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赤澤委員 私、特別
委員会の方の
建設面の小
委員長を、実は昨日から申しつか
つた次第であります。と申しますのは、特別
委員会の方の議事のまとまりが非常に悪い。これは、いろいろ
原因もあるのでございますけれども、まあとにかく君至急にまとめてくれということで、実は汗をかいて日夜や
つておるわけでございます。ただいま
瀬戸山委員から、特別
委員会の方では朝から晩まで騒いでおるがというような、はなはだ不穏当な発言があ
つたのでありますが、何も朝から晩まで騒いでおるのではなくて、およそ空気が、常任
委員会の方と特別
委員会の方と違う。特別
委員会の方は、差迫
つた先般起
つたばかりの
災害に関して、ことに
災害地出身の人が多いものですから、非常に真剣な態度で討議をや
つております
ために、議論が百出いたします。その立場々々で主張を持
つております
ために、若干常軌を逸する面もあるということは、私は残念に思いました。きわめて常識的な線で事を運ぶということに、実は努力をいたして参
つておるのでございます。いずれにいたしましても、予算
関係があり、引続いて参議院のいろいろな審議があります
ために、いろいろ御多忙ではありましようが、われわれの方で
大臣の出席あるいは
政府委員の出席を要求いたしましても、なかなか思うにまかせない、そういうことから、次第に
委員会の方も殺気立
つて参つたり、非常に空気が妙なぐあいにな
つて参つております。しかしながら、特別
委員会の方で議員
立法まで持
つて行くというふうな段階に、実は参
つておるのでございますけれども、私の
考えといたしましては、やはり
建設面に関しては、常任
委員会と連繋を密にしてやるべきものであるということで進行して、双方相通じて事を進めつつある次第でございます。
私、きようは特別
委員会の方の今までの審議の経過なり、空気なり、問題点のおもなものを、御質問の形で進めながら、当
委員会の皆様にも御
承知願うという
意味で実は発言を求めておりましたところ、
瀬戸山委員の方で、大体重要な点は御質問になりましたので、皆様にも大体のところはおわかりにな
つていただいたと思うのでございますが、もうせつぱ詰ま
つたことにな
つておりまして、今日まで荏苒日を延ばしておる
政府の態度というものは、実に不都合きわまることで、ある党派では、もうすでに決議文までつく
つて、自分たちの党の意見を天下に公表し、
政府の緩慢な態度を世間に訴えて批判を求めるというふうな段階にまで至
つておりますけれども、とにかくこの問題は、超党派的に
解決しなければいかぬというので、どうにかお互いにがまんして今日まで来て、ただいま
結論が出かか
つておるところでございます。
政府におかれましても、常任
委員会できわめて常識的に穏当に事を進められますのはけつこうでございますが、片一方に差迫
つた委員もあるということを、よく御
承知になりましてお進めいただきませんと、将来非常に禍根を残すことになるのではないかということを憂えるものでございます。
ただいま
瀬戸山委員から御質問にな
つたのでございますが、
公共土木災害国庫負担法の
負担率の問題でございすが、これは現在のとてもみじめな
地方財政では、こうい
つた問題の処置は全然
考えられない、とにかく全部
政府でや
つてもらいたいということが一律の声であります。もちろん
現地の
県当局も、市
町村もそうであります。さらにその要望を反映いたしまして、
委員会において非常に強烈な発言がありました。しかしながら、そういう全額
国庫負担というような行き方は、すでに二十五年に実現済みのようでありますが、こういうようなことでなくして、現行のスライド・システムによるということでなか
つたら、いろいろな弊害が出て来るので、これも具体的に
政府のいろいろなお
考えも承り、またこの常任
委員会の空気としても、まずこういうところにおちついておるようでございます。その
ために、これを特別
委員会の方に反映いたすように努力いたしたのでございますが、現在のところは、一応とにかく現行のスライド制で行こうということでございます。しかしながら、ここで問題にな
つておりますのは、たとえば筑後川とか白川とか遠賀川とか、佐賀の嘉瀬川とかいうような特殊な河川の扱いはどうするか。これは残念ながら河川法が多年この
委員会で取上げられてお
つて、
結論をまだ見ていないということも
関係があるのでございますが、こうい
つたような河川を
処理する場合の根拠が、現行法では非常に薄弱じやないか、このことがすでに特別
委員会の論議のがんにな
つてしまつております。今のスライド・システムで行くということのほかに、河川を指定し、その
流域を指定して、その指定したものに限
つてひとつ全額
国庫負担という線を出してもらいたいという意見と、さらに、この指定は特別
委員会でやらせろという空気が非常に強いわけでございます。大体そこまでこの問題については進んでおりますので、これの法案化すらすでに
考えられております。この河川法の問題でありますが、今度の新しい論点といたしましては、やはり水系主義と申しますか、河川の上流から下流までを一本にして管理をるすというふうに改まるようでございます。こういう問題についても、やはり
国土保全の
意味から、農林省も通産省も頭を出しておるというようなごちやごちやした形では、おそらくほんとうの責任は
建設省としては負えないのじやないか。そういうようなことでぐずぐずしておるということが、今日の
災害の
原因の一つにな
つておるとも
考えられるのであります。今申したこういう特別河川については、ただいまや
つていらつしやるように、一部国の直轄にするとかいうことでなく、直轄河川ということと、府県でこれを
改修し、あるいは
復旧いたします場合の全額
国庫負担ということとは、やはり
関係があるわけでございますが、これについて、今日将来を通じてどういう見解を持
つていらつしやるか、この点を
大臣からお答え願いたいと思います。