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平林太一君
李声明は公式にあれしたものではないが、併し非公式にこれは公表されておるのであります。
沿海関係というのは、
事件は二十海里
沖合において行われたのであるから、これを以て
沿海関係に起きた
事態とは了承できないことであるので、この点を明らかにいたして行かなければならないと思います。そうすると、
李ラインには抱泥しないということであれば、併し
沿海の
関係だ、こういうようなことが……、
公海の
関係の重点は、大体三海里内外でありますから、それを遙かに四倍或いは五倍にも、七倍にも達するこの
済州島
沖合において行われた
事件、これを
沿海関係ということは該当しないもの、かように私は改めてここで指摘しておきたいと思います。
そこで、これに関連いたしまして、
日韓の問題について何ら
外務省は
話合が進ま
つていないということでありますが、これはそもそも
日韓関係の條約、
日韓両国の
関係というものを依然としてこの
状態に置くために、こういう問題も起きて来るのでありますから、これはこの
機会に大いに
日韓両国の取極め、條約その他の
関係のことにつきましては、正式な
話合を急速にする必要が、こういろ問題についても非常に
考えられるのでありますから、でありますから、これは今始めておらないということで、現状を
お話になられたのでありますから、それでもよろしいと思いますが、そういうことで荏苒これを延ばして置く問題ではございません。次々にこういう問題が起るということを私は
考えます。それでかような問題を根絶するということは、やはり正式な
韓国両国の條約、
漁業の條約、通商の條約、一切これが取極められることによ
つて根絶するのでありますから、その点
一つ十分にこの際
進捗の方向を示されるように
希望いたしまして、
大臣はこれに対してどういうふうな
日韓條約
関係の取扱いをいたされるお
考えを持
つておられるかどうか、それを
一つ承わ
つておきたいと思います。
それから、その條約に関連をいたしてでありますが、
クラーク大将が昨日か一昨日
あたり朝鮮に
ジユアン元帥と同行して参
つておりますが、これは先刻
大隈君よりも、
国連軍の
防衛水域の問題に対して、あれを
保護するというようなことがないかという適切な御
質疑があ
つたのでありますが、私も非常にこれには関心と又
同感の意を持
つておるのであります。現に
海員組合は
本件発生以来、かような道理に合わない、納得の行かない今回のような
事態に直面して、そうしてこのまま続けるということでは非常に
考えなければなりません。これに対する
協力の
意味において、
韓国向けその他相当な危険を冒して、
輸送航海に当
つておるのであります。併しこの問題の
解決如何によ
つては、相当決意しなければならないということを
海員組合関係者が言
つておるくらいであります。これは無理からんことであります。でありますから
国連軍の、何か正式に
保護するとか何かするということの
條項が若しできていないといたしましても、これはいわゆる国際的な通念、
常識、或いは
国連と
我が国との
関係のこの
事情におきまして、十分な
保護を加えるべきである、又
保護を加えれば、あのような
事件は未然に
防止し得たことと思わざる得ません。かような
意味を私は
考えるにつきましても、今度が
クラーク大将が
朝鮮に急遽行かれた、而も
ジユアン元帥と行かれた、こういうことはやはり
外国の記事でありますから、
外務大臣はこういうことに、
大将及び
元帥の
朝鮮行きに対して、事前に何かお
話合いをなざれたか、そうしてその
根本とするところは、いわゆる
国連軍に対する、
国連軍の
協力に対する
我が国の
態勢、
政府の
態勢、それから一面
日韓の
両国條約に対して、
クラーク大将はわざわざ
李承晩氏を呼びまして、そういうなにはないと言われておるが、わざわざ
日本に呼ばれるくらいでありますから、その
考えておるところもあるのじやないか、そういうことを私は
想像いたしまして、
大臣はこれらを相当考慮いたさるべきお
考えがあるはずであると思いますから、その点承わ
つておきたいと思います。