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1952-12-24 第15回国会 参議院 議院運営委員会 第17号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年十二月二十四日(水曜 日)    午前九時五十九分開会   ━━━━━━━━━━━━━   委員の異動 本日委員松浦清一辞任につき、その 補欠として田中一君を議長において指 名した。   ━━━━━━━━━━━━━  出席者は左の通り。    委員長     寺尾  豊君    理事            加藤 武徳君            杉山 昌作君           小笠原二三男君            相馬 助治君    委員            石村 幸作君            上原 正吉君            木村 守江君            草葉 隆圓君            小滝  彬君            安井  謙君            赤木 正雄君            小林 政夫君            高橋 道男君            三浦 辰雄君            菊川 孝夫君            矢嶋 三義君            田中  一君            村尾 重雄君            大隈 信幸君            境野 清雄君            水橋 藤作君            須藤 五郎君   委員外議員    運輸委員長   小泉 秀吉君            松浦 定義君            千田  正君   ━━━━━━━━━━━━━    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   ━━━━━━━━━━━━━   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君   ━━━━━━━━━━━━━   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○議案付託に関する件 ○国会議員歳費旅費及び手当等に  関する法律の一部を改正する法律案  (衆議院提出) ○国会議員歳費旅費及び手当等支  給規程の一部を改正に関する件 ○国会職員給与等に関する規程の一  部改正に関する件 ○回付案の取扱に関する件 ○行政機構の現状に関する実情調査の  ため議員派遣要求の件 ○金融租税行政及び専売事業等に関  する実情調査のため議員派遣要求の  件 ○母子福祉貸付金同和事業及び厚生行  政施行状況等に関する実情調査のた  め議員派遣要求の件 ○漁村金融漁港整備及び漁業調整状  況等に関する実情調査のため議員派  遣要求の件 ○飛行場の返還、新飛行場建設問題、  航空保安施設及び航空交通管制等に  関する実情調査のため議員派遣要求  の件 ○郵政事業運営状況等に関する実情調  査のため議員派遣要求の件 ○電気通信事業の運行及び現業機械化  状況等に関する実情調査のため議員  派遣要求の件 ○けい肺病に関する実情調査のため議  員派遣要求の件 ○国土総合開発に関し九州地方実情  調査のため議員派遣要求の件 ○昭和二十五年度決算会計検査院検査  報告批難事項等に関する実情調査の  ため議員派遣要求の件 ○図書館施託及び運営状況等に関する  実情調査のため議員派遣要求の件 ○議運運営に関する件   ━━━━━━━━━━━━━
  2. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 会議を開きます。  常任委員辞任及び補欠に関する件。
  3. 河野義克

    参事河野義克君) 自由党から、文部委員加納金助君、同じく山縣勝見君、厚生委員長島銀藏君、通産委員小滝彬君、予算委員平林太一君がそれぞれ辞任せられて、文部委員長島銀藏君、同じく小滝彬君、厚生委員加納金助君、通産委員山縣勝見君、予算委員鈴木恭一君を後任として指名せられたいとのお申出が出ております。  日本社会党第二控室から、議院運営委員松浦清一君、予算委員田中一君がそれぞれ辞任せられて、議院運営委員田中一君、予算委員山田節男君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。  それから緑風会から、予算委員加藤正人君、同じく溝口三郎君、決算委員柏木庫治君がそれぞれ辞任せられ、予算委員柏木庫治君、同じく常岡一郎君、決算委員加藤正人君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
  4. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  6. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に、議案付託に関する件。
  7. 河野義克

    参事河野義克君) 昨日衆議院から、道路整備費財源等に関する臨時措置法案というものが予備審査のため本院に送付せられました。発案者が付けられておる理由を見ますと、「道路の現況と自動車交通量の激増にかんがみ、道路のほ装その他の改築及び修繕を急速に促進して道路整備を図り、もつて自動車交通の安全の保持とその能率の増進とに寄与する必要がある。これが、この法律案を提出する理由である」こういうわけでございます。  この実体的な点は、建設委員会所管事項でありますが、併しながら本法案を見ますと、この道路整備費財源について特殊の構想を持つておりまして、「二十八年度以降五箇年間は毎年度揮発油税法による当該年度税収入額に相当する金額を、道路整備五箇年計画の実施に要する道路法及び道路修繕に関する法律に基く国の負担又は補助金財源に充てなければならない。」ということが法律規定してあり、なお地方公共団体に対する道路の鋪装その他の改築又は修繕に関する国の負担金の割合又は補助金の率については特段の特例を設けておられるわけであります。そういう点は、財源的な点が大蔵委員会所管事項に密接な関係がございます。そういう点で、本法案建設委員会及び大蔵委員会に密接な関係があり、現に大蔵委員長からは、本法案大蔵委員会付託されるべきだというお申出を受けております。  以上御報告申上げまして決定をして頂きたいと思います。
  8. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 速記を止めて、懇談会にして話がまとまるようにして頂きたいと思います。
  9. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を止めて下さい。    〔速記中止
  10. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは速記を付けて下さい。  次に、国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案国会議員歳費旅費及び手当等支給規程の一部を改正する規程案議題といたします。  先ず事務総長より説明を求めます。
  11. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 本件は、只今手許にお配りいたしております法律案を御覧を頂きたいと存じますが、本法案は、公務員給与法改正に伴いまして、先般庶務小委員会並び議院運営委員会において御決定願いました予算状況に合せました案を衆議院において発議せられたものでございます。  即ち議長の八万円を十一万円、副議長の六万四千円を八万八千円、議員を五万七千円を七万八千円に改めることが第一の眼目でございます。次に秘書手当の一万五千円を一万九千二百円に改める。更に期末手当のことが別個の法律となつておりましたのを、今回公務員給与関係の項に入りますので、これ又議員並びに秘書に関する期末手当規定を設け、又勤勉手当秘書に支給いたします旨の規定を更にここに明示する。かような趣意規定がございます法律でございます。  なおこの法律ができますと、これに伴いまして、国会議員歳費旅費及び手当等支給規程の一部を改正する規程案、これは両院議長が協議して決定せられるものでございますが、これを定める必要があります。その内容といたしますところは、期末手当を六月十五日及び十二月十五日に、それから秘書に対する勤勉手当を十二月十五日に支給する。こういう規定を別に設けました。かような案でございます。  以上でございます。
  12. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 本案に御質疑のあるかたは、お願いいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)  別に御発言もなければ、これより討論に入ります。御意見のあるかたは、賛否を明らかにしてお述べを願います。  別に御発言もなければ、これより採決をいたします。  只今事務総長から御説明のありました国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案及び国会議員歳費旅費及び手当等支給規程の一部を改正する規程案。以上、両案に賛成のかたの挙手を願います。    〔賛成者挙手
  13. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 多数と認めます。本案は原案通り可決すべきものと決定をいたしました。  なお本会議における委員長口頭報告内容につきましては、委員長に御一任願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 御異議ないものと認めます。  それから本院規則によりまして、本案を可とされたかたは順次御署名を願います。   多数意見者署名     木村 守江  相馬 助治     加藤 武徳  村尾 重雄     草葉 隆圓  田中  一     安井  謙 小笠原二三男     上原 正吉  菊川 孝夫     小滝  彬  大隈 信幸     小林 政夫  杉山 昌作     赤木 正雄  高橋 道男   ━━━━━━━━━━━━━
  15. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に国会職員給与等に関する規程の一部を改正する規程案
  16. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 本件も、只今手許配付いたしております資料を御覧頂きたいと思います。  本件も又先般庶務小委員会並びに本委員会において御決定のありました予算趣意に従いまして、国会職員給与規程改正いたすものでございます。国会職員給与規程改正は、これ又政府職員一般職並び特別職給与に関する法律規定趣意に従いまして、その給与の改訂をいたす趣意のものでございます。給与額も右に従つて改訂すると同時に、本規程によりましても政府職員と同様、期末手当支給規定をここに明示いたし、又非常勤職員給与実額を現在政府職員と同様、二千二百円を三百円に引上げようと、かようにいたすものでございます。他の別表等も、これによつて改訂いたされます。なお専門員給与三本建となつておりましたのを、一本に単一化しております。  以上の点が改正の要旨でございます。
  17. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 事務総長説明のように改正することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。
  19. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) よつて本件は、御決定を頂きましたので、形式的には両院合同審査会にかけるのですが、これは衆議院議院運営委員会も済んでおりますので、両院合同審査会は済んだものと御了承頂きます。
  20. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。  暫時休憩いたします。    午前十時十七分休憩    ―――――・―――――    午後二時二分開会
  22. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは、議運を再開いたします。  常任委員辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
  23. 河野義克

    参事河野義克君) 日本社会党第二控室予算委員山田節男君が辞任せられて加藤シヅエ君を後任として指名せられたいという申出が出ております。  民主クラブから、予算委員西田隆男君が辞任せられて、竹中七郎君を後任として指名せられたいという申出であります。  日本共産党から外務委員須藤五郎君及び経済安定委員の兼岩傳一君がそれぞれ辞任せられて、外務委員に兼岩傳一君、経済安定委員須藤五郎君を、それぞれ後任として指名せられたいという申出が出ております。
  24. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の通りに決するに、御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。  それでは休憩をいたします。    午後二時三分休憩    ―――――・―――――    午後十一時四十四分開会
  26. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 再開いたします。  衆議院回付案の取扱いに関する件。
  27. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 本日衆議院から、簡易生命保険及び郵便年金積立金の運用に関する法律の一部を改正する法律案。つまり本院が提出いたしまして衆議院に送つた案でございますが、衆議院から回付して参つたのでございます。よつて本件が回付して参りましたにつきまして本院のこれを所管いたします当該委員会といたしましては、これに異存がないという御意向であるそうであります。  よつて、この回付案を本日の議題とするということをお諮り申上げる次第でございます。
  28. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 異議なし。但し、本会議を直ちにして頂きたい。
  29. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) なお本件は、只今、本日参りましたので、まだ印刷配付が間に合いません点を一つ御了承願います。(「了承」と呼ぶ者あり)
  30. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 本法律案を、直ちに上程することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは、さよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  32. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 議員派遣要求に関する件。
  33. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 只今差上げました通り要求が出ておりまして、従来の規定された枠通りでありますが、一番最後の予算のところに参りまして、厚生委員会が四万六千七百五十円の不足額であります。これが曾つて法務委員会と同様、社会保障制度特別経費がありますので、この点御留意の上、御審議願いたいと思います。又運輸委員会につきましては三班、この順路が、片道航空機を利用いたしまする運賃が加算されてありまして、不足額が八万一千四百二十四円。それから労働委員会の二万円につきましては、先般御承認になりました派遣を一班中止いたしまして、残額が二万余円ありますので、この残額を使わして頂けば、前回認められました予算範囲内であります。  大体予算につきましては以上の通りでありますが、決算並びに図書館運営の点につきましては、これは配付予算がございません。但し、おのおのの金円に比例した配付をいたしますれば、その予算範囲内であります。
  34. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 運輸関係でございますが、飛行機を使うということについての通例のやり方と、今回のこの問題とを併せて考えて、適法になつているかどうかという点を伺いたい。それから労働委員会の二万円というものは、これは補填できるものであるかどうかを伺いたい。それから厚生委員会におきましては、不足額がありますが、これは保留分を以て賄うということで、他の委員会に影響があるのかないのか伺いたい。
  35. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 只今の御質問の趣旨の厚生委員会並び労働委員会につきましては、保留予算の流用ができることになつております。それから運輸委員会航空運賃の点につきましては、只今運輸委員長がお見えになつておりますので、そのほうからお説明願いたいと思います。
  36. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 従来のあれは、緊急なる措置として北海道、九州に行くために飛行機を以てしなければ間に合わないということのために飛行機を使うということになつておるのだから、飛行機それ自身に乗る、試乗するという意味のものの旅費というものは、一応考えられておらないのですが、必要止むを得ないものであるというのならば、これは絶対的に考えてもいいのですから、率直に小泉さん御意見を承わりたい。
  37. 小泉秀吉

    委員外議員小泉秀吉君) それは飛行機並びに飛行場その他の航空に関する万般の事情を取調べ又研究をしたいのだから、飛行機に乗つて行くというのが目的なのでありますけれども、金の都合で、予算上いけないというならば、銘々のところでも又金を工面をしなければならんという意図は持つておりますから、金のほうは、できればやつて頂きたいが、できなければ行く人が自分で分担して行くというような方法も講じますから、とにかくこの案件自体は御承認願いたいという考えであります。
  38. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 ともかく承認するということ、異議なし。
  39. 田中一

    田中一君 私のほうは異議があります。飛行機に乗ることが必要ならば、東京上空だけ五分間乗つてもわかるのです。飛行場には汽車でも行けるのです。従つて今までの決定は、緊急止むを得ず飛行機を利用する場合を言つているのです。飛行機そのものに乗るということは、これは今まで決定されていないのです。従つて若し試乗するならば、東京上空でも飛行機に五分でも乗ればいいのです。
  40. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 田中さんにちよつと申上げますが、行けなければ、費用は各委員が持つと、こう言うておりますが、どうでございますか。
  41. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 だからその意味で、とにかく承認ということで……。
  42. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 今申上げたような都合でございますが、本議員派遣要求を認めて御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。
  44. 高橋道男

    高橋道男君 この要求前之園さんは、鹿児島の御出身じやないのですか、そういうようなことも一応御審査願いたいと思います。
  45. 松浦定義

    委員外議員松浦定義君) 今、自己費用でもつて行けば云々というようなお話がありますけれども、それじややつぱり国会の権威を私は無視すると思うのです。例えば報告の場合に、いろいろの問題があり、それに自己費用行つたから云々ということで逃げられるのは甚だ遺憾と思うので、これはやつぱし私は自己の資金で行かれようとも、一応筋だけ立ててもらわなければ承認できないと思います。  それからもう一つ、今までの議員派遣によつて、いろいろの経費の問題等ありまして、各委員会においては、大体最高三班とし、一班は二名以上に亘らないというようなことで見込まれておつたと思うのです。ところがこれで見ますと三名、特にこの運輸委員会は四名というような、非常に他の良心的な委員会から見ますると、どうかと思いますので、例えば若しこれが承認されるとしても、この人員は二名に限定されたいという私の希望であります。
  46. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは、いま一度……。
  47. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 前之園議員のは、鹿児島を除いてございますから。今緑風会の御質問に対しては除いてありますので、その点を……。
  48. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 将来のためいろいろの論議があるから、運輸委員会のことは除いて、他の案件に対しては承認。こういうことで、そして又運輸委員会のほうは、いろいろな議論があるようですから、もつと案を練られて議長申出られるということにして、もう時間的に止むを得ないと思うのです。
  49. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 只今小笠原君の御意見通り決して御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  50. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  51. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 実は本日来の議事につきましては、各党の大変な御協力によりまして都合よく取運んでおつたのであります。ところが衆議院散会をいたしましたために、いろいろと皆さんがたに御迷惑をかけましたことについては、重々恐縮に存じます。  つきましては衆議院から回付して来る二、三の案件について、重要な緊急な案件もあつたはずでありますし、又こちらから回付する案についても同様でありますが、以上のような関係で、誠に恐縮ではございまするが、政府等も大変要望しておる案件等もありまするので、願わくば明日もう一日御出席願つて、そうしてお進めを願うようにお取計らい願います。(「反対」と呼ぶ者あり)
  52. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 多分こういうこともあるかと思いますので、夕刻来再三、議運理事会として協議をしたところでございまするが、先ず第一に、人事委員会における給与法を上げて、その後に予算を上げて行くという問題を論じました場合に、自由党加藤君、或いは只今草葉君等が、そうしてもらえれば、衆議院のほうは受けて、そしてこれを議決するような態勢をとると。こういう話がありましたので、議運理事会としてその決定に基いて、人事委員会に私申入れもして、そしてこの給与法は、人事委員会の十分な審査がなつたのか、ならんのかわかりませんけれども、特に我が党が委員長を出しておつて、いろいろな困難な事情があつたのでありますけれども、六時半までにこれを上げるということで、約束通り六時二十分にはこれが人事委員会を上つて来たのであります。それが本会議において予定の通り審議が続けられている途中において、衆議院において何らかのことがあつたにもせよ、政府与党から出ておる議長が、参議院の今日の事態を考えることなしに、又休憩を以て各党意見を調整するというような、そういう手続の十分あるにもかかわらず、直ちに散会を宣せられ、こういう事態に及んだということは、このことは、自由党がどういう約束衆議院並びに政府との間にやつて来たかということについて、私はその手続並びに誠意について、非常な疑念を抱くものであります。そのようなことがあるがために、我々としましては何回も何回も、念を押して、草葉国会対策委員長の席におらない間は、このことを達成することができないということで、草葉対策委員長のお帰りを待つて、それを固めたいと思い、この点念を押して聞いておつたということは、皆さまも御承知の事実なのであります。そういう場合に、こういう事態なつた。そしてこの責任問題というようなことについて、私いろいろ論議したくありませんが、併し少くとも 本日、参議院は努力をして十二時までに上げました。もう十二時を過ぎておりますから、本会議は本日終つたのであります。(「散会々々」と呼ぶ者あり)    午後十二時散会