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小笠原二三男君 午後からやることも結構ですが、この
衆議院側の
改正要綱そのものだけ受けて、そうしてそれに諾否を、或いは
意見を向うに申上げるということ、或いはその他
参議院として附加される、
意見をつけて向うのほうに申上げるというような行き方は、必ずしも私は望ましいとは考えまん。私はこれは、
衆議院は
衆議院として考えられたものですから、私たちとしてはこれを参考として、
参議院は
参議院としてその他にもあるわけですから、その他の問題点を掲げて一応検討をして行くうちに、結果としてこういうものに対しての
参議院としての回答が出て来る、こういう形で
衆議院のほうに
意見も述べ、協調できるところは協調してこの
改正案の成立を見る。こういうことでないと私は
参議院としての立場というものがないだろうし、成いはひよつとすると
地方の要望その他細かいものが、これだけで考えてやるというと面倒くさくな
つて落されてしまう虞れがある。よく
地方の要望というものが、我々
公職選挙法の調査のために、或いは他の問題の場合、議員派遣で出張した場合に縷々述べられている幾多の点があるわけなんです。ところがそれは未だ曾
つて選挙法改正に直接反映するということが少い。それで議員の、何と申しますか、その都度都度の必要に応じた
改正ということだけで、
選挙管理委員会の
事務の
運営を能率化させるとか、成いは
選挙民の
選挙活動なり、成いは投票行為なりを便宜化して行くとか、そういうようなことは案外手が抜けるというような結果が従来あ
つたのじやないかと思われるのです。ですから相成るべくはやはり広
範囲に問題点を掲げて、その中に
衆議院側の問題点も入るというような形で一
通りこの
選挙法を洗
つて見るという必要が私はあろうかと思うのです。それでそういう点について若しもお許しが頂けるならば、
専門員室でその都度都度作
つている問題点となる一覧表のようなものはあ
つたわけなんですから、今日の段階において考えられ、或いは
関係団体当局から要望されている点が漏れなく網羅され、問題点として掲げられるものを出して頂いて、そうしてそれもこれと同時に当
つて見て万全を期するようにして頂きたいと私は考えるので、
ちよつと時間をとるようですがお諮りを願うなり、
委員長において又考慮して頂くなり要望したいと思います。