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1953-06-30 第16回国会 衆議院 農林委員会 第11号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十八年六月三十日(火曜日) 午前十一時四十八分
開議
出席委員
委員長
井出一太郎
君
理事
足立
篤郎
君
理事
綱島 正興君
理事
平野
三郎君
理事
金子與重郎
君
理事
佐竹 新市君
理事
安藤 覺君 小枝 一雄君 松岡 俊三君 松山 義雄君 加藤 高藏君 吉川 久衛君 芳賀 貢君
古屋
貞雄
君 川俣 清音君 日野 吉夫君 久保田 豊君
出席国務大臣
農 林 大 臣
保利
茂君
出席政府委員
農林事務官
(
大臣官房長
)
渡部
伍良
君
農林事務官
(
農林経済局
長)
小倉
武一君
委員外
の
出席者
議 員
平野
力三
君 専 門 員 難波 理平君 専 門 員 岩隈 博君 専 門 員 藤井 信君 ――
―――――――――――
六月二十九日
委員稲富稜人君辞任
につき、その補欠として川 俣清音君が議長の指名で
委員
に選任された。 ――
―――――――――――
六月二十九日
農林漁業組合連合会整備促進法案
(
内閣提出
第 一三一号)
昭和
二十八年の凍
霜害
に伴う
営農資金
の
融通
に 関する
特別措置法案
(
平野力三
君外四十五名提 出、
衆法
第一〇号) 同月三十日
農産物検査法
の一部を
改正
する
法律案
(
金子與
重郎
君外七名
提出
、
衆法
第一六号) 同月二十六日 川内市
地内農作物水害対策確立
に関する
請願
(
冨吉榮二
君
紹介
)(第一七七〇号)
広島
県東部の
農業災害対策確立
に関する
請願
(
高津正道
君
紹介
)(第一七七一号)
桑園
の
災害対策確立
に関する
請願
(
西村力弥
君
紹介
)(第一七七二号) 凍霜ひよう
害対策確立
に関する
請願
(
原茂
君紹 介)(第一七七三号) 同月二十七日
桑園
の凍
霜害対策確立
に関する
請願
(
只野直三
郎君
紹介
)(第一八三五号)
開拓道路花岡線改修工事施行
の
請願
(
永田良吉
君
紹介
)(第一八三六号)
肝属地区
に
畜産試験場設置
の
請願
(
永田良吉
君
紹介
)(第一八三七号) 山梨県の
農業災害対策確立
に関する
請願
(
古屋
貞雄
君外四名
紹介
)(第一八三八号) 同月二十九日 六ケ所村に
開拓地診療所設置
の
請願
(
淡谷悠藏
君
紹介
)(第一九五九号) 愛媛県下の
農業災害対策確立
に関する
請願
(中
村時雄
君
紹介
)(第一九六六号)
広島
県下の
農業災害対策確立
に関する
請願
(高
橋禎一
君
紹介
)(第一九六七号)
国有林野整備臨時措置法
の一部
改正
に関する請 願(
淡谷悠藏
君
紹介
)(第一九六八号)
農業政策
に関する
請願
(
大石ヨシエ
君
紹介
)( 第一九七〇号) の
審査
を本
委員会
に付託された。 同月二十七日
農業団体
再編成に関する
陳情書
(第四二八号)
畜産組合法
に関する
陳情書
(第四二九号) 豆類の
価格
安定に関する
陳情書
(第四三〇号)
北海道
の
農業改良開発
に関する
予算増額
の
陳情
書 (第四三一号)
養鶏振興
に関する
陳情書
(第四九七号) 香川県下の
台風
第二号による
麦被害対策
に関す る
陳情書
(第四九八 号) 熊本県下の
農作物風水害対策
に関する
陳情書
(第四九九号)
農業災害補償制度
の
改正
に関する
陳情書
(第五〇〇号) を本
委員会
に送付された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した事件 林業に関する小
委員会設置
に関する件
昭和
二十八年の凍
霜害
に伴う
営農資金
の
融通
に 関する
特別措置法案
(
平野力三
君外四十五名提 出、
衆法
第一〇号) 本
年産麦価
に関する件
風水害
による
農林被害
に関する件 ――
―――――――――――
井出一太郎
1
○
井出委員長
これより
会議
を開きます。 まず
食糧
に関する件について
調査
を進めます。この際、本
年産麦価
の問題につきまして、
政府
より先般来の
経緯
につき御
説明
をいたしたいとの申出があります。これを許します。
保利農林大臣
。
保利茂
2
○
保利国務大臣
本
年産麦
の
価格
の問題につきましては、去る二十六日に閣議の
決定
をいたしまして、実施いたしたいと存じておりますが、この
決定
に至るまでの
経緯
について御
説明
を申し上げたいと存じます。 御
承知
のように
麦類
は昨年六月以降
統制
を廃止いたしまして、
自由販売
といたしたのでありますが、まだ米の
統制
を必要といたします現在におきましては、
麦類
も
主要食糧
でありますから、一面麦の再
生産
の
確保
をはかる意味におきまして、
農家
の
希望
に応じて無
制限買入れ
を行いますとともに、他面
米価
とのバランスのとれた安定した
価格水準
を実現して、
消費者家計
の安定をはかることといたしたいのであります。本
年度
も、
管理制度
につきましては、基本的には昨
年度
と同様の
考え方
に基きまして、数量及び
価格
の調整をいたすことといたし、この
管理
を円滑に行うために、
価格
上
所要
の改訂をいたすことといたしたのであります。麦の
価格
につきましては、
食糧管理法
に規定せられておりますように、買入れ
価格
は
パリテイ価格
を
基準
とし、これに
生産事情
その他の
経済事情
をしんしやくいたし定めることとして、
売渡し価格
は、
家計麦価範囲
内におきまして対
米比価
によ
つて
定めることと
なつ
ております。従いまして
政府
といたしましては、
消費面
の
負担力等
を考慮いたし、前年
通り
の考えにより既定の
算式通り
に
決定
をいたし、買入れ
価格
については、
パリテイ価格
を
基準
として、これに
統制廃止
後の
小麦
、
大麦
、
裸麦
の三麦の
需給条件
の変化を織り込み、三麦間の
価格比
がバランスするように調整して
決定
をいたし、
米価審議会
に諮問いたしたのであります。これに対しまして、
米価審議会
では、買入
価格
については、
米価
における
特別加算額相当
の
加算措置
を講じ、
売渡し価格
については、昨
年度
の
売渡し価格
以下とする旨の
答申
をいたしたのであります。
特別加算額
につきましては、当初
政府
といたしましては、
米麦
の
価格決定
の
基本的考え方
は同じでありますけれども、
米価
の方は
統制
による
最高販売価格
であるのに対しまして、
麦価
の方は
自由販売
でありますから、おのずから米と異なり、
農家
の
希望
に応じ、
政府
の買い入れる
価格
であるという
事情
にありますので、麦につきましては
加算額
をつけなかつたのでありますが、
政府
はこの点につきまして慎重検討いたしました結果、
米価審議会
の
答申
の
趣旨
を尊重いたしまして、本
年度
の
災害等特殊事情
をも考慮いたしまして、
加算額
を付加することといたし、結局
包装込み俵当り標準銘柄等級
の
価格
につきまして、
小麦
は二千十三円を二千五十二円、
大麦
は千六百四十七円を千七百十七円、
裸麦
は二千百七十九円を二千二百七十三円に修正し、
決定
いたした次第であります。 次に
売渡し価格
につきましては、昨
年度
より若干
引上げ
まして、
小麦
につきましては
現行価格
をすえ置いて、
俵当り
二千百円とし、
大麦
は千七百四十二円、
裸麦
は二千二百九十四円にいたしたのであります。
政府
としましては、
審議会
の
答申
をも検討いたしたのでございますが、この
程度
の
引上げ
は、
家計
の
実質的負担
の増大をもたらすことはないとし、
諮問案
によることといたしたのでございます。 以上二十八
年産麦価
の
決定
に至るまでの
経緯
の概要を申し上げました。
井出一太郎
3
○
井出委員長
ただいまの御
説明
に対する
質疑
は、
大臣
の御都合があるようでありますから、
次会
にこれを行うことにいたします。 —————————————
井出一太郎
4
○
井出委員長
次に、昨
日本委員会
に付託になりました
平野力三
君外四十五名
提出
、
昭和
二十八年の凍
霜害
に伴う
営農資金
の
融通
に関する
特別措置法案
を
議題
といたし
審査
に入ります。 まず
本案
の
趣旨
について
提案者
の
説明
を求めます。
平野力三
君。
平野力三
5
○
平野力三
君 ただいま
議題
となりました
昭和
二十八年の凍
霜害
に伴う
営農資金
の
融通
に関する
特別措置法案
に関し、
提案
の
理由
を御
説明
いたします。
昭和
二十八年四月及び五月の凍
霜害
による
被害農家
の
営農資金
の
融通
を円滑にするため、
政府
は
融資機関
に対し
損失補償
と
利子
を補給する必要があると思います。これがこの
法律案
を
提出
いたしました
理由
であります。 左にその
内容
について申し上げますならば、まずこの
法律
において
政府
の
融資総額
を百億といたした点であります。第二点は、償還の期限を五箇年間といたしておるのであります。第三点としまして、
政府
の
補給利子
を五分とし、
府県
の
負担
はなしということにいたしております。なお
損失補償
の額を八割としておるのでありまして、今回全国に発生いたしました実に六十
有余年
にまれに見るところのこの凍
霜害
に対しましては、少くとも
営農資金
の
融通
に関してはこの
程度
の
法律
をも
つて
臨むことが妥当であると思考する次第であります。 なお一言申し添えますことは、
農業災害
をいかにして救済するかということの、きわめて困難でありかつ重要であることは申すまでもありま
せん
。現在の
農業共済保険
の
制度等
をも
つて
いたしましては、とうてい
農家
の
災害
を十分補償することができま
せん
ので、特に私どもはこの
法律
によ
つて
、農村の
災害
を救済いたしたいと考える次第であります。 以上
提案
の
理由
を申し上げました。何とぞ御
審議
の上すみやかに本
法案
の成立することを
希望
してやみま
せん
。
井出一太郎
6
○
井出委員長
本案
に対する
質疑
は暫時留保いたします。 —————————————
井出一太郎
7
○
井出委員長
引続きこれより
風水害
による
農林被害
に関する件につきまして
調査
を進めます。 まず先般の
台風
による
被害
及び今次の豪雨による
被害状況
につきまして、
政府
より
説明
を求めたいと思います。
渡部官房長
。
渡部伍良
8
○
渡部政府委員
まず
被害
の
状況
について申し上げます。
被害
の
状況
につきましては、実は四班にわけて中国、四国、
九州
、近畿に
調査班
を出したのでありますが、それが昨日一部帰
つて
来ました。
九州班
の一部が、
ちようど向う
を立つ前後からの今次の洪水のために、いまだに一人行方がわからぬ人がおるのでありまして、最後的な
集計
はまだできておりま
せん
。従いまして現在手持ちの資料は
府県
からの
報告
であります。そうして
農林省
の作業といたしましては、どういう項目でどういう
対策
を講ずるか、それをまた
府県
の
報告
に基いて
試算
をしてみれば、どの
程度
の
金額
がいるか、こういうことをやつたのであります。今次の
災害
で一番大きいのは、何とい
つて
も麦であります。これは
府県
の
報告
によりますと、二百十億ばかりに
なつ
ております。
府県
の
報告
の
集計
でありますが、
府県
の
報告
によりますと、面積によ
つて
出ておるもの、あるいは
金額
によ
つて
出ておるもの、それらを精査しますと、たとえば麦の
単価等
でありますが、あるものは
政府
の買入れ
価格
でやり、あるものは一応の
市場価格
を想定して
計算
しておる等がありますので、それらを統一的に
計算
し直してみたのであります。そうて二百十億というのが出て来ました。これは先ごろ
農林省
で発表しました六月一日現在の本
年産麦
の
収穫矛想
の発表と同時に発表しました
被害状況
百七十万石に比べますと、倍以上になります。今の二百十億円を四千五百円で換算しましても四百万石以上の
数字
になりますので、
農林省
の
被害状況
はもちろん十三日現在で調べておりますので、非常に少い
数字
であるということは想像できますが、それにしましても
相当
の開きがありますので、先ほど申し上げましたように、
現地調査班
の
報告
を聴取しまして、この
数字
を直したいと考えます。 その次は
菜種
でありまして、約二十五億の
損害
に
なつ
ております。そのほか野菜、果樹、
い草
、
除虫菊
、
たまねぎ
そのほかあらゆる
作物
の
報告
が出ておるのであります。この
報告
につきましては、先般当
委員会
で
数字
をお配りしましたが、それが、多少ずつふえておる、こういうふうにお考え願いたいと思います。その当時発表しましたのは、麦はたしか二百億に
なつ
ておりましたが、それが二百十億
程度
にふえておる。そういう
数字
をもとにして
試算
をいたしました。その結果、
農林省
で一応
予算
に組んでみたのは十九億九千四百万円
余り
になります。そのうち
農業施設災害関係
が十四億三千九百万円
余り
、
残り
が
農作物関係
五億五千万円
余り
、こういうふうに
なつ
ております。まず
農林水産業
の
施設
の
災害
の十四億三千九百万円の内訳でありますが、
農地関係
が九億八千四百万円、
入植関係
が三千万円、
林野関係
が二億八千三百万円、
水産関係
が一億四千万円
余り
で、
合計
十四億三千九百万円ということに
なつ
ております。
農作物関係
で申し上げますと、まず第一点は、
営農資金
に対する
利子補給
及び
損失補償
の
関係
であります。これは凍
霜害
の例によりまして、三割以上の
被害
の額を
計算
いたしまして、
必要融資額
を算定したのであります。そうしますと、約三十九億という
数字
が出ます。それに対して二箇年の
融資
と五分の
利子補給
をやるのでありますが、その五分のうち二分五厘を
政府
で持ち、
残り
の二分五厘は
府県
に持たすという
考え方
で、それの七月から二十九年三月、すなわち今
会計年度分
の
所要額
を勘定しますと、約七千三百万円になります。これには凍
霜害
と同じように三割の
損失補償
をし、そのうち二分の一は国から
補助
するというやり方にしております。
水産関係
で約七百万円の
利子補給
を見ております。これは
十勝沖
の震災の
融資
と同じようにしたいと考えております。
利子補給年
五分、
融資期間
は五年以内、これは
養殖施設
あるいは漁船、
漁具等
の固定設備的なものでありますので、
融資期間
を長く考えました。
損失補償
は三割であります。 次は、麦の
種子
の
購入費
でありますが、二億五百万円ばかり計上しております。これは一
町歩あたり
四升ないし五升の種をまきますので、それの三分の一を
補助
するという
考え方
であります。凍
霜害
のときと同じように三分の一国、三分の一
府県
、三分の一
農家負担
という
考え方
で
計算
したのであります。 次は、
稲苗
の
輸送費
の
補助金
であります。これは六千八百万円余を計上いたしました。従来
災害
に対しましては、
稲苗輸送費
というものが計上されておりますので、その例によりまして、
輸送トラック代
の二分の一を
補助
する、これが五千三百四十五万円。そのほかにばれいしよの
輸送費
を千五百万円計上いたしておりますので、
合計
六千八百万円になるわけであります。ばれいしよの
関係
は、半分は地場の種、半分は
北海道物
という
計算
で
輸送代
を計上いたしました。それの
半額
を持つということであります。 それから苗しろをまき直したのが
相当
ありますので、苗しろの再仕立の
補助金
を六千七百万円ばかり計上いたしました。これはまきかえの
肥料代
と
種子代
の三分の一、
種子消毒
の
農薬代
の二分の一を
補助
する。これは凍
霜害
の例によ
つて
、
肥料代
、
種子代
は三分の一国、三分の一
府県
、三分の一
自己負担
、
種子
の
消毒
は二分の一と
なつ
ておりますので、それと同じように
計算
したのであります。 次は、一番問題になりました
菜種
の
対策
でありますが、これにはなかなか名案が浮びま
せん
ので、
農林省
としましては、
菜種
をまきつけてから本田に移植するまでの
費用
を計上いたしました。
種子代
、
肥料代
の三分の一と薬剤の二分の一の
補助
として四千万円計上いたしました。
特用作物
、すなわち
ちよ麻
、
除虫菊
、
い草等
につきましては、
肥料代
の三分の一を
補助
することにいたしました。それはそれぞれの
作物
が痛めつけられまして、倒れたり、曲つたりしたのを、
肥料
をや
つて
回復させようというわけで、四百万円を計上してあります。 くだものにつきましては、
樹勢回復
の
肥料代
の
補助
として、
肥料代
の三分の一、
農薬代
の
補助
として
農薬代
の二分の一を
補助
をする。それがための
経費
として三千二百万円余を計上しております。
蔬菜関係
では約三千万円を計上しました。これは
代作用種子代
の三分の一と
農薬代
の二分の一を
補助
いたしたのであります。
蔬菜関係
で
たまねぎ
の
関係
が今
計算
中で、今申し上げるところには入
つて
おりま
せん
。これは目下
数字
を整理中でありますので、追
つて
計上することにいたしたいと思います。 そのほか
水害地
の
家畜衛生対策費
で五百万円あまりを計上しております。これは
予防注射
とか
畜舎消毒
、
健康検査等
の
費用
であります。 また今回では種の
確保
が
相当
重要になりますので、
府県庁等
における種のあつ
せん費
と、それからまた
災害
の
調査
に
相当
の労力がかか
つて
おりますので、
農作物報告事務所
の旅費の
増額等
につきまして、約千八百万円ばかりの
経費
を計上しております。締めまして結局
農作物関係
で
畜産
と
水産
を含めまして五億五千万円
余り
、
施設関係
で十四億三千九百万円
余り
、こういうふうに
なつ
ておるのであります。概略申し上げました。
井出一太郎
9
○
井出委員長
質疑
の通告があります。順次これを許します。
足立篤郎
君。
足立篤郎
10
○
足立委員
私はただいま
官房長
が御
説明
になりました
風水害対策
につきまして、一点だけ伺
つて
おきたいと思います。と申しますのは、麦の
農業共済金
の
概算払い
を早急に行うということに
なつ
ておりますが、私の
承知
しております
範囲
では、
概算払い
が行い得るのは、
制度
上ほとんど収穫皆無に近い、九割以上の
被害
でないと行えないと思うのでありますが、これに対しまして
農林省
はいかなる御
用意
をお持ちに
なつ
ておるか、この点を伺
つて
おきます。
渡部伍良
11
○
渡部政府委員
概算払い
には通説で二つばかり含まれていると思うのです。
一つ
は
町村
の
共済組合
が
農家
に払う分、これは普通仮
払い
といいますか、九割以上という
制限
をつけないで、
單位組合
で適当な
基準
をきめてや
つて
行きたい、こういうふうに考えております。これは
農林省
としましても、五割から七割までは
半額程度
が適当ではないか、七割から九割まではもう少し、九割以上の
被害
になれば全額近い額を
払つて
いいのじやないか、こういうふうな内面指導的なものはや
つて
おります。これは要するに
單位組合
が
払い
過ぎにならないことを注意すればいいのじやないか。
払い
過ぎになりますと、結局その場合にいろいろな問題が起るだろう、その点だけを注意すればいい、こういうふうにい
つて
おります。そういたしますと、それに対する
資金
が
町村組合
で足りない場合には
連合会
で借りる。
連合会
でも足りない場合には
基金
。
基金
でも金が足りない場合には
中金
から流す、こういう手段をや
つて
おりますので、その点は
府県
の方、あるいは共済連の方で指導を願うようにいたしております。 もう
一つ
の
概算払い
は再
保険金
の
概算払い
であります。この点は、お説のように九割以上の
被害
について再
保険金
の
概算払い
をやるようにする。従いまして
農家
に対する
共済金
を前渡しする点につきましては、
一つ
は
単位共済組合
の責任において
過払い
にならないようなことを注意していただけば、それに要する金につきましては御
心配
のないようにこちらからあつ
せん
をするということを申し上げておきます。
足立篤郎
12
○
足立委員
ただいま御
説明
の再
保険
の
概算払い
につきましては、今
お話
の
通り
非常な
制限
がありますので、これはほとんど問題にならないと思うのであります。実際に今度の
被害
の実情を見ましても、収穫皆無というようなものは比較的少くて、むしろ五割とか七判というような中間的な
被害
が非常に多い。しかしこれが累積しまして、
農家
の経営を非常に脅かすというような
事態
が起
つて
来るのでありまして、
農家
が渇望しておりますのは、今
お話
のように、いわば運用でやります
過払い
というものが重点になると思うのでありますが、今まで私の
承知
しているところでは、これに対する
処置
が何らとられておらない。
単位共済組合
はもとより
資金
を持
つて
おりま
せん
。
連合会
もございま
せん
。
従つて
現在
制度
上問題になりますのは
農業共済基金
でございますが、この
基金たる
や、すでに
農林省
は御
承知
の
通り金庫
の中はからつぽであります。からつぽどころではなくて、十五億の
政府出資
に対しまして約一億の
連合会
の
出資
、
自己資本
は十六億しかない。それに加えて今回の凍
霜害
の
対策
、あるいは今までの
連合会
の持ち越しております
赤字等
につきましても、実に
農林中金
から十八億前に借りておりまして、さらに三億四千万円借りて
蚕繭
の凍
霜害対策
に手を打
つて
おる。現在
基金
の
金庫
はからつぽでございます。
農林中金
からおまわしになると言
つて
いらつしやいますが、
農林中金
は、現在
営農資金
として貸出す
役割
も果さなければなりま
せん
し、こういつた面を総合的に考えますと、資
金繰り
がなかなかたいへんではないか。もう
一つ
の問題は、今までの実績で見まして、
共済基金
が
農林中金
から借りております
金利
は二銭四厘であります。しかも
基金
が
連合会
に貸出しております特にこういつた
災害
に対する仮
払い
の
資金
は一銭七厘で貸しておりますので、逆ざや七厘ということで、莫大な
赤字
を背負い込むというような結果に
なつ
ております。せつかく
政府
がおつくりに
なつ
たこの
共済基金
の重大なる
役割
を考えますときに、かような
資金手当
ではとうていその
役割
を果すことはできないと私は確信いたしますので、この際
政府
各
関係機関
御協議の上、思い切
つた処置
を講じていただきま
せん
と、この
概算払い
というものは、うつかりしますと
不渡手形
になる危険がある。しかももはや一日もゆるがせにできない。大分遅れております緊急を要する
事態
に
なつ
ておりますので、ぜひとも特別な御考慮をいただきたいと思いますが、これに対する具体的な御
用意
を伺いたいと思います。
小倉武一
13
○
小倉政府委員
ただいまの
風水害
の
対策
といたしましての
保険金
の仮
払い
の問題でございますが、御説の
通り基金
の
金繰り
の
状況
は必ずしも十分ではございま
せん
。但し現在までの
台風
第二号までの
対策
に要するものといたしましては、
基金
が逆ざやになるというようなことはないのではないかというように考えております。それから
基金
の今後の
融資
の問題につきましては、このたびの二十五日以降の
九州
の
水害
という
事態
が
水稲等
にどういう影響を及ぼすか、これは判明をいたしま
せん
けれども、おそらくこれに対処するものといたしましては、御説のような御
心配
が現実の問題と
なつ
て来ると思うのであります。従いましてそういう
事態
に対処いたしますために、
基金
に対する
政府資金
の
導入増加
ということについて、ただいま具体的に検討中であります。 なおつけ加えて申し上げておきますが、
台風
第二号に至るまでの麦に対する
保険金
の仮
払い
ということにつきましては、
中金等
の
資金
を
基金
を通して出しまして、仮
払い
がある
程度
円滑に行くように考えております。ある
程度
と申しますのは、先ほども
官房長
から申されましたように、
損害額
が必ずしもただちに明瞭というわけにも参りま
せん
ので、
内輪
に払う、かような
考え方
であります。そのための
金繰り
といたしましては、ただいまの
状況
でも切り抜け得られるのではないかと思
つて
おります。その後の問題としては、お説のような
処置
がとられる必要がある、かように存じております。
足立篤郎
14
○
足立委員
ただいまの
小倉局長
の
お話
は、私どうもはつきりわからないのです。仮
払い
が
内輪
になるということは、もとよりそうであろうと思います。しかし今私の
承知
しておる
範囲
では、
農業共済基金
には
資金
は枯渇しておりまして、右から左に渡せる金はない。しかも今申し上げましたように、
政府
でこの
要綱
を発表されておりますので、農民はこの
概算払い
の厳格な
内容
につきましては知りま
せん
から、大
災害
がありましたときには、今までたびたび各
府県
で繰返されておりましたような、仮
払い
がもらえるものと期待しておりましたにもかかわらず、
基金
に
資金
がないためにこれが行えないという
事態
に
なつ
ております。のみならず、今私が申し上げたように、
農林中金
と
基金
との間の話合いで、
基金
が無理して
農林中金
の
自己資金
を借りようとしますれば、二銭四厘という高い
金利
のものを借り、しかも
農業共済基金
の公法人的な色彩から申しまして、一銭七厘で貸し付けておるというような
事態
では、
資金
のないところへ持
つて
来て、ますます
赤字
を累積するという結果になります。これは重大な問題でございます。さりとて
連合会
の二十八億の
赤字
、あるいはその後累増して三十数億に
なつ
ておると思いますが、こういうものを今一ぺんに解消してくれという無理は申し上げま
せん
が、ここに
政府
の
要綱
としていやしくも中外に発表しておるこの
内容
につきまして、実際は行えないのだという
事態
で、荏苒日を送ることは困るのであります。この点につきまして、でき得べくんば高い
金利
のものではなくて、
政府
の余裕金を貸し付けるとかいう特別な方法をこの際
農業共済基金
に講じていただいて、その金が低
金利
で各
府県
の
共済組合
連合会
に渡り、これが
農家
にただちに渡るような特別な措置を講じていただきま
せん
と、先ほど申し上げている
政府
の
要綱
に対する
役割
も果せない、かように考えますので、この点につきまして、もう一回はつきりした御答弁を願いたい。
渡部伍良
15
○
渡部政府委員
第一点の資
金繰り
がどうかという問題でありますが、実は今のところ、先ほど経済局長が申しましたように、
台風
第二号までのところでは、
営農資金
とか
保険
の
払い
を完了しましても、
中金
の手持金で足りるのであります。従いまして当面の問題としては、
中金
の
資金
で
営農資金
と
保険
の仮
払い
を全部まか
なつ
て行こう、こういう計画を立てております。しかし今度の
風水害
の幅と
程度
がわかりま
せん
ので、おそらくこの面については、
相当
政府資金
を
中金
の方に預託するなりなんなりする必要が出て来ると思います。従いまして、現実に
町村
から仮
払い
が遅れているという問題は、いろいろな原因があると思いますが、
損害
評価とか
町村組合
の事務の進捗
程度
が
相当
関係
があるのではないか。
中金
の方からは、いわゆる
共済金
の仮
払い
のつなぎ
資金
について
制限
を加えておるということは、私の方では
承知
いたしておりま
せん
。現にけさ
中金
理事
が
九州
に立ちましたが、そのときもはつきりそういうものには無
制限
に、と言
つて
はおかしいですが、迅速に貸し出すようにするということを繰返して言
つて
おりますので、なお渡らないという
事情
については、よく下の方に徹底するように、さらに
中金
の方からも進めたいと思いますが、私の
承知
しておる
事情
はそういうことであります。
足立篤郎
16
○
足立委員
くどいようですが、先ほど来申し上げたように、
農林中金
の金が二銭四厘です。これは
自己資金
であるという名目で高い
金利
をと
つて
いるらしいが、共済
資金
の貸出しているのは一銭七厘です。この一銭七厘というのはますます
共済基金
の運営を困難ならしめると思うが、これに対するお考えが何かありますか。
小倉武一
17
○
小倉政府委員
お尋ねの点ごもつともでございます。ただ今川
中金
から
資金
を借ります場合にも、麦の例だけをと
つて
それだけに限
つて
みますれば、比較的短期になるのであります。そのうちに
政府
の再
保険金
も出るということになりますから、そういたしますと、
連合会
から差額金の部分はただちに
基金
に返還になるというふうに期待ができまするので、比較的短期間で済むのではないかと思います。
従つて
この一銭七厘と二銭四厘の逆ざやが、どういうふうに実質的に逆ざやになるかどうかという点につきましては、
基金
の
政府出資
の十五億につきましては、
政府
は配当を予期いたしておりま
せん
ので、いわば無配当、無
利子
の金に相なりますけれども、その方のフアンドに有
利子
の
中金
資金
が導入されてプールされて一体何厘になるかということでございます。従いましてこの十五億に見合う金といたしましては、
相当
長期にしかも多額のものを借入れなければならぬということになりますと、同じように逆ざやになります。そこで先ほどちよつと申し上げましたように、現在
府県
の方から
報告
のございました麦の
被害
等を考慮いたしまして、仮
払い
につきましての
資金
を
基金
から
融通
するということを考えてみました場合には、現段階ではどうやら切り抜けられるのではないかということを、先ほど申し上げたのでありますが、なおこの仮
払い
の額、またさかのぼ
つて
被害
の額がどの
程度
かということが実は関連して参
つて
来ますので、必ずしも絶対安心というわけではございま
せん
けれども、たとえ一時逆ざやのようなことが出ましても、次に増資その他の
政府資金
の供給、あるいはもつと安い
利子
の金の供給といつたようなことによりまして、回復するということもできると思いまするし、次の問題といたしまして、これはもちろん早急を要すると思いまするが、
基金
の
金繰り
、また
政府資金
の供給、あるいは
出資
の増加ということについて、いずれの方策によつた方が最も適当であるかということを、具体的にただいま検討中であります。
足立篤郎
18
○
足立委員
希望
を申し上げておきます。いろいろ御尽力くださ
つて
いることはわかります。ただ私が
心配
しておりますのは、
政府
がこうした
要綱
を示されてからずいぶん日がた
つて
おります。全国の農民が期待しておるにかかわらず、いまだにはつきりした見通しがつかないという状態では、
政府
の信用にもかかわる問題でございます。この点はぜひとも大蔵当局あるいは
関係
方面と十分御折衝願
つて
、政治力ではつきりした御解決を至急お願いしたいと思います。本来
大臣
に伺うべき性質のものでございますが、この際
官房長
は責任を持たれて、ぜひとも
大臣
にお伝え願い、はつきりした
対策
を講じていただきたい。特に
九州
の
風水害
等とからみ合せて考えますと、
農業共済基金
をこのままにしておいてはどうにもならないことは、
官房長
みずからおつしや
つて
いる
通り
です。この際抜本的な
対策
を講じていただかなければならないと考えますので、ぜひとも善処方をお願いいたします。
吉川久衛
19
○吉川(久)
委員
足立
同僚
委員
の
質疑
に関連しまして伺いたい。ただいま
官房長
は、
町村
共済組合
で立てかえできないときには県の
連合会
、それでもできないときには
基金
でと言いましたが、ただいま
基金
はどのくらいございますか。
渡部伍良
20
○
渡部政府委員
基金
の金は今全部使
つて
おります。従いまして、
基金
に下から上
つて
来れば、
中金
からすぐ入れて行く、こういう態勢にしております。
吉川久衛
21
○吉川(久)
委員
私の
承知
しておりますところによると、なかなか上
つて
来ないので、
基金
制度
を創設するときの
趣旨
がまつたく失われている。そのために
基金
の機能を十分どころではない、ほとんど発揮できない。
基金
の金は、すみやかにめんどうを見るためにこういう
制度
をつくつたのですが、それがほとんどその機能を発揮できないような状態にあると
承知
しておりますが、それではこの
災害
に全然役に立たないと思うのです。これに対してはあらためて私は小
委員会
において十分議を尽したいと思
つて
おりますが、そうするとこの
基金
は、この
災害
には役に立たないと私は思うんだが、そう思
つて
さしつかえございま
せん
かどうか、その辺を明らかにしていただきたい。
渡部伍良
22
○
渡部政府委員
現在の
基金
の規模と
災害
の大きさのつり合いがとれていないということは、先ほど経済局長が
お話
いたしましたように、私どもも痛感しておるのです。これを拡張することは、今具体的に検討中なのであります。しかしこの
基金
制度
を通じて今の
中金
の金を使うことによ
つて
、当面の
処置
は切り抜けられる、こういうように考えております。
井出一太郎
23
○
井出委員長
金子與重郎
君。
金子與重郎
24
○金子
委員
災害
地のことで、主として今度の
台風
第二号の問題でありますが、今の
説明
によりますと、十九億九千万円ばかりの要求額が出ておるようであります。この中で正味の、いわゆる農林
水産
の
施設
災害
復旧費を除きますと六億ばかりになるわけですが、これはこの間五党の
対策
委員会
の
決定
いたしました要求額と比べますと非常に懸隔が多いのであります。私は前の凍
霜害
にも
関係
しておりした
関係
上、いろいろ五党の
対策
委員会
の方から連絡等があるのでありまするが、五党の方の
お話
を聞きますと、
施設
問題を除いても概略二十八億ばかりに
なつ
ておるようですが、一体どこからこんな開きが出るのか、これではこれから
対策
をとるのに非常に困るのですが、その
内容
を
説明
願いたいと思います。
渡部伍良
25
○
渡部政府委員
昨日でしたか、五党の案を見せていただきまして、その違いの点を私もびつくりしちやつたのですが、結局簡単に申し上げますが、
補助
率を、たとえば
種子
については全額とか、あるものについてはこちらで三分の一と見ておるのを三分の二にするとか、
補助
率が違う。それから
補助
の単価が
相当
違
つて
おる。そういう
関係
でぶうつとふくれております。それからもう一点は、
融資
の
補助
率とお考え願
つて
よいのですが、
利子補給
額が違います。たとえば麦の
種子代
をこちらで二億と組んでおるのですが、約八億近くに
なつ
ております。
菜種
の約四千万円がやはり七、八千万円、そういうところで……。
金子與重郎
26
○金子
委員
こういう違いがありますと、今後の大蔵省その他との折衡に非常に支障があると思うのでありますが、今局長が御
説明
になりました十九億の作業をした
数字
というものは、大蔵
関係
とどの
程度
の折衡に入
つて
おるのですか。
渡部伍良
27
○
渡部政府委員
大蔵省へは先週の終りから
説明
を続けております。まだ結論は出ておりま
せん
。
金子與重郎
28
○金子
委員
これは実際にこの問題を解決するために重要な問題でありますが、国会が見た
数字
とあなた方事務当局の考えた
数字
に、若干の開きのあるのは当然でありますが、あまり開き過ぎますと、この問題を最後に実現する上に非常に支障があると思いますので、この問題は、なお国会の五党の
対策
委員会
の方とより以上緊密な連絡をと
つて
いただきたい、こういうことを
希望
するものであります。 それから西日本の今度のと二回にわたります
台風
との兼ね合いであります。この問題につきまして一番
心配
なのは、水稲
種子
の手配がつくかどうかということでありますが、これにつきましてどの
程度
まで
政府
は施策をと
つて
おりますか、具体的にひとつ
説明
を願いたいと思います。
渡部伍良
29
○
渡部政府委員
お話
の
通り
でありまして、今打つ手としては、
施設
の復旧のほかは、いかにしてできるだけ稲をよけい植えつけるかということであります。まず第一は苗の
確保
であります。これは土曜日からラジオで呼びけまして、苗の節約運動と苗の
災害
地に対する輸送方をやはり、県、出先機関にも通知をいたしております。ところがだんだんその後
状況
を見ますと、苗は、あまりにその
災害
地が広
範囲
にわた
つて
とても及びそうもない。そこで日曜日以来稲の品種についていつまで植えればどの
程度
収穫があるかということをずつと研究をしまして、ものによりますけれども、大体七月の二十日ごろまでにまきつければ、試験場の成積によると八割
程度
の収量がある。それはたとえば陸羽一三二号とかあるいは中生銀坊主であるとか、二、三種の種類があります。それをできるだけ集めようということで、今の計画ではそういう
種子
を約三万石、陸羽一三二号の方は青森、秋田、岩手、福島、中生銀坊主の方は北陸が主でありますが、そこへ電信を送ると同時に、昨夜係官を派しまして、できるだけ集めよう、これは集まり過ぎてもあとで食べられるのですから、とにかく玄米との交換とかあるいは超過供出の
価格
でできるだけ集める、こういう手配をしております。苗の集まりぐあいというものは、ちよつと今予側がつきま
せん
。しかし今のもみが三万石集まりますれば、大体九万町歩くらいの再まきができるという計画が立
つて
おります。大体
府県
知事、
食糧
事務所に頼んで、十日までに現地向けの発送ができるように指令を出しております。
井出一太郎
30
○
井出委員長
芳賀貢君。
芳賀貢
31
○芳賀
委員
二、三点お伺いいたしたいのであります。第一点は今度の西日本の
風水害
の
損害
は、大体今
官房長
の御
報告
によ
つて
、二百十億というように聞いたわけですが、これを前回の凍
霜害
の
被害
に比べると、凍
霜害
の
被害
の場合においては、
政府
の発表が大体九十一億であります。今度の
対策
費の
内容
を瞥見する場合において、そのほとんどが農林、
水産
施設
の
災害
復旧費に当
つて
おるわけであります。先ほど金子
委員
も論及されましたけれども、農産の減収に対する
対策
の
経費
というものは、大体五億五千万
程度
であります。凍
霜害
の場合の
被害
の九十一億に対して五億九千万円、それから今度の場合の二百十億の
被害
に対して五億五千万円
程度
ということになりますと、
数字
の上においても、何か非常に妥当性を欠いたような点があるというふうに考えられるわけでありますけれども、これらの点については、当然西日本の
災害
に対しては、桑であるとか、茶であるとか、そういうものがあまり含まされておらないのでそういう
数字
が出て来るのかもしれま
せん
けれども、そういう点の食い違い、それに対して御所見をお伺いしたいと思います。
渡部伍良
32
○
渡部政府委員
ごもつともな御質問でありますが、
被害
の額の比較は、最初にお断り申し上げておきましたように、凍
霜害
の場合も、
府県
の
数字
は
農林省
の
調査
よりはずつと多く出ております。従いまして今度の
被害
三百億
余り
と申し上げましたのも、ただ
府県
の
数字
でありまして、これがどういうふうになるかということは、もうしばらくお待ちを願いたい。従いまして
対策
費も、最初に申し上げましたように一応の試案でありまして、場合によると、こんな
数字
が出ないかもしれないし、あるいはもつとふえるのじやないか、こういうので、この
数字
もあまりにシリアスにお取り願いたくないのであります。ただ質的に違いますのは、この前のときにはちようど春先でありまして、桑であるとか、果樹であるとか、あるいは蔬菜等につきまして、今度よりも
損害
の額は少いけれども、いわゆる
樹勢回復
的な応急措置が講ぜられたのであります。今度はそれが少いのであります。もうすでに収穫が済んでしま
つて
、たとえば
菜種
のごときは、もう実に
なつ
て、
相当
部分は刈り取られているというので、質的に
相当
違
つて
おるのであります。それからまた
被害
額の
内容
を申し上げますと、今度のものは三分の二が麦でありまして、麦につきましては、先ほど来問題に
なつ
ております
農業災害
補償法で
保険金
が
相当
額行くのであります。これは
損害額
の見積りによ
つて
いろいろ違いますが、かりに今までの支
払い
の実績から行きますと、
損害額
の約三分の一が
共済金
で行
つて
おります。しかしこの二百十億の麦の
被害
の三分の一の
共済金
が行くということは、麦の二百十億の
損害額
がまだ確定しま
せん
から、申し上げることができま
せん
が、しかしこれがかりに二百億ならば七十億
程度
、百五十億なら五十億
程度
、百億なら三十億
程度
の
共済金
が行くわけであります。その中には再
保険金
とか、あるいは掛金の国庫
負担
分等によ
つて
、国の支出による金が
相当
含まれているわけです。そうしますと、今の
計算
でい
つて
も、
共済金
の三十億ないし、最大に見ても七十億という
数字
が出るのですが、それらを合せますと、ある
程度
バランスがとれて来るのではないか、私の方ではこういう考えを持
つて
おります。
芳賀貢
33
○芳賀
委員
次に
融資
の面でありますが、大体農林
関係
に三十九億と、
水産関係
に二億見込んであるようですが、凍
霜害
と違
つて
風水害
の場合においては、個人的な営農の
施設
に対する
被害
も
相当
あると思う。そういう個人的な
施設
の復旧というものは、おそらく
災害
復旧費の中においては、それほど見られておらぬと考えるわけです。そういう場合において農林
関係
の
施設
と
水産関係
の
施設
の問題、それから
融資
の場合において、どういうわけで農業
関係
の
融資
だけは二箇年という非常に短期間の償還年限をと
つて
、さらにまた
損失補償
の場合においても、
利子補給
の場合においても、
水産関係
の
融資
と差をつけておるか。こういう点は何か論理的な根拠があると思うのでありますが、凍
霜害
の特別
融資
の場合においてもこれが問題点に
なつ
ているわけでありますが、この基本的な
考え方
をこの際御
説明
願いたいと思うわけです。
渡部伍良
34
○
渡部政府委員
農業
関係
の
施設
の
災害
につきましては、
数字
がほとんど出て来ていないのであります。これは
農地関係
は別として、納屋とか、堆肥舎等の問題とか、あるいは農機具、そういう問題、そこで一応私の方では農林漁業金融公庫に主務
大臣
指定の
災害
用という項目が三億ばかりリザーヴしているのです。まずそれを充当いたしまして、その後どの
程度
の
災害
があるかということを見きわめて
対策
を立てて行きたいと考えております。
芳賀貢
35
○芳賀
委員
私の聞いているのは、農業と
水産関係
に対して基本的に差をつける
理由
がどこにあるか。たとえば償還年限の問題は別として、
損失補償
とか
利子補給
の問題についての差です。
渡部伍良
36
○
渡部政府委員
お答えが少し的はずれに
なつ
ておりましたが、
水産関係
のものは、大体
施設関係
が主でありまして、やなとか、
養殖施設
とか、漁具、それから漁船の修理というようなものであります。固定設備的な金、こういう
考え方
であります。農業
関係
のものは、いわゆる
肥料代
とか、飼料代その他の
営農資金
、流動
資金
的なもの、こういうので差をつけたのであります。
利子
につきましては、
水産関係
のものは、先ほど申し上げましたように、十勝の例によ
つて
やつたのでございますが、凍
霜害
の
関係
では地方公共団体も
負担
を
相当
持つたがよい、こういう意見が地方団体側からも
相当
ありましたので、国と県で半々に持つ、こういうやり方にしたのであります。
水産関係
についてもあるいはそちらの方がいいのではないかという気もしますけれども、
水産
については例がありますので、従来
通り
の
考え方
によ
つて
おるのであります。
芳賀貢
37
○芳賀
委員
この二箇年の償還の可能性の問題ですが、現在の
農家
は、ほとんど順調にとれてそれでその年の経済がどうやら持続できるというような状態に置かれておるわけでありますが、それに対して三割とか七割というような減収が生じた場合において、借入れをするという場合に、二箇年の
範囲
内で償還するというようなことは至難であると思うのであります。そういう可能性のないような立場に立
つて
貸付を行うという方針をとられることは、こういうようなきびしいわくをきめて、なるたけ借りられないようにするというような、
一つ
の意図的なものがあるのではないかというふうにもうかがわれるわけであります。これらの点については、やはり償還し得る限界を、できるだけ引延ばして立案されることが妥当でないかというふうに考えるわけでありますが、その点に対するお考えを聞かしてもらいたいと思います。
渡部伍良
38
○
渡部政府委員
償還期間は長ければ長いほどいいのでありますが、ただ流動
資金
の性質上、一応の標準というものを二年に置いたのであります。普通の作ならは二回作で——これは二毛作の地帯ならばもつと早く返せるのですが、一毛作でも二回の作で取返しのできるような、大体その辺で標準的なものはいいのではないか、こういう考えであります。地方によ
つて
はこれでは非常に苦しいところもあるかもしれま
せん
が、
府県
等の
事情
を伺
つて
二年というふうにきめたのであります。
芳賀貢
39
○芳賀
委員
最後に一点お伺いしますが、それは
台風
第二号のあとに、北
九州
においてはあのような甚大な
被害
に見舞われたわけでありますが、これらの地帯は、
風水害
の
被害
地がまた
災害
に見舞われたという地域が
相当
あると思うのです。ところが昨日衆議院において、院議をも
つて
これに対する特別
委員会
を設置するということに
なつ
たわけでありますが、そういうことになると、
台風
第二号の場合においてはこの
対策
によ
つて
や
つて
おる。同一地域にできた
災害
に対して別途に取扱うということになると、この
被害
の判別というものはなかなかつかないようなことになるわけですが、そういう関連性の上に立
つて
、どういう
処置
をなさるか、伺いたいと思います。
渡部伍良
40
○
渡部政府委員
第二
台風
の
被害
地域と今度の
被害
の地域がダブる部分が
相当
あります。従いまして、そのダブる部分については、この計画はすつかり御破算でないか、こういう意見も出ておるのであります。また実際そういうことになるのだろうと思います。ただ、今の事務の進行状態としましては、西の方の
被害
の状態が、まだ全然とい
つて
もいいほどつかめないのでありまして、従いまして本日から大野国務相以下、私どもの方からも経済局長を初めとして各局の係官を出しております。先ほどの苗とか極の問題、あるいは飯米の問題等、現地で処理できるものは処理する。同時に
被害
の
状況
によ
つて
、今までの
対策
にどういうふうな変更を加えるかということを、現地でさらによく
調査
してもらうようにしておりますので、おそらくこの六月の初めの
風水害
の
対策
としてこれを進行する途中で、今の再度
災害
をこうむつた地帯の
対策
は、変更を加えなければどうしてもぐあいが悪い、こういうことになると思います。
日野吉夫
41
○日野
委員
ただいまの
説明
の
水産関係
の
融資
ですが、
水産関係
には
融資
法として出ておりますのは、今ここにとられております
十勝沖
の津波の
融資
と、もう
一つ
は、問題に
なつ
ておりますオホーツク海の
融資
と、この二本あるのですが、常識から考えますと、いい例をとることがいいのではないか。もう
一つ
は、近い例をとるのがほんとうではないか。こう考えられるのでありますが、昨年の十二月に出たオホーツク海のいい例を避けて、そして一昨年
融資
法をつくつた
十勝沖
の例をと
つて
ここに
融資
の
対策
を立てられたのは、何かそこに意図なり根拠があるのか。あるならば御
説明
願いたいと思います。
渡部伍良
42
○
渡部政府委員
十勝沖
とオホーツク海の例でありますが、
十勝沖
に比べてオホーツク海の方が
被害
程度
がひどかつたのではないかと考えるのであります。従いましてその
程度
の認定の差で、私どもの方の認定が間違
つて
おるという御非難もあると思いますが、私の方としましては十勝の方でいいじやないか、但し今度の
水害
の場合は、全然わかりま
せん
が、たとえば有明海の
養殖施設
等は
相当
いかれておるのではないかと思いますので、またあらためて問題が出て来るのではないかと思います。
日野吉夫
43
○日野
委員
大体こういう
災害
の問題等は、これは無過失損失の補償でありますから、できるなら
予算
の許す
範囲
で、われわれは全額国が
負担
するというふうな建前で、逐次社会情勢によ
つて
よき例をつく
つて
行くのがわれわれの任務じやないかと思うのでありまして、特にいい例が近くあつたのを避けて、それ以前の古い悪い例によるというような方針は、
対策
の根本
趣旨
にもとるのであります。今後こういう
対策
を立てる場合におきましては、そういう態度で、罹災民からいかにも不親切であるかのごとき印象を受けないように、最もよき例を採用して、逐次いい条件をつくり上げて、完全な、一貫した
災害
対策
を打立てる方向に、
農林省
あたりは方針をきめて行かなければならぬと思います。今後かかることのないように、そういう努力を払われるよう
希望
申し上げます。
川俣清音
44
○川俣
委員
同僚
足立委員
と芳賀
委員
からの質問に対する答弁で、ちよつと十分でないので、補足的に御質問申したいと思います。五月、六月における
風水害
の
被害
に対する
農林省
の
所要
経費
ですが、これが今度の
水害
と競合したり、あるいは加重されたりする結果、現在の
水害
状況
がわか
つて
いない際に、これは机上的なプランに
なつ
てしまうのではないか、もちろんこれを応急
対策
として臨時措置として出されるならば別でありますが、この註にありますように、統計
調査
部の
調査
の確定をま
つて
、さらに調整するというような
考え方
で
対策
を練
つて
おられるといたしますならば、それはほとんど机上の計画だと思うのであります。従いまして、加重されたり、あるいは競合されたりする分については、これを実施されない予定でありますか。それとも応急措置として何らかの
処置
をとられるつもりでありますか。この点を伺います。
渡部伍良
45
○
渡部政府委員
端的に申しまして、たとえば福岡等の非常な
程度
のところは、この
対策
でなしに、別の
対策
になるのじやないかと私個人は考えております。これはなお研究しなければいかぬと思います。ただそのほかの
水害
を受けたところが二十数県あります。たとえば中国、四国の方ではこの
対策
で行こう、こういうわけであります。
川俣清音
46
○川俣
委員
次に小さい問題ですけれどもお尋ねしておきたいのですが、
風水害対策
要綱
の中に、
被害農家
に対して
政府
の保有麦の貸付を行うというのでありますが、これは売却貸付でありますか、それとも現物貸付でありますか。売却貸付になりますと、
金利
の問題が生じて参りましようし、あるいは現物貸付でありますと、その現物をどういうふうに回収するかという問題が起ると思いますが、この点について……。
渡部伍良
47
○
渡部政府委員
これは
府県
に対しまして現物貸付、こういうふうなことを考えております。この返還は貸し付けた当時の
価格
に
相当
する現物なり現金で償還していただく、こういうふうに考えております。つまり無
利子
融資
というかつこうにもなりますし、現物の貸付というかつこうにもなるということです。但しその後
府県
等とも打合せて、結局一ぺん買
つて
、そして代金の延納という特殊の
法律
がありますから、それでやつたらいいのじやないか。全部県で一応買
つて
、そして支
払い
は一年後ということがいいのじやないか、こういう説も出ておりますが、私どもも先ほど申しました
趣旨
と合致しますから、それでもいい、こういうことであります。
川俣清音
48
○川俣
委員
そうしますと、これは大体売却貸付ということになるわけですね。売却貸付に
なつ
て、
利子
を補給するとかあるいは無
利子
にするとかということになるのですか。
渡部伍良
49
○
渡部政府委員
これは実際の形は売却貸付というか、あとの証文は現物借入れになるかもしれないし、あるいは購入で代金延納という形になりますか、その証文の書き方は、きのう実は出て来た説なんですが、それは延納の方がいいじやないかという説も出て来ております。どちらにしましても実態は現物を先に貸して一年後に返す。それには
利子
は全然かけない、こういうかつこうに
なつ
ております。
川俣清音
50
○川俣
委員
私の聞いているのはその点じやないのです。問題は今まで現物貸付というのはなかつたと思うのです。新しくその例を開かれる意味かということで、それを聞きただしているのですが、今までは大体売却貸付であるわけです。一応売り渡してその
資金
を延納するとか、あるいは無
利子
というのが今までのやり方であつた。ところが現物貸付ということになりますと、初めて例を開かれるわけですけれども、これは麦でありますから問題ありま
せん
が、将来供米を当てにしました米等になりますと、また問題があらためて出て参りますので、その点をあらためてお尋ねします。
渡部伍良
51
○
渡部政府委員
現物貸付をやれば新例を開くということであつたのであります。
川俣清音
52
○川俣
委員
そういたしますとこの貸付の
金額
は
政府
の売却値段で貸し付けられるわけですか。現物貸付になると
金額
は出て参りま
せん
けれども、もしも売却貸付だとすると、
価格
は今の
売渡し価格
ですか。いつの
売渡し価格
ですか。
渡部伍良
53
○
渡部政府委員
政府
の
売渡し価格
であります。
川俣清音
54
○川俣
委員
次にお尋ねしたいことは、共済の再
保険
による
概算払い
の総額と、いつごろ一体
概算払い
をなさる予定でありますか。また単位共済の全国の仮
払い
が大体どのくらいの予定でおられますか。さらに現在の
共済基金
が
政府
から十五億出ているのですが、この運用が悪いために行き詰ま
つて
いるのか、あるいは
災害
と見合わない
基金
を出してお
つて
まかなわせようとするために運営が悪いのか。この点をお伺いしたい。
小倉武一
55
○
小倉政府委員
政府
の
概算払い
の時期が第一問でありますが、
概算払い
をいたすために該当する
府県
は、先ほども
お話
が出ましたように九割以上の、ほとんど収穫皆無といつたようなものが第一の要件に
なつ
ております。そういう
事態
は今回もあろうかと思いますけれども、むしろ比較的それは少いのではないか。従いまして
概算払い
の時期を早めたところで、大した救済にはならぬのじやないかというふうに私は思
つて
おるわけです。
従つて
重要な点は、
連合会
が
保険金
の仮
払い
を早くやるということにあるのではないかと思
つて
おります。そういう方向でも
つて
基金
の
金繰り
問題、それから
連合会
からの申請を待
つて
いるわけであります。時期につきましては、これはできるだけ早く私どもいたしたいと思
つて
おりますが、末端の
町村
、それから
連合会
というように書類がだんだん上
つて
参るものでありますから、やはり
相当
の日数を要するのではないかと思います。ただいまその時期がいつごろになるかという予定は、実はつきかねておるのであります。 それから
基金
がこの問題に対処し得るかどうかという問題でありますが、ただいま
お話
の
通り
、
政府
が十五億、
連合会
側が十五億
出資
するということに
なつ
ておりまして、三十億の資本金でございますが、
連合会
からの
出資
につきましては、まだ一億足らずかそこらでありますので、
相当
部分は他から借り入れて措置をするということに実はなるわけであります。現在のところ今度の
風水害
における麦の
被害
に対しましては、
中金
から
融資
をいたしまして概算仮
払い
ができるようにする。そのうち
被害
が確定いたしますれば再
保険金
そのものを
払い
、
連合会
の
保険金
が払えるということになりますので、その
融資
の期間も二月から三月で進もうじやないかと思
つて
おりますので、この
風水害
によります
基金
の
連合会
からの
融資
ということについては、遺憾なき措置ができやしないかというふうに考えております。
金額
の点もございますが、これは先ほど
官房長
から
お話
がありましたように、今度の
被害
をどの
程度
に見るかということが第一、はつきりいたしておりま
せん
ので、またそれがはつきりいたしておりましても、
保険
の対象として
保険金
がすぐそこからでは、実は出て参らないという実情でございまして、先ほど推定がございましたように、大体三割、さようなものと見てどのくらいになるかという見当もおのずからつくかと思いますけれども、今のところごく大まかなところを無理に推定をすれば五、六十億
程度
が
保険金
の額になるのじやないかと思
つて
おります。
井出一太郎
56
○
井出委員長
本日の
質疑
はこの
程度
をも
つて
打切り、
次会
にこれを行うことにいたします。 —————————————
井出一太郎
57
○
井出委員長
この際小
委員会
の設置につきましてお諮りいたします。先ほどの
理事
会において御了承を得たところでありますが、本
委員会
に林業に関する小
委員会
を設置し、林業に関する諸般の事項を
調査
することにいたしたいとのことでありました。つきましては、この小
委員会
を設置するに御異議ありま
せん
か。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
井出一太郎
58
○
井出委員長
御異議なしと認めます。 なお小
委員
の員数、小
委員
及び小
委員長
の選任に関しましては、
委員長
に御一任を願いたいと思いますが、御異議ありま
せん
か。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
井出一太郎
59
○
井出委員長
御異議なしと認め、さよう決しました。 本日は午後二時より
理事
会を開くことにいたします。 これをも
つて
散会いたします。 午後一時十一分散会