○鈴木(仙)
委員 立若さんにさらに重ねて
質問しますが、あなたどうです。
鉄道会館をや
つて、今輿論の反撃にあ
つても、やつぱりあなたの倣岸不遜な態度、その鉄のごと精神で、これをやめよぅとは思いませんか。何とかして七階なら七階、これを収縮したいというような
考えを持ちませんか。みんな迷惑しておるのですよ。これは
国鉄の幹部中現在でもあなたがや
つて来たこの
鉄道会館に、どのくらい迷惑しておるかわからないのですよ。しかもあなたの知らないような人が迷惑しておる。あなたが
施設局長の在職中にいわゆる日停、池袋の
日本停車場
株式会社の問題、この間も陳情の各位が行きましたときに、あの問題もあなたに話したじやありませんか。るるお願いしたじやありませんか。陸橋を何とかしてください。あのために非常に大衆は迷惑している。万が一のことがあるとたいへんでございますよと言
つたじやありませんか。桜木町事件の直後ですよ。あなたのような賢明な方はお忘れじやないでしよう。間もなく日暮里でああいうような事件だ
つて起
つたじや
ありませんか。そこであの
日本停車場
株式会社をつくるについて、民間からただ同様に
土地を取上げておる坪百二十円、百三十円、あるいは高いので百七十円、これを
国鉄の職員が
行つて、みんなその交渉をしているのですよ。しかもできたものは、銀行がそこへ店をすえ、百貨店が大半を使う。池袋駅というあのネオンは、こんなに小さなものですが、東横百貨店というのは、それよりも何倍か大きく掲示されておるじやありませんか。それで今まであ
つた口をふさいで、そうして大衆は不便を忍んで遠回りをして入
つて行くのですよ。あなたは一ぺんでもごらんに
なつたことがあるか。われわれがそういう陳情をし、かたがた大新聞でこの問題を取上げて記事にしてお
つても、あなたごらんに
なつたことがございますか。おそらくあなたには駅のことはわからない。あなたがわか
つておる駅というのは、繁華なところにある駅だけだ。東北線の釈も幾つもあなたは知
つていない。あなたの口からこん
なところの駅は知らなか
つたということを聞いたことがあるが、そのくらいあなたは業務に不熱心である。国家のことなんかちつとも
考えていない。誠心誠意、利潤追究ばかり
考えているのが、
立花次郎君、あなたです。国家のことなんか
考えておりません。それであの日停ビルの姿、あなたの在職中のできごとじやありませんか。今住民は何と言
つております。怨嗟の声に満ち満ちているのですよ。この聞この
質問をしたら、
津田さんは、ゆえに
国鉄は気がついて、こつちへ品を設けまして、今ではさような非難はないという御答弁である。これは
国鉄が気がついたのではない。あなたは傲慢不遜であ
つたけれ
どもいろいろの人々が熱心にこれを取上げてくれて、中には政党人もおります。代議士の方もおります。そうしてもちろん陳情を何十回となくや
つて、ようやく非を改めてこしらえてくれたのが、現在の北口のあの出入品です。これは切符を売
つていない。いわゆる
国鉄のばかの一つ覚えで、赤字々々、一人の人でもふえれば予算がいります、予算がありません、何しかしてください、政府に言
つて、ださいと言う。いくら予算を
国鉄に与えて見たところで、こういうようなことをしていたんでは、もう永劫末代、
日本国有鉄道によ
つて黒字になるということは絶対ありません。まず入るをはかれということもあります。とにかく入るをはからなければならないので、この地上権の問題のごとき、これを何とかして幾らでも活用をして、赤字を埋めるという
考え方にどうしてなれないか。あなたが在職中にどうしてなれないか。自分が
鉄道会館みたいなものをこさえて、そうしてこうなれば法律をのがれる、これは法律にひつかからない。家賃の取上げ方も、
権利金でとると税金がかかる。三箇年分の家賃の前取りをしておけば大丈夫だ。あるいは安い利息でも
つて何億の金でも借りておけば大丈夫だ、こういうような
考え方ばかりだ。少しでも自分たちの会社の利潤を大きくしようというのがあなた方の
考え方で、
国鉄のことを
考えぬ、国民のことも
考えぬ、国家のことも
考えぬ。そのために
国鉄が赤字になればなるほど――
昭和二十六年、千八百億の収入があ
つて二百億も赤字が出ておる。ただちに国民は二割の運賃の増額をしいられなければなりません。迷惑するのは国民だけだ。みんなあなた方が、いや
立花さん、あなたが先例を開いた、この高円寺だ
つてあなたの企画だということを聞いておる。高円寺の駅は、
津田営業局長はこれから
調査、研究をして資料を集めて、この場代の取立てをいたします、
構内営業料をとりますと言
つておる。しかしこの収支の予算書には、きわめてうまく法律をくぐ
つて――これはあなたがさしずしたのじやないでしよう。あなたのお知恵をだれかがまねたのかもしれません。この高円寺の
駅舎を
国鉄に
寄付をして、
国鉄はこの
寄付を受領して、あとのこの家賃の取立ては、相手の財団法人がきまらないうちはこの交渉はできないなんと、そんな答弁がありますか。
津田さん、今日は資料も持
つて来ておるでしよう。この高円寺の復興協力会から幾ら家賃をとるのか、これを明確に今日は御答弁をしてもらいたい。しかしながら申し上げておきますが、高円寺の
駅舎、これを
寄付した人々のこの関係書類の
内容には、駅に
寄付をしても、家賃を一銭も払わない。五十年間無償で借りてあるということが、この予算書にはつきり上
つている。しかもこれをめぐ
つて三割も自分たちのとうとい
土地をとられ、区画整理をされたあの住民の間に、怨嗟の声がほうはいとして起
つておる。この予算書には、
津田さんがこれから資料を集め研究すると言うが、どこにも家賃を払うということは出ていない。この点も
津田さんから御答弁が願いたい。すべてがそうだ。あわてふためいて、今ごろにな
つて秋葉原を取立てました、いや、
鉄道会館は今後地上権に似たこういうふうなものをうんととろうと思
つておるとか、あるいはこういうとり方をしたいとかいうことを
ちよいよい言う。あなた方は臭いものにふたをする以外に何事も
考えていない。
日本の現在の状態を見てごらんなさい。輸送力の増強なんかな
つていないじやありませんか。この間もこなまいきに輸送力を増強する。何が輸送力の増強ができますか。何年た
つたつて西ドイツの半分くらいの輸送力きりなくて、
一般国民大衆に対して、朝晩の通勤、通学をすしづめのような状態にしておるあなた方、金もうけばかりしてそこへ頭が
行つておるから、輸送力増強という本来の
目的には頭がからつぽにな
つておる。そのため
日本人はみんな不健康になり、脚気や神経痛やリューマチスや肺結核になる。このすし詰めされている状態をごらんなさい。山手、京浜の分離問題だ
つて、大正十二年から
計画されて、これに手をつけていますか、さらにあなた方は
考えてない。それで、ここは人が集まる、だれでも目をつけるというような盛り場に近いようなところへ、あなた方が衆知を結集して駅を建てる。何とかして法律をくぐり抜けて、税金をとられないようにして、そうして自分たちのふところを肥やそうというのが、
国鉄の幹部諸君だと世間でい
つているではありませんが。そういうことで国家がどうなりますか、一体国民がどうなると思いますか。これらのほうはいとして起
つている輿論に対して、あなた方はてんとして恥じないのですか。一体あなた方は、この問題に対してどういう処置をするつもりですか。これからあわてふためいて、なまじつか
権利金みたいなものをと
つてごまかそうというのですか。あなた方の決心をこの機会に伺
つておきたいと思う。まず
津田さんから、高円寺の問題はどういう資料が出て、幾らとることにな
つているか。今これは裁判問題にな
つている。この点をはつきり御答弁が願いたい。
私ばかりあんまりしやべ
つていると、また
委員長から御注意がございますから、私はこの
程度にしておきますが、さらに
天坊副
総裁以下
国鉄幹部の、今後に対する決意をこの機会に一応伺
つて、私の
質問はこれで打切ります。