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政府委員(
前谷重夫君) 経済審議庁長官が、将来の大きな方向といたしまして、
日本の食糧
生産及び自給の
関係、又国際的には前
年度の
主要食糧米麦におきまする貿易取引上の実態等からいたしまして、
外国から
輸入をいたします場合におきまして、取引量の多い世界的な商品でありまする
小麦の面におきまして、入手可能であり又
価格的にも安いというふうな点から考えまして、将来の大きな方向として粉食傾向に食生活を持
つて参りたいというふうに
説明されたと
承知いたしておるのでございます。御
承知のように現実の問題といたしましては、昨
年度の実績を見ましても所得の
関係等もございまするが、粒食傾向が相当出て参
つておるわけでございまするし、又米につきましては国民生活の安定の中心といたしまして、御
承知のように
政府が統制配給をいたしておるわけでございます。我々といたしましては国民生活の安定の面からいたしましても、米の
一定量の供給は絶対に必要じやなかろうかと思
つておりまするから、国民の嗜好の面、或いは又その嗜好に対しまする副食物等の
生産費の面というふうな回からいたしまして、漸次その方向に向うということは望ましいとは考えられまするけれども、現実の問題といたしまして、これが早急にここ一両年でそういう方向に向い得るということは非常に困難ではなかろうかとかように考えております。