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政府委員(
小林与三次君)
只今の
お話は至極く我々といたしましては、痛いところで、恐縮にたえんのでございまして、実は
学校は
自治庁の役人が
中心にな
つて教えるということを
考えておるわけじやございませんで、
自治庁が世話をして、それぞれの
方面の
大学その他の
専門の方々においでを願う。尤も役人は全然出ないわけじやなしに、各省のそれぞれ責任者に主管
行政についての
説明も願うという
考えでございまして、
自治庁としては
世話役をやるという
考え方でいるわけでございます。正直に申しまして、
自治体だけでなしに、
役所の
仕事全体のやり方が極めて非能率で、無駄が多いということは、我々といたしましても、すでに深く反省しておるわけでございまして、そういう何と申しますか、公共の活動の経営、管理というものの合理化、能率化、そういうものについて
組織的な勉強もやりたいというのが
中心の
気持でおるわけであります。そういう
意味の教科
内容というものもどうしても充実して行きたいということを
考えていまして、それがためにいろいろな
行政学者なり経営学者なり、会計学者なりその他の御
意見も今まで拝聴して、そうしたかたの御出馬も願うと共に、教えることについての研究も希
つておるわけでございます。ただ正直に申しまして、こういう
自治体の
運営、管理というものを本当に合理的に、能率的にや
つて行くという学問的な体系というか、研究というものが必ずしも十分であるかないかということについても疑問がありまして、いろいろ諸
先生に実はお願いをいたしておるのでありますが、正直に申しまして、そんならばというふうな、
先生も必ずしも今日まだ思うようには見当
つておらん
実情であります。いずれにしろそういうところにメスをどうしても加えて行かなければ
役所全体の能率が上らんので、こういう
方面の分野を新らしく開拓をして頂くということで、いろいろな
先生方にもお願いをいたしておるわけでございます。これは何も
地方の公務員だけじやなしに、
中央でもやはり
自治行政に
関係のある役人が随分多いのですが、
中央の役人でも将来
地方へ行く人もありますし、そういうものに対してもとも
どもにこの
機関を開放して行くのが適当であろうというので、
中央の役人でも
地方行政に
関係のあるものについては
研修は行い得るという途を開いたわけでございます。これの
運営につきましては、本当に具体的に、どういうふうにや
つて行
つたほうが本当に実が上るかということにつきましては、私
どもといたしましても、非常に苦慮いたしておる
段階でございまして、これは諸
先生方に知識も十分に拝聴さして頂いて、うまくや
つて行きたいと、こういうふうに
考えておるわけであります。