○赤城
委員 今度の三本建の表において、同一学校を出て高等学校へ就職しようと中、小学校へ就職しようと、初任給においては別にかわりはない、こういう建前をと
つております。それから
ちよつとつけ加えますれば、今度三つに
俸給表をつく
つた結果、中、小学校の教
職員は非常に不利にな
つておるのじやないか、こういうふうな疑いもあるようでありますが、大体全体の表のつくり方を申しますと、中学校、小学校、高等学校、大学、これにつきまして、この表で見て四級から十一級まで現在調整号俸が一号ずつついております。その調整号俸を本俸の中ヘ組み入れてその表がつく
つてありますので、今まで調整号俸としてつけ加わ
つてお
つたものが本俸の中に入る、こういうことで、中、小学校、高等学校、大学を通じて、本俸が、調整号俸を含めてありますので、有利にな
つておりますが、そのために金が一号俸上るわけではないのです。
第二に、
俸給の号俸をそれぞれ中、小学校及び高等学校、大学について到達点を伸ばしたのであります。現在中、小学校で見ますると、教諭は三万一千九百円、
通し号俸において六十号が到達点にな
つておりますものが、この改正案によりますると到達点三万五千九百円、
通し号俸によりますると六十三号まで、三号だけ到達点が伸びておるのであります。校長につきましては、現在三万一千九百円、やはり六十号でありますが、これが
通し号俸の六十五号の三万八千八百円ということにな
つておりますので、中、小学校にとりましても
待遇を改善するというねらいを持
つておるのであります。高等学校におきましては、現在の教諭の
俸給が六十号の三万一千九百円のものを、六十五号の三万八千八百円まで伸ばしたのであります。校長におきましては三万一千九百円、六十号のものを、六十八号の四万三千三百円、こういうふうに伸びておるのであります。大学教授の号俸につきましては、現在四万六千三百円が一番高いところでありますが、その上に三号だけ伸びておりますけれ
ども、これは大学におきましても特に大学院を置く大学だけの教授に当てはめようじやないか、こういうようなことにいたしたのでありますので、中小学校、高等学校、大学、それぞれにおきまして号俸の到達点が伸びておるということで、それぞれに対する改善を
考えておるのであります。
第三に、しからば高等学校と中、小学校との関係はどうなのかということでありますが、その差は、この表で見まして四級から八級、現在の七級から十一級、この間だけを高等学校のを一号上げたのであります。大学におきましては、この表で言うと四級から八級までは高等学校と同じでありますが、九級から十級までを高等学校よりさらに一号上げた、こういうことにな
つておりますので、先ほど御
質問のように、初任給の点において上げたということもありませんし、中、小学校と高等学校の間では四級から八級までの間に一号の差がある、こういうことにな
つておる次第であります。