○加藤(清)
委員 外貨の権限をメーカー以外の者に割当をすると、メーカーが牛耳られるおそれがあるから、そういうことはできないというお説のようでございます。これは一面ごもつともな心理であると存じますが、
業界においてはあなたのおつしやるのと全然反対の割当がこの通産省の中において行われているという事実があるのです。例をあげよとおつしやるならば私はあげます。事実あるのです。それがいいとか悪いとかいうことは別問題として、事実ある。そうなると、矛盾しておる、こういうことになる。そこでそれは別の機会に申し上げるとして、現在の紡績のあのあり方であ
つては、毛製品の
輸出振興はどれだけ
通産大臣が
輸出振興々々々々とおつしや
つても、から念仏に終る危険性が多い。これをほんとうに実行に移すには、どうしてもほんとうに
取引に携わ
つている連中、それから毛製品は何も紡績でできる糸だけで完成したものではございませんから、ほんとうに仕上げの加工をする連中にも紡績と同じような楽しみを持たせなければ決して
輸出振興にはならない。特に繊維は今日不振だ不振だ、繊維
輸出の将来はもうあぶない、こういう声に脅かされて、重工業偏電の声が行われておるようでございますけれども、私はそういう声は声だけであ
つて実態を知らざるもはなはだしいものだと思う。なぜなれば、仕上げ加工をはつきりと改良して仕上げ加工に
政府が力を入れるならば、ことしの
輸出実績の三六%は去年の四〇%に元へもどる、上昇して行くということは、もうはつきりした事実なのです。うそだとお思いになるならばや
つてみようじやありませんか。必ずやれます。そのデータなり実証なりを出すひまのないのを遺憾に思いますけれども、仕上げ加工に力を入れさえすればきつと
輸出振興ができます。そこで
輸出振興をはかり、
外出貝を獲得しなければならぬというのが、今日の国是に相な
つておるならば、ぜひこの点に御努力を願いたいと思うわけであります。この点について私は
大臣にはつきりした答弁を求めた、と思いますが、あなたの意見はから念仏で終ろうとしておるのか、実行しようとしておるのかということをはつきり聞きたか
つたのでございますけれども、これは他日に譲ります。
最後にもう一点だけ、せつかく今おつしやいましたからそれに関連して陶器の金液についてカ尋ねいたします。これは先般の国会において金が自由販売にたり、おかげで消費者は非常に困ります。その困る消費者に対する手当さえ用意して行きさえすれば、私は金管理法には賛成しようということで賛成したのであります。はたせるかな金の国内の値段が暴騰した。そのおかげで困
つておるのは何かといえば、陶器
業界であり、歯医者であり、国民でございます。ところできしようは
外貨割当の
輸出振興という点に集約して
質問しておりますから、その点だけお尋ねいたします。
日本の血液一グラム五百十五円が六百二十円に値上げされる。これは過ぐる国会において皆様の努力によ
つて禁止することができた。私はその折にお約束しておいたことがある。
日本の金液を使う陶器は国内消費ではありません。これがほとんどティナー・セツトになり、コーヒー茶わん、コーヒー皿にな
つて、ささやかではございますけれども、十二億何がしの
外出貝にプラス・アルフアをつけておるはずでございます。ところが
日本の金液は独占
事業のおかげで非常に悪い。そのおかげでロスができる。この際日米経済協力をお唱えになります自由党であるならば、何がゆえにあの金液を
輸入なさらないのか。そうすれば先ほど
牛場局長のおつしや
つたコカコーラではありませんけれども、
外貨獲得が予想されるどころか現に行われておる。これは金液は全部
外貨獲得にな
つておるにもかかわりませず値段が二割も安くて二倍も延びのきくところの金液、
業界が
輸入してほしいと言
つておるところの金液がなお
輸入されていない。それは鉱山
局長は将来
輸入するように努力するとおつしや
つたはずなんだ。うそだと思われますならば記録を調べてください。にもかかわらず今日に至るも何ら御返事もなければ日の目も見ておりません。うそをおつしや
つたのか、出まかせをおつしや
つたのか、あるいは手遅れにな
つておるのか、はつきり御答弁願いたいのでございます。