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政府委員(今
井田研二郎君) ただ私も今
お話がありました
ように、公共
事業費が飛躍的に殖えるということは考えられませんけれども、こういう総合開発計画を立てることによりまして、少しでも当該地域に対しまして
予算が多くつく
ようなふうに我々としても努力いたしますし、又
関係のそれぞれの
かたがたにもそういうふうに御協力願いまして、少しでもたくさんつく
ようにして参りたい。のみならず今も御
発言がありました
ように、従来出しております公共
事業費の効率性を高める、即ち従来はちぐはぐにな
つておりましたものを、効率的に、総合的に使用するというふうな面におきまして、総合開発計画は意味があるわけでありますが、その面は大して問題にしないことにいたしまして、こういう計画を立てることによりまして、少しでも当該地域に対しまして国費が注ぎ込める
ようなふうに努力して参りたいというふうに考えているわけであります。で、北上地域につきまして、例としまして今大体十年でやるといたしまして、これだけかかる、
従つて全部の地域に対しましてどれだけかかるかということ曇りますと、これもたびたび私申上げております
ような工合に、大体十九地域の総会開発を
希望通りや
つて参るのには十年間で大体四千億近い金が要ろうかと思うのであります。従いまして、年平均といたしますれば三百五十億から四百億ぐらいのものが要るわけになるのであります。但しそのうちで現在公共
事業費で賄
つておりますものが百億以上二百億近くあるわけでありまするので、年々百五十億から二百億程度のものを増額いたしますれば、十九地域の総合開発というものはできることにな
つております。現在この公共
事業費の総額が千二百億余円ございまして、尤もこのうちから災害
関係を引きますれば、純粋の
建設事業にはそれほどはないのでございまするけれども、年々百億乃至百五十億、或いは二百億というふうなものを国費として投入をいたしますれば、大体十九地域の総合開発が殆んど所期
通りできるということになりますと、現在の国力から見まして、私どものや
つておりますことは必ずしも荒唐無稽なことではない。やろうと思えばやれることではあるというふうに私どもは認識いたしまして、できるだけこの線に近付ける
ようなふうに今後とも努力して参りたいというふうに考えている次第であります。