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小高委員 ただいまの御
答弁で愛知政務次官からの
趣旨はよくわかりましたが、これはいずれ数字をよく伺い価して、疑義がありますならば、またあらためてひ
とつ御相談したいと思
つております。
それからただいま谷川
主計官からの
答弁中に、被害以前——防潜網を張られるとか、あるいは九十九里にしますれば、実弾射撃を始めるその前三箇年間の実績を参考に
補償するということでありますが、九十九里の場合におきましては、話が
ちよつとそつちへまわりますが、これはいろいろ終戦後の、油はなし、乗組員はなし、
漁業関係からみますと、いわしの回遊状況が悪か
つた最悪のコンデイシヨン下におけるところの基礎資料で、今日それを参考にされますと、引算で計算して行きますと何もなくな
つてしまうのです。ところが鹿島灘はどうなんだ、相模灘はどうなんだ、海は一帯に続いておるのでありまして、鹿島灘まではよか
つた、相模灘まではよか
つたが、たまたま房総半島沖、九十九里に来たときに、これがマイナス計算でも
つて、引算でも
つてゼロになるとか、あるいは
漁民は三億も四億も来るだろうというのが、数千万円
程度でとま
つたということになると、現実の問題が机上の計算と相そわざるものがございまして、もしそういうことになりますと、昨日も
漁民が大挙して参るなんという声もあ
つたのでありますが、そんなことをするなとい
つて押えたのであります。その
漁業代表者が言うには、もしそういうような不公平な、現在に沿わない
補償金が出るならば、
補償金は返上して、そして
演習地をすみやかに撤去してもらおう、これより手がないのだ、こういう声さえ起
つておりまして、私
どもはいかにこれを鎮撫するかについて、非常に苦しんでおるのであります。そういう
事情等で、過去の基礎がはたして正しきやいなやという点について、私
どもは大なる疑点を持
つておるとともに、この疑点は当然修正さるべきものと思いますので、それらをお含みの上で
補償金を出してもらいたいことを、この機会に要望いたしておきます。