○
政府委員(
安田巖君) お答えいたします。現在も
福祉事務所がや
つておりまする
仕事が完全に行
つておるかどうかという
お話でございますけれ
ども、私
どもいろいろ骨を折
つてはおりますけれ
ども、まだ不十分な点が多々あるということを申さざるを得ないと思います。と申しますのは、人員が足りないということが
一つございまして、ここで二十八年の一月の調べによりまするというと、市部におきましては私
どもが求めておりまする基準に対して一〇二・八%職員を充足いたしておりますけれ
ども、郡部におきましては八八・二%でございます、平均いたしますと九二%ぐらいになるのでありますが、まだもう一息だというような
状況であることは事実であります。従いまして個々の
福祉事務所におきまして、そういう人員の不足或いは
仕事の量が多いものでございますから、過労のために病気に
なつた者等もございますので、そういう点で私は必ずしも御満足の行くような
状況でない所が相当ありはしないかということを実は心配いたしております。併し、御
承知のように
福祉事務所ができましたのは何しろまだ一年半ぐらい前でございますから、もう少しやはり新らしい制度でございますので、長い目で見てやらなければならんということも
考えなければならん。で、一昨年の十月当初或いは昨年の前半期等と比べますと、最近はまあ充足
状況もだんだんよくな
つて参りますし、
仕事にも慣れて参りまして、非常にいい成績を挙げている所が殖えつつあるということを実は私
ども喜んでおります。併しいずれにいたしましても
民生委員の
かたがた、こういう
かたがたは社会的な地位もあり、経済力もございますし、或いは又多年そういう
仕事に従事されました御熱情、御
経験等も十分でございますので、そういう
かたがたの御
協力というものは私
どもは十分
一つ仰がなければならん、又
福祉事務所の職員にも私
言つておるのでありますけれ
ども、まあいろいろやはりおのおの特長があるのでございまして、
福祉事務所の職員は若くて、そうして技術とか
知識とかいうようなことにつきましては、いろいろまあ最近新らしい教育を受けておる、そして又最近要求されますような細かい基準を当てはめるというような
仕事は、これ又
民生委員さんにお願いしてもこれはできないことでございます。で、私はお互いに
一つ秀れたところは尊敬し合
つて頂いて助け合うというような
気持にな
つて頂くことが第一だと、そういうふうなことを私は
福祉主事のほうに申しておるようなわけでございまして、今後この
法律ができますというと、いろいろと従来の行掛りというものがこれで一応ピリオッドを打たれますからして御期待のような点はうまく行くのではないかと、こういうふうに
考えております。