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岡田(春)
委員 実はまだ大分質問もあ
つたのですけれども、仄聞するところによると、修正案なるものができておるそうだから、いまさら私は質問をしても、私を除いた全部の諸君による修正案であるそうであるから、どうも質問の
意味がだんだんなくな
つて参りました。むしろ質問をするならば修正案を拝見をした上で、その修正案に対する質問を明日行いたい、かように考えておりますので、質問は明日に留保いたしたいと思います。
なおもう
一つ、これは大臣にぜひお聞きを願いたいと思うのですが、御調査願いたいもう
一つの案件があるのであります。これはまたきわめて重大な問題でありまして、この日本の国内において暗殺の計画があ
つて、二百万円の金を渡すという約束で十三名の者を暗殺するという計画が進んでおるという話を私は聞いたのであります。これまたきわめて重大であります。
事件の概要を申し上げますと、
東京都内の足立区の本木町というところにゴムの工場があります。このゴムの工場で労働者の諸君がお盆の
手当を三千円もらいたいというので、経営者側に交渉した。ところが経営者側の人がたまたま韓国の居留民団の人であ
つたために、居留民団の本部の人に連絡をつけて、居留民団の本部の人が中心にな
つて、足立区に根拠を置いて、しかもこの居留民団の団長の崔という人が直接に暴力ざたの
指揮をと
つておるという話を聞いております。しかもこの崔という者が、われわれの聞いおる限りでは白骨団なるテロ団に話をつけてこの白骨団の首謀者は通称松岡という男だそうであります。こういう居留民団の韓国人を中心とするこの白骨団が、朝鮮民戦のいわゆる賃金値上げを要求したところの――これはやはり朝鮮人の諸君でありますが、民戦の諸君の幹部十三名を暗殺する計画を立てて、区役所からは外国人登録法に基く登録の写真を写しと
つて、この写真を持たして、十三名を殺したならば二百万円の金を渡すということまでも謀議をして約束をしておるという話でございます。しかもそれだけならばまだ何ですが、すでにこの一端として考えられるべきものとして、七月十三日午後七時ごろに韓国居留民団、足立支部のこういう暴力団の人四十名が朝鮮の統一民主戦線足立
委員会の事務所に来襲をして、居合せた金鉉五以下四名に対して暴行傷害を加えておる。この
事件は、事前に実はこの労働者の側でわか
つてお
つたので、防衛をしてお
つたのであります。ところが防衛をしてお
つたが、西新井の
警察の方でやはりこの
事件を聞きつけて――聞きつけてというよりも、労働者の側から西新井署の方に通知をしたわけであります。聞きつけて参りました山田という公安主任から、この
事件についてはこういう暴行を振おうとした者に話をして解散をしろということを命令したので安心してくれ、君たちの方もひ
とつ解散して安心して
帰つてくれという通告があ
つたので安心をして労働者の側は解散をしたのだそうであります。ところが解散をしてから五分もたたないうちに、突如民団の暴力団が押し寄せて参りまして、ただいま申し上げたような暴行
事件が行われており、しかも、ただこれ一回だけならまだ問題ないのでありますが、その次にもそのような危険な状態があ
つたので、再度労働者の側から
警察の方に訴えましたところが、これに対しては、いやもうあの民団の方は解散さしたから絶対に安心してくれ、君たちの方も心配がないから、こういうことの回答があ
つたそうであります。ところがそういう回答があ
つたので、安心してまた解散をしたところが、その夜中に――十六日の午前三時です。今度は民団の暴力団八人が労働者の側の者である鄭石根という人の家を襲
つて、これに対して全治一箇月の傷害を起しておる。それからまたそれと同じ日の午前一時ごろには具永基というやはり労働者に対して、家を襲
つて殺すぞというわけで、これをリンチしております。このようにきわめて重大な事態にな
つておりますし、その後においても、この暴力団は先ほど申し上げた十三名の幹部といわれる者の自宅をひんぴんとして襲
つていろいろな暴行を加えておるというような事実がある。現在までにすでに判明いたしましただけでも、七人の自宅を襲撃をいたしましてそうしていろいろなことをや
つておるというような状態でありまして、その付近の住民としてもこれはきわめて重大な問題であるというので――そういう状態にな
つておるわけであります。ところがふしぎにも今までのところ西新井署がこのような
事件が起
つておるにもかかわらず、あまり積極的でない。たとえば二十三日の
事件のときに使われたと見られる硫酸びんが三個押収にな
つておりますが、この硫酸びんなども押収したまま置いてあるというような状態、しかも先ほど申し上げたように、この暴行
事件で五人の者がけがをしたのでありますが、けがを加えました加害者に対しまして、その
事件の最中に現行犯として捕え得る状態であ
つたにかかわらず、なぜかそれを捕えないで、被疑者からの申出によ
つて五人の者を逮捕して、しかも逮捕してもろくろく
調べもしないで、そのうちに釈放して、在宅捜査という名目でそのままほう
つてあるという事情にな
つておりまして、きわめてこれは重大であると思ひます法務省としてもひ
とつこの点について緊急の
調べを願いたいと思うのであります。いずれ参考資料はお手元に届けたいと思いますから、ぜひともこの点もお願いをいたしておきます。