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中村(梅)
委員 もう少々伺
つておきたいと思いますことは、先日来の
質疑を拝聴いたしておりますと、
長官の言われた
言葉の中に、どうもざつくばらんな表現でない結果だろうと思うのですが、
保安隊は
国内の
治安の維持ということに使命を持
つているのだということを力強く表現するために、集団暴徒というようなものも予想される、この集団暴徒に備えるためには現在の
保安隊程度の自衛力がなければ因るのだという
趣旨の御
説明があ
つたと思うのですが、一体この集団暴徒が予想されるような
日本の
国内治安の状況にあるかどうか、この点は私は大きな問題だと思う。同時にこういう表現をされることは、
国民は何か目に見えないところに
国内には非常に暗雲が欝積してお
つて、危険な状態にあるかのごとくに、むしろ
国民のいらざる危惧を招くのではないか、私はこう思うのです。ですから
保安隊の性格なり、目標なりというものが、
——さつき御
説明のように将来は自力
防衛の
段階に行くのだ、あるいは自力
防衛と同時に集団
防衛の
段階に進めて行くのだという目標がはつきりすればよろしいのですが、そうでなしに、集団暴徒に備えるのだというようなことは、私は由々しい問題だと思うのです。はたしてそう言われた
長官の気持として、あるいは現在の見通しとして、この集団暴徒に
保安隊を備えるような状境が現に予想されるのか、また
国内治安の状況はどういう状態にな
つておるか、あまり時間を要しますことは私も遠慮したいと思いますが、もしできれば、木村
保安庁長官だけで困難でございましたら、法務大臣にでもおいで願
つて、しかるべき機会に、十分われわれなり同時に
国民全体が納得の行くような
国内治安の状況の詳細について、この
委員会で
説明をしていただきたいと、私はこう思うのです。この国安内治と集団暴徒に関する百
長官の見通し、予想、そういうような点あるいは具体的な資料について、この機会に承りたいと思います。