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小笠原二三男君 そこで、私大変又聞きづらい話をいたすのですが、私は本日の本
会議の質問演説を聞きまして、これならば時間配当とか、或いは順位とか、こういうことは争
つてまできめる必要はない。もう手放しで各議員の質問通告によ
つて、二百五十人中希望のある者は全部させなくちやならんじやないかというふうなことを私は考えた。その事例は、緑風会の質問演説でございます。ちようど赤木さんは退席されておられたので、私、行
つてお話しようと思
つたけれども、お見えにならなか
つたので、お聞きとりにならなか
つたかも知れませんが、私たちとしては、緑風会さんは
会派の性格上、個個入の御議論が多くあるということは否定しないのでありますけれども、
会派の
代表、一般質問と
規定して、時間をその人数によ
つて割り振りした限りにおいては、やはり聞くのは
政府だけではない。国民も聞くが、併し国民を
代表している二百五十人の議員が聞いているわけです。それに対して、職能を
代表する、そういうその緊急質問なり、或いは予算
委員会なり。通産
委員全等でおやりに
なつても差支えないようなことを、一点だけを捉えて、そうして配当の時間を全部それで消費するという、こういう質問の仕方というものは、私は院が
政府一般の施策について質問するために時間を制限してやるというやり方から言
つて、非常にまずいと思います。私たちは共産党に所属している須藤君の場合でも、お一人であるから、
会派を
構成しないから、時間を割り振らないと言
つておりますが、ああいう形で、中小企業を
代表して私は当院に出ているのだから、それだけやるのだというような結果になるような
代表質問演説が行われるとなれば、須藤君の場合ても、院外における共産党勢力があるのですから、それを
代表して
政府に所信を質す、或いは私らは
教育者を
代表しているから
教育部門について質問したいと、個々人に一人一人の質問通告があ
つたならば、それは全体として瞬間を許して行かなければならん。こういう筋合いにもなるのではないかと思う。それで私は、そのお方お一人を責めるのではなくて、議運として本
会議の一般質問のあり方を
規定して、時間を配分し、質疑の順序をきめたという精神から言えば、ああいうやり方は、私はどうしても疑問がある。これは質問権もあわ、如何なる
発言も自由であることは、その
通り認められておりますけれども、私は院の
運営からいえば、ああいうふうに時間を制限したりすることは、もう無意味である。そうして又緑風会さんのほうで仮に
会派を
代表しているのではない。これは一人の
意見なんだというならば、一人の
意見として、やはり
会派にもら
つた時間でなくて、一・五分なら一・五分でや
つてもらわなければならん。そういうふうに考えるわけです。
これは議運で、事改めて威丈高に
なつて私は申上げる気はございませんけれども、本日以後又ああいう形が現われるということは、どういうものかという点について、私は各
会派に御相談申したい。前回にもそういう例があ
つて、そして、そういう、」とはなるべくさせないという
理事会の申合せでああいうことに
なつてお
つたのに、なお野放しで、ああいうふうな形が行われるということでは、これは何と申しましようか。私は院の
運営上望ましいこと荷ないというふうに思いますので、この点についてとつくりと御相談申上げたい。それで私は、いやあれでもいいのだというのであり、或いはそういうことで正当な
理由が見付かれば、それで私は引下りますし、又うまくないけれども、まあそんなことは仕方がないということなら、私は質問順位も時間の配分も一応やめて、
議長職権で適当にまとめて個々人が質問をするというふうな方式に変えて頂きたい。私たちは
議院の
運営をやるような気持にはならんということを申上げておきたい。