○福永
政府委員 市民大会という名のもとに集まりがございまして、その決議文を私のところにお持ちになりました。私代表者の方にお目にかか
つてそれを受領いたしまして、そのときに申し上げたのでございますが、この決議文には一切の公職から退くべしと、こういうことでございました。浦和市民十数万の中で一部の方が確かにお集まりにな
つて、名前は市民大会ということでございましたが、私は浦和の住民ではございませんが、ごくそれに近い所におりまして、特に縁由の深い土地の人から、こういう決議文を受領するということ、またそういう市民大会等があるというような、今木村先生のお言葉をも
つてするならば市民をお騒がせしたということは、これは遺憾に存じている次第でございますが、一切の公職から退くべしというようなことは非常に重大なことでございまして、先ほどの木村先生の
お話にもあるごとく、これは簡単に個人的な感情によ
つて処理すべき問題でないと私は
考えておつた次第でございます。あのころから非常にたくさんの手紙等も参りまして、一生懸命にやることがお前の
責任だぞ、というような手紙をあちこちの人からたくさん受取
つております。最近も何人かの方が見えて一生懸命やれと
言つて私に激励文をくださつた。そういう逆の例もあるわけでございます。私といたしましてはお騒がせいたしましたことにつきましては非常に申訳ないと存じますが、まあ千何百名かという
お話でございます、そういう方がお集まりになりまして決議文を持
つて来られたからとい
つて、これで一切の公職から退くというようなこと、これはよほど考慮を要することだと現在でも
考えている次第でございます。議員たるの立場、また官房長官にあるというようなこと、こういうことから辞職とか何とかいうことにつきましてはよほど慎重でなければならないと
考えている次第でございます。なおいろいろ御質問になりました騒がせましたことにつきましては、前にも申し上げました
通り私といたしましてはまことに遺憾にたえないと存じている次第であります。