1953-08-05 第16回国会衆議院内閣委員会第20号

1953-08-05 第16回国会衆議院内閣委員会第20号公式Web版

会議録情報 0

昭和二十八年八月五日（水曜日）　　　　午前十一時七分開議　出席委員　　　委員長　稻村　順三君　　　理事　平井　義一君　理事　鈴木　義男君　　　　　　江藤　夏雄君　　　　津雲　國利君　　　　　　永田　良吉君　　　　長野　長廣君　　　　　　船田　　中君　　　　高瀬　　傳君　　　　　　粟山　　博君　　　　島上善五郎君　　　　　　冨吉　榮二君　　　　辻　　政信君　出席政府委員　　　　　　　　北海道開発庁次　　　　　　　　長　　　　　　　谷口　明三君　委員外の出席者　　　　　　　　総理府事務官　　　　　　　　（恩給局審査課　　　　　　　　長）　　　　　　城谷　千尋君　　　　　　　　保安庁経理局土　　　　　　　　木課長　　　　　大森　頼雄君　　　　　　　　専　　門　　員　龜卦川　浩君　　　　　　　　専　　門　　員　小關　紹夫君　　　　――――――――――――― 七月三十日　委員本間俊一君、平井義一君、西村英一君及び　松田竹千代君辞任につき、その補欠として永田　良吉君、飯塚定輔君、江藤夏雄君及び石橋湛山　君が議長の指名で委員に選任された。八月一日　委員飯塚定輔君辞任につき、その補欠として平　井義一君が議長の指名で委員に選任された。同月五日　理事高橋等君及び松田竹千代君の補欠として平　井義一君及び田中彰治君が理事に当選した。　　　　――――――――――――― 本日の会議に付した事件　理事の互選　閉会中審査に関する件　委員派遣承認申請に関する件　　　　――――――――――――― 請　願　一　軍人恩給復活に関する請願（中島茂喜君紹　　　介）（第一一号）　二　同外四件（橋本龍伍君紹介）（第九三号）　二　同（原彪君（改）紹介）（第二三八号）　四　同（橋本龍伍君紹介）（第三一九号）　五　同（大石ヨシエ君紹介）（第六二五号）　六　同（粟山博君紹介）（第六二六号）　七　同（小林信一君紹介）（第六二七号）　八　同（坂田英一君外一名紹介）（第六二八　　　号）　九　同外一件（臼井莊一君紹介）（第七四七　　　号）一〇　同（千葉三郎君紹介）（第七四八号）一一　同（芦田均君紹介）（第七四九号）一二　同（荒舩清十郎君紹介）（第八〇七号）一三　同外二十八件（寺島隆太郎君紹介）（第八　　　六二号）一四　同（河野密君紹介）（第八六三号）一五　同（逢澤寛君紹介）（第一一〇九号）一六　同（長野長廣君紹介）（第一一一〇号）一七　（橋本龍伍君紹介）（第一二一七号）一八　同（高橋禎一君紹介）（第一二一八号）一九　同（岡本忠雄君紹介）（第一三四三号）二〇　同（岡本忠雄君外一名紹介）（第一三四四　　　号）二一　同外三件（菊川忠雄君紹介）（第一三四五　　　号）二二　同外一件（松永東君外一名紹介）（第一七　　　七九号）二三　同（楠美省吾君紹介）（第一七八〇号）二四　同外一件（田渕光一君紹介）（第一七八二　　　号）二五　同（千葉三郎君紹介）（第一七八三号）二六　同（青柳一郎君紹介）（第一七八四号）二七　同（中島茂喜君紹介）（第一九一九号）二八　同（木村文男君紹介）（第一九二一号）二九　同（山崎巖君紹介）（第一九二二号）三〇　同外一件（坊秀男君紹介）（第一九二三　　　号）三一　同（田中龍夫君紹介）（第一九二五号）三二　同（吉田安君紹介）（第二一九八号）三三　同（中村清君紹介）（第二一九九号）三四　同（吉川兼光君紹介）（第二二二八号）三五　同（増田甲子七君紹介）（第二二二九号）三六　同（佐瀬昌三君紹介）（第二二三〇号）三七　同（植木庚子郎君紹介）（第二二三二号）三八　同（木村武雄君紹介）（第二三〇四号）三九　同（羽田武嗣郎君紹介）（第二三〇五号）四〇　同（原彪君（改）紹介）（第二三〇六号）四一　同外十四件（松岡俊三君紹介）（第二三〇　　　七号）四二　同（黒金泰美君紹介）（第二三〇八号）四三　同（荒舩清十郎君紹介）（第二三〇九号）四四　同（鍛冶良作君紹介）（第二三一〇号）四五　同（上塚司君紹介）（第二三一一号）四六　同外一件（寺島龍太郎君紹介）（第二三一　　　二号）四七　同（大麻唯男君紹介）（第二三七七号）四八　同（中村庸一郎君紹介）（第二六〇二号）四九　同外十件　（加藤精三君紹介）（第二六〇　　　三号）五〇　同（千葉三郎君紹介）（第二八〇三号）五一　同（田渕光一君紹介）（第二八〇四号）五二　同（田子一民君紹介）（第二八〇五号）五三　同（坊秀男君紹介）（第二八〇六号）五四　同（大村清一君紹介）（第二九〇四号）五五　同（山崎岩男君紹介）（第二九八〇号）五六　同（大村清一君紹介）（第二九八一号）五七　同（小高熹郎君紹介）（第二九八二号）五八　同（相川勝六君紹介）（第二九八三号）五九　同（牧野寛索君紹介）（第三一八三号）六〇　同（臼井莊一君紹介）（第三一八四号）六一　同外一件（坊秀男君紹介）（第三三二七　　　号）六二　同（橋本登美三郎君外一名紹介）（第三　　　三二八号）六三　同（今澄勇君紹介）（第三三二九号）六四　同外一件（田渕光一君紹介）（第三四三五　　　号）六五　同（小高熹郎君紹介）（第三九〇六号）六六　同（三和精一君紹介）（第三九八九号）六七　同（夏堀源三郎君紹介）（第三九九〇号）六八　同（木村武雄君紹介）（第四〇四〇号）六九　同外二件（牧野寛索君紹介）（第四〇四一　　　号）七〇　同（福井勇君紹介）（第四〇四二号）七一　同外三件（黒金泰美君紹介）（第四〇四三　　　号）七二　同外一件（佐瀬昌三君紹介）（第四〇四四　　　号）七三　同（池田正之輔君紹介）（第四一七三号）七四　同（田渕光一君紹介）（第四二六四号）七五　同外三件（黒金泰美君紹介）（第四三三八　　　号）七六　同（坊秀男君紹介）（第四三三九号）七七　同（柳原三郎君紹介）（第四四九一号）七八　同（淺香忠雄君紹介）（第四四九二号）七九　同外三件（木村武雄君紹介）（第四四九三　　　号）八〇　同（木村武雄君紹介）（第四五七九号）八一　同（早稻田柳右エ門君紹介）（第四五八〇　　　号）八二　同じ外三件（佐瀬昌三君紹介）（第四六三　　　七号）八三　同外一件（平岡忠次郎君紹介）（第四七八　　　六号）八四　同外一件（黒金泰美君紹介）（第四七八七　　　号）八五　同（田渕光一君紹介）（第五〇五三号）八六　同（大麻唯男君紹介）（第五〇五四号）八七　同（坊秀男君紹介）（第五〇五五号）八八　同（佐瀬昌三君紹介）（第五一三三号）八九　同（松岡俊三君労紹）（第五五三〇号）九〇　同（森清君紹介）（第五五三一号）九一　軍人恩給復活に関する請願（池田清君紹　　　介）（第一二号）九二　同（加藤鐐五郎君紹介）（第八六一号）九三　同（山下春江君紹介）（第一一〇七号）九四　同（小泉純也君紹介）（第一一〇八号）九五　同（石井光次郎君紹介）（第一九二〇号）九六　同（中曽根康弘君紹介）（第二六〇一号）九七　同（福田赳夫君紹介）（第五一三四号）九八　台湾省出身元日本軍人等の軍人恩給復活等　　　に関する請願（今村忠助君紹介）（第一五　　　二号）九九　軍人恩給復活に関する請願（福田篤泰君紹　　　介）（第二二八号）一〇〇　軍人恩給復活に関する請願（長野長廣君　　　紹介）（第三七〇号）一〇一　公務員の給与改訂に伴う恩給改訂に関す　　　る請願（芳賀貢君紹介）（第四八七号）一〇二　同（伊藤郷一君紹介）（第四八八号）一〇三　同（益谷秀次君紹介）（第四八九号）一〇四　同（喜多壯一郎君紹介）（第四九〇号）一〇五　同（岡良一君紹介）（第四九一号）一〇六　同（辻政信君紹介）（第四九二号）一〇七　同（南好雄君紹介）（第六二四号）一〇八　同（野田卯一君紹介）（第八六〇号）一〇九　同（横路節雄君紹介）（第二一一号）一一〇　同外一件（和田博雄君紹介）（第一一一　　　二号）一一一　同（田中彰治君紹介）（第一五〇五号）一一二　同（平岡忠次郎君外二名紹介）（第一七　　　〇三号）一一三　同（鈴木仙八君紹介）（第一七七七号）一一四　同（花村四郎君紹介）（第二二〇〇号）一一五　同（松崎朝治君紹介）（第一一三七八　　　号）一一六　同外一件（佐瀬昌三君紹介）（第三三二　　　六号）一一七　同（杉村沖治郎君紹介）（第三九九一　　　号）一一八　同（坂田英一郎君紹介）（第四四九五　　　号）一一九　増加恩給並びに傷病年金復活に関する請　　　願（橋本龍伍君紹介）（第六二九号）一二〇　同（熊谷憲一君紹介）（第八〇八号）一二一　同（中島茂喜君紹介）（第一四九五号）一二二　同（山下春江君紹介）（第一四九六号）一二三　同（長野長廣君紹介）（第一五七二号）一二四　同（三鍋義三君紹介）（第一五七五号）一二五　同（山口丈太郎君紹介）（第二二二二　　　号）一二六　同（八木一郎君紹介）（第二二三三号）一二七　同（永田亮一君紹介）（第二八〇七号）一二八　未復員者給与法による入院患者に傷病恩　　　給等支給に関する請願（芦田均君紹介）（　　　第八四七号）一二九　同（前尾繁三郎君紹介）（第一二〇四　　　号）一三〇　同（柳田秀一君紹介）（第二九八四号）一三一　同（島上善五郎君紹介）（第二九八五　　　号）一三二　公務員の給与改訂に伴う恩給改訂に関す　　　る請願（荒舩清十郎君紹介）（第二九八六　　　号）一三三　未復員者給与法による入院患者に傷病恩　　　給等支給に関する請願（中川源一郎君紹　　　介）（第三一八五号）一三四　元樺太特定郵便局長に恩給法適用の請願　　　（稻村順三君紹介）（第一一一三号）一三五　同（椎熊三郎君紹介）（第一四四八号）一三六　同（武田信之助君紹介）（第二三七九　　　号）一三七　同（園田直君紹介）（第三四三六号）一三八　戦没者遺族の公務扶助料復活等に関する　　　請願外二件（和田博雄君紹介）（第二一〇　　　二号）一三九　同外五件（逢澤寛君紹介）（第二一〇三　　　号）一四〇　同外十五件（逢澤寛君紹介）（第一四三　　　六号）一四一　同外八件（逢澤寛君紹介）（第一四九四　　　号）一四二　同外三件（逢澤寛君紹介）（第一七〇〇　　　号）一四三　同外二件（逢澤寛君紹介）（第一八二六　　　号）一四四　同外十一件）（逢澤寛君紹介）（第二二　　　九一号）一四五　同外二件（逢澤寛君紹介）（第二五六四　　　号）一四六　同外四件（逢澤寛君紹介）（第二七六九　　　号）一四七　同外一件（逢澤寛君紹介）（第四一七四　　　号）一四八　同（早稻田柳右エ門君紹介）（第四六三　　　八号）一四九　軍人恩給復活に関する請願（小峯柳多君　　　紹介）（第一二一九号）一五〇　軍人恩給復活に関する請願（飯塚定輔君　　　紹介）（第一一二〇号）一五一　軍人恩給復活に関する請願（船越弘君紹　　　介）（第一三四二号）一五二　軍人恩給復活に関する請願（並木芳雄君　　　紹介）（第一四囲六号）一五三　軍人恩給復活に関する請願（永田良吉君　　　外五名紹介）（第一四四七号）一五四　軍人恩給復活に関する請願外三件（安井　　　大吉君紹介）（第一五〇二号）一五五　同（只野直三郎君紹介）（第一七七八　　　号）一五六　同（並木芳雄君紹介）（第一七八一号）一五七　同（鈴木仙八君紹介）（第一七八五号）一五八　同（堤康次郎君紹介）（第一七八六号）一五九　同（福田篤泰君紹介）（第　　　一九二四号）一六〇　同（今村忠助君紹介）（第二二三一号）一六一　同（庄司一郎君紹介）（第二三〇二号）一六二　同（椎熊三郎君紹介）（第二三〇三号）一六三　同（福田篤泰君紹介）（第五四六五号）一六四　軍人恩給復活に関する請願（荒木萬壽夫　　　君紹介）（第一五〇三号）一六五　同（山崎巖君紹介）（第一五〇四号）一六六　同（早稲田柳石エ門君紹介）（第二六〇　　　〇号）一六七　同（高橋禎一君紹介）（第三六一二号）一六八　増加恩給並びに傷病年金復活等に関する　　　請願（小林かなえ君紹介）（第一九一七号）一六九　同（大石ヨシエ君紹介）（第一九一八　　　号）一七〇　同（古井喜實君紹介）（第三三五六号）一七一　同（高瀬傳君紹介）（第四四九六号）一七二　同（早稻田柳右エ門君紹介）（第四五八　　　七号）一七三　同（鈴木義男君紹介）（第四七八八号）一七四　同（永田良吉君紹介）（第五一三二号）一七五　金鶏勲章年金復活に関する請願（今井耕　　　君紹介）（第二六〇四号）一七六　同（武知勇記君紹介）（第四四九四号）一七七　戦没者遺族に公務扶助料支給に関する請　　　願（早稻田柳右エ門君紹介）（第二七六八　　　号）一七八　同（田中久男君紹介）（第四五五四号）一七九　元南西諸島特定郵便局長に恩給法適用の　　　請願（園田直君紹介）（第三四三四号）一八〇　戦傷者の増加恩給復活に関する請願（小　　　金義照君紹介）（第四二六五号）一八一　結核戦病者の恩給項症基準引上げの請願　　　（内藤友明君紹介）（第四四三五号）一八二　傷病恩給等に関する請願（鈴木義男君外　　　一名紹介）（第四五八二号）一八三　増加恩給並びに傷病年金復活等に関する　　　請願（山下春江君紹介）（第五七三〇号）一八四　拘禁中の戦犯者に対する恩給権復活に関　　　する請願（早稻田柳石エ門君紹介）（第四　　　五八五号）一八五　戦没者遺族の公務扶助料復活に関する　　　請願（早稻田柳右エ門君紹介）（第四五八　　　六号）一八六　同（早稻田柳右エ門君紹介）（第四六七　　　三号）一八七　戦没者遺族の公務扶助料復活等に関する　　　請願（只野直三郎君紹介）（第五一三五　　　号）一八八　増加恩給並びに傷病年金復活等に関する　　　請願（長谷川保君紹介）（第五二五九号）一八九　恩給法の一部改正に関する請願（永田亮　　　一君紹介）（第五五三二品号）一九〇　戦没者遺族の公務扶助料復活等に関する　　　請願（大石ヨシエ君紹介）（第五七三一　　　号）一九一　傷病年金支給に関する請願（大石ヨシエ　　　君紹介）（第五七三二号）一九二　元台湾の州、庁有給吏員の恩給復活に関　　　する請願（舘林三喜男君紹介）（第五七六　　　三号）一九三　石狩支庁管内総合開発事業に関する請願　　　（椎熊三郎君紹介）（第二五三号）一九四　港湾及び通関行政の一元化に関する請願　　　（永田良吉君紹介）（第七二〇号）一九五　大湊町に警備隊大湊地方監部設置の請願　　　（山崎岩男君紹介）（第七五〇号）一九六　橿高等学校隣接地の保安隊使用反対に関　　　する請願（大石ヨシエ君紹介）（第三三四　　　七号）一九七　埼玉開拓地に保安隊飛行場設置反対の請　　　願（黒澤幸一君紹介）（第三九〇七号）陳情書　一　恩給法改正に関する陳情書　　　（第一号）　二　文官恩給増額に関する陳情書　　　（第二号）　三　同　　　（第一八六号）　四　同　　　（第四三八号）　五　同　　　（第五三四号）　六　軍人恩給法案中加算制度復活に関する陳情　　　書　　　（第三号）　七　軍人恩給復活法案に関する陳情書　　　（第四号）　八　同　　　（第一八七号）　九　同　　　（第四一一号）一〇　同　　　（第六一七号）一一　同　　　（第六九五号）一二　同　　　（第一〇七一号）一三　軍人恩給の復活に関する陳情書　　　（　　　第五号）一四　同　　　（第一三三号）一五　同　　　（第一八八　　　号）一六　同　　　（第一八九　　　号）一七　同　　　（第二〇一号）一八　同　　　（第二一七号）一九　同　　　（第二一八号）二〇　同　　　（第二一九　　　号）二一　同　　　（第二七七号）二二　同　　　（第二七八号）二三　同　　　（第二七九号）二四　同　　　（第二二九号）二五　同　　　（第三八五号）二六　同　　　（第五一三号）二七　同　　　（第五三　　　五号）二八　同　　　（第五三　　　六号）二九　同　　　（第八七六号）三〇　同　　　（第一二八五号）　　　る陳情書外一件　　　（第六号）三二　同（第七　　　号）三三　同　　　（第二八一号）三四　同　　　（第二八二号）三五　同　　　（第二二八号）三六　同　　　（第五一四号）三七　同　　　（第一一〇三　　　号）三八　同　　　（第一一〇四号）三九　同（第　　　一二五八号）四〇　戦没者遺族の公務扶助料等に関する陳情書　　　（第八号）四一　拘禁中の戦争受刑者の恩給復活に関する陳　　　情書　　　（第一六　　　〇号）四二　同　　　（第三二三号）四三　同　　　（第四四　　　〇号）四四　同（　　　第四四一号）四五　同　　　（第四四二号）四六　同　　　（第四四三号）四七　同　　　（第四四四号）四八　同　　　（第四四五号）四九　軍人恩給法案に関する陳情書　　　（第二八〇号）五〇　同　　　（第三二〇号）五一　同　　　（第　　　三二　号）五二　同　　　（第三二二号）五三　同（第四　　　三七号）五四　同　　　（第五三七号）五五　未復員者給与法による入院患者の傷病恩給　　　又は生活扶助料支給等の陳情書　　　（第三〇一号）五六　同　　　（第四三九号）五七　元南西諸島官公署職員の身分、恩給等の特　　　別措置に関する法律案の是正に関する陳情　　　書（　　　第一五九号）五八　戦没者遺族に対する恩給法による公務扶助　　　料の復活に関する陳情書　　　（第五一五号）五九　同（　　　第九二八号）六〇　恩給法の一部を改正する法律案の一部修正　　　に関する陳情書　　　（第八三五号）六一　同（　　　第八七五号）六二　下級戦没軍人の遺族扶助料に関する陳情書　　　（第一一〇二号）六三　遺族援護の法的措置に関する陳情書　　　（第一一四二号）六四　恩給法一部改正法律案の修正に関する陳情　　　書　　　（第一二〇七　　　号）六五　旧陸軍演習場を保安隊の演習場として買収　　　反対の陳情書　　　（　　　第二二四号）六六　北海道総合開発の一環として士別町の開発　　　施策に関する陳情書）　　　（第二二〇号）六七　憲法改正に関する陳情書　　　（第四　　　一二号）六八　青少年問題協議会設置法制定促進に関する　　　陳情書　　　（第一〇〇一号）　　　　―――――――――――――
稻村順三 1

○稻村委員長　これより内閣委員会を開きます。　お諮りいたします。理事高橋等君及び松田竹千代君が委員を辞任せられましたので、その補欠として平井義一君及び田中彰治君を理事に指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
稻村順三 2

○稻村委員長　御異議なければ平井義一君及び田中彰治君を理事に指名いたします。　　　　―――――――――――――
稻村順三 3

○稻村委員長　この際お諮りいたします。会期も近く終了いたしますので、本委員会といたしましては、閉会中審査事件を議長に申し出ることとし、その事件を行政機構並びにその運営に関する件、保安隊及び警備隊に関する件及び元南西諸島官公署職員等の身分恩給に関する件等々とし、その各件が本委員会に付託されましたならば、閉今中も調査を進めて参りたいと存じますが、御異議ありませんか。　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
稻村順三 4

○稻村委員長　御異議なければさよう決定いたします。　　なお右の事件が付託されましたならば、現地について実情を調査する等の必要も起ると思われますので、委員派遣の承認申請をいたしたいと存じますが、派遣地、一派遣委員の選定及び日時等につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
稻村順三 5

○稻村委員長　それではさよう決定いたします。　　　　―――――――――――――
稻村順三 6

○稻村委員長　前会に引続き請願の審査を行います。　日程第一九三、石狩支庁管内総合開発事業に関する請願について政府の鷲見を求めます。北海道開発庁次長谷口明三君。
谷口明三 7

○谷口政府委員　ただいま請願されました北海道石狩支庁管内総合開発計画は、北海道の総合開発におきまして政府において最も重点を指向しております石狩川流域の総合開発の一環をなすものでございまして、その請願に列挙されておりまするたくさんの事項中、一、二のものを除きましてはすでに実施中のものであり、またあるいは近く実施のため計画中であります。ただ請願に列挙してありますところの第二の問題、すなわち内陸運河をすみやかに開墾せられたいという問題でございますが、これはこれに要しまする費用の点におきましても、また技術の点におきましても多々研究の余地がある問題でありまして、従来といえども研究はいたしておりますが、今後も引続き研究しなければならぬ問題と考えております。　第三の石勝線鉄道をすみやかに新設してもらいたいという件でございまするが、これは請願にもございます通り道南並びに道東を結びます最も近距離の線でありまして、その意味合いにおきましても重要な幹線であります。また沿線の資源を勘案いたしましても、これまた重要な線でありますので、従来も関係の運輸省等にその新設促進方を依頼してございまするが、今後も引続きこれを推進いたしたいと考えております。　全体を通じまして、請願されました諸案件は、最も必要なことばかりでありまして、政府といたしましては引続きこれが実施並びにその推進をはかりたいと存じております。
永田良吉 8

○永田（良）委員　ただいま北海道方面の総合開発に関する請願について政府の説明がありましたが、私はこの総合開議について、関西並びに九州方面における総合開発の面で、政府のこれに関する諸施設がはなはだ怠慢であるということを感ずる一人であります。御承知の通り、関西の総合開発の最根元地はわが南九州であつたのであります。それがだんだん北九州とか、中国、四国等がこれに加入して、なお近畿までも加入してしまつて、あまりに広範囲にわたつた結果、最初の出発点の南九州の総合開発についてははなはだ緩慢な感があるのでありますが、これについて政府当局は何とお考えになりますか、御答弁を願いたい。
稻村順三 9

○稻村委員長　ちようど北海道開発庁の方だけで、答弁の責任者が来ておりませんが、いかがいたしましようか。
永田良吉 10

○永田（良）委員　それでは他の請願に便乗して進言するがごときは、たいへん不謹慎な態度かもしれませんが、明らかに事実が証明しておりますからして、こういう点については皆さんの上司に向つて、この機会に御進言あらんことを、私は希望条件として申し上げておきます。
稻村順三 11

○稻村委員　長永田君の希望条件を委員長においても適当に善処したいと存じております。ほかに御質疑はありませんか。――御質疑がなければ次に移ります。　　　　―――――――――――――
稻村順三 12

○稻村委員長　次に日程一九六、桂高等学校隣接地の保安隊使用反対に関する請願、及び日程一九七、埼玉開拓地に保安隊飛行場設置反対の請願を一括議題とし、政府の意見を求めます。保安庁経理局土木課長大森頼雄君。
大森頼雄 13

○大森説明員　桂につきましては、保安庁といたしましては宇治の補給廠の一部といたしまして、現在使用の計画が進んでおりますので、請願にありますような趣旨に対しましては、なお了解を得ることに努力をいたしたいと思つております。　それから、その次の埼玉飛行場設置につきましては、保安庁としては現在何玉につきましては何の計画もいたしておりません。
稻村順三 14

○稻村委員長　御質疑はありませんか。
永田良吉 15

○永田（良）委員　この基地問題について最近日本全国の至るところに基地に反対するような意見が多数出ているのであります。私はこれらは日本の将来のためから考えてもあまりにひどいやり方だと思うのであります。われわれ独立した以上は相当の防衛軍も持たなければならぬ。これらに対してあまりに日教組方面から、ああいうむろん食糧問題等もあるから、地主さんに向つても小作人に向つても相当困難なことがあることはわかつておりますが、いずらたにああいうことを宣伝し、鼓吹するがごときは、将来の日米親善の点から考えても行き過ぎた行為であると思うのであります。私はこういう方面から政府当局も断固としてこういう問題には早く解決をつけて、かかるじやまに乗らぬように要望してやまぬ次第であります。
稻村順三 16

○稻村委員長　ほかに御質疑はありませんか。　　　　―――――――――――――
稻村順三 17

○稻村委員長　次に日程に掲載されました請願全部について採否を決定したいと存じます。日程第一ないし第一七四、第一七七ないし一九七の各請願は、今後政府において考慮の必要ありと認め採択の上、内閣に送付すべきものと議決するに御異議ございませんか。　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
稻村順三 18

○稻村委員長　御異議なければさよう決定いたします。なお報告書の作成につきましては委員長に御一任願います。　　　　―――――――――――――
稻村順三 19

○稻村委員長　次に委員会送付になりました陳情書は、文書表で御承知のごとく、請願と同趣旨のものが、多いのであります。従いまして日程第一ないし六六、及び六八の陳情につきましては、これを了承し、委員会の参考といたしたいと存じます。　それでは本日の内閣委員会はこれにて散会いたします。　　　　午前十一時十九分散会

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