運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1953-08-07 第16回国会 衆議院 水産委員会 第24号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年八月七日(金曜日)     午前十時四十八分開議  出席委員    委員長 田口 長治郎君    理事 川村善八郎君 理事 鈴木 善幸君    理事 山中日露史君 理事 日野 吉夫君    理事 小高 熹郎君       夏堀源三郎君    濱田 幸雄君       赤路 友藏君    田中幾三郎君       辻  文雄君    松田 鐵藏君       中村 英男君  出席政府委員         水産庁長官   清井  正君  委員外出席者         農林漁業金融公         庫理事     伊藤  博君         日本開発銀行総         務部長事務取扱 西澤 正則君         専  門  員 徳久 三種君     ————————————— 八月五日  委員淡谷悠藏辞任につき、その補欠として和  田博雄君が議長指名委員に選任された。 同月六日  委員佐藤榮作君、河本敏夫君及び日野吉夫君辞  任につき、その補欠として遠藤三郎君、椎熊三  郎君及び山口シヅエ君が議長指名委員に選  任された。 同月七日  委員山口シヅエ辞任につき、その補欠として  日野吉夫君が議長指名委員に選任された。 同日  川村善八郎君及び日野吉夫君が理事補欠当選  した。     ————————————— 本日の会議に付した事件  理事互選  水産金融に関する件  閉会審査に関する件  委員派遣承認申請に関する件     —————————————
  2. 田口長治郎

    田口委員長 これより会議を開きます。  この際理事補欠選任についてお諮りいたします。先般理事川村善八郎君及び日野吉夫君の委員異動に伴い、理事二名が欠員となつております。この際その補欠選任を行いたいと存じますが、これは選挙の手続を省略し、委員長においてその補欠指名いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 田口長治郎

    田口委員長 異議なしと認め、従前通り川村善八郎君及び日野吉夫君をそれぞれ理事に御指名いたします。     —————————————
  4. 田口長治郎

    田口委員長 ただいまより水産金融に関する件について議事を進めます。本件について赤路委員より発言を求められておりますので、これを許します。赤路友藏君。
  5. 赤路友藏

    赤路委員 大蔵省の方へお尋ねいたしたいと思うのですが、おられないようですから、開発銀行総務部長さんでも、公庫の方の伊藤理事さんでもけつこうでございますが、七月二十四日に、この公庫法第三十二条第一項の債権継承政令が出ております。七月二十七日において継承するということになつておりますが、この債権継承内容をひとつお示し願いたい。  それともう一点は、この法律が公布されたのは二十七年の十二月二十九日なんです。約八箇月要しておるのですが、この政令がかようにおそくなつた理由は一体どこにあるのか。この二点についてお願いしたいと思います。
  6. 西澤正則

    西澤説明員 お答えいたします。農林漁業金融公庫開発銀行から承継いたしました債権内容を御報告申し上げます。見返り資金から開発銀行が承継いたしましたものを、さらに公庫で承継いたしましたものが百六十四件、四億八千百十四万五千百四十二円、復興金融公庫から開発銀行が承継いたしまして、さらに農林漁業金融公庫で承継いたしましたものが八十四件、二億八千六百四十万二百四十円八十三銭、開発銀行が発足いたしましてから、開発銀行として融資いたしましたものが二件、八百五十五万円、合計いたしまして二百五十件、七億七千六百九万五千三百八十二円八十三銭、こういうことになつております。  承継の時期が遅れた理由ということでございますが、開発銀行といたしましては、政令によつて引継ぎをいたしましたので、遅れた具体的理由につきましては、私の方から申し上げる筋合いではないと思いますので、立法されました大蔵省の方へ御説明を求められたいと思います。
  7. 赤路友藏

    赤路委員 公庫の方へお願いしておきたいのですが、ただいま開発銀行の方から債権継承をなされた見返り資金分と、復興金庫分と、開発銀行独自のものとが区分されて御報告を受けたのでありますが、この中の農林関係の面と水産関係の面とそれぞれ各融資された対象別に、詳細に分割されて、後ほどでけつこうでございますから、書類委員部の方へ御提出を願いたいと思います。これは希望でございます。
  8. 伊藤博

    伊藤説明員 詳細にということでありますとちよつと困るのでございますけれども、大体概略のところはわかつておりますので、今申し上げてよろしゆうございますか。——金額だけでございますが、魚田開発に二千九百六十二万一千円、製氷冷凍に一億三千四百五十五万九千円、その他といたしまして千九百万円、合計一億八千三百十八万円となつております。
  9. 赤路友藏

    赤路委員 水産長官ちよつとお尋ね申し上げます。先般漁業特例法が通過いたしまして、これがいよいよ実施の段階に入つておるわけなんでございますが、この漁業特例法に基く漁船増トン建造等に対する具体的な漁船建造計画が立てられておるかどうか。なおそれらに対する資金関係をどういうふうにお考えになつておるか。この二点を答弁願いたいと思います。
  10. 清井正

    清井政府委員 ただいまの御質問の、先般の特例法に基きまして、以西並びにかつお、まぐろ漁業漁船増トン、拡大化されるということに基きますところの造船計画並びにその融資の問題でございますが、この問題は確かに従前とは異なりまして、新しく法律に基きますところの漁船増トンでございますので、造船所要資金従前より以上に必要であるということを痛感いたしておるのであります。ただいま事務的に準備中でありまして、実は本日水産庁としては最後的な数字しめ上げをいたしたいと考えております。ただいまはつきり数字について申し上げられませんが、やはり私どもとしましては、大まかな計算でございますが、まず数十億の漁船建造資金はぜひ必要であるというふうに考えておりますので、その所要資金を今後諸般の金融機関を通じまして融資できますよう、関係事務当局と相談いたしたいというふうに考えております。確定的な数字を申し上げられなくてはなはだ恐縮でございますが、ただいま数十億くらいというふうに考えておる次第であります。
  11. 赤路友藏

    赤路委員 大体水産庁の御意向はよくわかりまして了解いたします。ただこの際私どもの方から特に強く希望しておきたいことは、この漁業特例の問題につきましては、水産庁の方におかれましても、三年間にわたる調査研究の結果、政府の提案として出されたものであり、しかも本問題が相当地元の方との折衝その他においても混乱を来したことは事実でございまして、従つてこの法律が施行され、しかもこれは二箇年間という期限が付されておるので、その二箇年間に、法律で規定された当初政府において計画されたものが実行されない場合は、これだけ問題を起した法律案であるが、結論的には何らの実効が伴わなかつたという結果に陥ることをおそれるのであります。従つて政府がこの法律案をお通しになつた限りにおいては、相当な成算があつた上においてなされたものであると私は確信をいたします。従つて政府におかれましては、この法律案の本質を殺さないように、十全の措置をとつてこれに対処していただきたい。この点を要望申し上げまして私の質問は打切ることにいたします。
  12. 田口長治郎

  13. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員 公庫の方にお伺いいたします。二十八年度の水産関係の特に製氷冷凍工場建設資金融資につきまして、二十七年度からのつなぎ資金なりあるいは二十七年度中に融資申請が非常に多数出て参りまして、その結果二十七年度の関係分だけで十一億幾らの金額に上つており、すでにそのことは二十八年度の資金わくの十億を越えておるということで、事務上の整理というような立場から、一時書類受付をストツプなさつてつたということを承つてつたわけでありますが、先般農林省省議におきまして、非常にわずかではございますけれども、二億程度増わくがとりあえず行われまして、さらに今後償還金が十億の予定を上まわるようなことになれば、その償還の伸びの分からもさらに考慮をしよう。また補正予算その他によつて農林特融資金が増額される場合においては、その場合においても考慮しよう、こういう三段構えで水産関係融資わくの非常にきゆうくつな事態を緩和しよう、こういう御方針をとられたように承知いたしておるのでありますが、このことに対処されまして、公庫におかれましても新たな書類受付を再開なさつておるものと私ども考えておるのでありますが、この措置がとられておりまするかどうか、この際お伺いをいたしたいと思います。
  14. 伊藤博

    伊藤説明員 ただいまお話のような趣旨のお示しをいただきましたので、三、四日前にそういう指令を出しまして、今までとめておつたけれども今後再開してよろしいというふうにいたしました。
  15. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員 その点は了承いたしたのでありますが、新しく書類受付けられました際におきまして、その取扱いの問題でございますが、新しい融資申請は先般増わくされました二億について、申請の中からこれを審議決定なさるのでございますか。それともすでに十億を越えて十一億数千万円に上つておる分をまず先に考慮をして、残りの数千万円だけについてのわくで新規の申請を処理なさる御方針でありますか。新たに申請されました書類も全体として御審査をなさつて行かれる御方針でありますか。その点をお伺いしたいと思います。
  16. 伊藤博

    伊藤説明員 ただいまも二億入れましたのであまりございませんけれども、さしあたりその二億を使い切るまでは新しく出て来たものも一緒に審議したいというふうに考えております。しかしやはり前から懸案になつておるものの方が有力なのではないかと思います。
  17. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員 そういたしますと、今の御答弁を端的に理解する場合には、さきに御審査をなさつてつた十一億数千万円の分は優先をして、新たに申請する分は残りの数千万円の範囲でこれを審査決定をする。こういうぐあいに了解してよろしゆうございますか。
  18. 伊藤博

    伊藤説明員 前の分が優先するのだというふうに明確には申し上げかねると思いますけれども、まあ有力ではあると考えております。
  19. 田口長治郎

    田口委員長 金融に関する審査はこの程度にとどめます。     —————————————
  20. 田口長治郎

    田口委員長 この際閉会審査の件についてお諮りいたします。今国会の会期も本日をもつて終了となりますが、本委員会といたしましては、ただいま審議中の加工水産物輸出振興に関する法律案を初め、水産行政に関する重要な諸問題について閉会中も委員会審査活動ができるようにいたしたいと存じます。つきましては閉会中の審査事項等委員長に御一任願うこととし、これを決定の上閉会審査申出書を議長提出いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 赤路友藏

    赤路委員 ただいまの委員長のそれに異議はございません。ただ一点お願いしておきたいことは、水産物加工のいわゆる輸出法の問題ですが、これを閉会審議ということになるわけでありますが、関連産業の、たとえば空カンであるとか、あるいはビタミンであるとか、餌料であるとかいうような関連産業に対します資料委員長の方からひとつ要求して、審査に対しまする参考資料として提出するようにおとりはからいをお願いいたします。
  22. 田口長治郎

    田口委員長 承知いたしました。  議長提出につきましては御異議なしと認めましてそのように決定いたします。  なおただいま議長に申し出ることに決しました閉会中の審査事項が院議によりまして当委員会に付託されましたならば、その調査のため設置されております各小委員会閉会中も引続き設置し、その調査に当ることといたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 田口長治郎

    田口委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。  なお閉会中の委員異動に伴う小委員補欠選任につきましては、委員長においてその補欠指名することにいたしたいと存じますが、これに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 田口長治郎

    田口委員長 異議なしと認め、そのように決します。     —————————————
  25. 田口長治郎

    田口委員長 次に委員派遣承認申請の件についてお諮りいたします。ただいまの閉会審査事項が当委員会に付託されましたならば、その調査の方法の一環といたしまして、現地に委員派遣し、つぶさにその実情を調査いたしたいと考えます。つきましては派遣地派遣委員の数及びその入選、派遣期間等につきましては、委員長に御一任願うこととし、これを決定の上、議長委員派遣申請書提出いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 田口長治郎

    田口委員長 御異議なしと認め、さよう決定をいたします。  ちよつと速記をとめてください。     〔速記中止
  27. 田口長治郎

    田口委員長 速記を始めてください。  それでは暫時休憩いたします。     午前十一時十八分休憩      ————◇————— 休憩後は開会に至らなかつた