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吉田(賢)
委員 ききに
片島委員から
政府委員に御
質疑になりました点について、私は
大臣にぜひ尋ねておかなければならぬと思いますが、それは過般の全逓
調停結末の問題であります。この問題について三点お尋ねしたいのです。この問題につきましては幾たびか当
委員会におきまして、
関係当事者あるいは
調停委員の責任者等の方から、各般の意見を聴取した上で、この
委員会多数の意見といたしまして、両当事者とも
受諾すべきだという意思
決定をいたしまして、大蔵
大臣が
予算委員会などへもその
趣旨を申し送りまして、そうしてまた各党は、両社会党、改進党におきましても、五億円、七億円という
一般会許からの繰入れの
予算組みかえの措置までそれぞれ準備しまして、なお
予算委員会におきまして特別にこれらの
事情により、ぜひ双方
受諾することが適当であるから、それに伴うべき
予算措置をすみやかに講ずべしというような、こういう
趣旨のもとに決議案を提案しよう、大多数をも
つて通過する見込み十分だというので、こういう成案を得たわけであります。そこで自由党にも誘いかけましたところが、自由党もそれぞれ機関に諮られたらしく、そこまで及ばぬ、それは妥協して決議案を出さずして成立さすように、目的が達するようにはからいたいから、決議案を出すことはひとつ差控えてもらいたいというふうにわれわれは聞いております。
予算委員会におけるそれぞれの党の
理事の諸君にも、前後の経緯、
経過等は全部打合せつつ、かように進んだわけであります。ところがそういうような経緯をたどりまして、ごく最近に至りまして、まだ当時あなたもこの
委員会におきまして、非常に明朗な見通しをも
つてこの成行きを見ておるという御報告でありました。その
言葉は深い含蓄のあるものとわれわれは聞いて、その成立を期待しておりました。ところが自由党におきましては、
一般会計からの五億なり何がしの繰入れということにつきまして、これをいなんでいるということを聞き及んでおります。そういたしましてまた、今
政府委員からの御説明によりますと、
郵政省の内部において
経費節約等で捻出することによ
つて、しかも四月一日からの
調停案の
趣旨ではなくて、六月一日からというような、さような形勢に立ち至
つているという説明も聞き及んでいるのであります。これは
郵政大臣としてあなたは、この
委員会において何べんかお出にな
つて質疑応答を重ね、御意見をお述べにな
つて、もはやこの経緯については直接お知りにな
つているはずであります。こういうことになりまして、まことにこれは
委員会といたしましても面目ないと思います。もしあのときに改進党の大高君がここにおられますが、大高君が発言される順序になりまして、決議案の案文まで国会対策
委員会へ持ち帰
つて、協議して承認を得たわけであります。そこまで手を尽しておるのを、自由党の諸君の申出によりまして差控えた結果が、今のようなことにな
つたのであります。まことにこれはあなたのお立場から
考えましても、私は相当責任がある問題じやないかと思うのです。どういうふうにこれに向
つて臨んで行かれる
態度、御方針でありますか、それを伺いたい。