○
政府委員(富樫凱一君) 道路
関係の要求
予算について御
説明申上げます。
前回官房長から御
説明申上げました
通り、道路
予算は二十八
年度におきまして百四十二億六千八百万円を要求いたしております。このほかに有料道路
関係で二十五債要求いたしておりますが、この二十五億を入れますると百六十七億六千八百万円でございます。この有料道路を除きましたのと昨年の道路
予算と比較いたしますと、六二%の増加に
なつております。以下この通路
予算の
内容につきまして御
説明申上げます。
この
予算を
内地と
北海道に分けますと、
内地が百七億七千万円、
北海道は三丁二億二千八百万円ということに
なつておりまして、その
内地の内訳から御
説明申上げたいと思います。
内地の道路
事業費を内訳いたしますと、
直轄道路
改修費と、それから道路
事業調査費と道路
改修費補助と道路
事業調査費補助、大きくこの四つに分けられます。
で、この
直轄道路
改修費におきましては三十九億二千六百万円でございまして、この内訳が道路改良に二十九億八千九百万円、それから踏切除却に六十万円、鋪装に七億九千五百万円、
補修に八千二百万円と
なつております。これは国が
直轄でやります道路
事業でございまして、改良につきましては国が三分の二を
負担いたします。踏切除却しついても同様三分の二、鋪装についても三分の二でございまして、
補修につきましては二分の一でございます。この
直轄でやります改良の個所数を申上げますと、道路につきましては五十八個所ということになりまして、
新規として八個所をやるということに
なつしおります。又長大橋につきましては五個所でございます。
新規を二個所とることにいたしております。踏切除却は
新規が二個所であります。鋪装につきましては三十三個所をやることにいたしておりますが、このうち
新規が八個所でございます。
補修につきましては三個所をやることにいたしておりますが、
新規は二個所でございます。これらの個所につきましてはまだ省議を経ておりませんので、個所数だけを今日は申上げさして頂きたいと思います。次に道路
事業調査費でございますが、これは二千五百八十万円でございます。これを以ちまして将来
実施いたします
直轄工事の
計画線の
調査並びに実測
調査を
実施いたしたいと
考えております。次に道路
改修費補助でございますが、これが六十八億一千七百九十八万円でございます。これを小分けいたしますと、道路改良が十八億六千六百二十万円でございまして、これは
補助率が二分の一でございます。それから踏切除却が三億四千七百二十万円でございまして、
補助率が二分の一でございます。それから特殊改良というのがございますが、これは二十七
年度におきましては
局部改良として要求いたしまして、この
局部改良は道路のうちほんの一部を改良すれば非常に実効が挙がるというふうなものを選んだわけでございますが、なおこの特殊改良といたしましては、そのほか路盤等が非常に傷んでいるというふうなものは、この特殊改良の中で賄いたいという
考え方で特殊改良といたしたわけでございます。これの
補助率は三分の一でございまして二億七千五百万円を要求いたしております。それから橋梁整備でございますが、橋梁整備は十九億一千四百五十七万円でございまして、この
補助率は二分の一でございます。次に
補修でございますが、
補修といたしまして五億六千八百五十一万円を要求いたしておりますが、
補助率は三分の一でございます。なおこの
補修の中で二十七
年度と変りましたのは砂利道
補修がございません。二十八
年度におきましては砂利道
補修には
補助いたさぬということに
なつております。それから軌道
補修も二十七
年度はございましたが、二十八
年度においては要求いたしてございません。同じく道路標識も二十八
年度においては要求いたしておりません。又橋梁
補修の中で二十七
年度には木橋の
補修というのがございましたが、この橋梁
補修の中は永久橋の
補修でございまして木橋の
補修は要求いたしておりません。これらの
補修を合せまして五億六千八百五十一万円でございます。次に
災害防除でございますが、これが一億九千百二十万円で、
補助率は三分の一でございます。この
災害防除と申しますのは未然に
災害を防ごうというものでございまして、危い箇所については未然に改良
工事を
実施するものであります。次に鋪装でございますが、鋪装が十六億二千百五十万円であります。これも
補助率は国道に対しましては二分の一、
地方道に対しましては三分の一ということに
なつておりますが、この二十七
年度におきましては
地方道に対しましては二分の一でございましたのが、二十八
年度においては
事業量を増そうという趣旨から三分の一にいたしております。次に
地盤沈下地帯の道路でございますが、これに三千三百八十万円を要求いたしております。これの
補助率は二分の一から三分の二とありますが、道路におきましては二分の一だけでございます。
次に道路
事業調査費補助といたしまして七百十万円を要求いたしておりますが、これの
補助率は四分の一でございます。これは二十七
年度におきましては三分の一でありましたが、二十八
年度におきましては
補助率を減らしまして四分の一ということにいたしたのでございます。これらを合せて
内地におきましては百七億七千六百八十八万円でございます。
そのほかに次の頁でございますが、特定道路整備
事業の特別会計に繰入として二十五億があります。これは本
年度は
財政出資ということで一般会計からこの特別会計へ繰入れるということになりましたものでございます。なおこの二十五億の
内容につきましては後ほど
説明申上げます。
次に
北海道でございますが、
北海道の道路
事業費といたしまして、三十三億二千八百八十二万五千円でございますが、これを分けますと、
直轄道路
改修費と、それからその下のほうにありますが、道路
事業調査費、それから道路
改修費補助並びに道路
事業調査費補助、大きく分けますと、この四
項目に
なつております。
で、
直轄道路
改修費は
北海道開発局が
実施いたします分でございまして、これは皆国費であります。全部国費で賄います。この
直轄道路
改修費の総額は二十七億五千三百三十万円でございます。これを小分けいたしますと、改良に九億二千八百六十万円、鋪装に一億四千八百万円、
補修に九千三百三十万円、
維持に三億九千七百三十万円、橋梁に十一億六千百九十万円、
災害防除に二千四百二十万円ということに
なつております。
その次に道路
事業調査費でございますが、これが一千万円を
予定いたしております。
次に道路
改修費補助でございますが、これは
北海道庁が
実施いたします分でございまして、この
改修費補助の総額は五億六千四百六十万六千円になります。それを小分けいたしますと、改良が四億九千六百八十万円、一枚めく
つて頂きまして、特殊改良費二千三百四十万六千円、
補修に四千八十万円、
災害防除に三百六十万円、こういうふうに要求いたしております。
なお
補助は、
北海道の道路
事業調査費補助が九十万円ございます。
それでなお
北海道につきましては、
補助率を改良は十分の六、それから特殊改良、
補修は三分の一、道路
事業調査費については四分の一ということに
なつておりますが、二十七
年度におきましてはこの六割が五割でございました。
次に有料道路の内訳を御
説明いたします。こちらの刷物の四百三頁にございます。この中に
新規に入りましたものは、
直轄道路整備
事業分といたしまして松江国道でございます。それから特定道路整備
事業貸付分といたしまして、立山登山道路以下が
新規でございます。立山登山道路、裏磐梯道路、阿蘇登山道路、霧島登山道路、高野山登山道路、十日町—来迎寺、これは橋梁でございますが、これだけを
新規に取入れております。これに事務費等を入れますと二十五億になるのでありますが、この二十五億が今回は一般会計から繰入れられることになりましたので、これは特別会計にとりましては
都合のよいことでございまして、利子のない金を入れて頂くわけでございますので、特別会計としての運用は
都合がよくなると、こう私どもは
考えております。
以上簡単でございますが、道路
関係の
予算について御
説明申上げました。