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藤田委員 消防本部長の正直な気持はよくわかりますが、私
たちこの
地方債の査定にあた
つて、しばしば執行機関の方とお会いしておりますが、
消防関係の
起債に関しまして、
国家消防本部が非常に消極的であります。遠慮がち過ぎるということを痛感しております。従いまして今後相当強力にこの問題に、
自治庁当局あるいは資金運用部等へ御相談願えれば、たとえば水道の
起債をごらんに
なつたらよくわかりますが、最近一、二年来順次激増して来ております。これは厚生省の水道課の熱意が反映したわけでありまして、私は
消防施設という、最も重大な国家の財宝を保護するという重大な
施設の整備に対しまして、
自治庁や大蔵省当局がわからぬはずはないと思うのです。従いまして今までの
わくとか、あるいはしきたりというものにあまり拘泥されずに、ここで
法律が通過すれば新規まき直しで、徹底的にこの点に関しましては従来の
自治庁、大蔵省の蒙を開いていただく、このくらいの激しい気持がなければ、私はこの有意義な
法律を実施する意義はないのじやないかというふうに考えておりますがどうですか。今後も従来の
わくに大体満足して行かれるつもりでありますか、六十億の要求が来ておるのに、五億しか査定は受けませんということでは、
国家消防本部という重要な役所をわざわざ存置する意義はなくなるわけでございます。私
たちはこれだけ
地方財政が苦しいさ中におきまして、それだけの
消防施設強化の要求があるということは、
消防に対する自治体の熱意がようやく反映して来たということで、喜ばしい現象と思いまするが、要求が多過ぎまして
起債は少い、これは従来の慣例だからやむを得ないという気持では、
本部長としての職責は全うできぬと思いますが、どういう気持で今後処して行かれますか、この際お伺いしておきたいと思います。