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矢嶋三義君 改進党並びに
社会党第二、第四各
控空は、いろいろ緊急な問題について
質問を通告いたしたわけであります。それに対しまして、
與党側を代表しての
草葉君の
発言も、
與党側としては御尤もな
発言だと思います。併し一応考えてみますというと、八月二十八日に
衆議院が解散される当時、
緊急質問を
国民に代
つてしたい問題が山積しておりました。ところがああいう抜打解散で、質すこともできずに総
選挙と
なつたわけでございますが、
自由党さんの
内部事情も関連して、
組閣完了も相当時間的に手間どつたようでございます。で、
官房長官の御
意見から推察するところによりますというと、大体十一月二十四、五日頃でなければ
施政演説も承われないような
状況であるし、
質問はその後になりますというと、約三ヵ月間というものは
国民は聞きたいことも聞けずに、
聾棧敷に置かれている
実情でございます。我々といたしましても、解散して
内閣を新たに組閣される。で、
施政演説のある前に
緊急質問の形で
国会が幕を開けるということは常道でない、望ましい形でないということは十分わか
つております。併しながらこういう
実情から、
国民に代
つて是非とも質さなければならないという切なる
気持からここに改進党、第二、第四
控室からこういう
緊急質問が出ているわけでございます。ところがまあ
自由党さんのほうでは先ほど申されたような御
意向でございます。我々の見解とは相当違うわけでございますが、更に八日午後二時から本
会議が開かれるということに
なつております。その時間的な
関係もございましよう。まあいろいろなことを総合的に勘案した場合に、
政府として
答弁できん問題もあるでしようが、できる問題もあるはずでありますし、又たとえ十分できないにしても、
国民としてはこの際にできる
範囲内の
答弁を
是非とも求めたいという問題もあるわけでございますから、ここでそういう可能な問題に関して両者の最大公約数を打出して、そうして
緊急質問をやると、こういう
基本態度を先ずきめて、そうしてどの程度やるかというように、私は話を進めて頂きたいと思うのです。全部が全部
自由党さんの主張のように一切できない、これでは私さつきから申上げましたように、三ヵ月
間国民は聞きたくて聞きたくてしようがない問題がある、それを一切
聾棧敷にして十一月下旬まで見送るということは、我々
国民の選良としても、又党としても許されないことなので、そういうふうに今日進めてもらいたい、こう思います。