、それくらい偉い人なんですか。何か内閣と特別な御関係があるのじやないですか。一つ承わつておきたい。私もその委員会で二年間お附合いしておりましたが、殆んど委員会にも御出席にならん。一体これはどうしたものか、一つ……。学識経験もお聞きしたこと、一遍もないのでございますが、どういうときに学識経験ふりを御発揮になるのか。これは委員会においてやられるのだろうか、秘密に大臣に直接意見を述べられるというようなこともないと思いますが、ただ、ときぞれ一分間ぐらいおいでになつて、あとは殆んど御出席なつたことはない。
  34. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私も、国土総合開発審議会委員を初めからやつておりますが、一度も聞いたことがない。
  35. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 そういう委員任命して、学識経験は、委員会発言して初めて意義を持つのですが、その点について、しつかり一度御答弁頂きたい。
  36. 福永健司

    政府委員福永健司君) 只今指摘の点は、本委員会委員の性質上、各界からそれぞれ代表的な人を網羅したということになるのでございますが、御指摘のことぐ、その委員会に出て、大いに発言等もし、それぞれ共に委員会の使命を来すように御協力頂かなければならんことは当然でございます。今御注意を頂いたような点につきましては、今後十分考えなければなりませんと同時に、現実にそういう話が出まするような人が委員なつてもらうにつきましては、過去のことにつきましては、或いは若干の何があつたかと存じますが、是非今後特に一段の努力をしてもらうように、委員任命する政府側におきましても、特段の配慮をいたさなければならんごとと存じます。
  37. 田畑金光

    田畑金光君 官房長官にお尋ねいたしますが、さつきから各界々々ということを申しておられますが、各界というのはどういうものか、一つ政府の考えておる各界を御説明頂きたいと思います。
  38. 福永健司

    政府委員福永健司君) 各界と申しましても、いろいろあるわけでございますが、その委員会審議会等というような場合におきまして、主としてそれと関連する意味においての各界ということでございますので、審議会委員会によりまして必ずしも同一には論ぜられないと思いますが、それぞれその委員会目的等も考えまして、これとの関連においての各界ということで御了承頂、きたいと思います。
  39. 田畑金光

    田畑金光君 それは、例えば今問題になつておる銀行の親方、それは勿論金融の面から言うと、丁度各界関連関係を持つかも知れないけれども、そういうふうに折角議院議決を以て委員任命されても、出て来ないようなものは、一体それが何の役に立つか。いやしくも各界というのは単なる金融界だけじやなく、或いは官僚の世界だけじやないと思う。例えば労働界もあるし、各種の階層があるわけです。そういうような国民各層の中から広く代表を委嘱して、そうして会議に基いて審議を進めて行く、こういうことによつて、初めてそれぞれの国政の各分野において、円滑に進めて行けると思う。こういうような点について政府はどう考えているか、お尋ねしたいと思います。
  40. 福永健司

    政府委員福永健司君) 只今お話の点は、重々参考にいたしまして、今後に処したいと考えます。
  41. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先ほど質問している点で留保になつたのもございますし、次回で又この質問が行われると思いまするので、時間の都合上、この程度にいたしまして、各会派に持ち帰るという段階にまで参りませんから、もう一度次回に御決定を願うということにしたい。
  42. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 只今小笠原君の御意見のように、本日は保留して次回に御審議を頂くごとにいたしまして、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 それで異議ございませんが、もう一つ意見を申述べておきたいと思いますのは、政府のほうでも一遍勘考をしてもらいたい。ただ形式的な福永さんの御答弁だけでは満足できませんので、一つ篤と御勘考願いたい。こういう意味を含めての保留で、各派に持ち帰るのは早すぎると思います。
  44. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) それでは本日は保留をいたします。さよう決定いたします。   ―――――――――――――
  45. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 次に、今国会における議案の提出予定につきまして、官房長官から説明を承りたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  46. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) それでは只今から官房長官から説明を頂きます。
  47. 福永健司

    政府委員福永健司君) 政府におきまして、今国会に提出を予定しておりまする法律案は、これは一、このものについて、乃至若干のものについて、或いは変更が起り得るやも知れないのでありますが、只今予定いたしておりまするところを申上げますと、法律案につきましては、お手許にお配りいたしましたものにありまする通り、すでに今国会に提出いたしましたものが三十一件でございます。このほかに休会前に、すでに法律として成立いたしておりまするものが九件ございます。それから閣議決定を頂きまして、只今印刷等の作業を進めておりますが、近く国会に提出する予定のものが五十三件、なお近く閣議決定をいたしまして、それぞれその後の作業を進めて、可及的速やかに国会に提出しようとするのが七十一件でございますが、この近く提出という点につきましては、各省その他督励いたしまして国会でできるだけ十分の時間をとつて頂いて審議がして頂けますように、六月中には是非提出できるように運ぶようにということをやかましく内閣のほうでは督励をいたしておる次第でございます。正直に申上げますと、各省からは七月に入りましてから提出予定というように報告して参つておりますものが若干あるのでございます。只今内閣といたしましては、速く出すようにということで進捗方に配意いたしている次第でございます。なおごのほかに条約案が大体三十八件を予定いたしております。すでにお出しいたしましたものが九件ございます。この中に含まれるわけであります。なお予算案でございますとか報告であるとか、調書というものを含めました、いわゆる議決案等が二十二汗を予定いたしております。この中既に成立いたしておりますものが三件、七れから国会で御審議を頂いておりますものが五件ございます。大体さような次第でございまして、詳細な案件の名称等を附したものは、じきるだけ速やかにまとめまして、当委員会に提出いたしまして、皆さんに御覧を頂きたいと思つております。若干日の御猶予を頂きたいと思います。
  48. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今お話で、近れ件名等をお知らせになるようなお話でありますので、そのとき伺つてもいいわけでございますが、ただこの国会において、どういう法案をどうしようというのか、基本的な態度は閣議できまつているのでございましようから、重要法案と政府のほうで主観を以て考えられている法案提出見込のものがございましたら、この際、現在提出しているものは、もうわかつていますが、今後提出する見込のものがございましたら、お知らせ願いたいと思います。
  49. 福永健司

    政府委員福永健司君) 政府といたしましては、これが重要法案ということを申上げますと、大変誤解を招きまして、然らばその他の法案は重要でないのかというお叱りを受けますので、そういう表現ではちよつと申上げにくい次第でございますが、いずれも重要法案ではございますが、仮りに、例えば前国会におきまして、それぞれまあ扱いにつきまして、若干別の取扱いをなすつたというような意味で申上げますならば、前国会におきましては、いわゆる五大法案というような名前は、誰がつけたということでなくて、そういう言葉が当時伝わつてつたようでございますが、これらにつきましては、本国会におきまして、政府といたしましては、すでに電気及び石炭事業における争議行為の規制に関する法律案、これは提出済でございますが、その他につきましては恩給或いは独禁関係のものを提出することにいたしております。警察法とそれから義務教育に関する、これは未だ政府におきまして、閣議等でこれを出すという決定はいたしておりませんし、早急にさようなことになるという予想もちよつとできない次第でございます。ただ私の立場といたしまして、これは出しませんとまでは申上げかねるのでございます。大体出すに至らないのではないか、これは一応の見通しでございますが、御了承を頂きたいと思います。
  50. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうしますと、いわゆる五大法案といわれるもののほかに、新たに本国会にそれと同じ重要度を以て御提案になる法案は、今のところは考えておらないということでようございますか。
  51. 福永健司

    政府委員福永健司君) 先ほども申上げましたように、政府みずからが重要度と申上げますと、これは非常に又考えかたも違うかも知れませんでございますが、先ほど申上げましたような、こういう特別な取扱いを過去になしたような意味においての注目を浴びるようなものといたしましては、今申上げたようなことになるのではないか、かように存ずる次第でございます。
  52. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは具体的に、「二」の、近く国会に提出するもの、印刷中、五十三件というのは、印刷手続だけで早晩出ると考えてよろしゆうございますか。それから「三」の近く閣議決定するものは、今月中には出す。そういうお約束ができますか。
  53. 福永健司

    政府委員福永健司君) 「二」の点につきましては、小笠原さんのお話通りでございまして印刷ができ次第、一日も早く、今日にも明日にもというふうに、逐次提出いたしたいと思います。「三」につきましては、先刻も申上げましたように、内閣といたしましては、この法案提出等につきましては過去において政府が、初めに申しましたように、いつでも遅れているようなことが多かつたのは、私自身非常に遺憾といたしております。さような次第で今国会におきましては、できるだけ速やかにということを強く念願いたしております次第で、先ほども申しましたように、是非六月中にと内閣では考えている次第でございます。ことによりますと、或いはそう言い切りまして、極くわずかのものが残つた場合に、また処理に非常に困るわけでございますが、私はなるたけそういうとにならないように、是非六月中にと考えてしる次第でございます。十分努力いたしますから、なるたけそうなるようにということでございますが、若しいち、万々やむを得ざる事情で、極く特殊のものについて、若干そういう二とが起ることが、或いはないとはいえません。大体におきまして六月中に出せる見込でございます。出さなければならんと考えております。
  54. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうすると、この七十一件のこれは六月中に出すことを建前とし、こく特殊のものは一、二遅れる場合もあるかも知れないということで、現在考えている七十一件以外に、新らたに七月中にはもう提案はないというふうに考えて、院の運営をやつてつていいかどうか。はつきりこの点は伺つておきたい。
  55. 福永健司

    政府委員福永健司君) その点につきましては、まあ国際情勢の動きその他と関連いたしまして、その他国内情勢においても、そういうことがないとは言い切れないのでございますが、そのときの情勢によりまして、急拠国会の御審議を煩わさなければならんというようなものが、将来絶無とは言い切れないと思いますが、只今の事情のままでありますならば、大体今まで申上げた次第の通りでございます。
  56. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 今まで参議院は、いつでも衆議院側のほうの審議が時間をとつて、本院の審査が遅れる。そうして会期末になつて、各法案がたたみ込んで来る。そこで会期の延長というような、院としては何ら院自体の責任において始末する必要のないようなものまでも、政府の強い要望から、会期延長になる結果が多々あつたのでございますが、これは、今官房長官お話にあります前段のように処理せられて、特例的なことのないように強く希望しておきますし、若しそういうことになるような事態でもあるならば、なるべく早い機会に、率直に本委員会に出て頂いて、そうしてこういう事情になつているので了解してほしいというふうに、公明な態度で本院に臨んで頂きたいということを、先ずもつて希望申上げて、それからもう一つお伺いしたいのですが、これらの法案は、衆議院参議院、先議の関係は、どういうふうな心組でやろうとお考えになつているか、念のためにお伺いしておきます。
  57. 福永健司

    政府委員福永健司君) 前代の点につきましては、小笠原さんの仰せられるところと同じく、私どもも是非そうしなければならんと考えるところでございますから、お話の御趣旨に従つて善処いたしたいと思います。  なおこの提出法律案等につきまして、衆参両院に如何ように出すかという点につきましては、両院の御審議の都合その他もございますことでございましようから、よく政府におきましても考えまして、然るべく按配をいたしまして提出させて頂きたい。かように存じております。
  58. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それで、ここにございます近く閣議決定するもの七十一件というものの中には、本日新聞紙上等に伝えられている夏季手当に関して、妥当な制度を樹てて、前回年末に〇・二五を支給する場合のように、他の手当等の名目を以て、実質的に支給したというような、違法と申しますか、脱法と申しますか、まあそれほどでないにしても、行き届かない手続で以て支給したというような例があつたのでございますが、それらのことのないような形で、まあ出るものが、この七十一件の中に含まれているのかどうか。お伺いいたしたい。  と申しますのは、或る会派なり、或いは或る団体等が、昨日来大蔵大臣との面会において、大蔵大臣は、そういうことのない、仮の支給の方法ではなくて、正当に支給されるような制度の上でなんとか支給するような手配をしたいというような、積極的な意向の表明があつたというようなことで、新聞等に出ているのですが、本院においても国会職員等ついて、いろいろ要季もあることであり、非常にやかましい問題になつて来るのではないかと思われますので、この際、それらのものはどういう手順になつているのか、まあ手順を考える段階でないというのならば、それらは従来の〇・五以外に政府は支給すべく研究努力し、なんらかの具体的な成案を得ようとしているのであるかどうか。全般的な御説明をこの点においてお伺いしておきたいと思います。
  59. 福永健司

    政府委員福永健司君) 大蔵大臣か、如何ようにお答えをいたしましたか、それは直接聞いておりませんでしたので、十分に私は存じておりませんが、実は只今指摘の点につきましては、本日の閣議におきましても相当論議が出ている点でございますが、未だ大蔵大臣において、財政措置を講ずるというところの言明にまでは至つておりません。従いまして具体的にこの七十一件の中に含まれてどうこうというところには、まだ行つていないのでございまして、仮りに具体的になんらかの措置が講じ得られるというような場合になつたときににおきましては、小笠原さん御指摘のように、何かごまかしのような印象を与えるような方法は如何かという議論は、閣内にも勿論出ているわけでございます。そういう具体的な方途が講ぜられるというように至りました場合におきましては、やはり明確な措置がとられることのほうが望ましいであろうということは、差当り話は出ております。でございますが、そういうような処置をとつて、従来法律にきまつております基本のほかに、給与が行われるものである、乃至大体そうだ、というところまでは、まだ行つていない次第でございます。  只今私ども大蔵大臣とも折衝中であり、大蔵大臣も研究中でございます。比いましてごの七十一件の中には、そりものは入つておりません。若し将来そういう処置があるとするならば、こり七十一件のほかであるということに御認識を頂きたい。
  60. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今官房長官発言中、我々は大蔵大臣に折衝中であり、大蔵大臣は研究中であるということですが、我々は折衝中であるという官房長官の立場は、出して欲しいという意味合いで折衝中であるということにならないと、どうもこれは研究も何もあつたものでないですが、そこのところは、そういう意味に了解してよろしいか。又大蔵大臣は研究中であるというのは、その折衝を実現せしむるがための方途を研究中であるというふうに了解してよろしいか。まあ固い話でございませんから、適当なお答でよろしいのでございますが、結局研究中であるということであるならば、目途のある話ですから、今週中なり少くとも来週中には是非の結論を出したいんだというようなお気組等もあつて、閣議等で御議論になつておる段階でございましようか。その点お漏らし願いたいと思います。
  61. 福永健司

    政府委員福永健司君) 直接給与に関係いたしておりまする私といたしましては、何とか財政措置等が講し得られるならば、得られる何らかの処置をしてもらいたいというその気持で、大蔵大臣等と種々協議をいたしておるわけでございます。ただ大蔵大臣におきまして、そういう措置ができる、必ずするというところまでは、現在行つておりません。大蔵大臣は非常に今苦慮、研究中の段階でございます。御了承頂きたいと思います。
  62. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 非常にくどいようで、又この委員会において当てはまる議論ではない議論になつて来たので、私はこの際、この程度でやめたいのですが、官房長官がそういう好意を持つて御折衝になられておられるということは、とりも直さず現政府が支給すべきではないという基本的の考の上に立つているのではない。何とか処置したいという誠意が易つての研究中だということに思うので、この点は、国会の立場に立つても、我々庶務小等で、国会職員等の問題を考えた場合でも、具体的な問題として相当これは苦慮しな更ければならない問題でございますので、一段と御努力を、実際の支給について、お願いしたいと思います。
  63. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) それでは、次回の本委員会をおきめを頂きたいと思出いますが、明日本会議があります関係上、明日の午前十時といたして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  64. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) それでは、さよう決定いたします。   ―――――――――――――
  65. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そこで、私大変又聞きづらい話をいたすのですが、私は本日の本会議の質問演説を聞きまして、これならば時間配当とか、或いは順位とか、こういうことは争つてまできめる必要はない。もう手放しで各議員の質問通告によつて、二百五十人中希望のある者は全部させなくちやならんじやないかというふうなことを私は考えた。その事例は、緑風会の質問演説でございます。ちようど赤木さんは退席されておられたので、私、行つてお話しようと思つたけれども、お見えにならなかつたので、お聞きとりにならなかつたかも知れませんが、私たちとしては、緑風会さんは会派の性格上、個個入の御議論が多くあるということは否定しないのでありますけれども、会派代表、一般質問と規定して、時間をその人数によつて割り振りした限りにおいては、やはり聞くのは政府だけではない。国民も聞くが、併し国民を代表している二百五十人の議員が聞いているわけです。それに対して、職能を代表する、そういうその緊急質問なり、或いは予算委員会なり。通産委員全等でおやりになつても差支えないようなことを、一点だけを捉えて、そうして配当の時間を全部それで消費するという、こういう質問の仕方というものは、私は院が政府一般の施策について質問するために時間を制限してやるというやり方から言つて、非常にまずいと思います。私たちは共産党に所属している須藤君の場合でも、お一人であるから、会派構成しないから、時間を割り振らないと言つておりますが、ああいう形で、中小企業を代表して私は当院に出ているのだから、それだけやるのだというような結果になるような代表質問演説が行われるとなれば、須藤君の場合ても、院外における共産党勢力があるのですから、それを代表して政府に所信を質す、或いは私らは教育者を代表しているから教育部門について質問したいと、個々人に一人一人の質問通告があつたならば、それは全体として瞬間を許して行かなければならん。こういう筋合いにもなるのではないかと思う。それで私は、そのお方お一人を責めるのではなくて、議運として本会議の一般質問のあり方を規定して、時間を配分し、質疑の順序をきめたという精神から言えば、ああいうやり方は、私はどうしても疑問がある。これは質問権もあわ、如何なる発言も自由であることは、その通り認められておりますけれども、私は院の運営からいえば、ああいうふうに時間を制限したりすることは、もう無意味である。そうして又緑風会さんのほうで仮に会派代表しているのではない。これは一人の意見なんだというならば、一人の意見として、やはり会派にもらつた時間でなくて、一・五分なら一・五分でやつてもらわなければならん。そういうふうに考えるわけです。  これは議運で、事改めて威丈高になつて私は申上げる気はございませんけれども、本日以後又ああいう形が現われるということは、どういうものかという点について、私は各会派に御相談申したい。前回にもそういう例があつて、そして、そういう、」とはなるべくさせないという理事会の申合せでああいうことになつておつたのに、なお野放しで、ああいうふうな形が行われるということでは、これは何と申しましようか。私は院の運営上望ましいこと荷ないというふうに思いますので、この点についてとつくりと御相談申上げたい。それで私は、いやあれでもいいのだというのであり、或いはそういうことで正当な理由が見付かれば、それで私は引下りますし、又うまくないけれども、まあそんなことは仕方がないということなら、私は質問順位も時間の配分も一応やめて、議長職権で適当にまとめて個々人が質問をするというふうな方式に変えて頂きたい。私たちは議院運営をやるような気持にはならんということを申上げておきたい。
  66. 千田正

    ○千田正君 今の小笠原君の御発言と同じような考えを我々のほうの会派でも持つているわけですが、御承知通り僅か十一名の小会派でありまするけれども、各議員はおのおのの業界を代表したり、或いは団体を代表しておる。且つみずからは相当の権威として自負せられておる人が相当いるわけであります。こういうような国会の総理大臣初め各主要大臣の施政方針演説に対しては、おのおの自分らの疑を質したいというのでありますけれども、その議院運営上、お互いに摩擦の起きないような、小会派であるが、併しとにかく二十分なら二十分を配分して、そうして十分に論議を尽そうじやないかという、スムースな意見の下にまとまつたこの間の理事会のお話合いつたと思います。今日のような一つの問題をとらえての御質問なら、これは緊急質問なり、或いはその委員会の質問において、主管大臣を呼んで十分に質して行く、やつて頂きたい。本会議の質問は、少くとも一会派代表し、或いは政党を代表したならば、やはり各派に亘つて政府の所信を質す意味であるという点に特に私は重点をおいてこの問題に留意して行きたいと思うのでありますが、この点十分に皆さんにおいて御熟考願いたい。
  67. 赤木正雄

    ○赤木正雄君 先ほど小笠原さん、又千田さんから御意見がありましたが、これは私のほうの会派の問題でございますから、一応会派に帰りまして、十分協議いたします。
  68. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) それでは、只今の問題はまえまえから理事会等でも申合せているところでございますから、十分その点を御了承頂きまして、一つお取運びを頂きたいと思います。
  69. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私は緑風会さんの、会派の問題だから持ち帰るということなら、赤木さんは院の運営としては、私たちの主張していることが正しい。こういう考え方に立つてつて帰りて御相談になると。こういうことでめろうと思います。いや、そうではないのだ。そうではなくて持つて帰つて相談するのだということであれば、これは一会派の問題ではなくて、院の運営としてこれはここの問題である。それで私たちは持つて帰るなら持つてつて頂いてもいいし、その持つて帰りかたなんです。おなたのほうの。
  70. 赤木正雄

    ○赤木正雄君 前々の国会でありましたか、やはり緑風会の質問に対するこれと同じようなあれが出たのであります。そういうこともありますし、私、今日はちよつと用事がありましていなかつたのでありますが、今の皆さんのお話も相当議院運営上聞くべき点があると思うのてあります。そういう観点から、緑風会として果していいか悪いか。又この議院運営の一般の考え方、こういうことを持つてつて……。
  71. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私、重ねてこういうお話をして、恨まれつ子になつて、又皆さんに御迷惑だと思いますけれども、ああいう内容は緑風会として御覧になつて、あの質問をすることを会派としてお認めになつておやりになられているのでございますか。ただ個人の人に順番をきめて、そうして何をやろうと、そのかたの御自由ということで、緑風会の会派代表する質問演説をやつておられるのでございますか。この点承つておきたい。
  72. 赤木正雄

    ○赤木正雄君 私のほうの政調会で希望者を一応検討して、そうして、その人はどういうことをするか。それを一応会派で説明を聞いたのであります。一応、その結果です。
  73. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは、会派として認めておるわけでございますね。
  74. 赤木正雄

    ○赤木正雄君 認めております。
  75. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 あれを……。
  76. 赤木正雄

    ○赤木正雄君 でありますが、これは、各会派に非常に影響することでございますから、その点帰つて……。
  77. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私は、若しも緑風会さんにおいてああいうことがあるというならば、重ねて申しますが、先ほど申上げた通り、私としてはもう議運として一般質問に対する取扱いをする必要はないと、飽くまでも私は、そういうことを今後主張いたします。で何とか、これについては一会派としての問題じやなく、一つの原則と結論を得ておいて、そうして立派に院の権威を高めるような、一般質問と世間が通例考えておられるようなやり方、でき不できはそれは私たちのほうの会派もございますから、主張しませんが、何か性格と言いますか、考え方というものについては、規引しておく必要があるということを重ねて主張いたします。  そうでないと、小会派のほうに時間を制限して、これだけでやれなんということは、そんな越権なことは、私たちはもう言えないということを申上げておきます。
  78. 松浦定義

    ○松浦定義君 今の問題、私のほうも、まあ小会派の最も顕著な、そういうような面についてもお願いをしなければならん立場で、時間の問題は、非常に会派に持帰つても問題になるわけで、実はその御意見が今出まして、相当私もそういうことで今まで随分決定に対して会派でも苦労していたのでありますが、今赤木先生のお話を聞きまして、一応会派で御相談願うと。こういうお話でありますので、今小笠原さんの御指摘なつたような形で、会派意見をまとめて頂きまして、明日の議運で一応それを御発表願つて、それぞれの会派で又それぞれの意見もございましようから、私どものほうとしましても又お願いしなければならんような面もあるかと思いますので、一応そういうことで緑風会のほうも、或いは又これに関連して、各会派で十分今後の運営に支障のないような形、特に施政方針演説に対する質疑は、特例のものでありますから、今小笠原さんの言われた点については、全く議運の性格から言つても根本的に検討すべき要があるのじやないか。こう考えますので、今の御意見、全く賛成であることを申上げておきます。
  79. 赤木正雄

    ○赤木正雄君 只今、明日の議運に緑風会の結果を持つて来るとおつしやいますが、明日の議運は、午前十時であります。その前に緑風会は、そういうことをきめることは、これは無理ですから……。
  80. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 ちよつと速記をとめて下さい。
  81. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) 速記を止めて。    〔速記中止〕
  82. 草葉隆圓

    委員長草葉隆圓君) それでは、速記を付けて下さい。  それでは本日はこれにて散会いたしたいと思います。    午後二時十一分