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衆議院議員(
今村忠助君) 私は、役人したことがないのでありまして、役所のことは
三浦先生のほうが詳しいと思うのであります。
従つてこの役所あたりの庁舎の問題を
計画して、何年後ぐらいに実現するかということになりますと、私はおよそどの程度のものかということの判断がつかないのであります。ただ我々としては、現在申す
通り、できれば一日も早くそうしたい。特に私は現在あります
衆議院の議員
会館のごときは、誠に不便極まるものであ
つて、これができたために、
委員会も本会議も開会が遅れている
ように思うのであります。これはどうしても
委員庁舎を
一つにして、
委員会の会議室も庁舎の中にあ
つて、而も
委員長以下全部が同じフロアなり、同じセクシヨンというか、
地区にいる
ようにして、
委員会の
審議というものをもう少し速かにすべきではないかということを日頃
考えもし、主張もしているのであります。
そうなりますと、どうしても
委員会庁舎のごときは、一ときも早く実は改築したいのでありまして、そういう点も力説したことな
ども一つの理由とな
つて、議会センターの設置という
ようなことを事務局では
計画したものであります。そういうふうに
考えて参りますと、私たちは一ときも早くこれらの実現を期しているものでありますが、先ほ
ども申す
ように、敗戦後の日本の経済財政状態でありますから、議会だけが理想的にというわけにも参らんだろうと、こう
考えている。殊に私は、この公けのために
土地、建物その他等を
収用するという場合におけるいわゆる行政機関のこれが買取りというものに対する価格、或いは賠償等については、どうも従来低きに過ぎた
ように思うのでありまして、現に私のほうでは、発電所を設置するということで、
土地収用問題も幾つか各地に起きておりますが、皆これを何と言いますか、喜ばない大きな
一つの理由は、政府とか国とかいう名において買入価格が安いという
ようなことが
一つの欠点であろうかと
考えるのでありまして、さ
ような面は、又別の問題として、これに付随することではありますけれ
ども、やはり行政面にも訴えて、もう少し国とか公のこういう面に対する犠牲というものを苛酷に要求しない
ようにするのが、民主的だと私は多年
考えているのであります。
従つて私は、過般も申上げたのでありますが、
砂防会館の
土地を
国会の必要ということでこれを買受けるとするならば、何があ
つても
砂防協会の
事業というものからみても、もつといい所を
国会としても
考えなければならんのではないか。で直接その衝に当
つておるものには、いわゆる
計画しておる坪数に匹敵するものを探せ、何か
事務局側では、元の女子学習院跡が二百何坪ということでありますけれ
ども、それでは坪数が狭いという
ように聞き及んでおりますので、どうしても
計画通りの坪数をやはり用意する必要があるのではないかというふうに事務的には申して、公のために犠牲になる面にはできるだけのことをすべきであるということを私は主張しておるのでございます。