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三浦辰雄君 私は
政府原案に反対、そして一部修正を試みたいのであります。その修正の点はお手許に配付してあるのであります。一体この
政府の改正
法律案の提案
理由を見ると、本案の作成に当
つては右
人事院勧告に示されました
給与改訂案につきまして慎重な検討、
考慮を重ねたのであるが、目下の
財政経済等の諸
事情を総合的に勘案いたしました結果、遺憾ながらこれをそのまま
実施できないとの結論に達したと言い、そうして
政府はこの改正案を出すのに当
つて、最近における
民間給与、家計費その他諸般の
事情を総合的に勘案した上で、
財政の許す限度におきまして努めて
人事院の
勧告を尊重する建前の下に
職員の
給与改善を図ることを以て基本方針にしたと
言つておる。そして一般
政府職員に対しましては、
昭和二十七年十一月以降における
職員総平均の
給与額月額約二割
程度引上げておおむねこれを一万二千八百円
程度とするということにしている。けれどもどうも先般来この審議を通じていろいろと問題に
なつておりまするように、この
ベースに対する議論は随分ある。又この各号俸の
内容についても例えば働き盛りである五、六級前後の
人たちの今回の改正によ
つて与えられるところのものは恵まれていない、一般に問題があるけれども、その中でも更に恵まれていない。こういう体系に
なつているようなところに問題がある。だから私は
政府原案には反対なんだ。併しながら本案において基本給が幾分でも上ることでもありますし、又年末に当
つての手当も幾分改善されていることでもある。又一方地方
公務員をも含めると二百万に及ぶところの
公務員のかたがたの生活、特にこの歳末を控えてどうすれば一体この年の瀬を暮して行けるのだ、誠に同情すべきまじめな
公務員、これに対して思うのであります。これを思うと、この法案がいろいろの修正の出ますようなことで結論的に不成立に終るということは、又私は断じてどうも情において許せない、忍びない。そこで私は
政府はこれらの問題、いわゆる
ベースそのもの、或いは各号俸間の問題、先ほど一部で提案された一号から八号まではそのままでよかろう、それ以上についてはもつと
考えなければならないといつたようないろいろの問題について引続き研究をするというようなことが是非望ましい。勿論これをいじるとなれば公企労法によるところの国鉄、専売、こういう問題との
関係もありましよう、又
特別職との関連もあることは勿論でございましようが、是非これは引続きすぐに誠意をも
つてこの研究を続けて行
つて改善に努力する、あの困
つている
公務員の姿に目をおおうとすることなく、又口実を他に求めてそうして何とかごまかすといつたような
方法でなく、謙虚な態度でこの問題をすぐ研究を続けて行
つて、できれば年度内においてもいいものができ得るならばこれを出す、こういうようないわゆる一層の誠心誠意を以てこの問題を研究して頂きたい。
こういう
意味で私のは朗読申上げますると、
一般職の
職員の
給与に関する法
律の一部を改正する
法律案に対
する修正案
一般職の
職員の
給与に関する
法律
の一部を改正する
法律案の一部を次
のように修正する。
別表第一から別表第六までの改正
規定中別表第一から別表第五までの
各表の末尾にそれぞれ次の備考を加
える。
備考 本表は、暫定的のものであ
つて、なるべく速かに合理的改
訂を加えるものとする。
これを是非加えたいということでございます。どうか皆さんがたの一つ御賛同を得たいとお願いする次第でございます。