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政府委員(
松井一郎君)
各国がどういうふうな割合で
分担金をやるかというような点についてのお尋ねだろうと思いますが、先ほど
下田条約局長からのお答えにありましたように、大体においてそういうことを考慮に入れてやられておりますが、そのほかなお
会議における何と申しますか
各国の、
一等国なら
一等国とかいうような
一つの大
ざつばな感じというようなものもありまして、一応原案的なものを
事務局のほうで作りまして各
会議に諮る、
会議のほうでそれを異存なければ認めるというような慣習的にずつと来ておる部面が非常に多いのでありまして、先般の
会議におきましてもこれをもう少し合理的な角度から
改正したらどうかというような提案もあつたわけであります。併しこれを機械的に割出すということになりますとこれ又非常にいろいろな問題があるので、長い間の慣習において
各国がそれぞれのまあ
分担金をきめる、
単位というものをこういうふうにわけているのだから、当分はこのままで行こうじやないかというような恰好できま
つております。そこで
日本は戦争前には御
承知のように、
日本本国、
朝鮮並びにその他の属領という、実は三票の
投票権を行使しておりました。そういう
意味におきましても
郵便会議における
一等国であるという体面もありまして、これはいろいろなその他ほかに
理窟付けもありますが、やはり
一等国ということに
なつておりまして、終戦後初めて
日本が
パリ—条約に入るときにも、実は
日本からの
申出でなくして
国際事務局のほうから
是非日本は
一等の従来の例によ
つてや
つてもらいたいということがあつたわけであります。その当時まだどの
条約にも入
つていない時期でありますし、まあ折角そういうことならば金額にいたしましても、今日の
日本金に換算いたしまして大体四百万円そこそこの金でありますから、向うの
申出をそのまま受入れて来たわけであります。昨年御
承知の
通りに私
ども昨年の
ブラッセル会議におきまして、新らしくこの
会議における
実施連絡委員会、一種の
常任理事国というようなものができたわけでありますが、こういうところへ
日本がやはり積極的に立候補したというようなことに鑑みましても、やはりこういう
負担金は
一等国並みのものを持
つていた方が、そういう
意味合の
発言力というものにやはり大きくインフルエンザを持つだろうと私
どもは感じたわけであります。