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1952-12-05 第15回国会 参議院 電気通信委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十七年十二月五日(金曜日) 午前十一時七分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
溝淵
春次
君
委員
鈴木
恭一
君
新谷寅三郎
君
佐多
忠隆
君 水橋
藤作
君
池田七郎兵衞
君
国務大臣
郵 政 大 臣
高瀬荘太郎
君
政府委員
郵政政務次官
平井
義一
君
郵政省電気通信
監理官
金光 昭君
郵政省電波監理
局長
長谷
愼一君
事務局側
常任委員会専門
員 後藤 隆吉君
常任委員会専門
員 柏原 榮一君
—————————————
本日の
会議
に付した
事件
○
放送法
第三十七条第二項の
規定
に基 き、
国会
の
承認
を求めるの件(
内閣
送付) ○
電気通信事業運営状況
に関する
調査
の件 (
電気通信事業運営状況
に関する件)
—————————————
溝淵春次
1
○
委員長
(
溝淵春次
君) それでは
只今
より
委員会
を開会いたします。 先ず
放送法
第三十七条第二項の
規定
に基き、
国会
の
承認
を求めるの件、
予備審査
でありますが、
議題
といたします。
平井郵政政務次官
の
提案理由
の
説明
を求めます。
平井義一
2
○
政府委員
(
平井義一
君)
提案理由
の
説明
を申上げます前に
一言お詫び
を申上げたいと思います。 かねて当
委員会
の
皆さん
から御心配を頂いておりましたブエノスアイレスにおける
国際電気通信全権委員会議
のその後の経過でありますが、昨日
出先全権
からの電報によりますと、
管理理事会
の
構成員
の選挙の結果、
日本
は得票三十二票で、残念ながら当選することができませんでした。当省といたしましては、
出先
及び
外務省筋
とも緊密に連絡をとり、我がほうに有利な結果をもたらすよう
種々努力
をいたしたのでありますが、遺憾ながらこのような結果にな
つたの
であります。この問題につきましてはもとより微妙な
国際情勢
に支配される面も多いとは思いましたが、当
委員会
が寄せられました御厚意と御鞭撻に対しましても甚だ申訳ない次第でございます。
一言お詫び
を申上げる次第でございます。
只今議題
となりました
日本放送協会昭和
二十七年度
追加収支予算等
の
提案理由
の
説明
を申上げます。
日本放送協会
の
昭和
二十七年度
追加事業計画
、
収支予算
及び
資金計画
に対する
郵政大臣
の
意見書
について御
説明
申上げます。
日本放送協会
の
事業計画
、
収支予算
及び
資金計画
につきましては、
放送法
第三十七条に次のような
規定
がございます。即ち、
協会
は、毎
事業年度
のこれら
事業計画
、
収支予算等
を
郵政大臣
に提出し、
郵政大臣
は、これを検討して
意見
を附し、
内閣
を経て
国会
に提出し、その
承認
を受けなければならないことに
なつ
ております。
追加
、変更の場合も
同様手続
をとることと
なつ
ております。
昭和
二十七年度の同
協会
の
事業計画
、
収支予算等
につきましては、第十三回
国会
においてすでに
承認済
でありますが、今般同
協会
においては新たに
テレビジヨン事業
を開始する
計画
を持ち、
昭和
二十七年度
事業計画
、
収支予算等
に対する
追加事業計画
、
収支予算等
を作成し、
只今
申上げました
放送法
第三十七条の
規定
に基いて提出して参
つた
次第でございます。 今回
協会
から提出されました
追加事業計画
、
収支予算等
の詳細は、お
手許
の書類の
通り
でございますが、その概要について御
説明
申上げますと、同
協会
においては、従来実施しております
標準放送
、いわゆる
中波放送
に加えて、新たに将来全国あまねく
テレビジヨン放送
が受信できるようにする
目的
を以てその第一看手として、
昭和
二十八年二月から
東京
において五
キロワツト
の
テレビジヨン放送業務
を開始し、且つ、これを十
キロワツト
に増力する工事を本
年度内
に実施し、又、
大阪
及び
名古屋
において
昭和
二十八年度中に
テレビジヨン放送局
を設置するため必要な
調査
を本
年度内
に実施しようとするものでありまして、
収入支出
におきまして
おのおの
二億九千五百六十四万円の
追加
を行おうとするものでございます。
収入
につきましては、
受信料
として
月額
二百円を徴集するものとし、
年度内収入
六十四万円を見込み、ほかに二億九千五百万円の
借入金
を予定しております。
支出
といたしましては、二億五千六百万円を
建設費
に当て、三千八百六十四万円を
番組費
、
技術費
、
給与等
に当て、且つ、
予備金
として百万円を計上しております。
郵政省
におきまして、右の
追加事業計画
、
収支予算等
を詳細に検討いたしましたところ、同
協会
が
テレビジヨン放送事業
を行うことは、
放送法
の
趣旨
にも合致し、且つ、我が国の
放送政策
上も適当なことと認められ、又この
事業計画
、
収支予算
の個々の
内容
も妥当であると認めた次第でございます。 これを以ちまして
大臣
の
説明
を終りたいと存じますが、なお詳細につきましては、御
質問
によりお答え申上げたいと存じます。 何とぞ御
審議
の上、速やかに御
承認
を賜わりますようお願いいたします。
溝淵春次
3
○
委員長
(
溝淵春次
君)
只今
の御
説明
について、これは
如何
いたしますか。
鈴木恭一
4
○
鈴木恭一
君
只今
の御
説明
、
大臣
の
提案理由
の
説明
がございましたが、なお
郵政省
の
意見書
も
参考
にお聞きしまして、
意見書
についてこれは
大臣
として御
説明
になるか、
事務当局
からでもよろしいと思いますが、そして
質問
は次回にお延ばし願いたいと思います。
溝淵春次
5
○
委員長
(
溝淵春次
君)
鈴木
さんの
意見如何
でしようか
新谷寅三郎
6
○
新谷寅三郎
君 それもいいですが、この前の
委員会
では、何か一応
質問
は見合わせて置こうという
理事会
の
お話
だ
つたの
で……
質問
が始められそうですが、
まあ電
々
関係
の
質問
というのはまだ全然しないのですね、今日はむしろそれをやられて、これらは
皆さん
に最近配付されたわけでありますから読まれて、次回に
質問
されてもいいじやないかと思います。
溝淵春次
7
○
委員長
(
溝淵春次
君)
新谷
さんの御
意見
は
如何
ですか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
溝淵春次
8
○
委員長
(
溝淵春次
君) それでは
新谷
さんの御
意見
のごとくいたします。
新谷寅三郎
9
○
新谷寅三郎
君 この
意見書
は……。
平井義一
10
○
政府委員
(
平井義一
君)
電波監理局長
にいたさせます。
溝淵春次
11
○
委員長
(
溝淵春次
君) それでは
内容
の
説明
だけ聞いておきます、
監理局長
から。
長谷愼一
12
○
政府委員
(
長谷愼一君
)
先ほど大
の
提案理由
の際に御
説明
申上げましたように、
放送法
第三十七条の第二項の
規定
に基きまして、
放送協会
の
事業計画
、
収支予算
或いは
資金計画
につきまして
国会
の御
承認
を得ます場合には、
郵政大臣
がそれらにつきましての
意見
を附して御
審議
をして頂くということに
なつ
ておるのでございます。その
法律
上の定めによりまして、
郵政大臣
がこの御
審議
を受けます
事業計画
、
収支予算
についての
意見書
が、お
手許
の印刷物の一番
最後
に附いてございますので御覧願いたいと思います。
内容
はお目通し願いますと大体御了解して頂けるのではないかと思いますが、御
参考
のために要点だけを簡単に申上げさして頂きまして、なお御
質問
に応じまして詳しく申上げたいと思います。
意見書
の
最初
は、
日本放送協会
の
法律
上定められております使命と申しましようか、そういう点からこの
事業計画
なり
収支予算
というものをどう
考え
なければいけないか、
テレビジヨン
の
放送
を始めるということにつきまして、どういう
考え方
を持つべきであるかということを前書として述べてございます。その後に
事業計画
、
収支予算
、
資金計画等
につきまして、
郵政省
といたしまして
調査
をいたしました結果に基きまして
大臣
の
意見
が述べられてございます。
事業計画
について先ず申上げますと、
先ほど提案理由
として
説明
がございました点に触れましたごとく、先ず
東京
におきまして従来
日本放送協会
が
実験局
或いは
実用化試験局
という形で
テレビジヨン
の研究或いは準備を進めて参りましたが、それらの施設も利用いたしまして、
空中線電力
五
キロワツト
の
テレビジヨン
の
放送
を来年の二月から、若しも順調に進むならば二月から本
放送
として始めたいというのが
骨子
でございまして、なお五
キロワツト
では
東京附近
の十分な、或いは理想的なと申上げたほうがいいかと思いますが、サービスができませんので、併行して
空中線電力
を十
キロワツト
に増力をしよう、こういうのがその
内容
でございます。なお来年度引続いて
大阪
、
名古屋
におきましても
テレビジヨン放送
の
建設
を行い、逐次本
放送
を始めようという
計画
に
なつ
ておるので、その
調査
といたしまして後ほど申上げますが、約三百万円の
調査費
を以て
調査
を行うというのが
事業計画
の
骨子
でございます。 なお
放送番組
でございますが、これは当然
公益法人
である
日本放送協会等
の
プログラム
といたしましては教育、報道或いは
娯楽
という点におきましても健全明朗な
娯楽
を行うということに重点を置くべきことは当然でございますが、この
プログラム
の
如何
ということはその
経費
にも大いに
関係
いたします。この
放送
をいたします
番組
の
経費
につきましては、
日本
における
先ほど
申上げました
実験
或いは
実用化試験局
としての実績も勘案し、又諸
外国
の
テレビジヨン放送
の実際の
実例等
も勘案いたしまして、
一般
の
ラジオ
、いわゆる
ラジオ放送
の
プログラム
の四倍を見込んでおるのでございます。これらの点は
郵政大臣
としてもいずれも妥当なものと
考え
ております。なお
放送
時間は初期のうちは一日四時間
程度
を見込んでおりますが、順次拡充と共に殖やして行こうと、こういう
考え方
に
なつ
ております。
先ほど
の御
説明
でもございましたが、来年の二月から本
放送
を始めるということになるのでございますが、
年度内
に
テレビジヨン
を受けるいわゆる
受信契約者数
がどういうことになるかということにつきましてはいろいろの見方がございますが、一応
受像機
の
価格
、
国民
の
購買力
というような点から
考え
まして、一応
年度内
に二千百名に達するものと見込んでございますが、これの
算定根拠
というような点もいろいろ
調査
いたしましたが、大体
健実
な
見込み方
をしておるものだろうと私どもは見ております。なおこれはほんの御
参考
でございますが、現在
東京附近
にどのくらいの
テレビジヨン
の
受像機
が実際に実在しておるかという点はいろいろ
調査
いたしておりまして、的確な数字はつかんでおりませんけれども、千から二千の間にあるということは各方面の
人々
から見られても大体
意見
の一致を見ておるところでございます。一方併行的に確実な数を調べるべく
調査
いたしておりますが、大体の見当はそういうことに
なつ
ております。 次に
収支予算
について簡単に申上げますと、この
収支予算書
は、
追加予算総則
と
追加予算書
とから
なつ
ておりますが、
追加予算総則
の中で特に申上げなくてはならない点は、
先ほど
も触れましたが、
テレビジヨン
のいわゆる
受信料
の
月額
を二百円と定めておる点、それからこの
テレビジヨン
の
関係
の
経費
と
一般
の
ラジオ
の
経費
との経理を区別するという根拠的な
考え方
から当然なことではございますが、この本
予算
に定めてある
経費
の
金額
は
事業計画
に定めた
事項
以外には流用を禁じておる、この二点が特に御注意願いたい点でございます。その
内容
につきまして多少御
説明
を申し上げますと、
先ほど
も
お話
がございましたごとく
収入支出
の総額は
おのおの
二億九千五百六十四万を予定いたしておりますが、
支出
といたしては
先ほど
も御
説明
申上げましたように
建設等
二月頃から
事業
の
運営
を初めますので、
資本支出
と
事業支出
とに分れるわけでありますが、
資本支出
が大部分でございまして二億五千六百万円、
事業支出
のほうは三千八百六十四万円を見込んでございます。そのほか予見しがたい
予算
の不足を見込みまして、
予備費
として百万円を計上してございます。 この
資本支出
の
内容
について一、二申上げますと、
先ほど
申し上げましたように
東京
に
テレビジヨン放送局
を
建設
するための必要な土地、建物、
放送設備等
一切の
経費
が二億五千百五十九万円、
大阪
及び
名古屋
における
調査費等
が
先ほど
も申上げましたように三百万円、
建設
に従事する要員の
経費
が百四十一万円を見込んでございます。
事業支出
といたしましては
先ほど
も申上げましたように来年の二月から
放送
を開始するものと予定いたしまして、本
年度内
二カ月分の
予算
を計上してございますが、
人件費
といたしましては
所要人員
百三十一名、これに対する
経費
五百四十七万四千円を見込んでございます。そのほか
番組
の
経費
といたしましては
先ほど
も御
説明
申上げましたように
標準放送
の約四倍を基準と
考え
まして、
放送費
として二千百二十四万二千円、その他の
関係
といたしまして、
技術費
が三百十一万、
普及費
として八十万、
加入費
九万、
管理費
四十万、
舎屋費
三万、
厚生保健費
五十九万、
共通費
三十五万余円、その他
支払利息
六百五十四万円等をそれぞれ見込んでおるのでございますが、これらの
内容
につきましてもいろいろ
調査
いたしました結果、おおむね妥当な見積りだと認められるのでございます。 次に
収入
でございますが、
先ほど
も申上げましたように
事業収入
といたしましては
年度内
に
受信契約者
が二千百名となることを見込みまして、
月額
二百円として算出いたしますと六十四万円となるのでございます。一方
支出
の点で御
説明
申上げましたように
資本
、いわゆる
建設資金
、或いは
事業支出
としても相当多額の
経費
を要しますが、これらはすべて
長期借入金
によ
つて
賄う
計画
に
なつ
ております。その全体の額は二億九千五百万円に上るのでございます。なおこの
調達
は
協会
の
財政的基礎
から見ましても
十分確実性
のあるものだと認められます。大体
融資先
のほうの
意向等
も確かめてみましたが、大体この額の借入れは
十分確実性
のあるものと認められた次第でございます。なお
月額
二百円ということにつきましては、現在の
ラジオ
の
放送
の
受信料
五十円と、
先ほど
申上げました
プログラム
その他
放送運営費
が約四倍を見込んでおるような点、或いは
新聞雑誌
その他の
購読料
、あるはその
価格
、その他
外国
における
例等
を勘案いたしまして、尤もこれは
放送協会
が今後
如何
なる
計画
の下にどの
程度
まで
放送事業計画
を進めて行くかという
協会
の
経費面
から
考え
ました
受信料
というものも出て来るわけでございますが、それらの点を勘案いたしまして、一応妥当な
金額
と認めた次第でございます。
最後
に
資金計画
でございますが、これは
年度内
に
只今
御
説明
申上げました
事業計画
を遂行するのに必要な
経費
の
資金調達
の方法を示したものでございまして、これも妥当なものを認められた次第でございます。 以上申上げましたように本
追加事業計画
、
収支予算
或いは
資金計画
はいずれも妥当であり、その間の相互の調整につきましても適切なものであると認められましたので、この全体の
計画
につきまして
郵政大臣
は妥当であるという判定を下された次第でございます。
溝淵春次
13
○
委員長
(
溝淵春次
君) それでは
放送法
第三十七条第二項の
規定
に基き、
国会
の
承認
を求めるの件は、
説明
を聞いただけにいたしまして、
質疑
は次回の
委員会
にすることにことに御
異議
ございませんか。
鈴木恭一
14
○
鈴木恭一
君
一つ調査資料
だけもらいたいと思うのですが、この
テレビジヨン
の
最初
の
計画
でありますので、今後
日本放送協会
としてはどういうふうな
計画
を以てこの
テレビジヨン
というものをおやりになるか、この
長期計画
をお持ちに
なつ
ておると思いますが、それを
一つ
お見せ願いたいと思います。頂戴したいと思います。
佐多忠隆
15
○
佐多忠隆
君 それと関連しまして、
長期計画
、特に
収支計算
、
資金計画
として、どの時期にバランスがとれるようになるのか、そういう点の見通しも一応ははつきりわかるような
資料
をお出し願いたいと思います。
溝淵春次
16
○
委員長
(
溝淵春次
君)
鈴木先生
、
佐多先生
の今の
資料
、特に
収支計算等
に対する今後の具体的な
資料
を次回の
委員会
までにお出し願いたいと思います。
平井義一
17
○
政府委員
(
平井義一
君)
資料
は用意してあるそうですから、次回までにお配りいたします。
溝淵春次
18
○
委員長
(
溝淵春次
君) 成るべく
委員会
の前に
一つ
……。
—————————————
溝淵春次
19
○
委員長
(
溝淵春次
君) 次に
電気通信事業運営状況
に関する
調査事件
及び
電波行政
に関する
調査事件
を
議題
といたします。両
調査事件
については、
郵政大臣
の
所管事項
として、前回の
委員会
において
高瀬郵政大臣
から
説明
を聴取したのでありますが、これに対して御
質疑
のあるかたは、
只今政務次官
が来ておられますが、
大臣
もおつつけ来られるとのことでありますから、御
質問
がございますれば、これに関連する
当局
の
人々
が来ておられますから御
質問
願います。
新谷寅三郎
20
○
新谷寅三郎
君 私この前の
委員会
で、
質疑
に入られる前に退席したものですから、或いはこういう問題が
質疑
され、或る
程度
答弁されたかも知れません、重複するかも知れませんけれども、根本的な問題で伺
つて
おきたいと思うのですが、最近
職員
の
賃金改訂
に関して
調停
にかか
つて
、いろいろ私たちも話を聞いておるでありますが、
郵政省
の根本の方針としてこういう噂も聞くのですが、それは事実かどうかを
確め
たいのです。
郵政省
はもと
一緒
にや
つて
お
つた郵政事業
或いはその他
簡易保険等
の
仕事
も兼業として持
つて
おる。
電信電話
のほうは
会社
に
なつ
たけれども、
待遇等
についてはやはり
郵政
の
職員
との
均衡
を
考え
て、
公社
には
なつ
たけれども、特別の
待遇
はできるだけ避けなければならないのだ、こういうふうなお
考え
を持
つて
おられるように、噂ですが聞き及ぶのですが、それは事実ですか、どうですか。
郵政省
の御
意見
を伺いたいと思います……。お答え願えなければ、あとで
大臣
が来られたときにお尋ねしてもよろしいのです。
大臣
来られてからにいたしましようか。
平井義一
21
○
政府委員
(
平井義一
君) まあ私も
大臣
と特別打合せしたわけではありませんが、
大臣
の
意向
を聞きましたところ、
大臣
といたしましては、
公社
は
公社
としての賄いにおいてできるだけのことをすることもいいだろう、こういう
意見
でございます。決して
公社
に
なつ
たけれども、
郵政省
と
一緒
に進んで行かなければならんというようなことは
考え
てないようであります。
新谷寅三郎
22
○
新谷寅三郎
君 この問題については、
大臣
が来られましてから後ほど更にもう少し具体的にお尋ねしたいのですが、
結論
は、今の
お話
のような方向で
考え
られなければならん筋合いだと思うのです。この機会に
郵政省
がそういう
考え
を持
つて
おるということは、これは非常な誤報であるということで了解をしておきます。 それからもう
一つ
伺いたいと思いますのは、私ども前
国会
で
日本電信電話公社法
、その他の
法律案
を
審議
いたしました際に繰返して申上げて、
政府当局
もそういう
意向
だ、今
お話
のように、どうも
公社
としては、やはり他にも
公社
がありますけれども、
電信電話
という
事業
を遂行するのにふさわしいすべての
制度
、
機構
、
組織
、
労働条件等
を
考え
なければならん。それによ
つて電信電話事業
というものを、従来の
一般
の
官庁事業
として
扱つて
お
つた
ところから今度は脱却して、
国民
のために
電信電話
を十分に発達させるようにしたいということが、基本的な問題であ
つた
と
考え
るのでありまして、そういう点から申しますと、
一体監督官庁
として、この
公社
に対して今度初めて
補正予算
も出、来年は初めての一年間の
予算
も出るわけですが、そういう場合に、
電信電話公社
というもののそういう基本的な
目的
に副
つた
すべての
機構
、
組織
或いは
制度
というようなものを
考え
て御立案に
なつ
ておるかどうか。
予算
を拝見しておりますと、まだ何か中途半端で、
官庁
の
会計
から脱却し得ない。尤も今度
補正
だけですから、もともとが
官庁会計
でありましたから、止むを得ない点がありましようが、どうもまだそういう臭いが多分にするのです。そういう
考え
では、
電信電話公社
をなぜお作りに
なつ
たかと言いたいくらいなんですが、例えば今度の
調停
に関する問題のごとき、一体
政府
は
電話
の
料金
なんかについてどういうふうな
考え
でおられるか、鉄道は一割か一割幾らかの値上をしてもよろいしんだ、これは大して
国民経済
に
影響
を及ぼさない、併し
電信電話
のほうは非常に
影響
があるんでいまないんだというようなお
考え
なのか、或いはこれは
電信電話
のほうはこういうことはやらんでも
十分公社
の
性格
にふさわしいところの
制度
を樹立して行くに差支えないんだというお
考え
なのか、それらのことはもう少し具体的に伺いますけれども、その
電信電話公社
というものができた以上、その基本的な
性格
に照してすべてを改善し改革して行くという御熱意がおありになるかどうか、その
態度
を先に明らかにして頂きたい。
平井義一
23
○
政府委員
(
平井義一
君)
大臣
が見えたのでありますが、
質問
の途中でありますから私から概略だけ申上げておきますが、
給与
の
調停案
につきましては、御承知のごとく
公社
の
予算
で賄い切れないというので
政府
はこれを呑めなか
つたの
であります。但し
大臣
といたしましては、
公社
が
国営
から
公社
にな
つたの
でありますから、勿論
電信電話
の
発展
のために
公社
に
なつ
たという観点から、大いに
発展
のために努力すると
大臣
は常に念願しておるのであります。ただ来年度の
予算
につきましては、この
料金
が問題になるのでありまして、
料金
は目下のところ
大臣
の
心鏡
といたしましては、できる限り上げないでや
つて
行きたい、こう
考え
ておるようでございますが、諸般の事情その他を研究いたしまして、
電信電話
の
料金
を来年度上げても差支えないという
大臣
の
結論
が出ましたときにおきましては、おのずから来年度の
予算
が違
つて
来るのではないかと、こういうふうに
考え
ておる次第でございます。
新谷寅三郎
24
○
新谷寅三郎
君
郵政大臣
にお尋ねしますが、
先ほど
御
出席
になる前にお聞きしたことは、
郵政大臣
が
電信電話公社
の
監督
をされ、そうして一方では
郵便事業
であるとか
簡易保険事業等
を持
つて
おられるので、どうも
職員
なんかの
待遇
について
官営事業
である
郵政事業等
に非常に遠慮をされて、
電信電話
のほうとしては当然
公社
としては
待遇
その他かくあるべきだという
考え
があ
つて
も、
官営事業
の
郵政事業
のほうに鞘寄せされるということを
郵政省
の
意見
であるかのごとく私は聞いたことがあるんですが、それでそういうことは万あるまいと
思つて
今
政務次官
にお聞きしたところが、
政務次官
はそんなことはないということで一応安心したのですが、当然この
日本電信電話公社法
をお出しになるときにそういうことを割切
つて
おるはずですが、
大臣
としてやはり
政務次官
が答弁されたと同じように、勿論並み外れたことはできないでしよう、できないでしようが、
電信電話事業
を遂行するのに必要且つ適切な施策というものはどんどん積極的にや
つて
行くんだという
態度
が望ましいのですが、その点についての
大臣
の基本的なお
考え
をお伺いしたいと思います。
高瀬荘太郎
25
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) お答えいたします。
国営事業
から
公社
に形態を変えた
趣旨
、それから
国営事業
の
性質
と
公社
の
性質等
の
違い等
から申しまして、
給与
が全然同じでなければならんということはないと私も
考え
ております。ですから理論的には差があ
つて
も決して差支えがない問題である。ただ
お話
のように実際
運営
上は同じ庁舎の中で以て両方の
職員
が似たような
仕事
をしておるという点で、その場合に両者に非常な違いがあるというようなことになりますと、やはり実際問題としてはいろいろ困難が起きて来るわけでありますから、理論的には決して差支えないわけでありますけれども、実際実施する上においてはそういう点はやはり
十分考慮
はしておかなければならない。こういう私の
考え方
でございます。
新谷寅三郎
26
○
新谷寅三郎
君
高瀬
さんはこの法案の
審議
のときにおられなか
つたの
で、今の後段の答弁をされますが、その問題は
政府
としてはすでに割り切
つた
問題なんです。私はそのために
一体窓口
をどうするのだ、今度は
会社
と
公社
と
官営事業
の
郵政省
の機関と三つ列ぶ場合に、或いは場所が、オフイスが同じで
仕事
をしなければならん場合がある。それをどう調整されるかということを、
窓口事務
について特に私は再三注意も喚起し、
質問
もしたのです。その当時の
佐藤大臣
は、それについてはそういうことの起らんようにうまく調整して参りますという
お話
があ
つて
、これは非常にむずかしい問題ではあるけれども、私はそれで
政府
のほうでも十分にその点は
配意
をされて、この
公社法
を運用されて行かれるものと期待してお
つたの
です。その問題はすでに済んだことです。それを今ここで逆にやはりそうことがあるから多少はその
均衡
も
考え
なければならんというようなお
考え
だと、又これは
政府
の方針が法案提出当時とまあ大分変
つて
来たというようなことになるわけです。例えば大都市において窓口なんかは、今これは
経費
が非常にかかるのでございますけれども、
電信電話
と郵便とこれを分けてや
つて
おられる。これも
一つ
の方法です。或いは田舎の窓口になりますと、両方を併せて、両方を配置して持
つて
行くということは非常に不経済でもありましようから、そうい
つた
ものは例えば委託事務にして、どつちか一方に委託するというようなことも
考え
られる、いずれにしてもその同じ窓口に列んでいて
待遇
が不
均衡
になるという問題は、何らかの方法を講じて
政府
が調整を図
つて
行くべきであ
つて
、若し必要があれば
電信電話公社
の
職員
に成るべく
郵政
の
職員
も近付けて行くというのが
事業
の、労働の実態から見ては当然のことと思います。それを逆に郵便
関係
の
職員
の
待遇
その他は
一般
公務員のほうに鞘寄せしておいて、
公社
をそれに鞘寄せして行くということは、一体
公社
を作
つた
理由から言れても私は本末顛倒しているのじやないかと
考え
るのですが、その点
如何
ですか。もう一遍お答え願いたいと思います。
高瀬荘太郎
27
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
新谷
さんの御
意見
全く私は同感であります。ですから今後の施策といたしましては、そういう
趣旨
をできるだけそう困難なく、実際上問題にならないようにや
つて
行くという方向へ持
つて
行きたいと、こう
考え
ております。
新谷寅三郎
28
○
新谷寅三郎
君 他の
委員
の
質問
がありますからもう
一つ
で今日は打切りますけれども、
先ほど
途中からお聞きに
なつ
たようですから……。それは私この
電信電話公社
法のときに再三申上げたのですが、
公社
ができる目上は、これは
一つ
電信電話
、これは
会社
でないが、
内容
は
事業
会社
のようなものですから、それにふさわしいすべての
組織
、
機構
もお作りになるがいいだろう、又その
待遇
もそうされるがいいだろう、又
政府
事業
だとできないようないろいろな社債とか特に外債等についても十分に
考え
られて、
事業
の
運営
に適当な方法をおとりになるがいいだろうということを再三申上げてこの
公社法
に賛成をしたのですが、
先ほど
もちよつと申しあげましたけれども、
公社
は必ずしも私は
料金
を高くしたほうがいいということは、
国民
の一人としては私は言わないのですが、併し半年余りの間十分研究されて、節約すべきものは節約をし、そうして出すべきものは出す。出すべきというものの中にはいろいろあります。倒えば従業員の
待遇
問題もありますし、それから今まで欠けておりましたようなサービス面の強化ということもありますし、現業
職員
をもう少し殖やして管理
委員
を減らすというような問題もありましよう。そういうやるべきことをや
つて
、そうして本当に
料金
の原価計算をされて、これだけはどうしても
公社
の
仕事
としてや
つて
行く場合には心要なんだという
結論
が出るならば、それを堂々とお出しになるのが、
公社法
を作
つた
趣旨
にも合致するものであり、今後の
電信電話事業
を
発展
させるゆえんでもあると思うのです。それを
如何
にも私たち見ておりまして歯痒いと思いますのは、そういう基本的なことをお
考え
に
なつ
ておるかどうか知りませんが、
先ほど
もちよつと申上げたように鉄道のほうは一割幾らぐいは、これは大して
国民
生活に
影響
がない。
電信電話
は何か非常に
影響
があるかのごときお
考え
で、
料金
問題なんかも簡単に片付けられてしま
つて
いる。こういうふうになりますと、私はまあ財政
計画
を詳しくまだ検討しておりませんので、
結論
的には申上げませんが、仮に或る
程度
の
料金
引上げでもしないと、
公社
が
考え
ているような
待遇
問題とか、或いは将来の
建設
問題が軌道に乗らないということであれば、これはやはり大局的に、仮にそういう空気が……官業或いは官業的な
仕事
がどんどん
料金
を上げて、
如何
しもインフレ防遏政策から言う逆行するかのごとき印象を与えるというような空気だけから、そうい
つた
問題を簡単にお取扱いになりますと、折角ここで発足する
電信電話公社
というのが、将来の
発展
をもう初めに先ず頭を叩かれるということになる。その結果はまあ
電信電話
が発達しないで、やはり旧態依然たるもので、なぜそれならば
電信電話公社
にしたのだというようなことも
国会
としては論議せざるを得ないことになると思うのです。これは財政
計画
とかどうとか詳しいことは必要ありませんけれども、今申上げたような
趣旨
で今後御検討に
なつ
て、
料金
問題その他についても
公社
にふさわしいあらゆる
制度
な整度を整えるという御熱意を私は詳細に伺
つて
おきたいのであります。御熱意のあるところを伺
つて
おきたい。
高瀬荘太郎
29
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
只今
の
お話
大体私も同感でありますが、国鉄と
電信電話公社
との
関係
でありますが、
料金
の問題は決してただ
一般
に
影響
が一方は多いけれども一方は少い。そんな意味で今度の問題がきま
つた
わけでは決してありませんで、やはり国有鉄道の財政状態と
電信電話
の財政状態と違いますし、そうして今度二割アツプと比率は同じでありますけれども、それによ
つて
与えられる
公社
に対する
影響
はやはり違
つて
おります。ですからそういうような点がいろいろ考慮されまして、違
つた
回答に
なつ
たというわけであります。併し今後
料金
の問題は永久に
考え
ないというわけでは決してございませんで、やはり今
お話
がありましたような
公社
の合理化という問題も十分
考え
なければなりませんし、又
料金
値上げによる
影響
ということも
考え
なければなりませんし、いろいろの点を考慮して検討して行きたいと、こういう
考え
でおるわけであります。
水橋藤作
30
○水橋
藤作
君 関連いたしますが、この前の
委員会
でも御
質問
いたしましたですが、聞くところによると、今日は大蔵
大臣
が
出席
できないというそうで、非常に遺憾に
思つて
おりますが、後刻まあ事務的のことをお伺いするといたしまして、
大臣
にお伺いしたいのは、
先ほど
来
新谷
委員
も縷々述べられているように、今
国会
においてもう通信
事業
の
発展
のために再三の決議までいたしまして、
電信電話
の復興のために挙げて努力しようということが全会一致で決議されていることは御存じの
通り
だと思います。従
つて
我々もそれを期待し又努力しつつあるわけなんですが、いつも申します
通り
、特に
電信電話
の
発展
は物の面と人の力がマツチしなければ
発展
できないのだということを私は申上げているし、自分もそうだと信じておるわけなんです。そこでこの法案立法当時の
佐藤大臣
の御
意見
にもありましたように、高能率、高賃金制を以て
事業
の
発展
に寄与させるという
提案理由
の
説明
もありました。そこで
発展
は相当
発展
しつつあることは認めます。その例をちよつと無線局に例をとりましても、本年末現在では七千六百局、去年の十月に比較して、一カ年に千六百局からの局が殖えている。これはやはり或る意味において無線及び通信
事業
の
発展
過程にあるということは明らかでありまするが、これに対しまして、七千六百局に対して千六百も一カ年に局が殖えているにもかかわらず、先だ
つて
私が申しましたが、電波監理
委員会
というものを内局に縮小したということはマツチしていない。反比例に
なつ
ておるということを再三僕は指摘しているわけなんでして、これも止むを得ずそういう結果にな
つたの
でいたし方ないといたしまして、七千六百局に殖えて、その当時の一年間に対してのその人員の補充はどういうふうにされているか。これはやはり高能率、高賃金という面からい
つて
、高能率という意味において、従業員の努力によ
つて
これだけの局が
運営
されているとするならば、これに伴うのは高賃金であります。然るにこの
調停案
におきましては、今の
日本
の労働運動史上において、
政府
側と組合側と反対な立場をと
つて
おられることは、この前も申しましたが、組合側が承諾したのにもかかわらず、
政府
側のほうでそれを認めたところの中労委の正しい
調停
を
承認
しないという結果は、これはゆゆしき問題だと私は
考え
る。そこで
大臣
といたしましては閣議においてその実施のために相当努力されたと私は信じます。それでこの実施でき得ないという、つまり何と言いますか、諸般の事情と申しまして、具体的に言いまするならば、
予算
面から来るところの事情で止むを得ずそれを呑めないのだということに
なつ
た理由、ただ諸般の事情、要するに
予算
措置としてできないのだというだけでは、我々はこれは納得できない問題だというふうに
考え
ますので、閣議においての
大臣
の努力された経過及びその諸般の事情という
内容
を少し具体的に御
説明
願えれば、我々も今後の組合運動及び我々としてのとるべき
態度
をそういう面からしてはつきりさせたい、かように
考え
ます。
高瀬荘太郎
31
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
只今
の
お話
の千五百局という増加の分は、今聞きますと、大部分が民間のアマチユア局だそうでありまして、
公社
と
関係
のないものだそうであります。これは御承知に
なつ
ておいて頂きたいと思います。 それで
調停案
との
関係
でありますが、
調停案
を若し
公社
が呑むということになりますと、現在の財政状態から申しますと、どうしても
料金
の問題に触れて来ることになります。それで
政府
としては、現在の
国民
生活の状況等から申しまして、できるだけそういう
料金
値上というものはいろいろな方面からこれを防いで行きたい、やりたくない、やるべきでない、こういう方針を持
つて
おりましたので、そういう見解を
公社
には話はいたしました。で
公社
としてはやはり同じような見解から、これを現在の状態では呑むことができない、こういう
考え
であ
つた
と思います。
水橋藤作
32
○水橋
藤作
君 先ず
最初
の局の問題ですが、私も承知しております。局が千六百も殖えて、そうして人員がそのままでやれるわけはない。民間の局が千六百殖えるに連れて、やはり
公社
のあらゆる
仕事
が殖えて来る。つまりそれに関連して来たところの
仕事
が相当殖えて来るというふうに私は
考え
たので御
質問
したのですが、これはまあこれで了解いたしますが、
先ほど
来私はその中労委の
調停案
に対しての
政府
の
考え方
について、
政府当局
といたしましては、現在の労働運動が、組合運動及び
日本
の各労働状態が
如何
なる状態に置かれているかということを御存じないと私は思う。殊にこの
公社
のごとき、組合が納得したものを、ただ値上げしなければその中労委の裁定が呑めないという簡単に片付く問題じやないというふうに我々は
考え
る。そこでどうしても値上げすることが
政府
としてこれは諸般の事情から止むを得ないとするならば、
政府
の最悪の場合は、剰余金が五百億もあるのですから、その半分出してもできるという肚をきめればできる。僕はできると思う。
予算
面に出す気になれば私はほかからも出る途がたくさんあると思う。特に、この何と言いますか、今の
日本
の置かれている再軍備費に該当するような
予算
と申しますか、報道機関とか、或いは平和回復準備の費用とか、具体的に言えばいろいろありますが、そういうものと比較した場合、いずれが大事かと、今の労働運動を何とか問題を解決したいという熱意がありさえすれば、私は
予算
の出し方は、直ちに
料金
に引つかけて、その
調停
を実施するためには
料金
を値上げしなければできないのだという
考え方
はもう少し
考え
直して頂きたい。特に、この
郵政大臣
においてはそういう熱意を持
つて
、私は閣議で相当協力して頂けるものというふうに
考え
てお
つたの
ですが、
日本
の大蔵官僚といたしましては、相変らず今の
考え方
を、
日本
の今の経済の持
つて
行き方をどこまでも固執するがために、それの実施困難の場面があるかも知れませんが、せめて担当の
大臣
が、この通信
事業
を
発展
させるための、
先ほど
申しました
通り
人的な要するに大きな力というものを必要とするということを認められるならば、是非ともこの問題の解決に努力されることと期待し、又信じてお
つたの
でありますが、なお又後刻大蔵
大臣
なり或いは閣議の結果を聞きましてお伺いすることにいたしまして、又ほかの
委員
も
質問
があると思いますから、後ほどこの問題については大蔵
当局
に又お伺いすることにして、
大臣
に対する御
質問
は打切ります。
佐多忠隆
33
○
佐多忠隆
君
大臣
は公共企業体等中央
調停
委員会
の
調停
は考慮され、或いは重んぜられるおつもりであるかどうか。
高瀬荘太郎
34
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) 公共企業体労働
関係
法にある問題でありますし、勿論尊重しなければならんと
考え
ております。
佐多忠隆
35
○
佐多忠隆
君 それは当然なお答えだと思うのですが、私たちが
調停
委員会
の
委員長
の山中篤太郎氏からの申入れを聞きますと、公共企業体等
職員
の
給与
に関する
調停
事案の取扱いに、今般体
調停
委員会
において電々
公社
職員
の基準
賃金改訂
に関する紛争
調停
中、これを考慮することなくその
給与
に関する
補正予算
の閣議決定が行われたことは極めて遺憾であります。このようなことでは
法律
の予定する
制度
の活用を無視することとなり、公労法に定められた紛争の円満な解決を阻害することになりますというような実は申入れが来ている。これから見ると、少しも
大臣
は
調停
事案を考慮しておらない。完全に無視しておる。口では重んずるとか考慮しましたとか、
政府
はよく言
つて
おられるが、実際の行為においては何らその事実が現われていないのではないか、これは組合諸君なり何なりが言うのみならず、中央
調停
委員会
の
委員長
が声を大にして述べておられる。而も正式に申入れまでしている実情でありますが、これに対してはどういうふうにお
考え
に
なつ
ておりますか。
高瀬荘太郎
36
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) 実は昨日、山中
委員長
そのほかの
委員
が見えまして、同じような文書を私は受取りました。私は就任したのが十月の末日頃でありますが、その当時も
調停
にかか
つて
おりました。その事情はよく聞いておりました。そうして組閣早々
補正予算
の問題が閣議に当然出て、始めておりました。併し
調停
の様子は毎日聞いておりまして、大体の
結論
は聞いておりました。ですから閣議決定以前においても、又
調停案
の正式な私人の提出以前においても大体
内容
は知
つて
おりました。そうしてそれを考慮しながらや
つた
わけでありますが、閣議での
補正予算
の確定は
調停案
の出てからあとでございます。ですから全然考慮しなか
つた
というわけでは決してございませんので、この点は御了承頂きたいと思います。
佐多忠隆
37
○
佐多忠隆
君 今の御答えでは、ただどういう事情に
なつ
ているかということを聞いただけで、それを実現すべくどういうふうに努力したか等々の
お話
をしたのですね。少しも考慮されたのではなくて、ただ報告は聞いただけということにしかならいのであります。考慮されたら考慮された結果が、結果として事実において現われていなければならないにかかわらず、それが今度の扱いには何ら現われていないのではないか、その点を先ず伺います。
高瀬荘太郎
38
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
予算
の上で似て
調停案
を呑むという形の現われておらないということは事実であります。併し
内閣
は組閣早々から
補正予算
を
審議
いたしますについて、
料金
の問題等は十分検討してお
つた
わけでありますから、
料金
値上というようなことは、できるだけこれを防ごうと、こういう方針で行
つて
おりまして、
調停案
も出て参りましたし、それと関連して検討をいたしました結果、
調停案
を呑めないと、
内閣
としては呑むわけに行かないという見解で以て
補正予算
を組みましたので、それが現われておらなか
つた
、こういうわけであります。
佐多忠隆
39
○
佐多忠隆
君
内閣
としては
調停案
が呑めないという
結論
に
なつ
たという
お話
でありますが、国鉄なり或いは専売なりは裁定を呑まれて
予算
措置をしておられるんだと思いますが、国鉄なり専売がそれを含まれたのに、あなたのほうだけが呑まれない特殊な理由はどこにありますか。
高瀬荘太郎
40
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
補正予算
の
審議
中は、まだ専売の仲裁案は決定しておりませんでした。国鉄は裁定が出てお
つた
わけでこれを考慮したわけでありますが、それも全部呑むというわけには行かないというわけで、大体
一般
公務員の二割のベース・アツプというようなことと関連しながら
考え
て、国鉄の裁定はそれにやや近い状態でありますし、自然そういう結果に
なつ
たと私は
考え
ております。
佐多忠隆
41
○
佐多忠隆
君 国鉄の裁定が完全に呑まれていなく
つて
二、三問題の残
つて
おることはおつしやる
通り
ですが、併し基本的な
給与
の問題については、裁定は完全に呑まれておると思うのです。ところが、あなたのほうでは基本的な本俸を二十七年八月以降平均
月額
一万一千七十四円にするということ自体が、何ら呑まれていないし、実現していない、その点は国鉄その他と扱いが別に
なつ
ておるとしか思えない。ところが実際の必要から言えば、
調停案
の中にはつきり示してありますように、国鉄は現在の現給にしても一万一千三十二円、専売は一万七百四十七円、電々
公社
は一万三十八円と、非常に低位にあるので、仮に国鉄なり専売
公社
が裁定が実現しなく
つた
つて
、電々
公社
だ
つて
実現しなければならんという実情であるにかかわらず、現実はそういう状態であるにかかわらず、実現されたことは、逆に国鉄なり専売
公社
が大体において実現して、あなたの、最も低いあなたのところだけが実現してないというような事情、この点は今
大臣
はほかの公務員の
給与
ベース等とも関連をしましてとおつしやいましたけれども、さつきこれは
新谷
委員
なり何なりの御
意見
があ
つて
、それに単純に右へ倣へすることはしないのだと、
公社
の特殊性を活かすのだということをおつしや
つて
おりながら、すぐその口の裏から今のようなお答をされる、そういうことでは我々はどうも
調停
を重んずるとか或いは
公社
の特殊性を活かすとかいう問題は口先だけで、実際には何らそれを実現しておられないとしか思えないのですが、その点はどういうふうにお
考え
ですか。
高瀬荘太郎
42
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
一般
公務員並みに二割アツプという問題は、実は
調停案
を呑むわけにどうしても
公社
の財政状態から行かないと、併し
一般
公務員が二割アツプされるのに、それじやそうかと言
つて
全然これをやらないでいいかと言えば、そうは行かないと私は思う。そこで
公社
のほうの
意見
も聞きまして、この
程度
ならば今の財政状態でもやれるというような
意見
でありましたので。少くともこの際はこれくらいはやらなければならないんだ、こういう意味で
考え
たわけであります。
佐多忠隆
43
○
佐多忠隆
君
予算
上不可能であるというような
お話
ですが、そうして而もそれは値上げの問題を了承することができないから、
政府
の政策として値上げを、
料金
の改訂等々を
考え
られないから、従
つて
又
予算
の措置もできないのだというようなお答えのように思いますが、さつき
新谷
委員
の
お話
もあ
つた
んですが、私たちも
政府
が
料金
なり米の値段なりを上げることには反対です。反対であると
政府
もおつしや
つて
おりながら、米であるとか或いは鉄道運賃であるとかというような直接に庶民大衆の生活費にかかるような問題の値上げはや
つて
おられて、そうして
電信電話
、これが庶民大衆の生活にどういうふうに
影響
を及ぼすかというような点は、後ほどもつと詳しくお聞きしたいと思いますが、私たちの素人
考え
では、生活に直接響くという面においては、
電信電話
のほうがもつと間接的なものじやないか、そういう若し
政府
が物価を上げないと、
料金
を上げないというお
考え
であれば、鉄道とか或いは米の値段とかを抑えましたから、従
つて
電話
料金
その他も抑えなければならないのですと言うのならば、これは一応筋は通ると思うのです。そうでなくて、生活費その他については私たちの感じからすれば、むしろ若干間接的なものであるというようなものだけそんなに固執しておられるというようなことに、
政府
の非常な御手落といいますか、
考え方
が間違
つて
いる点があるんじやないか、こういうふうに思うのですが、ほかのところは上げておきながら、特に
電信電話
のほうをお上げにならなか
つた
理由はどこにあるか。
高瀬荘太郎
44
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) 国鉄この
関係
は、国鉄の財政状態と
電信電話公社
の財政状態とは大分違
つて
おると思います。そうして国鉄のほうが非常に現在までの状況から申しますと、困難な状況にあると私は
考え
ております。そこにまあ
一つ
の違いがあるというようなところと、又今度の裁定案を国鉄が呑むことによ
つて
国鉄の負担の増す割合というものと、
調停案
を呑むことによ
つて
電信電話公社
の負担の多くなる割合というものに違いがあると私は思う。そういうような点からおのずから違う処置も止むを得ない、こう
考え
ておるわけであります。それから米価のほうの問題も無論
政府
としては上げたくないという方針だと思いますが、上げなければどうしてもやはり
政府
の
一般
会計
負担が殖えなければならん。
政府
の責任になる赤字になります。ですからその点も違うことになると私は
思つて
おります。
佐多忠隆
45
○
佐多忠隆
君 この値上が企業体に及ぼす
影響
が違うんだという
お話
、この点はもう少し詳しく御
説明
を願いたいと思いますが、あとのほうの米の値上をやらなければそれが食糧管理特別
会計
の赤字に
なつ
て、
政府
の負担になるからこれはやるのだというような
お話
ですが、それならば
政府
の負担になるかとい
つて
、
国民
大衆の負担になることは構わないのかどうか、その点を先ず伺います。
高瀬荘太郎
46
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) この問題は少し
郵政大臣
の所管とは範囲が広くなると思いますから……。
佐多忠隆
47
○
佐多忠隆
君
国務大臣
としてお答え願
つて
いる……。
高瀬荘太郎
48
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) 私の
国務大臣
個人として……。
佐多忠隆
49
○
佐多忠隆
君
国務大臣
個人ということはないでしようよ。(笑声)
国務大臣
として言
つて
下さい。いずれ大蔵
大臣
にも聞きますけれども……。
高瀬荘太郎
50
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) 無論どちらにしても国庫負担になるというようなことになります。税金でやればやつぱり
国民
の負担でありますし、それから値上げをすると消費者の負担になるというわけでありますから、どの
程度
まで税金のほうでやるか、どの
程度
まで消費者の負担でや
つて
もらうかということは、これはやつぱり
一つ
の政治の方針できまるべき問題で、そう理論的にどうでなきやならんというようなことじやないのじやないか。そうなりますと、或いは政策、方針の、見解の違うということに結局はなるかと
思つて
おります。
佐多忠隆
51
○
佐多忠隆
君
政府
はよく米の値段を上げなければ、従
つて
消費者の負担を守
つて
やあうとすれば、
一般
会計
の赤字になるのである、そうするとそれがすぐ増税にもはね返るのじやないか、こういうふうに議論をされるのだけれども、それはすぐそこへ飛ばれるのはおかしいと思うのですよ。まだ現在の
政府
の財政の中で廻し得る金はあちこちにたくさんあると思うのです。もうこれは
大臣
がようく御存じの
通り
に、この一、二年の間に
政府
は非常な財政蓄積をして来ていると思うのです。殊に手つとり早い話が、来年度は剰余金が四百六十億とか何億かありましようが、これだ
つて
半分は使えることに
なつ
ているのにかかわらず、財政がないないと言いながらそういうものは楽だと来年度繰越しに
なつ
ている。更にひどいのは、すでに大蔵
大臣
も御
説明
に
なつ
たように、安全保障諸費六百五十億をとられた。我々はあんなものをとる必要がないじやないか。我々は原則的には保安隊なり或いは駐留軍の問題を認めませんから、全額削減しろという基本的な
態度
ですが、そこまで行かないにしても、あんな六百五十億というような
予備費
的なものをたんまりと
つて
おく必要はないのじやないか。それだけの金があるなら財源がないないと言わずに、
給与
ベースその他の処置をする、或いはその他の社会福祉に措置をするということこそが必要なんじやないかということをやかましく言
つた
にかかわらず、
政府
は六百五十億も
予備費
的なものをとられている、それで一体どのくらい使われているかという問題が非常に疑問にな
つたの
で、私はこれを報告をして欲しいということを申上げたら、我々から追及されないうちにと言
つて
、つい二、三日前、御承知の
通り
これの使用状況を報告された。ところがそれではつきとしたことは、六百五十億のうちにまだ手のつかないのが五百十五億ある。これは将来使う予定ですとか何とか言
つて
おられるけれども、すでに年度を三四半期まで過ぎて何ら手つかずで残
つて
おる。而して何か
大臣
の
お話
によると、急遽いろいろな
支出
見込を立てて
会計
の付け替とか何とかを急いでおられるようだが、そういうふうな醜い操作をしなければならないようなふうにたんまりと金を持
つて
おられるにかなわらず、こういう非常に緊切した問題については財源が足りませんというようなことを言
つて
口を拭
つて
おられる。これじやああいう費用が
国民
生活を圧迫をしているのだということは余りにもはつきりしているのじやないか。それらの点を真剣に
考え
ることなしに、すぐ増税になりますからと言
つて
国民
大衆におつかぶせて来られる。こういう
態度
は我々の了承しかねる問題なんですが、これについてどういうふうにお
考え
になりますか。
高瀬荘太郎
52
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) 防衛費
予算
の使い方等の問題に非常に関連のあることでありますが、これはやはり
内閣
の政策、方針と関連する問題でありまして、私どもはやはり今年度
予算
に盛られておる千八百何億かの防衛
関係
諸費というものは、今日の
日本
の状態から申しまして必要な
経費
であると、こういうふうに
考え
ておりますので、その点は或いは
佐多
委員
と見解を異にするという結果になるかと思います。
佐多忠隆
53
○
佐多忠隆
君 必要かどうかの問題については政策の問題でありますから、私はここで
大臣
と争おうとは思いません。別の機会にやりまするが、ただあれだけ必要だ
つたの
かどうか、仮にああいうものが必要であるとしても、あれだけ必要であ
つたの
かどうかという問題になれば、これは実績で御
説明
を願う以外に方法はないと思うのですよ。ところが使用実績その他から見れば明らかにあんなものは必要でなか
つた
ということがはつきりしているのだ。そういう余裕の財源をたんまりあつちこつちに持
つて
おりながら、こういう非常に緊切した生活を守
つて
やらなければならないような問題に対しては、財源がございませんからとか、
予算
措置ができませんからと言
つて
口を拭
つて
おられる
態度
は、どうも我々了承しかねるのですが、その点はどうなんですか。
高瀬荘太郎
54
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) どうもその点につきましては、
先ほど
お答えした以上のことは私からは申上げることはできないのであります。
佐多忠隆
55
○
佐多忠隆
君 じやその議論は別な機会に譲ります。 もう一遍、値上げが違
つた
企業体に対しての
影響
が違うのだということ、それからもう
一つ
加えて、これは或いは
事務当局
からお願いしたほうがいいかも知れませんが、値上げが一体
国民
生活なり何なりに及ぼす
影響
は、運賃の場合或いは米の値上げの場合とどう違うのか、どういう状況にあるのか、その辺も
一つ
……。
高瀬荘太郎
56
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
先ほど
国鉄裁定を呑むことによる国有鉄道財政に対する
影響
と、
電信電話公社
調停案
を呑むことによる
電信電話公社
財政に対する
影響
の違うということを申しましたが、それは御承知のように、元来基本給が国鉄と
電信電話公社
で違
つて
お
つた
わけです。それで裁定によりますと、この際基本給を国鉄並みにしようと、こういうことに
なつ
ておるわけなんで、ですから国鉄のほうは基本給に対して今度の裁定案を呑みましても二割幾らかになる。併し
電信電話公社
のほうは
調停案
を呑みますと三割幾らかになるという違いが出るわけなんです。その点を申上げたわけなんです。
佐多忠隆
57
○
佐多忠隆
君 それならば問題ははつきりするのですが、それならばですね、現在低く切下げておいて、今までにあなたがたは完全に払
つて
おられないのだから、今までのものを遡
つて
それを補償してやらなければならないというようなことになるのじやないか。それをば現在の
給与
が低いからただ二割値上げというようなことで調子を合わすということは、今までほかのところに比べて低か
つた
ことを更に継続して行くというような結果にしかならないので、こういうことにこそ
電信電話公社
の特殊性を主張をして、上げる率はもつと別に勘案するというようなことがあ
つて
、初めてこの
調停
を考慮しましたとか、尊重しましたとかいうことが言えると思うのです。ただ現在の現給が低いから二割アツプすると違
つて
来るのですということでは、何らこれは考慮されていないという結果になりはせんですか。
高瀬荘太郎
58
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
只今
申しましたように、国鉄の基本給と、それから
電信電話公社
の基本給が違
つて
おる。これは今度起きたわけではなくて、今まであ
つた
ことであります。で大体これを直そうというのが
調停案
であります。それで
電信電話公社
の財政から、又諸般の事情を
考え
て、これは直せるならば私は直すのに賛成なんであります。同じ
公社
の従事員であ
つて
甚だしい不
均衡
のあるということは、決して正当なことじやないのです。その点だけは私は合理的だと思うのです。ただ併し、それはどうしても
公社
の財政と関連して来る問題でありますから、今まで違
つて
お
つたの
を現在の
公社
の財政状態ですぐ直せるかと言えば、財政状態の現状ではすぐは直せない。やはり将来の財政状態等と関連してこれを直して行く、これよりほかないのじやないか。これが私の
結論
で、その意味では
調停案
を私は尊重しておるつもりでおります。
佐多忠隆
59
○
佐多忠隆
君 少しも
調停案
を尊重しておられることにならんので、財政状態が悪いから直せないのだということは、どういうことなんですか。
高瀬荘太郎
60
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) これは
先ほど
から申しますように、今の財政状態から申しますと、
料金
を何とかしなければこれは呑めないのだと、こういうことが一番大きな理由であります。
佐多忠隆
61
○
佐多忠隆
君 それならばもう一遍その点をお願いしますが、米とか、国鉄運賃とかいうようなものは上げておかれて、これだけ上げないという理窟は通らなくなるのじやないですか。そこに特殊性があるとおつしやるのならば、むしろ逆なんじやないか。今非常に低いのだから、こつちは仮に上げる場合の必要性から言えば、若し上がるということになれば、国鉄にも或いは米にもまして上げなければならない必要性があるのじやないか。ということは、今申上げたように、
給与
その他が非常にほかとは不
均衡
に低くて、そういう意味では搾取しているわけなのだから、上げる必要なり何なりは非常に大きい、而もそれが上げた
影響
から
考え
て、庶民大衆にどつちが直接な
影響
を与えるかという問題になれば、私はむしろこつちのほうが関接的じやないかという感じさえ持
つて
いるのです。そういう必要性は非常に強いです。それから物価を上げてはならないという、要求を抑えなければならない理由からすれば、ほかのものより弱いというよう状況のときに、ほかのほうは然るべく措置をすることを言
つて
おきながら、これだけ捨てて置くという理窟は通らなくなる。なぜその点をう少し主張して、ほかのものを上げることは不賛成だけれども、少くともこれだけはそういう事情から上げることも止むを得ないじやないかというような
態度
になられなか
つたの
かどうか。
高瀬荘太郎
62
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) その点は
先ほど
お答えしたところでおわかり下さるのじやないかと思うのですが、国鉄の裁定を呑むということが国鉄の財政に対する
影響
と、それから
調停案
を呑むということが
電信電話公社
の財政に対する
影響
との違いがある。ですから、国鉄のほうは基本給で、二割幾らで、それでも到底やれない、そういう事情がありますので、一割アツプということも止むを得ないというとに
なつ
たわけであります。それならば、今まで非常に国鉄との釣合がとれていないのをどうするのだと、こういう御
質問
になるかと思いますが、それも
先ほど
お答えした
通り
でありまして、これは無論将来是正すべきものであると、こう
考え
ますけれども、今日の
電信電話公社
の財政状態等から言えば、すぐこれを実行することが困離であるというところから、今度のような結果に
なつ
たと、こういうわけであります。
水橋藤作
63
○水橋
藤作
君 関連いたしますので、もう二つだけお伺いしておきたいのですが、
先ほど
からの答弁を聞きますと、
調停案
は尊重すると、而も国鉄との不
均衡
も是正したいのだと、併しながらこれを実施するためには
料金
を値上げしなければならんのだ、だから止むを得ないと、こういうふうに
結論
としておつしや
つて
おるように聞くのですが、そういうふうに了解してよろしいでしようか。
高瀬荘太郎
64
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
料金
の問題が主たる理由であります。そのほか
調停案
の
内容
につきましても、私はなお検討を要すべき……、
金額
等については検討を要すべき点もあると
考え
ております。
水橋藤作
65
○水橋
藤作
君
調停案
に対してつまり
金額
に対してのあれがあるということは、不
均衡
をこの際是正すべきであるという見解を持
つて
おられる
大臣
とのバランスがおかしいのではないですか。どういうことなんですか。
高瀬荘太郎
66
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) つまり
均衡
を、正しく
均衡
させなければならんと、それについて
調停案
の
金額
はそういう正しく本当に
均衡
をとる結果に
なつ
ておるかどうかということについては、なお検討を要すると、こういうわけであります。
水橋藤作
67
○水橋
藤作
君 そうしますと、
結論
として、時間をかかりますから、
結論
だけ聞いて行きますが、そうすると、
調停案
は正しく
均衡
のとれた
調停
とは
考え
られないと、又検討しなければならんと、それがために
調停
を呑むことができないのだと、こういう
大臣
は見解なんですか。
高瀬荘太郎
68
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君)
調停案
の基本給の計算の仕方、その他特殊勤務とか、勤務地手当とか、それらとの関連の問題等については、なを検討を要する点があるのではないかと、こういう
考え
であります。
水橋藤作
69
○水橋
藤作
君 これが後ほど大きな問題になると思いますから、はつきりしておいて頂きたいのは、
調停案
を呑みたいのだと、併し
料金
を上げなければならんと、国家
予算
からして上げることはできないという見解と、もう
一つ
調停案
の
内容
において不十分な点があると、もつと検討をするということは、今更検討をするなんということと言われるのはおかしいと思いますが、
調停案
にたいして不服なんだと、だからこれは呑めないのだという二つの見解に分れる、どつちが
大臣
の持
つて
おられる見解かということ、
結論
だけでいいです。 それから
結論
として私が申上げないことは、
先ほど
から
大臣
のおつしやることは、主として
料金
の値上げをしなければならんが故に……、これを
均衡
もとらしたい、
調停案
も尊重したいと、併し
料金
の値上げによらなければならんからこれは止むを得ないのだということになりますと、今の
調停案
を出された
給与
問題が従業員の犠牲において、やりたいし、やらなければならないのだが、
料金
値上しなければならないのだからそれはできないのだということになると、つまりその負担を従業員が負担する結果になる。私はこういうふうに
考え
るのですが、それともう
一つ
、
結論
だけ三つ聞いておきたい。これは後刻大きな問題がこれに対して加味して来ると思いますので、
結論
だけで結構です。最悪の場合、この調定案が出されて、
先ほど
申しました
通り
、労働攻努のこの激しいときにかかわらず、組合が素直にこれを呑んだにかかわらず、官側はそういう理由でこれを呑めないということになりますと、この結果起るところの、我々の望ましくない事態が起
つた
場合は、これははつきり官側の責任だと私は
考え
ますが、その点
大臣
はどういうふうにお
考え
に
なつ
ておられますか。
高瀬荘太郎
70
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) 第一の点でありますが、
調停案
の
趣旨
はは、不
均衡
是正というところが根本であります。この点は私は正しい見解だと思うのです。ただ極く細い点では、
調停案
については、そういう不
均衡
是正という点で、
金額
の点についてなお検討を要する点があると、こういう見解であります。 それから第二の、
料金
値上げをしない、だから
調停案
を呑まんということは、労働者にだけ犠牲を強要するという結果に
なつ
て不公平じやないかと、こういう御見解だと思います。その点は、労働者に対しては甚だお気の毒に思うのでありますが、
料金
を上げるということは、又
一般
の消費大衆の生活から申しますと、或いは産業
発展
というような点から申しますと、相当強い
影響
のある問題でありますから、そのほうも我々としては
考え
なければならん、こういうことであります。 第三のこれがどうしてもうまく折衝が行きませんで、非常に憂うべき事態が来た場合は、官側の責任であるということを
考え
るかと、こういうような御見解でありますが、無論
官庁
としては、
監督
官庁
でありますから、そういうような事態の是非とも起らないようにしたいという希望を持ち、努力もいたすわけでありますが、そういう事態が起きた場合に、
政府
だけの責任だと、こういうことに
考え
られないと
思つて
おります。
水橋藤作
71
○水橋
藤作
君 この
調停案
を、中労委を尊重されておればですね、中労委の裁定が出た場合に、一方は呑んで、一方は承諾しなか
つた
と、仮にあべこべにですね、官側がこれを承諾したが、組合が呑まなか
つた
とい
つて
、組合員が、つまり組合運動の過程においてやはり自分の最高の手段をと
つた
場合には、これは
政府
としては、責任は組合にあるとおつしやると思う。これと反対の立場から立
つて
、この組合の最も正しい運動、これを
最後
的のものまで持
つた
場合、
国民
に及ぼす
影響
その他は私は
政府
側にあるというふうにまあ
考え
るわけなんで、これはまあ議論になりまするからこの辺でやめますが、
先ほど
のように、そういうことのないように努力したいという
大臣
のお気持に対しては期待をするのでありまするが、その努力たるや何であるからということは、言うまでもなくこの
調停案
を完全実施することにかかると思う。と同時に、今の担当
大臣
として、所管
大臣
として、この問題が解決つかなか
つた
場合は、私は所管
大臣
として通信
事業
の
発展
、及び従業員に対してのつまり高能率高賃金制、或いは労働行政その他に関しまして、
大臣
が誠意がない……、一方的な、つまり閣議においてきめられたことについての
大臣
の努力がどこまで実を結ぶかによ
つて
決定するものでありまして、
先ほど
の努力するというお言葉に期待を申上げて、
一つ
これは円満解決するよう、何とかこの
補正予算
も、私は必ずこれは修正さるべきものだと確信しております。その際是非とも閣議において
大臣
が身を挺してこれを
一つ
頑張り抜いて頂くよう、
一つ
今日の
委員会
はこれに対して反対がないところから行きますと、参議院の
委員会
は、挙げてこの
調停案
を円満解決し、労働運動を、この問題を円満に解決したい。又
事務当局
としても非常にこの組合運動に対しての対処方に苦労されておられると私は
考え
ますので、この際
一つ
このあらゆる大きな問題を円満解決することがですね、
大臣
の閣議においての努力にかか
つて
おるというふうに我々
考え
まするので、これを要望いたしまして、私の
質問
を終ります。
佐多忠隆
72
○
佐多忠隆
君 ちよつと今のに関連して……。今
大臣
は、
調停案
をなお検討してというような
お話
でしたが、これはもうさつきの
お話
によると、検討するまでもなく、十分に検討された結果、非常に重んじたとおつしやるのだから、十分に検討された結果、今のところでは呑めないというようなことに
なつ
ているのじやないか。それならばこの
調停案
自身がもう少し疑問があるという点が更にどこにあるのか、そいつをば少し御
説明
願いたい。
高瀬荘太郎
73
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) 今申しましたのは、私の了解するところによりますと、国鉄の基本給と
電信電話公社
の基本給とに違いがあると、そこにまあ一番大きな不
均衡
の標準があるわけですね。その場合に、国鉄の基本給の計算の仕方というものと、それから
調停案
による基本給の計算の仕方というものに少し違いがあるように思う。だからそこは大したことじやないと思うのですが、やはり
均衡
という点から言えば
考え
なきやならんと、こういうわけなんです。
佐多忠隆
74
○
佐多忠隆
君 それじや
事務当局
に聞くのですが、どういうふうに……、数字的に
説明
して下さい。
金光昭
75
○
政府委員
(金光昭君) お答えいたします。国鉄の仲裁裁定の本俸の中には、特別手当の〇・五カ月分と、それから勤務地手当のうちの五%分を基本給に含めてあるというふうに聞いております。
新谷寅三郎
76
○
新谷寅三郎
君 関連して
最後
に
一つ
……。
佐多
委員
や水橋
委員
からいろいろ御
質問
があ
つたの
で、実は私も次の機会にお尋ねしようと思
つた
ことが、大分具体的に今日は答弁されましたので、
郵政省
の方針とも言いますが、
政府
の方針がだんだん明瞭にな
つたの
ですが、私は前
国会
で
政府
の提案された
日本電信電話公社法
の法案の
審議
に当りまして、而もこれを他の国鉄
公社
とか、専売
公社
のいろいろの
制度
がありますけれども、それを更に越えて
公社
らしい
公社
を作ろうというので、実は我々
委員
が相談をしまして、相当大幅の修正をして、結局両院協議会まで行
つて
きま
つた
問題でありますので、その
審議
に当
つた
者として根本的な
考え
を申上げておきますが、国鉄や専売
公社
等は御承知のようにまだ
公社
に
なつ
たけれども、官業的な色彩が非常に強いのです。併しこの
電信電話公社
法ではそういう面をできるだけ除きまして、
公社
の総裁が
事業
の責任者として、この
電信電話事業
の
国民
のための
発展
を十分に腕を振
つて
やれるようにというので、相当にこれは
考え
たつもりでありまして、その
趣旨
については
政府
も全く同感であ
つたの
でありまして、従
つて
今の問題のごときも、この
公社
の発足のときに先ずつまづいてしま
つた
ということになりますと、一体
公社
の特殊性なんというのはどこにあるのかということになるので、具体的に私は、数字はどの数字がいいとか悪いとかいうことを今ここで具体的に批評はしませんけれども、併し公平な議論が、
調停
をして、そうして大体これが世間の見るところ妥当なものであるということであれば、やはりその線に副
つて
最大限の考慮を
政府
でも払うべき筋合いであると私は思うのであります。殊に
日本
電信電話公社
の
職員
は大体においてこれは勤務地が
電信電話
の
性質
上都市に多いのです。この点は国鉄や専売とは更に違うのです。そうい
つた
ことも
考え
ますと、本給について、基本給についていろいろ議論されるのは、比較をされるのはまだいいのでありますけれども、勤務地手当のごときものを入れたものと比較して、而もその総体においてどうのこうのというようなことは、これはやはりこの
公社
の
事業
の特殊性を無視したものじやないかとさえも逆に私は
考え
るわけなのです。そういう点も、
公社
の
事業
は特殊でありますから、その特殊の
性格
にふさわしいような
待遇
条件というものをやはりここで樹立して行かないと、又これをあとに引延ばしても、結局その日暮しをするだけで、問題は必ず起
つて
来るのですから、
法律
制定の精神から是非この最近の機会にこういう態勢が整うように
大臣
としても最大限の努力をされることを私は希望しておきます。
佐多忠隆
77
○
佐多忠隆
君 今
政府委員
から御
説明
に
なつ
た点、どうも御
説明
聞いただけではつきりわかりませんので、これは数字の問題になりますから、後ほど
資料
にしてはつきりわかるように、
説明
が必要であ
つた
ら
説明
を付けて
一つ
資料
としてお出し願いたい。 そらから更にどうも問題の中心は、
料金
引上げが可であるか不可であるかというような問題にどうもなるんじやないかと思いますので、
一つ
この
料金
を引上げることが
一般
物価に対して、或いは生活に対してどういう
影響
を及ぼすのか。それからそれを引上げることによ
つて
負担力のほうからみて、国鉄の運賃或いは米の負担の問題と比較して、
電信電話
の
料金
の負担能力はどういうふうに違うのかということは、これは使用者なりなんなりが、どういう階層なりどういうところに大体固ま
つて
おるのか、そういう点も何かわかるような
資料
を別途お出し願いたい。その上でもう少し議論したいと思いましす。
高瀬荘太郎
78
○
国務大臣
(
高瀬荘太郎
君) 了承いたしました。
鈴木恭一
79
○
鈴木恭一
君 もう時間も過ぎましたし、御
意見
もあるようでありますが、今日はこれで散会いたしまして、次回に……。
佐多忠隆
80
○
佐多忠隆
君
公社
の総裁への
質問
は又にいたします。
溝淵春次
81
○
委員長
(
溝淵春次
君) それでは前へちよつと返りまして、お諮りしますが、
放送法
第三十七条第二項の
規定
に基き、
国会
の
承認
を求めるの件、これに関連しまして、
委員
各位に御了承願いたいと思いますのは、本件の審査に当
つて
はNHK
関係
者を随次当
委員会
に
出席
を求めることが多々あると思うのでありますが、その場合には
参考
人として出頭を求めたいと思いますが、御
異議
ございませんですか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
溝淵春次
82
○
委員長
(
溝淵春次
君) それではそういうことにして、なお
参考
人の決定等はあらかじめ
委員長
に御一任願いたいと思うのですが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
溝淵春次
83
○
委員長
(
溝淵春次
君) それではさように決します。本日はこれを以て散会……。
水橋藤作
84
○水橋
藤作
君 本日これで終るというのですと、結末がつかんと思うのですが、私、大蔵
大臣
を呼んでいるのですが、大蔵
大臣
が御
出席
にならない理由、或いは私がこれから
質問
しようということについて、
大臣
の代行に来られたかたが答弁できるのかどうか。大蔵
大臣
が来られないとすれば、午後から来られるのか来られないのか、或いは後刻に廻されるのか、その点はつきりしておかないと、今日は
出席
されることに
なつ
ているはずですから、それをはつきりしておいて、今日の
委員会
を午後開くか開かないか、又後刻とはいつするのか、
大臣
の都合のいいのはいつであろうかということを、今日の
委員会
の決定
事項
としてきめて頂きたい。
溝淵春次
85
○
委員長
(
溝淵春次
君) 水橋
委員
にお答えしますが、大蔵
大臣
は今日は止むを得ないことで、どうしても午後も
出席
が不可能のようでありますが、日を改めて
出席
されるとのことでありますから……。
水橋藤作
86
○水橋
藤作
君
事務当局
からおいでに
なつ
て、事務的に回答されたのじや私、満足できんと思います。満足し得る回答を得られないと思う。従
つて
事務局から折角おいで願
つて
も、
大臣
の
出席
のできるまで、私待ちたいと思いますが、そうかとい
つて
いつまでこのままに放
つて
おくわけにも行きませんので、近いうちに
大臣
の暇を見て是非とも
出席
されるよう要望いたしまして、それに併せてこの次の
委員会
を開催するよう、それまで保留いたします。
溝淵春次
87
○
委員長
(
溝淵春次
君) さように了承いたします。 本日はこれを以て散会いたします。 午後零時五十五分散会 —————・—————