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小笠原二三男君
政府側に対しての質疑は私後で……。
それで、私意見が一つあるわけでございます。それでこの意見については、前の
庶務小委員会でも、私は唐突な議題とすることを避けまして、各
会派においても相談して意見を出してもらいたいということを申上げておいたのですが、ところが今のこの
政府の
答弁から見まして、私は基本的には、やはり早期
国会を
召集せよという
要請を
参議院としてもすべきではなかろうかというふうに
考えます。で、この点は、先ほどからの質疑の過程で明らかに
なつたように、協力して頂ければ、少くとも十月下旬には一切の作業を完了して、十一月の一日から
国会を開いて行くということは不可能ではないのではないか。こう
考えますので、
衆議院としても、
議長を通じて
国会の
早期召集について
政府に申入れ等もいたしております。が、案文等は、事務当局で正規に練
つて頂いて諮
つて頂きたいと思いますが、少くとも
水害、
冷害、こういう
災害対策樹立のために、時期は十月下旬には少くとも
国会を開くと、或いは十一月一日から
国会を開くということでもようございますが、そういうような
要請をする手続をとるべきではないか。そうなれば、閉会中の議院
運営委員会で、そういうことの権限如何という問題も又起ると思います。それで若しも権限上差支えがないという場合の一案としては、この議運で決定をし、
議長の職権において早期
国会召集の
要請を是非する。若しも権限上如何かと思われる点がございますならば、
会派の勢力を見て、そうして
会派の勢力によ
つて四分の一以上議員数が構成せられるという状態を見ましたならば、その手続によ
つて要請をするなり、これは私は手続には、まあ
法律上のことはわかりませんけれ
ども、二
通りあるのではないかと思います。それでどつちの方法をとるかということは、十分
会派の
事情もあ
つて、
検討を要することでございましようから、強いて私は即戦即決、この問題に
結論を出せとは申しません。けれ
ども、早期
国会召集の
要請をすべきであるということは、議題として扱
つて頂きたい。扱えない問題であるという
法律上の問題があるならば、各派交渉会としてこの問題に
結論が得られるように善処して頂く。これが第一点。
それから第二の点といたしましては、それにしましても、十一月からの
国会になり、或いは十一月中旬からの
国会になるという情勢である場合に、
参議院としましては、
衆議院も最近頻繁に
水害、
冷害のための
委員会を開いておりますが、特に当院としては、このことについてはもつと善処せらるるように調査をすべきではないかと
考えます。ところが閉会中でありますと、議員の
出席常ならずというような状態もあり、各人の予定もあるために、三日とか四日とか短期な
委員会を
召集して
結論が得られる、或いは完全に
政府との間に意見の一致をみられるというような域にまでは達しない。その日その日、言葉は俗で恐縮ですが、ごまかした単なる説明なり、或いは
報告なり、質疑なりで済んでしま
つて、国民の
要望に応えるということには遥かに遠いように思う。
従つて私は、こうなりましたら、
参議院としましては、大体十月の十五日から、二十日なら二十日までの間の適当な時期をと
つて、今月の何日頃から、大体五日間なら五日間
程度は、
関係常任
委員会はそれは一斉に
委員会を開いて、そして
対策を樹立し、
政府を鞭撻すべきである。こういうふうな申合せでもできることであれば、これは各派交渉会の性格を持つ議運として、それが仮に行き過ぎであるというなら、これも各派交渉会で申合せをして、そして
議長に
要請し、
議長は常任
委員長にそうしたことを
要請する。各
会派は常任
委員長を持
つておりますし
理事を持
つておりまするから、各常任
委員会で自主的な相談の上、時期を揃えて
水害、
冷害に関する
関係委員会を開いてもらえるならば、
会派の
対策樹立もでき、そのときにおいて十分な
論議もでき、
国会としては
結論が得られる。こういうふうにも
思つているんです。これは
法律的に、手続上各種の問題があろうと思いますから、事務当局に十分意見を聞いてなし得る方法をと
つてでも、実質的に私の
考えるようなことが実現されることを
希望しているわけです。これは議運のかただけでの相談ではまとまらんことでありましようから、
会派の
意向というものも持ち寄
つて結論が得られるようにいたすベきであろう。
この二点について、私は議運ということでいいならば、議運の議題にすることを提案いたしますし、それができないというならば、各派交渉会に切替えて相談して頂くように、特段に自由党さん或いは大
会派の
緑風会さんのほうに御相談を申上げます。