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鈴木(俊)
政府委員 四月、五月分
暫定予算の
関係で、
地方団体が非常に
赤字で困
つておるという点は確かにさ
ような結果にな
つておりますので、私
どもも非常に遺憾と思
つておるのでございます。四月、五月分
暫定予算では百八十七億の
地方財政平衡交付金を計上したわけであります。これは例年でございますると、四月と六月にそれぞれ
平衡交付金が四分の一ずつ出る。従つで四月と六月の二回の
交付金を合せますと、
平衡交付金のおおむね半分出るというのが、従来の法律上の原則でございます。今回二十八
年度の
財政計画できまりました千七百二十億のうち五百億円は義務教育の
関係で、文部省の方から出るわけであります。従
つて残りの千二百二十億というのが
基礎になる
数字であります。その
数字のうち
特別交付金が八%含まれております。それを引きました残りが普通
交付金の額に一応なるわけであります。それの二分の一といいますと、大体五百六十億くらいの見当になるのであります。従
つて本来ならば、四月、五月に二百八十億計上し、それからさらに六月に二百八十億計上する。要するに、四月に二百八十億、六月に二百八十億、合せて五百六十億というのが例年の行き方であるわけであります。ところが四月、五月はほんとうにすべての
経費ぎりぎりで行こう、こういうことでございました、従
つて月割額四分の一といいますと、三箇月分でありますが、三箇月分でなくて、二箇月分結局計上する、こういうことになりまして、百八十七億という
ようなことにな
つたのであります。しかし今度の六月
暫定予算におきましては、原則
通り二百八十億を計上いたしておりまするので、それから申しますると、二百八十億と百八十七億で四百六十七億、これを五百六十億から引きますと、やはり約百億あまりなお不足しているわけであります。その百億あまりのものを七月の
暫定予算に
平衡交付金として計上いたしたいというふうに大体の見当をつけて考えているわけであります。従いまして四、五、六一七全体を通じますると、大体規則
通りのものが出て行くというふうに考えているわけでございます。
それから短期融資の問題でございますが、これは百五十億円、四月、五月分として資金運用部から短期融資をする、こういう
計画にな
つておるのであります。六月分におきましては、長期債の三十億のほかに、短期融資として十億ということでありまして、六月だけで百六十億という
意味ではございませんで、四、五、六全体を通じて百六十億、こういう
意味であります。今度の六月分の
暫定予算も、六月分だけということではございませんで、四、五、六三箇月分の
暫定予算ということにな
つておりまするので、今度の
予算で百六十億というのは、
予算に関連をして百六十億という表現も、一つの表現の方法であろうと考えるのであります。
それから七月分の
暫定予算につきましては、大体それぞれの月割額をはじき出して参りまするのと、各省の
暫定予算として計上いたしまする
補助金を伴う
経費、それに関連をして
地方負担額というものを見合
つて計上いたす考えでございますが、なおそのほかに新規の
事業等が季節的な
関係その他で若干計上せられることになろうと思いますけれ
ども、そういうものに伴いまするものは当然これを見て参りたい。その結果として全体が幾らになりますか、これはまだ
政府部内で話合いがついておりませんので、結局
地方の暫定の七月の
財政計画は、各省と大蔵省との間の話合いがつきまして、
地方負担が幾らになるかということが明確になりませんと、はつきりいたさないわけであります。ただ先ほど来申し上げました
ように、従来の原則で参りまするならば、
平衡交付金はさらに百億
程度計上したい。その他は七月には
税収も、だんだんとふえて参りまするので、さ
ようなもので大体まかな
つて行けるというふうに考えておるのであります。