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1952-12-18 第15回国会 参議院 農林委員会 第12号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十七年十二月十八日(木曜日) 午後二時七分開会 ――
―――――――――――
委員
の異動 十二月十七日
委員
三橋八次郎君辞任に つき、その補欠として
千葉信
君を議長 において指名した。
出席者
は左の
通り
。
委員長
山崎
恒君 理事
瀧井治三郎
君 東 隆君
委員
池田宇右衞門
君
石原幹市郎
君 西山 龜七君 宮本 邦彦君
加賀
操君 楠見
義男
君
藤野
繁雄
君 羽生 三七君
岩崎正三郎
君
岡村文四郎
君
衆議院議員
高倉
定助君
政府委員
農林省農業改良
局長
清井
正君
食糧庁長官
東畑
四郎
君
事務局側
常任委員会専門
員
安楽城敏男
君
常任委員会専門
員 中田 吉雄君
説明員
農林省農業改良
局特産課長
徳安健太郎
君
食糧庁業務部
第 二部
食品課長
長沢
武君 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した事件 ○
政府
に対する
申入れ
に関する件 ○
てん菜生産振興臨時措置法案
(衆議
院提出
) ――
―――――――――――
山崎恒
1
○
委員長
(
山崎恒
君) では
只今
から
委員会
を開きます。先ず昨日保留と
なつ
ておりました楠見
委員
の発議に上る
国鉄貨物等級
の改訂に関する
申入れ
の件を
議題
といたします。なお
国有鉄道運賃法
の一部を改正する
法律案
は、
政府原案通り
本日の
衆議院
本
会議
に上程の予定のようであります。
申入れ原案
につきましては、お
手許
にお配りいたしておきました二つの案の
通り
決定
されたものといたしてお差支えございませんか。 〔「
異議
な」と呼ぶ者あり〕
山崎恒
2
○
委員長
(
山崎恒
君) 御
異議
ないようでありますので、お配りしてあります
原案
に基きまして
申入れ
をいたすことに
決定
いたしました。
山崎恒
3
○
委員長
(
山崎恒
君) 続いて
てん菜生産振興臨時措置法案
を
議題
といたします。本
法律案
は昨十七日
衆議院
を通過して本
委員会
に本付託と
なつ
ております。本
法律案
につきましては、先日
提案理由
の
説明
を聞いたのでありますが、なお
提案者
及び
政府
に対して
質疑
があれば、
質疑
を願いたいと存じます。
ちよ
つと
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
山崎恒
4
○
委員長
(
山崎恒
君)
速記
を始めて。
加賀操
5
○
加賀操
君
提案者
が来ておられませんので、
政府
のほうにお聞きしますが、今までの
審議
の
経過
から見まして、この
提案
が
議員提出
に
なつ
ているのでございますが、この
提案
につきましては、
政府
と
提案者
と、或いは
政府
の
各省
或いは庁の各局部内で十分に
連絡
をとられて
提案
されているのかどうか。これは
提案者
に聞くはずですが、
提案者
がおられませんので、
政府
のほうで、例えば
予算措置
或いは
省令措置
について、
提案者
と十分な御
審議
の上
提案
されたのかどうか、お尋ねしたいと思います。
東畑四郎
6
○
政府委員
(
東畑四郎
君)
てん菜生産振興措置法
の
提案
にからみまして、
予算
につきましては
農林省
は勿論でありますが、
大蔵省
とも
十分連絡
をいたしている次第でございます。
加賀操
7
○
加賀操
君 では大体この
てん菜
の
生産
の
振興
について、
予算
その他の
計画
を一応
政府
から御
説明
願いたいと思います。
清井正
8
○
政府委員
(
清井正
君)
只今
の御
質問
の
てん菜
に関する
予算
でございますが、
生産奨励関係
について私から御
説明
申上げたいと思います。
てん菜
の
生産奨励
につきましては、
戦前
にはいろいろ
予算措置
があ
つた
ようでありますけれども、戦後は
ちよ
つと途絶えておりまして、
昭和
二十六
年度
と本二十七
年度
の両
年度
におきまして七百五十万円の
予算
が計上されているのであります。それは
病害虫
の
防除費
という
内容
でございまして、専ら
生産者
に交付いたしまして、
てん楽生産
についての
病害虫
を防除する費用ということに
なつ
ているのであります。明二十八
年度
の
予算
につきましては、本
法律案
の中にも、一部
生産計画等
のことが語
つて
あるのでございますが、私どもといたしましても、現在の
てん菜
の反当
収量
或いは
品質等
は、よほど
戦前
と較べまして低下をいたしているような
状況
でありますので、この
てん茱
の
生産条件
を
改善
いたしまして、
生産費
を低下するということを併せてや
つて
参らなければならん、こういうふうに考えておりますので、今後
てん菜
の
生産
についての反当
収量
の増と
品種
の
改良
ということを主といたしまして
予算措置
を講じて参りたい、こういうふうに考えまして目下
大蔵省
と折衝いたしている最中でございます。 大体の項目といたしましては、いわゆる
てん楽
の
優良品種
の
普及促進
でありますが、
優良品種
の利用及び最近輸入されましたところの
外国
産の
優良品種
の
普及
を図りまして、
原種圃
、
採種圃
の設置をいたして行きたいというのが第一点であります。第二点はこの
優良品種
の
普及
いたします間、暫定的に
外国
の
品種
を入れますために
種子
の
購入
を予定している、こういうふうに考えております。第三点といたしまして
病害虫防除費
であります。これは
先ほど
ちよ
つと御
説明
申上げました二十七
年度
までの
予算
にはあるのでありますが、更にこれを拡充いたして参りたい、こういうふうに考えております。その他
栽培作業
の能率
改善
問題、或いは
経営改善
の問題、或いは
技術指導
の問題という各般に亘りまして
予算
を計上いたしまして、
先ほど
も申上げました
品質
或いは反当
収量
の
改善
に資したい、こういうふうに考えている次第であります。
東畑四郎
9
○
政府委員
(
東畑四郎
君)
食管特別会計
における
てん楽関係
の
予算
の
概略
を申上げます。
補正予算
でこの
法案
に関しまして見ております
予算
は
買入
数量
三万
トン
、
円貫入
の
単価
は一
ピクルあたり
五千六百円、
トン
に直しまして九万三千三百三十三円という
予算
を計上いたしております。
売却
のほうは本
年度
中一万
トン
と見ております。差引二万
トン
は翌
会計年度
に持越をするのであります。
売却
の
単価
は一
ピクルあたり
四千六百二十円、
トンあたり
は七万七千円、こういうふうに算定をいたしております。実際の
買入
れの
決定
は
予算
五千六百円でありましたけれども、最近きめましたのでは五千五百七十円、
予算
より若干低い
価格
を
買人価格
に
決定
をいたした次第であります。この
差額等
につきましては今後実際の
買入
れ、売払いが終りまして、主としてこれは来
年度
になりますが、来
年度
の決算を見て、繰入れその他の問題を考えよう、こういうことを
大蔵事務当局
とは
話合
を進めておる次第でございます。
楠見義男
10
○楠見
義男
君 勉強する
材料
に
資料
があ
つた
ら、
資料
によ
つて
勉強したいと
思つたの
ですが、
資料
の御配付はありましようか。配付されたのは
法案
の
説明
を印刷したものだけですが、大体こういうものが
資料
として欲しいと思うようなことを、この機会に細いことになりますが、お伺いしたいのですが、これは主として
長官
、
局長
よりも直接この仕事に当
つて
おられる
課長
或いは技官のほうがおわかりだと思いますから、どなたでも結構ですが、御
説明
を願いたいと思います。 先ず第一は従来の
輸入糖
の
価格
とそれから
国内
の
てん菜糖価格
との、これは主として
自由経済
当時の
状況
と、それから
統制経済
の場合は、これは恐らく一本だと思いますが、その
価格
の推移を
比較
したいと思いますが、若しそれがわか
つて
れりますれば、詳細は
資料
を出して頂いて、
概略
はこの席で若しできれば御
説明
を願いたいと思います。 それから第二番目は
国内
における
てん茱
の
生産事情
の変遷と申しますか、この
事情
を承知いたしたいのでございます。 それから第三番目は従来のこの
てん楽糖
に対する
保護助成
の歴史と申しますか、
経過
といいますか、これが若し今
改良局長
が御
説明
に
なつ
たような
程度
のものだけであれば、それで結構だし、それ以外のことがあれば、その点をお伺いしたいと思います。 先ず
課長
さんからお伺いするのは大体その四点です。
清井正
11
○
政府委員
(
清井正
君)
只今
の楠見
委員
の御
質問
でありますが、不十分な点は後刻又
資料
その他で御
説明
申上げたいと思います。
生産事情
についての御
質問
でございますが、まだ一部
資料
にいたしておりませんけれども、一部持
つて
おります
資料
がありますので、大体申上げてみたいと思いますが、大体
契約面積
は最近数年間一万五千
町歩
から一万八千
町歩
に
なつ
ております。
契約戸数
が大体六万四千前後でございます。それから
耕作者
の一戸
あたり
の
平均面積
が二反七畝、二反八畝、多いときには三反くらいになります。総
収量
は
戦前
に、一番多いときが五億八千万斤ぐらいに
なつ
ておりますが、最近は三億から四億の間でございます。反当
収量
は一番多いときは過去に四千斤ということがございますが、今
年度
は二千九百四十斤ということに
なつ
ております。
歩留り
は一番高いときは一四%八八というときがございましたが、最近は4から一三%近所でございます。
産糖高
は一番多いときは七十万
ピクル
でございましたが、今
年度
は四十七万
ピクル
でございます。大体こういうような大雑把な
数字
でございますが、いずれ又詳しく
数字
にいたしましてお出し申上げたいと思います。 それから三番目の国の
補助
、
奨励
の
措置
はどうかという御
質問
でございましたが、
補助
、
奨励
と申しましても、戦後の
数字
及び
措置
につきましては、
先ほど
申上げた
通り
でほかにございませんが、
戦前
におきましても若干同
趣旨
の
種子購入補助
であるとか或いは
共進会
、
農機具補助
とい
つた
ような
補助
、
助成措置
が講じられて来ているのであります。例えば大正十二年から
昭和元年
までに、
合計
で百二十九万円、
昭和
二年から
昭和
二十年までに
合計
二千百四十三万円という
補助金
が、
只今
申上げたような
趣旨
で
生産者等
に交付されているわけでありますが、これはいずれも和金の
収入
を或る
程度目当
にして出したように聞いているのであります。その
程度
しか現在のところ
資料
はございません。
長沢武
12
○
説明員
(
長沢武
君)
只今
御
質問
のございました
自由時代
の
価格
の
比較
が
手許
にございませんので、
あと
から詳細に調べて
提出
いたします。
藤野繁雄
13
○
藤野繁雄
君
只今
の楠見さんのお尋ねなさ
つた
と同じことを、もう少し、
一つあと
で
資料
でよろしうこぎいますから、
資料
の御
提出
を願いたいと思います。それは最近数カ年間の
砂糖
の
輸入量
、それから
金額
、それを
輸入国別
に
一つ
お示しを願いたいと思います。それから二番目には
我が国
の
てん菜糖
と
甘蔗糖
の
生産数量
、若しできるならば、
生産原価
、
消費者価格
、こういうふうな
数字
をお願いしたいと思
つて
おります。それから
てん菜
と
甘蔗
の
栽培
をしているところの
府県別
の
作成反別
、それから
我が国
における
砂糖
の最近における
川遠別
の
消費量
、そういうふうなものを
資料
としてお願いいたします。
長沢武
14
○
説明員
(
長沢武
君)
あと
で
資料
で
提出
するようにいたします。
楠見義男
15
○楠見
義男
君
先ほど
の
加賀
さんからの御
質問
によると、大体この
法案
が
提案
されるに当
つて
は
提案者
と
政府
の
各省
との間に緊密なる連繋があるそうですから、
従つて
或いはさつき私が申上げたように主として
提案者
に聞きたいことが多いのですが…
山崎恒
16
○
委員長
(
山崎恒
君)
提案者
が参りましたから。
高倉定助
先生です。
楠見義男
17
○楠見
義男
君
高倉
さんにお伺いして、若し
高倉
さんがお答えにな
つた点
で不十分な点は補足して
政府
のほうからお答え頂きたいのですが、それは法文の
内容
に入
つて
お伺いいたしますが、最初に第三条ですが、第三条で、国は毎
年度予算
の範囲内において必要な
補助
をすることに
なつ
ておりますが、
提案者
としてこの
てん菜生産振興計画
を実施するために、必要な
経費
としてどの
程度
のことを予想され、又
補助
としてどの
程度
のことを頭の中で御期待に
なつ
ているのか、先ずこの点をお伺いいたします。
高倉定助
18
○
衆議院議員
(
高倉定助
君) 実は昨年の、二十七
年度
の
てん菜
に対し
てれ
今までの千斤
当り
二千円では、到底
畑作作物
に対するものと
比較
しまして、その
生産費
が償わないというので、
生産費
から割出しまて、そうして
生産者
のほうでは、少くとも三千円以上にしてもらわなければでき得ないというような観点から、三千円を要求したのが、昨年の
買上げ
によ
つて
きま
つた
。本年も今後におけるところの経済的いろいろの
関係
も変
つて
参りましようけれども、
生産価格
を割らないところのもので
買上げ
てもらいたいというのが骨子であります。
楠見義男
19
○楠見
義男
君 今の千斤
当り
三千円というのは、精糖にすると
てん菜糖
では結局どのくらいになりましようか。
長沢武
20
○
説明員
(
長沢武
君)
歩留り
は現在本
年度
につきましては、一二・四%とされておりますので千斤から百二十四斤、それから三千斤からですと三百七十二斤と押えております。
楠見義男
21
○楠見
義男
君
計算
すればすぐわかるのですが、その煩を避けるために実は伺
つて
いるのですが、
先ほど提案者
の
高倉
さんからお話に
なつたて
ん楽は千斤三千円ということが一応目安に
なつ
ているのですが、そういう
価格
から見て、それを
てん菜糖
にした場合の
ピクル当り
の
価格
はどの
程度
になるだろうか、その
ピクル当り
の
価格
が実は知りたいのです。
東畑四郎
22
○
政府委員
(
東畑四郎
君) 企業の
計算
を入れて申上げると、五千五百七十円という
計算
になります。それから
買上げ
は五千五百七十円……、三千円、こういうふうにお考えを願います。
楠見義男
23
○楠見
義男
君 これは
提案者
に伺
つた
ほうがいいのか或いは
政府
のほうに伺
つた
ほうがいいのか、どちらでも結構ですが、若しわか
つて
おるほうからお答え頂ければいいのですが、
てん菜
の
生産費調
と言いますか、そういうものがありましようか、例えば三千円が適当か二千円では低過ぎるかというような、我々素人が検討する
材料
としての
生産費調
、そういうものがあ
つた
らお知らせ頂きたい。
清井正
24
○
政府委員
(
清井正
君) 実は
てん菜
についての
生産費調
は正確なものはございません。ただ一部、
道庁方面
で過去に調べたものが一部ございますが、
調査戸数
が非常に少うございまして、
ちよ
つとこれは申上げる
数字
としては
如何
かと思いまして申上げにくいのでございますが、ただ考えられますことは、いろいろ
てん菜
を植付けいたします際に、
大豆
、
小豆
、
菜豆
、
馬鈴薯
その他
競合作物
の環境をいろいろ考えて行かなければならないと思いますが、そうい
つた
豆類なり、いもの
生産費
と、比べますと、やはり
てん楽
を植付けする場合の
単位当り
の
生産費
というものは余ほど高い
金額
になるのではないか、この
程度
のことは申上げられるかと思いますが、正確な
金額
は誠に申訳ないのでありますけれども、確たる
数字
は申上げられません。
楠見義男
25
○楠見
義男
君 それじや
食糧長官
に伺うのですが、五千五百七十円という
買入
価格
ができた根拠ですがね。これは
予算委員会
で伺えばいいかと思いますが、その煩を避けてここでわか
つて
いれば伺いたいのですが……。
東畑四郎
26
○
政府委員
(
東畑四郎
君) それでは、五千六百円と申しますのは丸く言いましたので、正確に申しますと五千五百七十円であります。その場合における
原価
の考え方でありまするが、
先ほど
の御
質問
の
趣旨
を若干取違えまして、これは
甜菜糖
百斤が五千五百七十円でございます。
原料
はこれよりずつと大きくなる、一応
原料費
を二千五百十八円と見込んでおります。それから運搬その他の諸
経費
を八百九十四円強としております。それから
労務費
、賃金その他の雑費でありますが、これが三百六十七円
弱程度
と見ております、それから
燃料費
、これは石炭、コークス、
薪等
を合せまして一千十一円強であります。その他
補助材料費
、
修繕費
、
減価償却費
、金利、諸
経費等
を合せまして八百十六円強でございまして、
合計
しますと五千六百七円でありますが、
パルプ等
の副
収入
がございますので、これを三十七円
程度
引きまして五千五百七十円、こういうように考えております。
歩留り
は一二・四%、
先ほど
申上げましたような
数字
に
なつ
ておりますが、実は一昨年
政府
が買いましたものは
原料
は二千円で
買つたの
でありますが、今回三千円になりまして、而も
買上値段
は昨年は五千六百円であ
つた
ものが五千五百七十円で三十円今度は引下げたわけであります。
原料
が大体千円上
つて
おります。五割アップしておるのでありますが、
政府
の
買上価格
は大体昨年より少し低いということになりまして、これは
歩留り
その他を随分切り詰めましたり、或いは一般であれば
単独会社
でありますので
利潤等
もみるのでありますが、これもみなか
つた
。その他の諸
経費等
で
労務費
以外には
値上り
を各
方面
から吸収してみなか
つた
等の
理由
によりまして
相当合理化
を図
つた
つもりでございます。
楠見義男
27
○楠見
義男
君 今の御
説明
の
原料費
二千五百十八円というのは
てん菜
に直して千斤
あたり
どのくらいの
値段
でございますか、やはり三千円になるのですか。
東畑四郎
28
○
政府委員
(
東畑四郎
君)
歩留り
は八百六斤に三千円をかけたものが大体合う、こういう
計算
に
なつ
ております。
楠見義男
29
○楠見
義男
君 三千円にみておるわけですね。
生産費
がわからんと実は困るので、それに近いものなら何でもいいのですが、何かはかの
作物
についての
比較
、或いは
パリ勇イー
でも何でもよいのですが、一朝一夕に自問自答しても納得できないようなわけで、
資料
でも作
つて
出して頂くと非常に有難いのですがね。
清井正
30
○
政府委員
(
清井正
君) それでは私から
生産費
ではございませんが、なぜその三千円という
数字
をきめたかという経緯を御
説明
申上げたいと思います。それは一定の
算出方法
を以てきめたのでございまして、その
算出方法
は
基準年次
を先ず
昭和
九年――十一年の
平均
におきまして、又もう
一つ競合作物
、即ち
馬鈴薯
、
大豆
、
小豆
、
菜豆
、
小麦
、この
競合作物
をもう
一つ
みたわけでございます。そうしてその
基準年次
と、それから
決定
しようとする
年次
との間の
競合作物
の
値上り価格比
がございますので、その
値上り価格比
の
平均
をとりまして、この
平均
を
基準年次
の
てん菜
の
価格
にかけたという
計算
をいたしまして出したものでございます。そうして無論この場合の
価格
は
北海道
におき、ます
農家
の
稻作価格
を
基準
にいたしてございます。今その三千円の
数字
を申上げてみますが、その倍率だけ申上げておきますが、
昭和
九――十一年と
昭和
二十六
年度
の各
農産物
の
価格比
は、
馬鈴薯
につきましては五二四・七、
大豆
につきま、ては四五九・六、
小豆
につきましては五六〇・六、
菜豆
につきましては四七一・一、
小麦
につきましては二五四・一という
数字
でございまして、これを
平均
いたしまして四五四という
数字
が出たのであります。そういたしまして、
基準年次
におきまする
てん菜価格
六円五十五銭に四五四をかけますと二千九百七十三円八十三銭という
数字
が出まして、それを、丸くいたしまして三千円という
数字
を算出いたした次第でございます。
楠見義男
31
○楠見
義男
君 その
基準年次
の
昭和
九年乃至十一年における
てん菜
の
生産事情
は、そういう
価格
で将来どんどん伸びるような
情勢
の
価格
であ
つたの
か、或いはこれじやとてもやりきれんというような
程度
の
価格
であ
つたの
か、その当時の
生産事情
、その
価格
をバツクにした
生産事情
というものはどういう
事情
だ
つたの
でしようか。
清井正
32
○
政府委員
(
清井正
君) 御
質問
の点に的確には当て嵌らないかと思いますが、
只今手許
に持
つて
おります
資料
で、
昭和
九年頃におきます
生産事情
だけ申上げてみたいと思いますが、
昭和
九年におきましては
作付実測面積
が一万
町歩
でございまして、その総
生産甜菜
は四億三百万斤でございまして、反当
収量
が一番多うございまして、このときは反当四斤ということに
なつ
ておりまして、
歩留り
は一四・八八という結果、
産糖高
といたしましては五十八万七千四百
ピクル
、こういう
数字
を示しておるのでございます。十、十一年も、それより少し下りますけれども、割合にいい成績を示しておる
状況
でございますが、これに基いてこの
価格
についての判断については私も
ちよ
つと正確にお答えいたしかねるのであります。
楠見義男
33
○楠見
義男
君
ちよ
つと今の
説明
を伺うと、反当
収量
からい
つて
も或いは
含糖率
からい
つて
も非常にいいように思われるのですが、ということは、逆に言えば、最近のほうが非常に悪い。そこで
生産者
の
経営
を維持し或いは
てん菜生産
を
振興
させるということが
目的
である場合に、従来の他の
作物
の
値上り率
というものを均衡をと
つて
かけたというだけでは、実は
生産
における
内容
が
基準年次
に比べて最近が非常に悪いとなれば、
生産者
の立場から言うとなお不十分じやないかという、
ちよ
つと感じを持つんですが、そこでやはりそのためには
基準年次
と同じような反当
収量
なり、或いは
含糖率
というものが持たれるような
生産助長
の
方法
が必要だと思うわけなんです。そこでそれについては
先ほど
優良品種
の
普及
についての今後の御
計画
があるように
伺つたの
ですが、今まではこれはどうなんでしようか。実は私今自分の経験を
言つて
は恐縮なんですが、満
洲あたり
でや
つて
いるときには、
品種
がだんだんと退化して行くので、毎年ドイツから
品種
を入れてそうして
品種
の退化を防いでお
つたの
ですが、今までの内地における、主として
北海道
でしようが、
北海道
の
品種
の維持と言いますか、そういうことはどういうふうにや
つて
お
つたの
でしようか。
徳安健太郎
34
○
説明員
(
徳安健太郎
君)
只今
楠見
委員
からの御
質問
の点につきまして私から簡単にお答え申上げたいと思います。
戦前
は、
改良局長
からお話申上げましたように、
種子
の
購入
或いは
採種圃
の
助成
というようなことで、
優良品種
の
普及
、更新を
図つて
お
つたの
であります。いわゆる戦時中から殆んど
てん菜
につきましての
優良品種
というものも国の
助成
もありませんし、
道庁
としても、そうや
つて
いないというようなことで、現在反収が非常に下
つて
来ているわけであります。我々のほうで今後の問題といたしましては、
ビート
の
一代雑種
の研究が大体でき上りまして、
北海道
におきます
一代雑種
の
優良品種
が、優良なものが組合せができまして、大体
増収率
が試験場の報告では二八%、二割八分くらいの
増収
になるというような結果も出ております。これを今後
一代雑種
を
普及
して行きたいというのが一点と、それからそれを
普及
いたしますまでに、ここ二年ばかり実際の
農家
に行きますまでのずれがありますので、その間は現在アメリカでGW二一とか、そいう
優良品種
ができておりますので、それを
一つ
来
年度
から入れまして、現在の
作付面積
一万三千
町歩
のうちで
低位生産
の地帯を先ず更新して行きたい、かように考えております。
楠見義男
35
○楠見
義男
君 さつき申上げましたように、
高倉
さんでも
長官
のほうでもどちらでも結構なんですが、
四条
なんですが、「
政府
は、第一条の
目的
を達成するため特に必要があると認めるときは、
省令
の定めるところにより、
てん菜糖
の製造を業とする者から
てん菜糖
の
買入
をすることができる。」と、こう
なつ
てお
つて
二項では「
てん菜
の
生産
される年の四月
末日
までに、前項の
買入
を行う旨を告示しなければならない。」、こう
なつ
ておるわけなんですが、これは普通の
農産物価格支持
のようなものであるならば、一応
予算
はかりにと
つて
お
つて
も、それは買うか買わないかということは、実は
価格支持
をする必要があ
つた
場合に発動するのだろうと思う。ところがこの場合は
てん菜
は御承知のように十月か十一月頃に
生産
される。そうすると四月
末日
にその後の
状況
がわからないのに、特に必要があると認めて買うということがあらかじめ決まるような
情勢
にあるのかないのか、この文章から見ますと、
ちよ
つと我々にはよくわからないのですが、これは
価格支持
というよりもむしろ毎年
値段
の
如何
、
てん菜糖
の
値段
が上ろうと下ろうと、とにかく
如何
にかかわらず、買うという、そういう
趣旨
なのか、そうすると「第一条の
目的
を達成するため特に必要があると認めるときは、」というのは
意味
がよくわからないのですが、この
四条
の規定の
意味
をわかりやすく御
説明頂
、きたいのです。
高倉定助
36
○
衆議院議員
(
高倉定助
君)
てん菜
は他の
作物
と違いまして、
北海道
の
特有作物
として、大体亜麻と同じように一月一杯に大体
生産者
との
作付反別
に対して
契約
をする、そこで
下部農家
は輪作的の形式をと
つて
いくらいくらの
反別
を
ビート
にするかということを決めるのでありまして、一月一杯に大体今まで決ま
つて
お
つた
。一月一杯に
買上価格
が決まりますれば、それによ
つて他
の
作物
と
比較
して
作付
をする、こういうことになるので、他の
作物
と
ちよ
つと趣きを異にしておるわけであります。それで、この四月
末日
までということにいたしたいと思うのでありますが、そういうように御承知願いたいと思います。
楠見義男
37
○楠見
義男
君 私素人でよくわからないので、大変
トン
チンカンな
質問
を申上げるかも知れませんが、あらかじめ御了承願いたいのでありますが、今のお話の、一月に
契約
栽増するというときの
価格
は、その
砂糖
製造業者と
農家
との間の
契約
栽培
においては、
価格
はきまらないのですか、きま
つて
おらないのでしようか。
高倉定助
38
○
衆議院議員
(
高倉定助
君) ですからこの四月までに
価格
が
決定
する、その
価格
によ
つて
、いわゆる
てん菜糖
の
原料
がきまるわけなんです。きまりますと、それで
契約
をする、こういうことに
なつ
ております。どうしても、昨年のように遅くきまりますと、
反別
が確保できないというようなことで、昨年は困
つたの
ですけれども、幸いに本年は
反別
が割合に少か
つたの
ですけれども、気候のせいでありますか、
含糖率
も多か
つたの
で五十万俵以上も確保することができたというような結果に
なつ
て来たのでありますが、これは異例だと思います。こういうような
含糖率
の多い豊作年もないと思うのでありますが、一応そういうような慣例でや
つて
おる、こういうわけであります。
楠見義男
39
○楠見
義男
君 私は
速記
のないほうが話し易いのですが……。
山崎恒
40
○
委員長
(
山崎恒
君)
速記
をとめて。 午後二時五十四分
速記中止
―――――・――――― 午後三時二十八分
速記
開始
山崎恒
41
○
委員長
(
山崎恒
君) それじや
速記
を始めて。 じや本
法律案
は明日残余の
質疑
を願いまし売れそれから明日採決に入るように進行いたしたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎恒
42
○
委員長
(
山崎恒
君) じや
異議
ないようでありますから、さよう取計らうことにいたしまして、本日はこれにて散会いたします。 午後三時二十九分散会