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小笠原二三男君 私は、
会派に諮
つてはおりませんが、
議運の
委員の一人として、先般
佐藤議長が、
任期中にもかかわらず
半数改選の場合に、
辞表をお出しになられて、院の再選をしたというふうなこともございましたので、その際又
事務総長が慣行を開くということから
辞表を出して、それが
議長において各
会派の
意向を徴されて、その儀に及ばずというようなことで、
前例を開いておることでございまして、私は一般的な問題としましては、
半数改選のこういう時期においては、一応新
議長の
手許まで
事務総長から
辞表が出されるということは、院の
運営上望ましい形であろうと
考えます。
又第二の問題としまして、この場合
議長の
扱いかたでございまするが、
議長としては
議長の職権によ
つてとか、或いはAならAという
議長の
意思だけによ
つて、
国会役員である
事務総長の進退を決して行くということも、これは望ましい例とはならない。少くとも
会派の
意向によ
つて、結局、院において選挙せられた
事務総長でもございますから、先ずその
経過を各
会派に諮られ、
会派の
意見を持ち
寄つて、自然の形で、素直にこういう問題はきむべきものであろうと、常日頃
考えております。然るところ新聞紙上等で、いろいろな取沙汰がせられておるのでございまするが、
議長としましては、昨日非公式に各
会派の
意向をこの
議会において徴せられ、本日正式に
議運委員長を通じてこの
議院運営委員会に、どうしたらいいかというお諮りがあ
つたということで、私は自然な形で、この問題が
会派間の
意向によ
つて処理せられる
手続が、前回同様に行われたということについては、誠に院の
運営上喜びに堪えませんが、こういう形で正式の問題にされますと、私の
会派においても
愼重にこれは取扱う責任と義務が生じて参りますので、本日咄嗟に
結論を申上げる
段階には立至らないと
考えるのであります。
従つて先ほどの
理事会の御
決定の
通りたなされるということについては
異議はございませんが、ただここで
議会を明朗にさせるためにお尋ねいたしますが、先ほど来、
事務総長の
辞表でございますか、
辞意でございますかが、
議運の
委員長に預けられたとか、表明せられたとかいうようなことを、又伺
つておるのであります。これは私たち明朗に、自然な形で院の
運営を行うために、
中立性を保持するために
事務局の
人事を扱う
意味から言えば、
内外に与える
影響は大きいと思うのでございます。
従つて議運の
委員長においてそれが事実であるならば、どういう
真意に基いたものであるか。或いは誤り伝えられておるという点もあるかも知れません。で、この際率直に、そういう点についても御披露を願
つて置く。で、私はいろいろ心配してお
つたのでございまするが、
議長並びに副
議長が、
扱いを正式にこの
議院運営委員会にお諮りになられたということで、一切が素直な形で進行せられることであろうことについては、共に
喜びに堪えないということを重ねて申上げて、先ず
質問をしたいと思います。