○堤(ツ)
委員 私は、これは
部長が非常に大切な責任を持
つておいでになると思いますから、特に申し上げておきますが、現在
日本の農民が産するところの米は、絶対量で二千万石以上ふえなければ食糧自給ができない。そこでその買わなければならない、売りつけられるにひとしい米麦に対して
国内の農民が産するところの米は一等だ、二等だとい
つて、きびしい
検査をして、税金をその中から巻き上げて、きびしい
検査の結果、
輸入食糧よりも石当り千円ないし二千五百円安いものを農民から買い上げておいて、外国から高いものを買
つておきながら、許されないがゆえに、それを二流品、三流品に落して、もらうときには一等品でもら
つておいて、食えないから、しようゆにする、酒にするというようなことで、
国民の税金を濫費しておることは、私はまことにけしからぬと思います。この額は非常に大きいですよ。こういうロスがあるからこそ、
国民が徴税に苦しみ、食糧自給ができないで、やみ屋が横行するのだと思います。二千万石の外国
輸入食糧というものは、非常な
国民の出血になるところのものである。それを品物が悪くても泣寝入りをして、二級品、三級品に引下げて、およそ不合格なものは食九ないから、
農林省と話合いの結果、よそに転用しておる。その間の金をどうするか。何百億になるでしよう。こういうことはけしからん。これは税金を納める
国民の
立場から、また孜々営々として米をつく
つてもなお食糧日給ができない農民の
立場からい
つて、まことに憤慨すべき問題だと思う。こういう問題が必ずあつたろうと思つたから、私は今あなたに御
質問申し上げるのです。ひとつこの問題については、この
法律をわれわれ
委員会が通す通さないということは別問題といたしまして、徹底的に
大蔵省、
農林省、
厚生省の
立場について、われわれはこの
委員会においても糾明しなければ、
国民に対して済まないと思いますが、この問題を
部長の方でお心得おきを願いたいことを申し上げておきます。