○有田(二)委員 関連して……。今
名古屋国税局の問題が出、長官からるる
お話がありましたが、大体久米さんという人は、今までタバコの監理官をしておられた人である。昔
税務署にずつとおられたそうですが、長年税
関係から離れておられた。そして
名古屋へ行かれてまだ間がない。
従つてその責任を全部久米さんに転嫁しているようでありますが、まだ事態がどうなるかは裁判の結果をまたなければわかりませんけれ
ども、こういう事態になりましたにつきましては、
名古屋国税局内に対しましても、私はもつと
国税庁長官として十分監督してもらわなければいかぬと思う。これは一
名古屋の問題ではありませんが、
名古屋が他のところよりひどいと思う。たとえば業者と結託して、相手方の商売がたきの材料を
国税局へ出して、そうして査察を行うというような事態があるのであります。そこで私がその事実を調べますと、今度は中部経済新聞に私の悪口を書くというような、
名古屋国税局を取巻く
一つのボス的存在がある。そして自分の商売がたきをいじめるのに、
国税局の査察課を利用している。こういう事態があるのです。ですからそういうところから、やはり今度の
選挙違反も関連して来ていないかと私は思う。こういうことは十分御検討願いたいので、単に
名古屋国税局だけでなく、
全国の
税務署においても、やはり
税務署長が毎晩のごとくごちそうになるというようなことがあつた。長官におかれては、今度はその点非常にやかましく言
つておられるそうで、私はわが意を得たと喜んでおりますが、どうか
全国の
税務署長、あるいは
国税局、あるいはそれらの
調査官とかなんとかというものの問題については、十分監督していただくと同時に、これらの待遇については、超党派的に大蔵委員の各位は、税務吏員、あるいは
国税局の局員に対しては、ある
程度予算なんかも特別に見てやらなければいかぬということは各委員とも考えておられるのであ
つて、予算面については十分御検討願うのはけつこうでありまするが、扱
つている仕事が税問題でありまするからして、ぜひとも私は
国税庁長官において、これらの監督を十二分にしていただきたいということを、この
名古屋の
一つの例を通じても痛感しておる。
さらにもう一点お願いしたいのは、この大蔵
委員会の国政
調査については、十分
国税庁長官として御尊重願いたい。先般私は、もう一年以上前のことでありますが、大蔵
委員会の国政
調査に大阪の方へ参りまして、そうして産婆さんの税金について
一つの摘発
事項を持
つて参つたのでありまするが、大阪の
国税局の
所得税課長並びに
東京の国税庁においても、言を左右にしてその結論を急がれない。ようやつと今回
所得税課長から結論を出して来たのでありますが、いやしくも大蔵
委員会の国政
調査によ
つて注意せられた
調査事項に対しては、一般の
調査とは違うのでありまして、国権の最高機関として調べに行き、こういうことは国税庁として御注意願いたいという話があつたら、もつと真剣にやるべきであるのにかかわらず、国税庁あたりでは、代議士がなんじやというような封建的な考え方がまだ抜け切らない。いやしくもわれわれが行
つて調査して来て、こういう不合理があるから、こういう不合理は是正すべきである、こういう結論を持
つて行
つても、言を左右にしてお
つて、そのうちに係官がかわるということでや
つておる。なかなか首にならずにお
つて、今回ようやつと結論を出して来たのでありますが、どうか十分監督していただきたい。いいことはいい、悪いことは悪いことで、どんどんひとつ是正して行くようにしていただきたい。われわれは、悪いことをつついてその人をいじめようという気持を持
つておるのではありません。やはり長年のいろいろな
関係で、いろいろ問題があるでしようけれ
ども、われわれが客観的に調べて来た事実に対しては、悪いことは率直にあらためていただくように願いたい。
従つて今の
名古屋の問題については、いわゆる
政府当局としての
答弁はあるでしようけれ
ども、これは久米君にも責任はありましようが、久米君より周囲に私は責任があると思う。その周囲の責任は、
国税庁長官が監察官なり監督官を使
つて、十分に自粛されて、将来こういう事態のないようにしていただきたい。また将来は各党とも話し合いをいたしまて、査察官のごときは廃止すべきであると思
つておるのでありますが、
国税局の査察課を利用して、いわゆる商売がたきをやつけるというような事態が
全国に間々あるのであります。こういう時代になりましたら、査察官がなくとも十分脱税に対しては取締りができる。以前は、非常にやみの多かつた時代は、査察官というものは絶対にいりましたけれ
ども、今日のように、漸次安定して参りました時代には、査察官の問題についても、国税庁並びに主税局において十分検討されるべきである、こう私は考えておるのでありますが、
名古屋の
国税局の問題、あるいは
全国の
税務署長が地方でよくごちそうにな
つておるというような事態、それから今の査察官の問題、さらに大蔵
委員会の国政
調査に基く問題について十分尊重していただきたいというこの四点について、長官の御
答弁を
伺いたいと思います。