○一松政二君 どうもね、私は運輸
委員にな
つて昨年から
運輸委員会に来ておりますが、
運輸省の
考え方は、これは私の独断かも知れませんが、もとの鉄道省から来ていると、そうして
交通を一本でや
つてお
つたから、どうもそういうことは邪推ですよ、だからそういうことでお聞き願
つて、別に私が皮肉
つたりする意味だというわけじやない。何か
需要供給とか、或いは
道路交通を
調整するという言葉を使
つたり何か耳を揃えて、行列を
作つて行儀よく走らせるような恰好にならんかなというふうにお
考えになるのじやないかと私は
考えるのです。世の中がそれほど割切れて私は人口などでもそう適正に配分されるような世の中になれば何の苦労もない。
地方では職が得られぬから毎年々々
東京に人口が殖えてしようがないわけです。
車両なども、自動車も確かに非常に多くな
つております。そうして事故を起すのはおおむね円タクだ。私は自動車に乗
つてもはらはらするのは、常に円タクが
お客さんをとればもう一生懸命に走
つているし、
お客さんのないときにはどんな事がおころうと右や左を見もたもたして行くというので非常に
交通を阻害しております、事実……。けれどもそれがために、今東東では車がこれでもう盗れておる、これ以上もういけないの、だという判断は下すべきじやないのです。これはまだ世界の大都会に比して
車両数は非常に足りない。それでただこれは
交通の整理が悪いか、それから
道路がたくさんありながら道が悪いために、
一つの
道路に集中されるためにこういう
状態が起
つて来ておる。そうしてその
交通の混むことにおいては、ニューヨークみたいなああいう一方的な
交通しかない、或いは川を渡
つて行かなければならんほどの自動車の氾濫のし方が一里も二里も続くような混乱のし方が日曜や祭日にあるのです。そういう所ですら自動車を
制限しておるということを私は聞いたことがない。でありますから、こういう何か
車両数を
制限するとか、何かこう
需要供給を
調整するというようなお
考えがちらちら耳に入るので、それは私は神様じやなければできないと思う。そうしてそれは常に変化する。先ほどあなたの
お話がありましたけれども、例えば神戸に催物があ
つたり、或いは大阪に催物があ
つた場合には、
需要と
供給が根本的に違
つて参りますよ、少くとも一週間か十日の間は。その都度特別に
許可するとか何とかい
つて、そんなまどろつこいことはできない。人間はもう自由にや
つて行けば自由に埋
つて来るわけです。それを一々
許可しなければできないということは、人間の生活を或る意味において、職業の自由とか人間の活動、人間の動きということを或る意味において規制することになる。どうもその辺で私は割切れない。この船のことを聞いておりましても、すぐ
許可制に持
つて行くとか何とか、紐がいやというほど付いている上に、更にもう
一つ紐を付けたがるので私は了承がいかないのです。であなたの御
答弁の中にも非常に積極的に
許可される
方針をと
つている部面は私は非常に賛成ですが、これは一応の参考にするという以外に、私はそれを金科玉条としてそれによ
つて許しているから、それを侵した者はすでに違法であるということは、少くとも経済的に
考えたら言えないのです。私はまだ
質問がありますけれども、仁田君の都合で一応仁田君に譲ります。
ちよつと今の私のなにに御意見がありましたら……。